CAD実務キャリア認定制度
資格内容
CAD実務キャリア認定制度は、CADを利用している技術者やCAD教育を受けている人を対象に、CAD利用に関する実務的な技術と技能の成果を認定する試験です。その種類は、CAD実務マスター認定試験、CAD実務トレーサー認定試験、CADアドミニストレータ認定試験の3資格で構成されています。本試験では、CAD利用技術者の技術力、問題解決能力、目的意識、機能習得意欲などが評価されると同時に、願書提出から合否決定までが採点対象とされる、プロセス重視型の試験です。
資格概要
	■ 受験資格
		特にありません。ただし、1年以上のCAD実務経験があり、建築や機械設計、製図業務従事者を想定した試験が行われます。
	■ 試験方法・内容
		
		・CAD実務マスター認定試験
			
			筆記試験
			【1】 パソコンのパンフレット記述内容理解、導入時の確認内容理解、著作権等
			【2】 JIS、ねじ、バネ、歯車、ボルト、建築用語等
			【3】 設問に対して、解答を文章や箇条書きで答える
			 実技試験
			実技試験
			複数枚の参考図を読解し、指示書に従い図面を完成させる、などがあります。
			
			
		・CAD実務トレーサー認定試験【機械部門・建築部門】
			
			筆記試験
			【1】 パソコンのパンフレット記述内容理解、導入時の確認内容理解、著作権等
			【2】 設問に対して語句を選択する
			【3】 JIS、ねじ、バネ、歯車、ボルト等
			【4】 建築用語等 実技試験
			実技試験
			【1】 機械部門・・・・三面図/展開図、部品図/組立図等
			【2】 建築部門・・・・木造平面/配置図、鉄骨またはRC平面/配置図/立面/断面等
			
			
		・CADアドミニストレータ認定試験
			
			筆記試験
			【1】 CADを扱う上でのパソコンリテラシー知識
			【2】 パーソナルコンピュータの構成
			【3】 ソフトウェアとハードウェアの各種名称と役割
			【4】 インターネットに関する基礎知識
			【5】 ネットワークに関する基礎知識 実技試験
			実技試験
			【1】 CADシステムの操作能力と図形の理解力
			【2】 機械、建築、幾何、実物、地図、グラフ・表、フローチャート図形より1つを選択して受験
			
			
		・3次元CADトレーサー認定試験
			
			筆記試験
			【1】 CADソフトに関する知識
			【2】 CADを使う上でパソコンを道具とした関連知識(パソコンのパンフレット記述内容理解、導入時の確認内容理解、著作権など)
			【3】 設計基礎知識(機械製図関連JIS、ねじ、バネ、歯車、ボルトなど)および3次元CAD関連用語、SolidWorks関連用語など
 実技試験
			実技試験
			【1】 複数枚の参考図(2次元図面)を読図し、指示書に従い正確に3次元データ及び図面化する。(3次元モデル、アセンブリ、図面の3種類)
			【2】 筆記試験日に持参した3次元データに対して指示書に従い、変更・追加を行う
			
			
		・3次元CADアドミニストレータ認定試験
			
			筆記試験
			【1】 CADを扱う上でのパソコンリテラシー知識
			【2】 パーソナルコンピュータの構成
			【3】 ソフトウェアとハードウェアの各種名称と役割
			【4】 インターネットに関する基礎知識
			【5】 ネットワークに関する基礎知識
 実技試験
			実技試験
			【1】 指示書・図面により、指示された形状・寸法に従い正確な3次元モデルを作図
			【2】 作成した3次元モデルを元に形状変更を施し、適切な拘束関係および寸法定義に基づくモデルデータの編集
			
		
	■ 試験日程
		年2回(9月と2月)実施
		(CAD実務マスターは2月のみ)
		(CADアドミニストレータは随時試験を実施)
	■ 受験料
		
		CAD実務マスターは 14,000円
		CAD実務トレーサーは 12,000円
		CADアドミニストレータは  7 ,000円
		3次元CADトレーサーは 16,000円 (学割:10,000円)
		3次元CADアドミニストレータは  10,000円 (学割:6,000円)
		
	■ 問い合わせ先
		
		コンピュータキャリア教育振興会 CAD検定協会 試験運営事務局
		TEL 03-5272-1140
		URL http://www.gec.or.jp/career/
		
	
転職アドバイス
一般的には資格より実務経験ですが、ご自身のスキルが今どの程度なのかを測る上では、このような資格を取得されると良いでしょう。最近では、入社後使用することになるCADシステムのメーカーまで一致した経験を問われるような求人情報が存在します。できるだけトレンドに合わせた最新のツールを使用できるようにトレーニングすると良いでしょう。

 
	





