プレッシャーの解消法も解説 転職でいう「即戦力」とは?

「即戦力募集」「即戦力採用」など、転職の求人で募集条件の一つとされる即戦力。実際どういう状態を指すのか、いまいちわかりにくいのが本音。

この記事では、即戦力といわれる具体的な人物像や、プレッシャーを感じたときの解消法などを紹介します。

転職でいう「即戦力」の意味とは?

まずは、即戦力の意味や、即戦力採用が行われる背景を説明します。

短い教育・研修期間で会社に貢献できる人材

即戦力とは、教育・研修期間を設けなくてもすぐに仕事に取りかかり、成果を出せる人材のことを指します。そのため、即戦力には一定のスキルや経験が求められます。

たいていは応募条件に「マーケティング職の経験3年以上」などの実務経験の条件が設けられており、未経験者の応募は想定されていません。

即戦力とみなされるための2つの条件

即戦力としてみなされるためには、主に下記の2つの条件を満たす必要があります。

業務を行うためのスキル・経験がある

即戦力として入社した場合、短期間で成果を上げることが求められるため、業務を行うためのスキル・経験は必須です。前職と同じ職種の場合、ある程度の経験期間・実績があると、即戦力として認められやすくなります。

一般的に、即戦力に求められるスキルや経験のレベルは、年代が上がるにつれて高くなります

新しい環境への適応力がある

即戦力採用の場合、早く会社に慣れ、自立して仕事を進める必要があるため、新しい環境への適応力が求められます。

適応力とは、前職での経験に固執せず、新しい会社での仕事の進め方を覚えて実践する力を指します。年代やスキル・経験のレベルに関わらず、すべての転職者に求められます。

即戦力採用が行われる理由は教育コストの低さ

企業が即戦力となる人材を採用する理由は、教育にかかるコストを抑えるためです。

スキルや経験のない未経験者を雇う場合、上司や先輩社員の教育の仕事が増えて教育コストがかさみ、成果に結びつくまでに時間もかかります

そのため、はじめから多少高い給料を出したとしても、最低限の教育で成果を期待できる即戦力が求められるのです。

「即戦力」とされ、プレッシャーを感じたら?

即戦力として採用されたら「早く会社の期待に応えなければ…」と、どうしても焦りますよね。

ここでは、会社から即戦力を期待され、プレッシャーを感じたときに知ってほしい考え方や、やるべき行動を紹介します。

すぐに成果を求められるとは限らない

「即戦力として期待していても、転職後にすぐ成果を出すのは難しい」と理解している会社もあるため、「すぐに期待に応えなければ…」と焦りすぎなくて大丈夫。会社ごとに仕事の進め方や扱う商材も変わるので、仕事に慣れるまである程度の時間がかかって当然です。

内定後に強いプレッシャーを感じている場合は、入社前に「最初に担当する業務を教えてください」などと会社に質問し、求められているレベルを把握しておくと、不安の解消につながります。

会社によっては、転職者が段階を踏んで会社に馴染めるように、教育や研修の機会が用意されている場合もあります。

即戦力として期待されたときの注意点

プレッシャーに負けず、即戦力としての期待に応えるために、以下の3つを意識して行動しましょう。

  • まずは会社のやり方に馴染む
  • 自分で適切な行動を考えて積極的に実行する
  • 高すぎる成果を求められたら上司に相談する

まずは会社のやり方に馴染む

即戦力採用された転職者に求められることは、まず新しい会社の仕事の進め方に素直に従い、早く馴染むことです。

人によってはこれまで培ってきた社会人経験やスキルを大事に考えすぎるあまり、転職先での仕事の進め方に馴染むのが難しい場合があります。

しかし、新しい職場のやり方に慣れない時でも、それを頭ごなしに否定したり、前職のやり方を押し通したりすることは控えなければなりません。前職の経験から活かせることがあれば、仕事の進め方や会社の文化を理解した上で、提案してみると良いでしょう。

自分で適切な行動を考えて積極的に実行する

即戦力として期待に応えるためには、指示を待つのではなく、自分の頭で考えて自ら行動に移すことが重要です。例えば、以下を意識して仕事に臨みましょう。

  • 業務のゴールは何か
  • チーム内での自分の役割は何か
  • 業務プロセスの中で自分ができることはないか

また、上記を考える中でわからないことを同僚に質問したり、行動した結果を上司に報告・連絡・相談したりすることも大切です。

行動の成果がすぐに出なくても焦る必要はありませんが、自分の頭で考えて行動することは、転職直後から常に意識しておきましょう。

高すぎる成果を求められたら上司に相談する

即戦力として期待されているがゆえに、入社後すぐに厳しい目標や成果を設定されることも。設定された目標の達成が難しい場合は、その理由を上司に説明した上で、目標の数字や達成までの期間を調整できないか相談しましょう。

また、相談する際は、調整後の目標を達成する過程も一緒に伝えられると、説得力が増します。

「即戦力募集」の求人で採用されるには?

即戦力人材を求める企業に採用されるためには、2つの方法があります

一つは、履歴書や面接で自分は即戦力になることをアピールすること。もう一つは、転職に有利な資格を取得してスキルを身につけることです。

履歴書や面接で即戦力をアピールする

即戦力募集の求人で採用されるためには、履歴書の内容や面接の受け答えで、これまでのスキルや新しい環境への適性などをアピールし、即戦力であることを示す必要があります。

そのとき、意識すべきポイントは以下の2つです。

  • 前職で得たスキル・経験が転職先の仕事にどう活きるのか説明して、業務を遂行できる力があると伝える
  • 学習意欲・成長意欲を示して適応力があると伝える

2つのポイントを押さえた「履歴書の志望動機」「面接の自己PR」の例文を紹介します。

履歴書に書く志望動機の例文

以下は、履歴書の志望動機欄で即戦力をアピールする場合の例文です。志望する理由を最初に記載した上で「これまでの経験」「適応力」と志望理由との関係を説明しましょう。

▼同じ職種に転職する場合の例文
(現職人事の30代前半男性)

貴社で行われている、人材育成やその他の人材マネジメントの手法に魅力を感じました。

現職では人事として、それまで行っていなかった人材育成や評価制度を取り入れてきました。新しい方法で社員のパフォーマンスを高める貴社で、これまでの経験を活かして、即戦力として働きたいと思っております(スキル・経験のアピール)

今後は、人材育成や評価の仕組みづくりに深く関わる仕事がしたいと考えており、今は人事評価の資格を取るべく勉強を進めています(学習意欲・成長意欲のアピール)

▼異なる職種に転職する場合の例文
(現職営業でSE希望の20代前半男性)

学生時代に学んだプログラミングの知識を活かしたいと考え、貴社のSEを志望しました。

SEの業務をこなすためには大学で学んだ知識だけでは足りないと考え、現在独学で実践的な勉強を始めています(学習意欲・成長意欲のアピール)

また、現職の営業では業務を通してコミュニケーション能力を磨きました。貴社はSEであっても顧客と直接打ち合わせをする機会が多いと伺いました。先方とやり取りを進める中で、営業で身につけたコミュニケーション能力を活かしたいと考えております(スキル・経験のアピール)

面接で自己PRを答えるときの例文

以下は、面接で自己PRをする際に即戦力をアピールする場合の例文です。まずは自分が即戦力であることを示した上で、その理由を「これまでの経験」「適応力」の観点で説明しましょう。

▼同じ職種に転職する場合の例文
(現職営業の30代前半男性)

私は、現職で培った営業力を活かし、御社の商品の新規取り扱い店舗獲得に即戦力としてお役に立てるものと考えております。

現職では衣料メーカーの営業を5年間担当しており、特に30代・40代男性向けの商品を販売しておりました。御社とは取り扱うサービスは異なるものの、ターゲット層が似ているため、ニーズの把握・分析には活かせる部分も大きいと感じております(スキル・経験のアピール)

また、現在は御社の商品の営業方法を考えるために、実際に商品を購入して毎日使用しております(学習意欲・成長意欲のアピール)

▼異なる職種に転職する場合の例文
(現職販売員で一般事務希望の20代後半女性)

私は、現職の業務を行う中で取得した資格を活かし、御社で即戦力としてお役に立てればと考えております。

現職では、店長の補佐として店舗売上の管理をしており、それに合わせてエクセルやワードの資格を取得いたしました。一般事務の経験はありませんが、現職の業務や資格取得で得たスキルを活かしながら働く所存です(スキル・経験のアピール)

また、現在は簿記の資格を取得するために退勤後の時間を使って勉強を進めております(学習意欲・成長意欲のアピール)

転職に有利な資格を取得する

即戦力募集の求人で採用されるためには、転職に有利になる資格を取得するのも一つの方法です。資格はその分野に関して一定レベル以上のスキル・知識があることの証明になるため、評価につながることがあります。

ただし、最も重視されるのはあくまで実務経験のため、資格はあくまで転職を補助するものと考えておきましょう。

以下に転職で有利になる資格を業界・職種別にまとめましたので、取得する資格を選ぶ際の参考にしてください。

業界・職種 資格
不動産業界
  • 宅地建物取引士
  • 管理業務主任者
金融業界
  • ファイナンシャルプランナー(FP)
  • 証券アナリスト
IT業界
  • 基本情報技術者
  • CCNP(Cisco Certified Network Professional)
  • LPIC(Linux Professional Institute Certification)
医療事務職
  • 医療事務検定
  • 調剤事務管理士

この他にも様々な資格について、下記の記事で紹介しています。

まとめ

即戦力とは、短い教育・研修期間で会社に貢献できる人材を指します。即戦力になるためには「業務を行うためのスキル・経験」と「新しい環境への適応力」を持ち合わせている必要があります。

即戦力として入社しても、すぐに成果を求められるとは限りません。プレッシャーを感じすぎず、これまで培ったスキル・経験を活かしてできることから着実に行動に移していきましょう。

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