既往歴や持病がある場合は? 履歴書の「健康状態」の書き方

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履歴書の「健康状態」欄をもとに面接官が確認しているポイントと、実際の欄の書き方を紹介します。

【履歴書の健康状態欄の書き方のまとめ】1.健康面に全く問題がない。業務に支障はないが、一時的な不調がある。→「良好」だけ書けばOK。2.通院が必要な既往症や持病がある。→病名と頻度を書く。3.業務に制限が出る持病・後遺症がある。→具体的な症状と業務上できないことを書く。

採用担当者は「健康状態」から何を確認している?

採用担当者が履歴書の「健康状態」欄から何を確認しているのか、転職支援・人材紹介事業を行う株式会社クイックのキャリアアドバイザーに話を聞きました。

Q1.健康状態欄から何を判断している?

応募者が長期的に就業できる状態かどうかを判断している

履歴書の健康状態から、業務を問題なく遂行できるかはもちろん、長期的に就業できるかどうかも見ているとのこと。職種によっては、安全に業務を行えるかどうかかもチェックされています

ただ、前提として、企業は「健康状態」だけを理由に応募者を不採用にすることはできません(※)。そうした極めてプライベートな情報を選考の過程で確認したり、採用の条件としたりすることは、就職差別にあたる恐れがあり「公正な採用選考」をする上でふさわしくないとされているためです。

履歴書の中には「健康状態」欄がないものもあります。それを使うのも選択肢のひとつとして考えましょう。

※就業不可状態や業務の性質上健康状態を確認せざるを得ない(パイロットなど)場合を除く
※参考:公正な採用選考の基本|厚生労働省

Q2.健康状態に不安がある場合、隠さずに書くべき?

業務を行うにあたって支障がある場合、またはその可能性が高い場合は履歴書に書くべき

自分の持病などが業務に影響することを理解し伝えるべきだと事前に分かっていながら隠すのは避けるべきでしょう。後から事実が発覚したことで、企業からの信用を失ってしまう可能性がないとは言い切れません。

また、入社後に自分が苦労しないために事前に伝えておいたほうがよいとも考えられます。既往歴や後遺症について理解のある企業で働くほうが、気持ちの面でも安心できるでしょう。

【健康な場合】履歴書の健康状態の書き方

健康状態欄には「良好」と書けばOK

健康な場合の健康状態欄の書き方(見本)

自覚している症状が特にない場合、健康状態欄は空白にはせず「良好」と書きましょう

健康さをアピールポイントの1つにしたい場合

「健康さや体力があることをアピールポイントにしたい」という場合、「きわめて良好」と書いた上で、どれだけ健康なのかがわかる具体的な例などの根拠を入れても良いでしょう

<例文>

きわめて良好(前職では○年間無欠勤です or ○年間病気をしていません)

本来「健康状態」欄で健康さをことさらアピールする必要はありませんが、外回りの多い営業職や体力を必要とする職種に応募する場合では、プラスの印象に繋がることがあるかもしれません

【持病・既往歴あり】履歴書健康状態の書き方

持病や既往歴、後遺症などがある場合はあらかじめ履歴書で伝えた上で、理解のある職場で働けるほうが安心です。

以下の3パターンそれぞれについて、詳しい記入方法を見てきましょう。

  • 一時的な不調はあるが、業務に支障はない
  • 通院が必要な持病・既往症がある
  • 業務に制限が出る持病・後遺症がある

一時的な不調はあるが、業務に支障はない

一時的な不調がある場合の健康状態欄の書き方(見本)

完全に健康だと言いきれない場合や、何らかの不調を抱えている場合でも「健康状態が業務に支障をきたさない」のであれば「良好」と書いてOKです。

例えば、以下のような場合はすべて「良好」にあてはまります。

  • 風邪などの、数日中に治る見込みのある一時的な体調不良
  • 貧血や生理痛など、ごくたまに会社を休む可能性がある体調不良
  • 既往歴があるが、後遺症などは何も残らずに完治している
  • 業務に影響のない持病がある(軽度の腰痛、肝臓の数値が悪いなど)

うつ病などで離職していても、回復していれば「良好」でOK

退職理由がうつ病などの病気だった場合も、すでに回復しているのであれば「良好」の一言で問題ありません。「学歴・職歴」欄にも「一身上の都合で退職」と書けばOKです。

ただし、面接で前職の退職理由を聞かれた際は、正直に理由を説明しましょう。退職した理由を論理的に説明し、再び働こうと思ったきっかけを前向きに話すことができれば、特に問題はありません。

通院が必要な既往歴・持病がある

通院が必要な場合の健康状態欄の書き方(見本)

「骨折をして現在もリハビリ中である」「低血糖症である」など、業務中に通院する可能性がある場合は、履歴書の時点で「実際の疾患名」と「通院の頻度」を書ておくのがベター。面接で聞かれた場合は「体調面にはまったく問題がない」「実際の業務には支障が出ない」と改めて伝えておきましょう。

<例文>

業務に支障はありませんが、○○(疾患名)の治療・検査のため、月に○度通院の必要があります。

業務に制限が出る持病・後遺症がある

業務に制限が出る場合の健康状態欄の書き方(見本)

腰痛など、業務をする上で何かしらの動きに制限がかかる持病や後遺症がある場合、履歴書で伝えておいたほうが良いでしょう。具体的にどのような動作ができないのか書くと、勤務内容を調整するなど企業側が配慮してくれることもあるので、履歴書の段階で伝えておくのが安心です。

<例文>

通常の業務に支障はありませんが、持病の〇〇のため、〇〇などの作業をすることができません。

まとめ

履歴書の「健康状態」の欄を書く際のポイントは、次の2点です。入社後に問題なく業務を遂行できる状態かどうか、正確に伝えましょう

  • 健康な場合や、不調はあっても業務に支障がない場合は「良好」と書く
  • 通常業務を行えるものの、通院や業務の調整などが必要な場合は「通常業務に支障はない」と伝えた上で、通院の頻度やできない業務内容などを補足して書く

(文:転職Hacks編集部)

この記事の監修者

キャリアアドバイザー

竹園 翔一

株式会社クイック

転職支援を行うキャリアアドバイザー。主に建設・不動産・プラント領域を担当、多くの支援実績を持つ。求職者の可能性を広げる求人・企業の提案や、「現在」だけではなく、5年後・10年後を見据えたキャリア提案を心がけている。面接時の対策等、選考通過のための具体的なノウハウ提供も好評。

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