技術士・技術士補
資格内容
技術士は、科学技術に関する高度な専門的応用能力が必要となる事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価、指導業務を行う技術者の称号です。技術士補は、技術士を補助する者の称号です。
第一次試験に合格後、登録を行うと技術士補の資格が取得でき、第二次試験に合格後、登録を行うと技術士の資格が取得できます。
【1】機械部門
【2】船舶・海洋部門
【3】航空・宇宙部門
【4】電気・電子部門
【5】科学部門
【6】繊維部門
【7】金属部門
【8】資源工学部門
【9】建設部門
【10】上下水道部門
【11】衛生工学部門
【12】農業部門
【13】森林部門
【14】水産部門
【15】経営部門
【16】情報工学部門
【17】応用理学部門
【18】生物工学部門
【19】環境部門
【20】原子力・放射線部門
第二次試験 上記の20の技術部門に総合技術監理部門を加えた計21技術部門の中から1部門を選択します。加えて、その技術部門ごとに設定された数個の選択科目の中から、1科目を選択して受験
資格概要
■ 受験資格
○ 第一次試験
・特になし
○ 第二次試験
・次のいずれかの者が受験可能
【1】合計4年(7年)以上の期間、技術士補助として技術士を補助した方
【2】技術士第一次試験合格後に、科学技術に関する専門的応用能力が必要となる事項についての
計画、研究、設計、分析、試験、評価の業務や、その指導業務を行う監督者の指導の下で科学
技術に関する業務に4年(7年)以上の期間従事した方
【3】合計7年(10年)以上の期間、【2】と同じ業務指導の業務に従事し、第一次試験に合格している方
※( )内の数字は、総合技術監理部門の実務経験年数
■ 試験方法・内容
第一次試験 全科目5肢択一式
【1】 基礎科目 … 科学技術全般に渡った基礎知識
【2】 適正科目 … 技術士法第四章(技術士等の義務)の規定に関する適性
【3】 共通科目 … 数学、物理学、化学、生物学、地学の中から、あらかじめ選んだ2科目
【4】 専門科目 … 20の技術部門中から、あらかじめ選んだ1技術部門に関する基礎知識と専門知識
第二次試験 筆記試験と口頭試験
口頭試験と筆記試験に合格した方が受験可能
【1】筆記試験 … 総合技術監理部門
・必須科目 安全管理、社会環境との調和、経済性、情報管理、人的資源管理
・選択科目 総合技術監理部門以外の部門の必須科目と選択科目
総合技術監理部門以外の部門
・必須科目 技術部門全般に渡った技術士に必要な専門知識
・選択科目 専門的事項に関する技術的体験と専門知識、応用能力、専門的技術知識
【2】口頭試験 … 技術士としての適性と専門的応用能力など
■ 試験日程
第一次試験 10月上旬
第二次試験筆記試験 8月上旬
第二次口頭試験 12月上旬から1月下旬までの指定された1日
■ 受験料
第一次試験 11,000円
第一次試験 14,000円 (1技術部門につき)
■ 問い合わせ先
(社)日本技術士会技術士試験センター
TEL 03-3459-1333
URL http://www.engineer.or.jp/
転職アドバイス
即戦略採用という視点では技術士などの資格は、明確に評価の対象となる場合は特定の業界のみで、あまり特別なアドバンテージとはなりません。ただし取得をすることが大変難しい資格であることは各企業の人事担当者も理解していますので、スキルと同時に人間性という部分で評価の対象となります。やはり企業は「資格だけ」よりも「実務経験」を優先されますので、業界にもよりますが「資格を取得済みだから」ということだけで無理な転職活動を行うことは避けた方が良いでしょう。