経験がなくても応募はできる? マネジメント経験とは

募集要項に「要マネジメント経験」と書かれている場合、具体的にどんな経験が必要なのでしょうか?

この記事では、転職の応募で求められる「マネジメント経験」の具体例や面接でのアピールの方法について解説します。

マネジメント経験とは

 業務でリーダーシップを発揮した経験

マネジメント経験とは、業務でリーダーシップを発揮した経験のことです。応募する企業やポジションによって、どの程度のマネジメント経験が求められるかは変わります。

基本的に「マネジメント経験」は課長や部長といった管理職に就いており、常時部下を抱えて指揮監督をしていた経験を指します。

課長ポストなどの求人では、管理職としての経験があることが前提となります。

しかし、ポジションによってはより広くマネジメント経験をとらえ、「業務でのリーダー経験」程度でも構わないことがあります。どの程度の経験が必要とされているのか、求人票から読み取れないか確認してみましょう。

マネジメント経験に該当する職歴の例

マネジメント経験とは、具体的にどんな職歴のことを指すのかについて解説します。

主任や課長など管理職

企業などの組織の部署、もしくは一部門としての課の責任者を指す課長は、監督的立場にあると定義され、組織の中堅幹部として責任ある立場にあります。また、主任は業務を行う最小単位である係において管理的立場にある人を指します。

どちらも、自分の所属する課や係、チームなどを取りまとめる立場にあります。

プロジェクトリーダー

プロジェクトリーダーとは、あるプロジェクトをゴールまで導くリーダーのこと。さまざまな部門を横断するケースも多く、各部署の調整役となり、関係者と協力してプロジェクトを成功まで導く立場なので、高いマネジメントスキルが要求されます。

部下の教育

業務やスキル、社会人としての常識などを上司・先輩として教育する立場です。

経験や知識が少ない部下に対し、必要な情報やスキルを教えるティーチング、部下自身に答えを考えさせるコーチングなどを駆使して、一人前の仕事ができるように教育します。

例えば、雇用形態がアルバイトでもバイトリーダーとして新人に対して教育をしたことがあれば、この「部下の教育」に該当すると考えられます。

面接でマネジメント経験をアピールするには

では、実際に転職活動の面接でマネジメント経験について問われた際には、どのようにアピールすればいいのかを解説します。

具体的なエピソードを盛り込む

面接でマネジメント経験をアピールするための大きなポイントは具体的なエピソードを盛り込むことです。

面接では、これまでの実績だけでなく、そこにいきつくまでの「プロセス」も重要視されます。どのようにマネジメント業務を遂行したのかを具体的に、かつ簡潔に伝えましょう。

また、採用企業が求めるニーズと応募者の経験が合致しているかどうかも大きなポイントとなります。転職したい会社の中で求められているポジションの詳細をきちんと把握することも大切です。

例文は以下の通りです。

広告代理店のプロジェクトマネージャーとして、6人の部下を管理していた場合

プロジェクト実施期間の8ヶ月間、毎日10分程度のミーティングで各メンバーの仕事の進捗、全体スケジュールの確認を行い、タスクの分配や方向性の修正を常にスピード感を心がけて行ってきました。部下が自分の仕事に集中することができるよう、外部との折衝には自らが赴き、チームワークを大切にしました。

少ないプロジェクトメンバーであったのですが、イベントは目標来場者数の110%を達成し、成功しました。若い部下たちに成功体験を味わわせることができ、社内でも高い評価を得ることができました。

要マネジメント経験の求人に応募する場合

アルバイトでもマネジメント経験といえる?

アルバイトのような非正規雇用であっても、店舗のマネジメントを担当したり、リーダー職として管理を行う立場であったりした場合、求人によってはマネジメント経験としてアピールしても構いません。

例えば、飲食店の正社員の求人でマネジメント経験が求められている場合、居酒屋でアルバイトリーダーとして働き、シフト管理や新人の教員担当をしていたことなどがあれば、「マネジメント経験あり」とアピールすることができます。

ただし、応募先の職種や業務内容によっては、「マネジメント経験」として認められない場合があるため、しっかり先方の求めているものを汲み取ることが重要です。

マネジメント経験がなくても応募できる?

例えば、プロジェクトリーダーではないものの、サブリーダーを任されていた場合は、その経験をアピールすることも可能です。

しかし、応募先の企業が本格的なマネジメント経験のある人材を求めている場合は、採用基準を満たしていないと判断される可能性があります。

後輩の指導はマネジメント経験に入る?

プロジェクトを進めつつ、常に後輩の教育を担当するなどの経験はアピールできる可能性があります。

ただし、同じ部署の後輩の質問に答えていた、資料作成を何度か手伝ったことがあるといったケースでは難しいでしょう。後輩の指導が業務の一環に組み込まれていたかどうかで、マネジメント経験に入るかどうかが変わってきます。

まとめ

マネジメント経験とは、「プロジェクト成功のために中心となって動いた」「チームをまとめた」「後輩の指導にあたった」など、リーダーシップを発揮した経験のことです。

また、マネジメント経験が必要となる求人に応募する際には、これまでのキャリアが応募先の求める「マネジメント経験」に該当するかしっかり確認しましょう。

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