電気通信主任技術者
資格内容
電気通信設備に関する業務を行う事業者は、電気通信主任技術者を選任し、この業務を監督させる必要があります。電気通信主任技術者は、電気通信ネットワークの工事・維持・運用の責任者として事業場を管理します。今日のような電気通信事業と通信機器・システムの急速な発展の様子から、有資格者の需要は今後さらに伸びることは確実です。またこの資格は国家資格で、ネットワークを構成する設備によって、伝送交換主任技術者と線路主任技術者資格の二つに区分されています。
資格概要
■ 受験資格
特にありません。
■ 試験方法・内容
電気通信システム・専門的能力・伝送交換設備と管理(または線路設備と管理)・法令の4科目
・ 伝送交換主任技術者
【1】 電気通信工学の基礎
【2】 電気通信システムの大要
【3】 伝送、無線、交換、データ通信、通信電力のいずれか1分野に関する専門的能力
【4】 伝送交換設備の概要、設備管理、セキュリティ管理
【5】 電気通信事業法
【6】 有線電気通信法
【7】 電波法
【8】 国際電気通信連合検証の大要
【9】 不正アクセス行為の禁止等に関する法律、電子署名、認証業務に関する法律
伝送交換主任技術者(特例試験)
旧第二種伝送交換資格試験廃止に伴う科目免除対象の特例試験
・ 線路主任技術者
【1】 電気通信工学の基礎
【2】 電気通信システムの大要
【3】 通信線路、通信土木、水底線路のいずれか一分野に関する専門能力
【4】 線路設備の概要、設備管理
【5】 電気通信事業法
【6】 有線電気通信法
【7】 電波法
【8】 国際電気通信連合憲章、国際電気通信連合条約の大要
【9】 不正アクセス行為の禁止等に関する法律、電子署名、認証業務に関する法律
■ 試験日程
9月下旬と2月下旬の年2回
■ 受験料
18,700円
■ 問い合わせ先
(財)日本データ通信協会電気通信国家試験センター
TEL 03-5814-1181
URL http://www.dekyo.or.jp/
転職アドバイス
この資格を持っているからといって転職活動が有利になることはありませんが、募集企業の事業内容や職種によっては必要不可欠な資格である場合も大変多く見られます。特にネットワークの新設やそれらのセキュリティー管理に伴う増設や移設工事などのオフィスファシリティーに関して、世の中のニーズは高まってきています。但しIP電話やインターネットインフラなど工事内容にも同時に変化が生じていますので、最新の技術に対応できる経験があるかどうかは大きなポイントとなるでしょう。