あなたの年収は高い?低い? 年収分布を年代別、産業別に解説

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今の自分の年収や、興味を持っている仕事の年収が「周りの人達と比べた時にどの程度か」気になる人も多いのではないでしょうか?

年収分布について年代別、業種別にグラフを交えてわかりやすく紹介します。

【年代別】年収分布グラフと特徴をチェック

まずは年代別に、20~50代の年収分布グラフ特徴を紹介します。年収のデータは、厚生労働省の調査をもとに1ヵ月あたりの賃金×16ヵ月分として算出しています。

※年収=1ヶ月あたりの賃金×12ヶ月分+賞与4ヶ月分
※賞与は年2回支給され、1回あたりの支給額は1ヶ月あたりの賃金2ヶ月分としています。

※参考:平成30年賃金構造基本統計調査の概況(賃金の分布)|厚生労働省

【20代】400万円未満がほとんど

20代前半(20歳~24歳)~191万円:男性/6.2% 女性/10.2% 192~287万円:男性/57.2% 女性/57.8% 384~479万円:男性/4.1% 女性/3.9% 480万円~:男性/1.3% 女性/0.7% 

20代後半(25歳~29歳)~191万円:男性/3.6% 女性/7.8% 192~287万円:男性/28% 女性/39% 288~383万円:男性/46.9% 女性/38.4% 384~479万円:男性/15.5% 女性/11.3% 480万円~:男性/6.0% 女性/3.6% 

20代前半の年収分布では、192~287万円の割合が最も高く、男性は全体の57.2%、女性は57.8%です。
また、20代後半では、男性は288~383万円の割合が一番高く全体の46.9%、女性は192~287万円と288~383万円で合わせて77.4%と、割合のほとんどを占めています。

それ以上の年収になると割合は減っていき、20代では男女ともに約400万円未満に集中していることが分かります。400万円以上の年収をもらっている割合は、20代前半で上位5%程度、20代後半で上位15%程度です。

20代は基本的には入社したてで、初任給から横並びのスタート。仕事を覚えていく育成期間のため、年収の差はつきづらいようです。

【30代】年収に差が出始める

30代前半(30歳~34歳)~191万円:男性/2.3% 女性/8.9% 192~287万円:男性/16.2% 女性/32.2% 288~383万円:男性/35.6% 女性/34.9%  384~479万円:男性/26.% 女性/15.8% 480~575万円:男性/8.9% 女性/4.2% 576~639万円:男性/6.3% 女性/2.3% 640~799万円:男性/2% 女性/0.6% 800~879万円:男性/1% 女性/0.4% 880万円~:男性/1.8% 女性/0.7%

30代後半(35歳~39歳)~191万円:男性/1.6% 女性/9.5% 192~287万円:男性/11.4% 女性/29.3% 288~383万円:男性/26.4% 女性/31.8% 384~479万円:男性/26.% 女性/15.8% 480~575万円:男性/8.9% 女性/4.2% 576~639万円:男性/6.3% 女性/2.3% 640~799万円:男性/2% 女性/0.6% 800~879万円:男性/1% 女性/0.4% 880万円~:男性/1.8% 女性/0.7%

30代前半では男女ともに288~383万円の割合が一番高く、男性が35.6%、女性が34.9%です。
20代後半よりも高い年収の層が増えており、例えば男性の384~479万円の割合は26.2%と、20代後半の15.5%より10%以上増えています。

また、30代後半になると、男性は30代前半と比べて480万円以上の割合が増えているのに対して、女性のグラフには大きな変化はありません

30代は男女ともに年収に差が出始める時期です。特に男性は、20代のころから経験を積んでうまく昇進できた人が、30代のタイミングで年収がアップするため、差が開き始めると考えられます。
一方、女性が男性ほど年収のばらつきが大きくならないのは、この時期に結婚、出産、育児のため仕事のペースを落とすなどして、年収を大きく上げる人が少ないからと推察できます。

【40代】年収差が顕著に。男女差も大きくなる

40代前半(40歳~44歳)~191万円:男性/1.4% 女性/9.6% 192~287万円:男性/9% 女性/28.6% 288~383万円:男性/19.7% 女性/27% 384~479万円:男性/22.8% 女性/17.8% 480~575万円:男性/12.6% 女性/7.1% 576~639万円:男性/15.8% 女性/5.7% 640~799万円:男性/6.6% 女性/1.6% 800~879万円:男性/4.2% 女性/0.9% 880~959万円:男性/2.8% 女性/0.5% 960~1119万円:男性/2.6% 女性/0.4% 

40代後半(45歳~49歳)~191万円:男性/1.4% 女性/10.6% 192~287万円:男性/8.2% 女性/29% 288~383万円:男性/14.9% 女性/24.5% 384~479万円:男性/18.8% 女性/16% 480~575万円:男性/11.9% 女性/6.9% 576~639万円:男性/16.3% 女性/6.9% 640~799万円:男性/8.4% 女性/2.4% 800~879万円:男性/6% 女性/1.3% 880~959万円:男性/4.3% 女性/0.8% 960~1119万円:男性/5.1% 女性/0.8% 

40代以降は男女の年収分布に明確な違いが見られます。

40代の男性は384~479万円の割合が一番大きく、40代前半で22.8%、40代後半で18.8%です。また、576~639万円の割合も40代前半で15.8%、40代後半で16.3%と多く、グラフを見ると2つの山ができています
年収の天井も20~30代よりさらに高くなり、全体的に棒グラフの傾斜がなだらかで、分散していることが分かります。

一方、女性は192~287万円の割合が大きく、40代前半で全体の28.6%、40代後半で29.0%となっており、それ以上は年収の増加に合わせて減っています。
年齢が上がるにつれ、高い年収をもらう人の割合も増えてはいるものの、割合の最も大きい年収帯が192~287万円と、30代の288~383万円からむしろ下がってきていることが分かります。

男性は40代になると30代と比べてさらに年収の差が大きくなります。男性の多くは役職に就いている年齢ですが、その中でも課長や部長など役職の違いによるものが原因の一つとして考えられるでしょう。
一方の女性は家庭を優先した働き方を選ばざるをえない人も多く、管理職に就く人もまだまだ少ないことなどから、低い年収帯に集中しており、年収の分布に男性との違いが出ています。

【50代】年収のピークを迎える人が多数

50代前半(50歳~54歳)~191万円:男性/1.7% 女性/11.9% 192~287万円:男性/8.3% 女性/30.4% 288~383万円:男性/12.8% 女性/22.1% 384~479万円:男性/15% 女性/14.5% 480~575万円:男性/9.8% 女性/6.4% 576~639万円:男性/16.1% 女性/7%  640~799万円:男性/8.7% 女性/2.7% 800~879万円:男性/6.8% 女性/1.8% 880~959万円:男性/5.2% 女性/1% 960~1119万円:男性/7.7% 女性/1.1% 1120万円:男性/8% 女性/1.1% 

50代後半(55歳~59歳)~191万円:男性/2.2% 女性/14.5% 192~287万円:男性/10.4% 女性/28.9% 288~383万円:男性/12.9% 女性/22.4% 384~479万円:男性/14.1% 女性/14% 480~575万円:男性/9.4% 女性/5.7% 576~639万円:男性/15.6% 女性/6.4%  640~799万円:男性/8.7% 女性/2.8% 800~879万円:男性/6.7% 女性/1.9% 880~959万円:男性/5% 女性/1.3% 960~1119万円:男性/7.1% 女性/1.1% 1120万円:男性/7.9% 女性/0.9% 

50代は男性の場合576~639万円の割合が一番多く、50代前半で16.1%、50代後半で15.6%です。特徴的なのは全体的に突出して高い割合を占める年収帯はなく、分布のばらつきが大きい点です。
また、約1000万円以上の年収をもらう人の割合は10%を超えており、20~40代と比べても大きく増えていることが分かります。

女性の分布は40代とほぼ変わらず、192~287万円の割合が50代前半で30.4%、50代後半で28.9%と最も多く、それ以降は割合が減っていきます。

年代別に年収を見てみると、50代で最も高い年収をもらう人が多いようです
最近は実力に応じて待遇を決める企業も多く、若いうちから高い年収をもらう人も増えていますが、まだまだ日本は年功序列が一般的。50代になると男女ともに年収1000万円を超える人の割合も多くなっています

【産業別】平均年収グラフと特徴をチェック

年収の分布を産業別に見てみるとどうなっているでしょうか?

厚生労働省のデータを参考に、産業別に各年代の平均年収の推移をまとめたグラフと、各年代の平均年収ランキングを男女で分けて紹介します。

※参考:平成30年賃金構造基本統計調査の概況(主な産業別にみた賃金)|厚生労働省

※各産業の詳細:日本標準産業分類|総務省

【男性】金融業・保険業が20代後半~50代前半までトップ

産業別 男性の平均年収分布の図 20代後半から金融業/保険業の伸びが著しい。次いで学術研究/専門・技術サービス、教育/学習支援業となっている。

産業別 男性の平均年収の表 各年代で1位から5位までを紹介 〈20代前半〉1位:情報通信380万円 2位:学術研究/専門/技術サービス366.2万円 3位:金融業:保険業365.4万円 4位:建設業359万円 5位:教育/学習支援業350.9万円 〈20代後半〉1位:金融業/保険業449.6万円 2位:学術研究/専門・技術サービス439.7万円 3位:情報通信436.3万円 4位:教育/学習支援422.6万円 5位:建設業412.2万円 〈30代前半〉1位:金融業/保険業615.4万円 2位:学術研究/専門・技術547.5万円 3位:教育/学習支援526.2万円 4位:情報通信517.3万円 5位:建設業483.2万円 〈30代後半〉1位:金融業/保険業773.1万円 2位:学術研究/専門・技術656.6万円 3位:教育/学習支援616.2万円 4位:情報通信596万円 5位:建設業483.2万円 〈40代前半〉1位:金融業/保険業870.9万円 2位:学術研究/専門・技術サービス712.2万円 3位:教育/学習支援業711.4万円 4位:情報通信688.8万円 5位:建設業600.3万円〈40代後半〉1位:金融業/保険業988.3万円 2位:教育/学習支援業774.7万円 3位:学術研究/専門・技術769万円 4位:情報通信768.2万円 5位:建設業669.9万円〈50代前半〉1位:金融業/保険業1025.8万円 2位:教育/学習支援業849.1万円 3位:情報通信841.1万円 4位:学術研究/専門・技術サービス839.8万円 5位:医療/福祉711.4万円 〈50代後半〉1位:学術研究/専門・技術サービス871.8万円 2位:教育/学習支援業868.8万円 3位:情報通信854.2万円 4位:金融業/保険業824.5万円 5位:医療/福祉748.8万円 〈60代前半〉1位:教育/学習支援業781.1万円 2位:医療/福祉642.6万円 3位:学術研究/専門・技術サービス608.5万円 4位:建設業534.2万円 5位:金融業/保険業531.5万円 〈60代後半〉1位:教育/学習支援業717.9万円 2位:医療/福祉642.6万円 3位:学術研究/専門・技術サービス503.7万円 4位:金融業/保険業497.1万円 5位:情報通信468.8万円 〈70歳以降〉1位:医療・福祉801.3万円 2位:教育/学習支援605.8万円 3位:情報通信576.3万円 4位:金融業/保険業477.3万円 5位:学術研究/専門・技術サービス431.7万円

男性の産業別平均年収グラフを見てみると、20代後半から50代前半まで「金融業,保険業」が全産業の中で一番年収が高く、特に50代前半では1025.8万円とピークを迎えます。

その他の産業は50代後半でピークを迎える産業が多く、50代後半では「学術研究,専門・技術サービス業」がトップになっており、産業ごとによって年収のピークに差があります

金融業,保険業」「学術研究,専門・技術サービス業」「教育,学習支援業」「情報通信業」はどの年代でも比較的年収が高く、反対に「宿泊業,飲食サービス業」「サービス業(他に分類されないもの)」「運輸業,郵便業」は年収が低いことが特徴です。

このことから比較的専門性が求められる産業の年収は高くなる傾向があり、参入障壁が低く、価格競争も激しい産業は年収が低くなる傾向があるようです。

【女性】情報通信業はほとんど全ての年代でトップ

産業別 女性の平均年収分布の図 情報通信業は全体的に高い水準を維持していると言える。また、教育/学習支援業の30代以降の伸び方が著しい。

産業別 女性の平均年収の表 各年代で1位から5位までを紹介 〈20代前半〉1位:情報通信370.2万円 2位:建設業356.2万円 3位:医療・福祉350.2万円 4位:学術研究/専門・技術サービス349.9万円 5位:金融業/保険業337.1万円 〈20代後半〉1位:情報通信412.3万円 2位:学術研究/専門・サービス412.3万円 3位:医療・福祉386.2万円 4位:教育/学習支援381.6万円 5位:金融業/保険業378.4万円 〈30代前半〉1位:情報通信471.2万円 2位:学術研究/専門・技術サービス446.9万円 3位:教育/学習支援業429.9万円 4位:金融業/保険業421.0万円 5位:医療/福祉 402.1万円 〈30代後半〉1位:情報通信489.6万円 2位:教育/学習支援業483.7万円 3位:学術研究/専門・技術サービス476.3万円 4位:金融業・保険業454.7万円 5位:医療/福祉420万円 〈40代前半〉1位:教育/学習支援業544.2万円 2位:情報通信537.4万円 3位:学術研究/専門・技術サービス517.4万円 4位:金融業/保険業481.3万円 5位:医療/福祉435.7万円 〈40代後半〉1位:情報通信592万円 2位:教育/学習支援業583.7万円 3位:学術研究/専門・技術サービス517.8万円 4位:金融業/保険業490.1万円 5位:医療/福祉440万円 〈50代前半〉1位:情報通信644.6万円 2位:教育/学習支援業628万円 3位:学術研究/専門・技術サービス562.9万円 4位:金融業/保険業510.4万円 5位:医療/福祉443.2万円 〈50代後半〉1位:教育・学習支援業674.7万円 2位:情報通信634.1万円 3位:学術研究/専門技術・サービス548万円 4位:金融業/保険業499万円 5位:建設業445.9万円 〈60代前半〉1位:教育/学習支援業672.8万円 2位:金融業/保険業459万円 3位:学術研究/専門・技術サービス427.5万円 4位:医療/福祉386.7万円 5位:建設業361.9万円 〈60代後半〉1位:教育/学習支援業672.8万円 2位:金融業/保険業510.4万円 3位:学術研究/専門・技術サービス434.4万円 4位:医療/福祉361.9万円 5位:情報通信350万円 〈70歳以降〉1位:教育/学習支援業577.9万円 2位:金融業/保険業551.7万円 3位:情報通信416.3万円 4位:医療/福祉404.3万円 5位:学術研究/専門・サービス377万円

女性の年代ごとの産業平均年収グラフを見ると、全年代を通じて最も多く1位になっているのが「情報通信業」です。

「情報通信業」は、全体的に高い水準の年収を維持していますが、60歳を超えると大きく下がります。一方、60歳を超えてから大きく年収が伸びている業種として「金融業,保険業」があります。

ほぼ全ての年代で上位にランクインしているのは「情報通信業」「教育,学習支援業」「学術研究,専門・技術サービス業」です。

また、男性では平均年収の高い「金融業,保険業」や「製造業」は、女性の場合は事務職などに就くことが多いせいか、平均年収が比較的低いことも特徴として挙げられます。

女性の年収も男性同様に、比較的専門性が求められる産業の年収が高くなる傾向があり、事業を始めるハードルが低く、価格競争も激しい産業は年収が低くなっています。

まとめ

年収の分布は性別や年代、産業別などで大きく違いがあります。

年代ごとで見ると男性は年齢が上がるにつれて年収が上がっていき、女性は男性とは違ってそこまで年収は上がっていきません。

また産業別では、求められる専門性の高さや事業開始のハードルの高さによって、年収の分布に差が出ていることが分かります。

これらのグラフを参考にして、今の自分の年収や興味を持っている仕事の年収どの程度なのか確認してみて下さい。

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