混雑率ランキング・回避法も紹介 通勤ラッシュのピークはいつ?

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「通勤ラッシュのせいで体力を消耗し、会社に着いてもやる気が出ない」「会社に到着する前から疲れてしまう」など、通勤ラッシュ時の混雑具合に悩んでいる人は多いでしょう。

この記事では、2018年度の混雑率ランキングと、通勤ラッシュを避ける7つの方法を紹介します。

通勤ラッシュのピークは7時半~9時

首都圏や都市部で起こる通勤ラッシュは、朝の7時半~9時がピークです。

会社や学校が始まる8時半~9時に合わせて多くの人が利用することが原因で起こります。

ラッシュのピークは朝の7時半~9時ですが、電車が混雑する時間帯は駅によって異なります

例えば、JR中央線では、郊外の八王子駅や立川駅、国分寺駅は7時半~8時頃に混雑のピークを迎えますが、終点の東京駅に近くて乗り換え路線も数多く通っている新宿駅や四ツ谷駅、御茶ノ水駅は8時~9時頃が最も混雑します。

混雑率ランキング|180%超は11路線【2018年度】

国土交通省の2018年度の都市鉄道の混雑率に関するデータによると、通勤ラッシュのピーク時に混雑率180%超えるのは11路線です。

国交省の定義では、混雑率180%は「折りたたむなど無理をすれば新聞が読める」状態を表します。

通勤ラッシュ時の混雑率ランキング表【2018年度】。以下、順位:路線-混雑率。1位:東京メトロ東西線-199%。2位:JR東日本横須賀線-197%。3位:JR東日本総武緩行線-196%。4位:JR東日本東海道線-191%。5位:東京都日暮里舎人ライナー-189%。6位:JR東日本京浜東北線-185%。7位:JR東日本南武線-184%。8位:JR東日本埼京線-183%。9位:JR東日本中央快速線-182%。10位:東急田園都市線-182%。11位:JR東日本総武快速線-181%。

混雑率は、最も混雑している時間帯(1時間)の平均を表すため、乗る電車によって混雑率にばらつきがあります。

ちなみに、混雑率の定義は以下のとおりです。

混雑率100%
…定員乗車(座席につくか、吊革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる)

混雑率150%
…広げて楽に新聞が読める

混雑率180%
…折りたたむなど無理をすれば新聞を読める

混雑率200%
…体がふれあい相当圧迫感があるが、週刊誌程度なら何とか読める

混雑率250%
…電車が揺れるたびに体が斜めになって身動きができず、手も動かせない

混雑している区間ランキングベスト5

順位
区間(路線)
混雑率
(時間帯)

1位
木場駅→門前仲町駅(東京メトロ東西線)

199%
(7:50~8:50)

2位
武蔵小杉駅→西大井駅(JR横須賀線)

197%
(7:33~8:33)
3位
錦糸町駅→両国駅(JR総武線・緩行)
196%
(7:34~8:34)
4位
川崎駅→品川駅(JR東海道線)
191%
(7:39~8:39)
5位
池尻大橋駅→渋谷駅(東急田園都市線)
182%
(7:50~8:50)
5位
中野駅→新宿駅(JR中央線・快速)
182%
(7:55~8:55)

国交省が統計を取っている主要区間の混雑率のデータをもとに、ランキングを作成しました。

混雑している区間ランキング上位5位には、東京周辺から都心のオフィス街に向かう路線がランクインしました。

1位は、千葉県西部と東京都東部をつなぐ東京メトロ東西線の「木場駅→門前仲町駅」区間。土地開発が進んだことで駅周辺には住宅が密集しており、多くの人が都心のオフィス街に向かうために利用します。

2位はJR横須賀線「武蔵小杉駅→西大井駅」区間。タワーマンションが立ち並ぶ武蔵小杉は、住みたい街ランキング上位の常連です。2017年のJR武蔵小杉駅の1日平均乗車人数は約13万人で、1999年の2倍以上となっています。

2010年に武蔵小杉駅と湘南新宿ラインの停車駅となり、乗降者数が増加したことも影響しているでしょう。

3位のJR総武線・緩行「錦糸町駅→両国駅」区間は、総武線・快速と半蔵門線が通る錦糸町駅と、都営大江戸線が通る両国駅を結ぶため、他の路線からの乗り換えで利用する乗客も多くなっています。

空いている区間ランキングベスト5

順位
区間(路線)
混雑率
(時間帯)
1位
代々木駅→千駄ヶ谷駅(JR中央線・緩行)
95%
(8:01~9:01)
2位
高田馬場駅→早稲田駅(東京メトロ東西線)
130%
(8:00~9:00)
3位
本所吾妻橋駅→浅草駅(東京都営浅草線)
133%
(7:30~8:30)
4位
上野駅→御徒町駅(JR山手線外回り)
151%
(7:40~8:40)
5位
松戸駅→北千住駅(JR常磐線・快速)
154%
(7:18~8:18)

空いている区間ランキングには、駅間が短い区間や、周辺にオフィスが少なく利用する人が限られている区間、他の路線も並行して走っている区間がランクインしました。

1位のJR中央線「代々木駅→千駄ヶ谷駅」区間は二駅間の距離が近く、新宿駅から四ツ谷駅には快速も通るので、利用者が比較的少なくなっています。

また、代々木駅と新宿駅の直線距離が200mで近いことと、千駄ヶ谷駅周辺にはオフィスが少ないことも影響しています。

2位の「高田馬場駅→早稲田駅」区間は、混雑率の高い東西線ですが、JR中央線・総武線も通る中野駅を始発駅として千葉方面に走ります。新宿区や千代田区に向かう電車ですが、オフィス街の周辺を通っていないため、ラッシュの時間帯に利用する人は比較的少ないでしょう。

また、乗客の多くが高田馬場駅で、JRと西武鉄道に乗り換えることも影響しているでしょう。

3位の「本所吾妻橋駅→浅草駅」区間は乗車時間1分で駅間の距離が近く、本所吾妻橋駅に乗り換え路線が走っていないため、混雑率がそれほど高くありません。

また、本所吾妻橋駅には停車しないエアポート快速が並行して走っており、そちらを利用する人も多いことが考えられます。

番外編|遅延証明書発行日数が多い路線ランキング

順位
路線(区間)
遅延証明書発行日数
/平日20日間あたり
1位
JR中央・総武線各駅停車(三鷹~千葉)
19.2日
2位
JR宇都宮線・高崎線(上野~那須塩原・神保原)
19.0日
3位
JR中央快速線・中央本線(東京~甲府)
18.8日
4位
東京メトロ・千代田線(代々木上原~綾瀬~北綾瀬)
18.4日
5位
JR埼京線・川越線(大崎~新宿~武蔵高萩)
18.2日

 遅延証明書発行日数が多い路線ランキングでは、混雑している区間ランキング上位5位のうち運転区間が長いJRの路線4つがランクイン。

遅延は1ヶ所で起きてしまうと、運転する距離が長い路線ほど前後を走る電車にも影響を及ぼしてしまうため、遅延する可能性が高くなっています。

また、地下鉄よりも地上を走る電車のほうが、悪天候や路線への倒木、動物の侵入など外部の影響を受けやすくなります。

東京メトロで唯一ランクインした4位の千代田線は、綾瀬駅でJR常磐線が乗り入れる路線。車掌の交代や、住宅の多い北千住駅や町屋駅から乗車する人が多いため、遅延が発生しやすいようです。

コラム:昔はもっとひどかった!1980年頃は混雑率200%超

国交省のデータによると、1975年の東京圏の平均混雑率はなんと221

混雑率が200%を下回るのは1993年以降で、そこからも少しずつ緩和してきています。

悩ましい通勤ラッシュですが、電車の路線も本数も少なかった昔のほうが混雑率は高く、現在は少しマシになっているようです。

東京圏の主要区間の平均混雑率を比較したグラフ。1975年は221%だったが、2018年には163%まで軽減している。

※参照→三大都市圏で輸送人員は微増、東京圏混雑率は横ばい~都市鉄道の混雑率調査結果を公表(平成30年度実績)~|国土交通省

ツラい通勤ラッシュを避ける7つの方法

ここでは、ツラい通勤ラッシュを避ける7つの方法を紹介します。

1.早起きして7時半よりも前の電車に乗る

▼「早起きは得意」「朝方に変えたい!」というにオススメ!

通勤ラッシュを避けるには、ピークが始まる7時半よりも早い時間帯の電車に乗るのが最も手っ取り早い方法です。

朝の時間有効活用する「朝活」を行うことで、一日を効率的に過ごすことができます。ラッシュ前の出勤を実践している人は多く、会社近くのカフェで朝食をとったり、ジムで体を鍛えたりしてから出社する人もいます。

2.公式サイトやアプリなどで空いている車両を確認する

▼「通勤時間は変えず、できるだけ満員電車を避けたい」という人にオススメ!

毎日通勤で利用する電車にも、比較的に空いている車両があるかもしれません。乗車している電車や車両の詳しい混雑状況は、鉄道各社の公式サイトや公式アプリで確認することができます。

※鉄道会社10社の連携アプリはこちら→アプリはつながるどこまでも

公式サイトやアプリのほかに、東京メトロや西武鉄道、京王電鉄では、ラッシュを「見える化」する動きとして、主要な駅に通勤ラッシュ時の混雑状況がひと目で分かるポスターを掲示しています。いつも決まった車両に乗る人は、この機会にほかの車両の混雑状況を確認してみるといいでしょう。

また、一般的には階段下の車両は混雑しやすく、階段から遠い車両は空いている傾向があります。女性の場合は、他の車両に比べて空いている可能性が高い女性専用車両を利用すると良いでしょう。

3.最寄り駅から会社までの通勤ルートを変える

▼「通勤時間が少し延びても、空いている電車に乗りたい」「座って通勤したい」という人にオススメ!

多少遠回りになってしまっても、いつもと異なる路線を利用することで、混雑している電車を避けたり、座って通勤したりすることができます。

多くの人が目的地に最短ルートで向かっていることも、ラッシュが起こる要因の一つ。オフィス周辺に異なる路線から乗り入れる駅がある場合、普段利用しているルートとは異なる路線で通勤してみるといいでしょう。

例えば、都営浅草線「東日本橋駅」と都営新宿線「馬喰横山駅」、JR総武本線「馬喰町駅」の3駅や、東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」と都営新宿線「小川町駅」、東京メトロ丸ノ内線「淡路町駅」の3駅は、路線は違いますが地下でつながっています。

また、路線によっては、「快速」よりも「各駅停車」の電車のほうが空いている場合もあります。快速や急行電車を利用している人は、時間に余裕を作って、緩行電車を利用してみましょう。

4.家や会社の最寄りの一つ隣の駅を使う

▼「ラッシュの電車に乗っている時間をできるだけ減らしたい」という人にオススメ!

混雑した電車に乗っている時間をできるだけ短縮したい人は、最寄りのひとつ先の駅から乗車しましょう。

会社までラッシュの電車に乗っている時間を、わずかではありますが短縮できます。

最寄りのひとつ先の駅に乗り換え路線が通っているという場合は、その駅で降りる人が比較的に多くなるため、スムーズに乗車できる可能性が高いでしょう。

また、あえてオフィスの最寄りのひとつ手前の駅で降り、そこから会社まで歩くのもおすすめです。

5.追加料金を払い特急列車や指定有料車両に乗る

▼「通勤時間を短縮したい」「できれば座って通勤したい」という人にオススメ!

通勤時間が短縮できる「特急列車」や、通勤時間は変わらなくてもゆったりと指定席に座ったまま通勤できる「指定有料車両」を利用するのもありでしょう。

乗車できる駅は限られていますし、特急料金は通勤手当に含めない企業も多いですが、500円前後の追加賞金を払うことで快適に通勤できるので魅力的です。毎日ではなく、週末や仕事が忙しい時期だけ特別に利用するのもおすすめです。

現在運行している特急列車・指定有料車両は、以下のとおりです。

6.会社の近くや始発駅の近くに引っ越す

▼「できれば電車に乗りたくない」「確実に座って通勤したい」という人にオススメ!

通勤ラッシュがどうしても嫌な人は、今勤めている会社の近くに引っ越すもの一つの手です。

電車で通勤する必要がなくなれば、遅延や運休などに影響されることなく、自転車や徒歩で会社に行けるようになります。オフィス近隣に住むことを条件に住宅手当を割増支給する「近隣住宅手当」などがある企業に勤めているのであれば、家賃の負担も割安になり、通勤ラッシュも回避できるので一石二鳥です。

逆に、会社までは遠くなりますが、始発駅の近くに住むという方法もあります。始発電車の列に並べば、通勤時間は長くなりますが、座って出勤することができるでしょう。

7.逆方面の会社や在宅勤務OKの会社に転職をする

▼「通勤ラッシュに限界を感じている」という人にオススメ!

下り方面は上り方面に比べて通勤ラッシュ時の混雑率が低いため、いっそのこと今住んでいる場所の逆方面の会社に転職するのもありです。

また、フレックスタイム制を導入しており、ラッシュ時を避けて通勤することができる会社や、そもそも通勤する必要のない在宅勤務OKの会社もよいでしょう。

2018年のマイナビの調査によると、フレックス制の求人が多い業界1位は、「IT・通信・インターネット」(7.6%)。2位は「マスコミ・広告・デザイン」(5.6%)です。職種では、1位が「ITエンジニア」(10.4%)、2位が「WEB・インターネット・ゲーム」(8.5%)となっており、時間や場所にとらわれず、業務を進めることができる職種が上位にランクインしています。

フレックス制の求人が多い業界ランキング。1位:IT・通信・インターネット(7.6%)。2位:マスコミ・広告・デザイン(5.6%)。3位:コンサルティング(4.8%)

コラム:東京都主導の「時差BIZ」ってなに?

東京都は2017年7月から、通勤ラッシュを回避する取り組みとして時差Bizを実施しています。

公式サイトでは、時差出勤制やフレックスタイム制、テレワークを導入している企業を紹介しており、2019年10月時点で1393社が参加。

鉄道各社も、座席指定列車の運行や通勤ラッシュのピークより前に改札を通った人へのポイントの付与、混雑状況を確認できる公式サイトやアプリのリリースなど、通勤ラッシュ緩和に向けた企画を打ち出しています。

ただし、時差BIZが通勤ラッシュの緩和にどれほど貢献しているのかは分かりません

企業の就業規則の見直しや鉄道会社の企画力に委ねられている部分が大きく、社会レベルの大規模な変化がない限り、現状を変えることはなかなか難しいかもしれません。

まとめ

国交省のデータでは、2018年の関東圏の平均混雑率は163%。定員乗車を意味する混雑率100%に対しては、依然として高いままです。

通勤ラッシュを解消する特効薬はありませんが、出勤時間をずらしたり、混雑状況が分かるアプリを活用したりすることで、少しでも快適に通勤できる可能性があります。

まずは現在の利用路線や出勤時間を見直し、自分にとって最も快適に通勤できるルートと時間帯を探してみましょう。

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