文系・理系別例文つき 履歴書の研究課題・興味ある科目の書き方

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就活生向けの履歴書には「研究課題または興味ある科目」という欄があります。

研究がまだ終わっていないけど何を書けばいいの?理系の研究内容はどうやって書けばいいの?などの疑問を抱えている人も多いことでしょう。

この記事では例文をたくさん紹介しながらそんな悩みを解消します。

履歴書の【研究課題】欄は概要程度でOK

履歴書の「ゼミ・研究課題」欄に、研究タイトルと概要を2~3行程度記入する。

履歴書の研究課題欄はそれほど大きなスペースではありません。そのため、研究タイトルと概要2~3行程度の簡潔な内容で書きましょう。

ただし、箇条書きの一言で済ませてしまうのはNG真剣に研究課題に取り組んだ姿勢を見せることが大切です。そこで得た気づき・学びについて具体的かつ簡潔に書くようにしましょう。

履歴書の研究課題の基本的な書き方・例文

では、実際の例文を見てみましょう。

(A)
『災害に関する○○地方の伝承についての考察』

(B)
災害に関する地方の伝承について研究しました。災害の多い地域では詳細な記録が残っているのに対し、災害の少ない地域では基本的な防災知識すら記録に残っていないことがわかりました。

このように、「(A)研究タイトル」と「(B)研究内容とわかったことを簡潔にまとめた文」の2つを組み合わせると良いでしょう。

ここで注意すべきなのは、わかりやすい言葉を選んで書くことです。

難しい専門用語を使いすぎてしまうと採用担当者に意味が伝わらない可能性があります。また、説明があまり上手でないと捉えられ、マイナスのイメージを与える可能性があります。

面接で突っ込まれても答えられるようにする

面接に備え、研究課題について詳細に語れるようにしておきましょう。履歴書の研究課題欄はスペースが小さく、文章だけでは伝えきれない部分もあるため、面接でその詳細について質問されることが少なくありません。

例えば、以下のような質問は定番です。

  • 研究内容についてわかりやすく説明してください。
  • 研究で一番大変だったことはなんですか。
  • 研究からどのような気づきや学びがありましたか。

また、専門用語に関する突っ込んだ質問をされることもあります。

  • 〇〇ではどのような解析を行ったのですか。
  • 〇〇理論とはどういったものなのか、詳しく教えてください。

専門用語の説明を暗記しただけだったり、あやふやな回答をしたりした場合、「研究内容をしっかり理解していない」「人にわかりやすく伝えることが苦手」と面接官に思われてしまいます。

研究内容をよく理解し、自分の言葉で説明できるようにしましょう。

履歴書の【研究課題】欄で自己PRをするときの書き方

履歴書の形式によっては、自己PRができるような大きい欄に研究課題を書くこともあります。その時に意識すべきコツをご紹介します。

押さえておくべきポイント3つ

まずは、押さえておくべき3つのポイントを例文とともに紹介します。

【例文】

タイトル:『家族観から見る現代の若者の価値観の変遷』

1

  私の研究課題は現代の若者の家族観についてです。

2

  調査では、同性でのシェアハウスなど、今まで家族とはみなされなかった関係性を「家族」と捉える若者が増えていることがわかりました。

3

  様々な関係性が肯定されていく様子を見て、新しい価値観を否定せずに受け入れることの大切さを学びました。社会に出てからも旧来の価値観にとらわれることなく、新たな考えを柔軟に受け入れて仕事に生かしていきたいと考えています。

1どのような研究に取り組んだか

まずはどのような研究に取り組んだかを書きます。「私の研究課題は現代の若者の家族観についてです」のように、ひとつの文にまとめると良いでしょう。

2研究からわかったこと

次に、研究からわかったことを具体的かつ簡潔に書きましょう。長々と書く必要はありません。研究結果よりも研究から学んだことの方が重視されるからです。専門用語を多用するとわかりにくい文章になってしまうので、あまり使わないようにしましょう。

3研究を通して学んだこと

研究課題で自己PRを行う場合には、研究を通して学んだことを伝えるべきです。あなたがどのような考えを持った人間なのか、どのように学業に取り組んできたかが一番よく現れる部分だからです。

ここでは仕事に生かせそうな学びについて書くと好印象です。具体的には「物事を考察する力」「困難を乗り越える力」などが挙げられます。

履歴書の研究課題から知りたいのは「学業に取り組む姿勢」

採用担当者が知りたいのは学業に取り組んできた姿勢・その中で学んだこと。学生の本分である学業に真面目に取り組んできたかどうか、そこからどんなことを学び取れたかを伝えましょう。

採用担当者は研究内容そのものについて詳しく知りたいわけではありません。「研究課題または興味ある科目」はあなたの人柄を伝えるための項目だと考えると良いでしょう。

文系・理系別 履歴書の研究課題の例文

ここからは、文系・理系に分けて例文と注意点をご紹介します。

文系は企業に貢献する姿勢をアピール

文系の場合は特に研究から企業に貢献できる何かを得られたかが重視されます。

研究内容が直接業務に結びつかないことが多いため、研究内容・研究結果はあまり重要な項目ではありません。自分がどんな学びを得たか、それによって企業にどう貢献できるかを中心にして書くと良いでしょう。

【例文】

私は学生時代にギリシャの哲学者と数学の関わりについて研究しました。古代ギリシャの学者たちは文系・理系の区別なく幅広い分野について勉強し、数学的な考えを取り入れた論理的な政治学や倫理学が誕生したそうです。

この研究から、自分の専門分野のみにとどまらず、さまざまな分野に好奇心を持ち続けることの大切さを学びました。大学を卒業してからも興味の幅を広く持ち、積極的に知識を取り入れて自分のものにする姿勢を持ち続けようと考えています。

理系は文系の人にもわかる表現を心がける

理系の人が特に注意すべきなのは、文系の人にもわかる表現を心がけることです。

理系の研究内容は専門性が高いものが多く、採用担当者が文系だった場合には理解の難しい内容になりがちです。文系の友人に確認してもらうなどして、わかりやすい表現を考えましょう

ただし、研究職や技術職など、専門的な理系職種に応募する場合は、専門的な知識やスキルの有無が重要視される場合もあります。その場合はあまり簡略化しすぎないよう注意しましょう。

【例文】

私の研究課題は、先天的な脳の障害が起こる仕組みについてです。××という遺伝子に障害が起こると脳細胞に含まれる〇〇という物質が変化することがわかりました。

研究期間中はマウスの〇〇を薬品を使って染めたり、顕微鏡で観察したりといった単調な作業の繰り返しでした。ここから大きな発見につながる研究には、地道な作業の積み重ねがあることを学びました。また、粘り強く一つのことに取り組む姿勢を身に付けることができました。

研究課題・興味ある科目を書くときの注意点

最後に、研究課題・興味ある科目を書くときの注意点やよくある疑問についてまとめました。不安なところがある人は参考にしてみてください。

研究がまだでも途中でも不利になることはない

研究が途中だったり、まだ課題を与えられていなかったりする場合でも選考に不利になることはありません。大切なのはあなたが学業に取り組んできた姿勢や学業を通して人生に役立つものを得られたかです。

研究が途中の場合は、以下のように興味がある分野について説明する形で書くと良いでしょう。

【例文】

私の研究課題はまだ決まっていません。興味があるのは少女漫画とジェンダーの関わりについてです。講義で「少女漫画はその時代の理想の女性像がよく映し出されている」という話を聞き、各時代の女性のジェンダーについて詳しく追求したいと考えました。

この研究を通してそれぞれの世代における女性のあり方について学び、私たちの世代の女性にはどのような生き方が求められているのか、それを踏まえて社会にどのように貢献していくかを考えていこうと思います。

ゼミに入っていない場合はその理由に言及

ゼミや研究室に入っていない場合はその理由に言及しましょう。「インターンなどで研究室では得られない社会経験を積みたかったから」など、ポジティブな理由を具体的に書くと良いでしょう。「興味がなかったから」などのネガティブな理由はNGです。

ゼミに入っていなくても選考で不利になることはありません。安心して堂々とあなたの考えを書きましょう。

【例文】

私は、特定のゼミや研究室には所属しない代わりに、被災地でのボランティアに参加することで、自然災害が人間の心理にもたらす影響や被災者の実態について学びたいと考えました。

現地の方に話を聞いてみると、風評被害によって子供や孫の世代に影響が出ることが一番辛いとおっしゃっていました。子供や孫の世代のことまで想像がつかなかったので、意外に思いました。

このことから、自分一人の推測のみによって行動するのではなく、人の考え・気持ちをしっかり聞くことの大切さを学びました。

まとめ

履歴書の「研究課題または興味ある科目」欄は、基本的に簡潔な内容でOK。面接では詳細に語れるように準備しておきましょう。

スペースが大きい場合、自己PRに使うこともできます。あなたが学業に真面目に取り組んできたこと、学業を通して得た気づき、人間的に成長した点、そしてそれらを使ってどう企業に貢献するかをしっかりとアピールしましょう。

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