上司・先輩・部下・同僚 そのまま使える!送別メッセージの例文集
人事異動や退職などで誰かが職場を去るとき、寄せ書きやカードに送別メッセージを書くことがあります。ときには送別会のスピーチを頼まれることもあるでしょう。
送別メッセージの例文を、相手との関係性やシチュエーション別に紹介します。
関係性別|送別メッセージの例文集
相手との関係性によって、送別メッセージの内容は変わってきます。関係性別に「寄せ書きカード」と「送別会でのスピーチ」のそれぞれの例文を紹介します。
上司・先輩への送別メッセージ例文
上司や先輩への送別メッセージでは、どんなに親しい間柄でも敬語を使うのが基本です。ねぎらいや感謝の言葉とともに、相手との個人的なエピソードを入れると喜ばれるでしょう。
寄せ書き・カード
上司へのメッセージ
先輩へのメッセージ
○○先輩、今までいろいろとお世話になり、本当にありがとうございました。初めてのプレゼンで戸惑っていたとき、的確なアドバイスでサポートしていただいたことは、今でも忘れません。新天地でのますますのご活躍を、心よりお祈り申し上げます。
カードや寄せ書きでは、ポイントを押さえつつ長くなり過ぎないようにまとめるのがポイントです。
送別会でのスピーチ
上司へのメッセージ
「改めまして、◯◯部長、長い間お疲れ様でした。
○○部長には入社以来5年間、大変お世話になりました。○○部長の妥協しない仕事への取り組み方は、自分も含め部署内のメンバー全員の良いお手本でした。○○部長の指揮のもと、チーム一丸となって臨んだ□□商事のコンペに勝ったときの達成感は、今でも忘れられません。
頼れる存在の○○部長がいなくなると思うと大変寂しく感じますが、これまで教えていただいたことを今後も業務に活かしていきたいと思います。新天地におかれましても、益々のご活躍をお祈り申し上げます」
先輩へのメッセージ
「○○先輩、今まで本当にお疲れさまでした。
○○先輩とは、仕事だけでなく食事をご一緒させていただく機会もあり、その都度社会人の先輩として貴重なアドバイスをいただきました。特に、仕事で行き詰まっていたときに励ましていただいたことはとても感謝しています。
また、◯年前の春頃のコンペ前日、遅くまで一緒にプレゼン資料の見直しをしたこと、その甲斐あって見事コンペを勝ち取ることができたこと、あのときの喜びを今でも鮮明に覚えています。
これから一緒にお仕事できなくなると思うと寂しいですが、今後もさらなるご活躍をお祈り申し上げます。今までありがとうございました!」
送別会のスピーチやあいさつでは、感謝やねぎらいの気持ちが伝わるよう心を込め、抑揚をつけて話すことも忘れずに。
同僚同期・後輩への送別メッセージ例文
同僚や後輩への送別メッセージは、やや砕けた文章や言葉遣いでも問題ありません。メッセージの内容は、上司や先輩と同様、思い出エピソードを入れるとより印象深くなります。
寄せ書き・カード
同僚・同期へのメッセージ
後輩へのメッセージ
寄せ書きやメッセージカードは他の人にも見られる可能性があるため、個人的な内容を伝えたい場合は一対一でやりとりできるメールがおすすめです。
送別会でのスピーチ
同期・同僚へのメッセージ
「○○さん、今までお疲れさまでした!○○さんとは同期入社で思い出がたくさんあるので、一緒に働けなくなると思うと寂しいです。
私は入社時のオリエンテーションのグループワークで同じ班だったのですが、◯◯さんは今と変わらぬ素敵な笑顔で、メンバー全員に意見を聞いたりうなずいてくれたりと『周囲への気配りができる人だな』と感じたことをよく覚えています。
仕事で辛かったとき、○○さんの優しさや気配りに何度も助けられました。本当にありがとう。これからも体に気をつけて頑張ってください」
後輩へのメッセージ
「○○君、この度は本社への転勤おめでとう!
入社した時から近くで熱心な仕事ぶりを見てきた立場として、非常にうれしく思っています。
○○君は、いつも全力で仕事に取り組む姿が印象的な若手のエースでした。入社したての頃は、挨拶の声が大きすぎてよく笑わせてもらいました。明るい性格で部署内のムードメーカーでもあったので、いなくなってしまうのがとても残念です。
本社に行ってもたまには顔を出してくださいね。今後もさらなる活躍を期待しています」
同期・同僚や後輩とはいえ、会社全体で行う朝礼・夕礼など、送られる人物と自分との関係性をよく知らない出席者が多くいる場合は、くだけ過ぎないように注意しましょう。
コラム:あまり親しくない相手への送別メッセージ例文
メッセージを送る相手とあまり親しくない場合は、具体的なエピソードを盛り込むのも難しいため、簡潔な定型文でも問題ありません。
可能であれば、送別者の普段の立ち振る舞いや担当していた業務など、客観的事実について触れるだけでも印象は良くなります。
同じ部署でもほとんど接点のなかった人や、現場で一緒に仕事をする機会の少ない管理職の人に送別メッセージを送るなどの場合は、以下の例文を参考にしてみてください。
送別メッセージのポイント4つ
送別メッセージでは下記の4つのポイントを意識しましょう。
- 相手へのねぎらいや感謝の気持ちを伝える
- ポジティブな言葉を使う
- スピーチでのエピソードは相手を主体にする
- 相手との関係性を説明するとより親切
送別メッセージでは、相手へのねぎらいや今後の活躍への期待など、ポジティブな言葉を選び、今までの感謝の気持ちを伝えましょう。
病気や家庭の事情などで退職する場合であっても、ネガティブな内容を書いたり話したりするのは控えましょう。
また、スピーチで話すエピソードの主体は、送別される側であることが重要です。
「◯◯さんのこんな活躍によって、仕事のピンチを乗り切ることができた」「こんな言動によって励まされた」といったエピソードとともに、感謝の気持ちも伝えられれば喜ばれるでしょう。
さらに、自分と送別される相手の関係性に詳しくない人がいるスピーチの場では「同期として◯◯などのプロジェクトに一緒に取り組みました」など、関係性の説明も盛り込みつつ話すとより親切です。
コラム:面白い送別メッセージは慎重に
送別メッセージで「しんみりするのは嫌だから、どうせならユーモアのある面白い内容にしたい」という場合は、あくまでも相手が不快にならないよう表現に注意することが大切です。
面白い内容でも「差別的な表現を避ける」「感謝やねぎらいの気持ちを伝える」「ポジティブな表現を心がける」という点を意識しましょう。
また、相手との関係性にも配慮が必要です。親しい関係であれば冗談も通じやすいですが、あまり親しくない相手に面白さを狙ったメッセージを送るのは避けた方が無難です。
メールやプレゼントも忘れずに
必須ではありませんが、退職する本人から届く退職の挨拶メールにも返信しておくと、より丁寧な印象を与えることができます。退職後も連絡を取り合いたい場合などは、返信をおすすめします。
▼退職挨拶メールへの返信方法・例文
また、部署内で話し合った上で、年齢にあった退職祝いのプレゼントを贈るのも良いでしょう。
▼女性向けの退職祝いのプレゼント集