履歴書の印象アップも! 簡単に取れる資格・大公開

現在は何の資格も持っていないという方に向けて、簡単に取れる資格を紹介します。

とくに履歴書の資格欄を白紙にしたくない方におすすめの、人事の印象も良くなる資格をピックアップして解説します。

転職を有利に動かす簡単資格

まずは簡単に取れる資格のなかでもどんなものを選ぶべきかについて、「履歴書に書きたい場合」という視点で解説します。

資格欄は人事の評価ポイントのひとつ

履歴書の資格欄は、人事にとって応募者の仕事に対するやる気や能力を客観的に判断するポイントのひとつです。

資格欄が埋まっていることが書類審査に直接影響するとは言い難いですが、仕事に対する意識の高さを印象付けることはできます。

基本的に履歴書に記入できない資格はありません。けれども、できるだけ志望する仕事に関連するものを書くようにしましょう。

また、仕事に関係のある資格取得に向けて現在勉強中で合格が見込まれる場合であれば、その資格についても記載することができます。前向きな姿勢と意欲をアピールしましょう。

どれを狙う? 簡単資格を選ぶ基準

取得難易度の高い資格を書いたほうが人事の印象が良くなるかもと考えがちですが、仕事に無関係であれば評価されないこともあります。

履歴書の資格欄を強化する目的なら気軽に取れる簡単資格で十分です。

けれども、やみくもに取得すればいいわけではありません。受験料もかかるため、ある程度的を絞るのが賢明です。

就きたい職種や職業があれば業務に直接関係し、短時間の勉強で比較的合格率の高いものが狙いどころです。なければ社会人として持っておきたい一般的な資格や実用性の高いパソコン系資格の取得を目指してはいかがでしょうか。

社会人なら持っておきたい簡単資格

履歴書に書けば人事にもアピールできる、社会人ならぜひ取得しておきたい簡単資格をリストアップしました。

等級がある資格に挑戦するときは難易度をチェックし、能力に応じてチャレンジしましょう。あまりに難易度が低いと、履歴書に書くのが逆効果になってしまうことも。

また、資格取得までの勉強期間には個人差があるので、あくまで目安としてください。

普通自動車免許

【資格の特徴】どんな仕事に就いても重宝するのが普通自動車免許。

特に交通網が発達していない地域では、通勤や業務に車の運転は必須。就職前に免許の有無をチェックする会社もあります。

費用や時間の面で誰でも簡単に取れるわけではありませんが、取得していると仕事の幅が広がるうえ、身分証明書にもなるため損はありません。

【勉強方法】自動車教習所に通う、もしくは合宿に参加する
【資格取得までの勉強期間】通学なら2~3ヵ月、合宿なら2~3週間
【資格取得までに必要な費用】30万円前後(合宿の場合はややリーズナブル)
【合格率】73.6%※第一種普通免許、令和2年版2020年度運転免許統計(警察庁)より

日商PC検定

【資格の特徴】基本的なITスキルレベルを客観的に証明することができ、直接的に仕事と関係がなくても、履歴書に記載すると評価アップにつながる可能性のある資格です。

とくに前職が肉体労働系などPCを使う機会が少なかった人が、事務職などに応募する場合にオススメです。

3級の試験内容は一般社員レベルの仕事、2級は管理職レベルの仕事を想定したものとなっています。

【勉強方法】問題集や参考書での独学、もしくはPC教室に通うか通信講座を受講する
【資格取得までの勉強期間】パソコンに慣れている人で1~3ヵ月
【受験料】Basic4,200円、3級5,240円、2級7,330円、1級10,480円
【合格率】Basic91.2%、3級82.4%、2級67.6%、1級36.4%(2020年度)

ビジネス実務法務検定

【資格の特徴】ビジネス全般で必要とされる法律の知識を習得

取引先や客との間に生じがちなトラブルやリスクを防止したり低減したりするのに役立ち、コンプライアンスに対する意識が高い大手企業から注目されている資格です。

昇給や手当の条件としてこの資格に合格することを挙げている会社もあります。ただし等級によって難易度に大きく差があり、3級は比較的合格率が高めです。

【勉強方法】通信講座を受講するか資格講座に通う、もしくは問題集や参考書での独学
【資格取得までの勉強期間】3級は3~6ヵ月
【受験料】3級5,500円
【合格率】3級87.3%(2021年第1シーズン)

秘書検定

【資格の特徴】社会人として必要なビジネスマナーや一般常識が身に付けられ、秘書になりたい人以外にも就活前の学生や仕事のスキルアップを目指すビジネスパーソンが取得することの多いポピュラーな資格です。

履歴書に書けるレベルを目指すなら、一般的には2級を取得すれば十分と言われています。

【勉強方法】問題集や参考書での独学
【資格取得までの勉強期間】2級は数週間~2ヵ月
【受験料】2級4,100円
【合格率】2級58.5%(2021年11月実施の第125回)

eco検定

【資格の特徴】広く環境問題に関する知識を深めるための検定。

製品づくりやサービスに環境を意識した取り組みが一層盛んになっている今、多くの企業が関心を寄せています。

環境問題に積極的な企業に転職する際は有効なアピール材料になります。

【勉強方法】「環境社会検定試験eco検定公式テキスト」を使用しての独学
【資格取得までの勉強期間】数週間~1ヵ月
【受験料】5,500円
【合格率】75.0%(2021年第1シーズン)

日本漢字能力検定

【資格の特徴】新卒採用の評価指標としている会社が多く、日本人の漢字能力が衰えてきていると言われる昨今、再び人気が上昇しています。

社会人として履歴書に胸を張って書ける等級は2級(小中高の常用漢字を理解し応用できるレベル)からと言われていますが、やや難易度が上がるため、まずは3級からチャレンジするのがおすすめです。

【勉強方法】問題集での独学
【資格取得までの勉強期間】3級は100時間程度
【受験料】3級2,500円
【合格率】3級約50%(2021年度)

コラム:女性におすすめの簡単資格

女性には資質を生かして取得でき、転職や再就職の足掛かりになりそうな簡単資格が多くあります。なかでもこれからニーズが高まると期待できるものを2つ紹介します。

ヘルシー&ビューティーフードアドバイザー

運動と食に関する基礎知識を学び、美しく健康な生活を提案できるようになる資格。食品関係の分野でアドバイスを行ったり、スポーツジムや病院などで健康・栄養管理指導を行ったりすることができます。

チャイルドマインダー

少人数保育を行えるプロを育成する資格。子育ての経験を生かせ、ベビーシッターより教育面や健康管理面で質の高い関わりができるため、保育士や幼稚園教諭のスキルアップ資格としても人気があります。

【職種別】印象アップに効果的な簡単資格

転職してそれぞれの職種に就く際、持っていると実務で役立ち、合格率が高めな簡単資格を挙げました。

興味があるものを転職前に取得しておくと、履歴書を書くときに焦らなくて済みそうです。

営業職&事務職

関連する職種に対するプロ意識を示せる資格や、パソコン・ビジネスマナー系の資格が重宝されます。

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

【資格の特徴】WordやExcelなど基本的なソフトの操作スキルの向上を目指す資格。

パソコンの操作能力を客観的に証明することができます。

多くの企業で社員教育としても導入されており、仕事の生産性が上がる資格としても非常に人気があります。

【勉強方法】資格講座に通う、もしくは問題集や参考書での独学
【資格取得までの勉強期間】1~2ヵ月
【受験料】約10,000円~12,980円

ビジネス文書検定

【資格の特徴】ビジネスシーンで作成する文書やメールなどの作成能力を高めるための検定。

常に正しい言葉遣いや表現力を必要とされる職種では、習得した知識をすぐに実務に生かすことができます。
合格率の高い3・2級がおすすめ。

【勉強方法】問題集や参考書での独学
【資格取得までの勉強期間】3・2級は1~2ヵ月程度
【受験料】3級2,800円、2級4,100円

セールスレップ※営業職

【資格の特徴】セールスレップとはメーカーと販売先の橋渡し役。双方の視点から販売や販売促進、技術を理解し、助言できる能力が求められます。

営業・販売促進戦略、マーケティングの基礎知識から応用知識、現場でのスキルまで幅広くプロの営業としての能力を習得。商業系、工業系、IT系、環境系、医療系、建築系、その他サービス業などのあらゆる商品・サービスが対象となっています。

資格取得には研修(小試験)か全国一斉試験で取得する方法があります。

【勉強方法】研修か通信講座を受講する
【資格取得までの勉強期間】最短は研修受講で1日
【受験料】3級22,000円(資格認定研修受講の場合。資格認定小試験受験を含む)

簿記(日商簿記検定)※事務職

【資格の特徴】事務職に就くならまず3級の取得は必須とも言える資格。

経理関連の書類の適切な処理方法や青色申告書類の作成など、基本的な商業簿記についての知識や技術を身に付けることができます。

【勉強方法】3級は問題集や専門サイトを利用しての独学
【資格取得までの勉強期間】3級は1~2ヵ月
【受験料】3級2,850円

専門職―特化したスキルでキャリアアップも目指せる

ITパスポート※IT関連職

【資格の特徴】経済産業省が認定する国家資格

ITを使った経営や技術、管理などの総合的な基礎知識を備えることができます。
IT系の資格の中では高度な知識がなくても合格しやすいのが魅力。コンピュータ関連の仕事に携わるならぜひ持っておきたい資格の代表格です。

【勉強方法】問題集や参考書での独学、もしくは通信講座を受講する
【資格取得までの勉強期間】普段パソコンを使っている人で100時間程度
【受験料】5,700円7,500円(2022年4月から実施する試験に適用)

ホームページ作成検定※IT関連職

【資格の特徴】ホームページを作成するうえで必要な基礎知識や能力を認定する検定。

Webクリエイターの登竜門的な資格です。
勉強時間も短くて済み、気軽に受けられるので、他のパソコン資格と合わせスキルの一つとして取得するのにおすすめです。

【勉強方法】問題集や参考書での独学
【資格取得までの勉強期間】最短で20時間程度
【受験料】3級2,000円

ファイナンシャルプランニング技能士※保険会社、金融業界

【資格の特徴】ファイナンシャルプランナーは、年金・保険の相談、資産運用などに関する相談に応じる暮らしとお金に関するプロ

保険会社や金融機関への転職を希望する人が取得していると優遇されることもある資格です。
2・1級は難易度が高めですが、3級FP技能検定はビギナーレベル。家計管理の知識を深めたい主婦も受験できる程度と考えてください。

【勉強方法】3級は問題集や参考書での独学
【資格取得までの勉強期間】3級は1週間~1ヵ月
【受験料】3級6,000円(学科試験3,000円、実技試験3,000円)
(受験資格はFP業務に従事している者または従事しようとしている者)

調剤事務認定実務者※医療系

【資格の特徴】医療系資格の中で近年人気が高まっている資格。調剤事務業務の流れや調剤報酬に関する知識、調剤報酬明細書の作成技能を有し、薬局などで薬剤師の仕事を補助する役割を担います。
調剤薬局事務は類似する資格がさまざまあり、受験に関する詳細は若干違いがあります。なお、調剤薬局事務の仕事に資格は必須ではありません。

【勉強方法】通信講座か資格講座に通う
【資格取得までの勉強期間】約2ヵ月
【受験料】5,000円

コラム:実務で使えて面接の小ネタになるユニーク簡単資格

資格欄で人事の関心を引き付けるためには、一般的なものだけでなくユニークな簡単資格を取得しておくのも一案です。

たとえばタッチタイピングの速さと正確性を証明する「タイピング技能検定」、昨今増えているスポーツイベントのプロとして活躍できる「スポーツイベント検定」などは、習得した能力があらゆる実務にも応用でき、自分を強く印象付けるツールとして活用できるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか。資格と聞くと難しいイメージが先行しますが、探してみると簡単な資格もたくさんあることがおわかりいただけたのではないでしょうか。

資格はその実用性のみならず、取得しようとする意欲自体が評価されることもあります。堅苦しく考えず、腕試し感覚で簡単資格を受験してみませんか。