短くても合格のケースも 面接時間が短いと不採用?その理由は
「面接の時間が予定より短いのは、不合格フラグ」という説を聞いたことはありませんか?
実際に短い時間で面接が終わってしまい、落とされるのかな……と不安になる方も多いことでしょう。この記事では、面接時間と合否の関係について解説します。
面接時間は合否とは関係ない
結論から言うと、面接にかかった時間と合否とはまったく関係ありません。短い面接時間で合格する人もいれば、長い時間をかけて面接したにも関わらず落ちてしまう人もいます。
面接時間は予定よりも短くなることが多い
そもそも面接にかかる時間は予定よりも短くなることが多いものです。多くの企業では面接が長引いたときに備えて、プラスアルファの時間を設けているからです。
想定よりも面接が長引いてしまうこともあれば、面接を受ける人が遅刻をしてしまうこともあります。これらの事態に対応できるように余裕を持って時間を決めているのです。予定時間を目一杯使わなかったからといって不安になる必要はありません。
面接時間の長さよりも中身が重要
採用・不採用に大きく関わるのはかかった時間よりも受け答えの中身です。入念に準備した上で面接に望み、落ち着いた態度でハキハキと話せていれば問題ありません。たとえ短い時間で面接が終わってしまったとしても、受かる可能性は十分あります。
面接が10分で終わってしまった
転職活動で、第一志望の面接は、今まで受けた中で最短の10分で終了してしまいました。あまりにも短かったので、「これは落ちたな」と諦めていましたが、1週間後に採用の電話がかかってきました。
入社後、当時の面接担当に聞いたところ、受け答えがしっかりしていたので早く終わったとのことでした(笑)。私のようなケースもあるので、面接時間が短くても不安になる必要はないと思います。
コラム:転職面接の平均時間は30分~1時間
転職面接にかかる時間は、一般的には30分~1時間程度といわれています。
少ないスタッフで多くの応募者を面接するため30分程度で切り上げるところもあれば、人柄をじっくり見たいからと1時間近く時間をかけるところもあり、企業によってかかる時間はまちまちです。
また、面接官によっても差が出ることがあります。例えば現場のスタッフとの一次面接は1時間じっくり話し、社長との最終面接は30分程度で切り上げられるケースも。あくまで時間は参考程度に考えておくとよいでしょう。
面接時間が短い理由は?
面接時間が短くなる理由としては、どのようなものが考えられるでしょうか? また、面接の長さが合否に関わることはあるのでしょうか? 以下で解説していきます。
書類で合否がある程度決まっていた
履歴書やエントリーシートで採用がある程度決定しており、応募者に社会人としての常識があるか、社風に合いそうかを最終チェックする目的で面接が行われる場合があります。
こういった企業は、面接での話し方や態度に問題がないかを5~10分といった短い時間でも判断するため、面接時間が短くなります。経歴や志望動機といった情報は書類で評価し、面接で長々と聞く必要はないと考えているのです。
的を射た回答ができていた
よく練られた志望動機や自己PRをわかりやすく伝えられれば、面接時間は短くなることがあります。最初の受け答えで十分な回答ができていれば、特に内容を突っ込まれることがないからです。
面接官の質問に対して簡潔で的を射た回答をテキパキと返せる人は、企業にとって魅力的な人材だと評価されます。このため、すぐに面接が切り上げられるパターンもあります。
もともと面接時間を短く設定している
特に中途採用の場合、面接を短時間で済ませる企業が多い傾向にあります。
これは、即戦力が求められる中途採用者はポテンシャルよりもスキル・経験が重視されるため、面接前に書類である程度合否の判断がつくからです。また、面接官が忙しく、面接時間をゆったり取ることができなかったり、応募人数が多かったりすると、面接時間を短く設定するケースもあります。
面接官の興味を引けなかった
すぐに不合格と決まってしまった面接は、短い時間で終わることがあります。面接官にあまり興味を持たれなかったり、好印象を与えられなかったりする場合です。
自己PRや志望動機に興味を持ってもらえなかった面接は、一問一答で終わってしまうこともあります。また、明らかに企業に対して失礼な発言・態度があった場合、その場で不合格と判断され、短時間で切り上げられてしまうことがあります。
雰囲気で合否はわかる? 面接の不合格フラグを検証
「面接時間が短いと不合格」といったような面接の「不合格フラグ」は他にもいろいろあります。
発言のメモを取られなかった
発言のメモを取られなかったからといって、不合格と決まったわけではありません。
メモを取るか取らないかは面接官によります。応募者の発言を細かくメモしている人もいれば、逆に全員の発言でメモを取らない人もいるでしょう。
また、メモの内容が必ずしも良いものとは限りません。マイナスポイントについてメモを取っている場合もあります。発言のメモを取られなかったのはあなたに興味を失ったからとは限りません。
話した内容を論破された
話した内容について、「そうとも限らない」といった反論をされた場合も、すぐに不合格だと判断することはできません。
入念に準備していった受け答えを論破されると不安になるかもしれませんが、面接官側はその話題についてどこまで考えているのかを知るために議論をしたいのかもしれません。さらに自分の考えを深めて答えることで、自分を認めさせるチャンスにもなりえます。
また、応募者のストレス耐性や感情コントロールの能力を見ている可能性もあります。いずれにせよ、冷静に対処できたかどうかが重要になります。
面接後の見送りが丁寧でない
「見送りがないのは不合格」「見送りの際に会話がないと不合格」などという説があります。
しかし、見送りはそもそも面接に必須ではないため、見送りをしない主義の面接官に当たったのかもしれません。逆に「丁寧だと落ちる」という説もありますが、社会人の礼儀として誰にでも丁寧な見送りをしている可能性があるため、合否と関係あるとは言えません。
結局のところ、この不合格フラグも面接官個人の考えに左右されるものであり、信ぴょう性が高いとは言えません。
まとめ
面接時間と合否との関係や面接時間が短くなる理由はわかったでしょうか? 面接時間の短さはあなたの実力とは関係ありません。短い時間で精一杯魅力を伝えられれば、それが合格につながることだってあるのです。
「不合格フラグ」に惑わされることなく、心を落ち着けて合否の連絡を待ちましょう。