公認会計士
資格内容
公認会計士は、会計監査を行うことを認められた、日本で唯一の国家資格になります。会計監査とは、企業の財政状態や経営状態が記されている財務諸表が適正であるかどうかを監査し、その内容について意見や指導を行う業務になります。最終的には公認会計士や監査法人がその公正さを証明した財務諸表が、一般に公開されることになります。株主や投資家、債権者などはその財務諸表をもとに投融資を行うので、公認会計士には公明正大な立場から監査に携わる必要があると言えます。
近年、日系企業にも連結決算や時価会計の導入などの国際会計基準が浸透しつつあり、公認会計士の職務は多忙な状態にあるようですが、有資格者の数はまだまだ少ない状況にあります。こうした現状から、2006年より公認会計士試験が簡素化されることが決定しています。具体的には、受験資格の撤廃や試験段階の短縮などが挙げられます。これによって、将来的には年間2,000〜3,000人の合格を見込まれていますが、金融庁は「合格者の質を落とすことはない」と明言しているため、今後も公認会計士試験が、数ある国家試験の中でも最難関であることに変わりはないでしょう。
資格概要
■ 受験資格
(2006年以降の新制度) 特に制限はありません。
■ 試験方法・内容
・短答式試験
財務会計論 40問、3時間
管理会計論・監査論・企業法 各20問、各1時間30分・論文式試験
・論文式試験
会計学 大問5問、5時間
監査論・企業法・租税法・選択科目(経営学・経済学・民法・統計学のうち1科目) 各大問2問、各2時間
■ 試験日程
・短答式試験 5月末と6月最初の日曜日の2日間
・論文式試験 8月中に3日間
■ 受験料
19,500円
■ 問い合わせ先
公認会計士・監査審査会
〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-2-1 JTビル14F
TEL 03-5114-3600
URL http://www.fsa.go.jp/cpaaob/
転職アドバイス
公認会計士有資格者が活躍できるフィールドは多岐に渡っております。監査法人や会計士事務所での監査業務はもちろん、事業会社での内部監査、また金融業界やコンサルティングファーム、シンクタンクでの財務コンサルタント、そして証券会社での引受審査業務など、様々な形で活躍されています。