志望動機の例文つき 異業種への転職で失敗しないコツ

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異業種への転職には、さまざまな不安がありますよね。

その不安を少しでも解消できるように、この記事では志望動機や自己PRの例文から、失敗例や成功例についてまでご紹介します。

異業種への転職の志望動機とポイント

異業種へ転職する際は、どのように志望動機を書いたら良いのでしょうか?

ここでは、志望動機の例文とポイントを解説します。

志望動機の基本の例文とコツ

まずは志望動機の基本形となる以下の例文を埋めてみてください。

<例文>

1.前職では「    」に就いておりました。

2.「    」という理由から、この業種への転職を決意しました。

3.貴社の「    」に大変魅力を感じます。

4.いち早く貴社に貢献できるよう頑張りますので、よろしくお願いします。

志望動機で重要なのは、なぜ未経験の業種を選んだのか異業種の中でもなぜこの会社を選んだのかについて、相手を納得させるように書くことです。

その職種に興味を持った背景や、その会社でしかできない経験に惹かれたことを説明できれば、相手が納得できる志望動機になります。

※志望動機の基本的な書き方について詳しくは→3段構成に当てはめて作成 履歴書の志望動機の書き方

【業種別】志望動機の例文と書き方のコツ

異業種からの転職が盛んな業種を中心に、志望動機の基本例文を穴埋めする形で例文をご紹介します。

商社・技術営業職からメーカー・開発職へ

<例文>

前職では「OA機器の商社で技術営業職」に就いておりました。

「メンテナンスや製品案内を通して、お客様の需要や製品の改善点に気付いたことがきっかけとなり、製品に開発から携わることに興味を持った」という理由から、この業種への転職を決意しました。

貴社の「製品開発のプロジェクトチームで部署の垣根なく意見を言い合える社風」に大変魅力を感じます。

いち早く貴社に貢献できるよう頑張りますので、よろしくお願いします。

メーカーの仕事は、原材料を加工して製品を開発・生産することです。

市場をリサーチして企画を出し、試作品を作ってテストを重ねるなどのさまざまな工程があるので、志望動機を書くときは製品化の流れに興味があることを挙げると「どの部署でも頑張ってくれそう」という熱意が伝わります。

病院・受付から流通/小売/サービス・営業職へ

<例文>

前職では「病院にて受付業務」に就いておりました。

「受付業務を通して目の前にいる人の役に立つことや人と接することの楽しさを感じ、お客様に寄り添って商品やサービスを提案できる仕事に惹かれ」、この業種への転職を決意しました。

貴社の「近隣住民の暮らしを豊かにしたいという企業理念や、年間行事のイベントで地域貢献しているところ」に大変魅力を感じます。

いち早く貴社に貢献できるよう頑張りますので、よろしくお願いします。

流通とは生産者と消費者の間を結ぶ存在であり、百貨店やショッピングモールもその1つです。

志望動機を書く際は、さまざまな人と関わる仕事に魅力を感じた経験・理由からこの業種に興味を持ったことを伝えると相手を納得させやすくなります。

また、その会社に興味を持った理由を書く場合、消費者に対する姿勢への共感を挙げると、相手に「実際の仕事でも頑張ってくれそう」という熱意が伝わる志望動機になります。

建設・施工管理からIT/インターネット・SEへ

<例文>

前職では「建築業界で施工管理の仕事」に就いておりました。

「社内外の施工スケジュール管理をシステム化したことがきっかけで、煩雑な作業に悩む人達とコミュニケーションを取り、積極的にIT化を提案して業務改善に協力したいと思った」という理由から、この業種への転職を決意しました。

貴社の「業務が円滑になるようにIT面から企業をバックアップしたい、という経営スタンス」に大変魅力を感じます。

いち早く貴社に貢献できるよう頑張りますので、よろしくお願いします。

IT/インターネット業界の仕事は、ビジネスに関わるシステムを商材としてオーダーメイドで企画し、提案・販売・コンサルティングすることです。

志望動機を書くときは、クライアントの課題をヒアリングしてその解決策を提案したいという思いを挙げることで仕事への意欲を伝えられます。

食品・営業職から商社・マーケッターへ

<例文>

前職では「食品メーカーで営業職」に就いておりました。

「商品を提案する営業活動のなかでお客様のさまざまな需要に気付き、ビジネスチャンスを見極めて市場の開拓をすることに興味を持った」という理由から、この業種への転職を決意しました。

貴社の「企業網とマンパワーを活用して新しい分野に挑戦し、それらを収益化するノウハウの豊富さ」に大変魅力を感じます。

いち早く貴社に貢献できるよう頑張りますので、よろしくお願いします。

商社は、商材を通して売りたい相手と買いたい相手を結び付け、取引の仲介をします。

そのため、志望動機を書く際は、商品を販売・取引するうちに、この業種に興味を持ったことを伝えると相手を納得させやすくなります。

また、その会社に興味を持った理由を書く場合、自分がその会社でやりたいことや、そこでしかできないことを当てはめてみると、仕事への意欲を示すことができる志望動機になります。

金融・営業職から建設/不動産・販売職へ

<例文>

前職では「金融業界で法人営業職」に就いておりました。

「投資に積極的なさまざまな企業と関わるなかで、建物財産に投資することを重要視している企業が多かったため興味を持った」という理由から、この業種への転職を決意しました。

貴社の「長年実績を重ねた提案力や課題解決力を、グループ会社にも広く共有しようとする姿勢」に大変魅力を感じます。

いち早く貴社に貢献できるよう頑張りますので、よろしくお願いします。

建設・不動産は、住宅や商業施設、公共施設・建造物などの建設や取引に携わる仕事です。

主に、ゼネコン、デベロッパー、工務店、住宅メーカー、ビル・マンション管理会社がこれにあたります。長期的な視点で高額な予算を扱うため、責任感を持って取り組む姿勢をみせることで、仕事への意欲を伝えることができます。

コラム:異業種への転職、異業種からの転職が盛んなのは?

エン・ジャパンが2020年2月に発表したデータによると、異業種へ転職していく人が多い業種の第1位は「メーカー」、2位が同率で「商社」「流通・小売・サービス」、それに「IT・インターネット」が続いています。

一方、異業種から転職してくる人が多い業種は、第1位が「メーカー」、第2位が「IT・インターネット」、第3位は「コンサルティング」となっています。

1~3位の顔ぶれが転職前の業種、転職後の業種で重複しているものが多いことがわかります。これらの業種は市場の規模が大きく、人材の入れ替わりが激しいと考えられます。

そのため、業界を離れる人が多い一方で、未経験者も受け入れられやすく、異業種からの転職が盛んな傾向にあるようです。

※参考:2020年「ミドルの異業種転職」実態調査 ―『ミドルの転職』コンサルタントアンケート―

異業種への転職の面接&自己PRのコツ

異業種への転職活動に役立つ、面接や自己PRのコツについてご紹介します。

仕事への意欲や熱意を伝えるための参考にしてみてください。

異業種に転職する際の面接で聞かれやすい3つの質問

異業種への転職で聞かれやすい質問として、以下の3つが挙げられます。

  1. なぜこの業界を選んだのですか?
  2. 仕事で大きな失敗をしたことはありますか?
  3. これまでで最も厳しかった仕事は何ですか?

1なぜこの業界を選んだのですか?

異業種に転職する際の面接でこの質問をされる確率はかなり高いです。

イメージだけの単なる憧れで応募していないかを見られると同時に、業界への理解度も試されています。そのため、事前に収集した情報をもとに、しっかりとした意図を持ってこの業界に応募しているということを答えるようにしましょう。

2仕事で大きな失敗をしたことはありますか?

失敗を改善した経験は、今後異業種である自社で働くうえでも役立つという考えから、この質問をされることがあります。

失敗事例を簡潔に話し、その失敗をどのようにカバーしたかを具体的に説明することで、失敗への対応力がある人材だとアピールしましょう。

3これまでで最も厳しかった仕事は何ですか?

この業種の経験が浅い応募者に対して、ストレス耐性や仕事への取り組み方を見極めるために、この質問をする場合があります。

厳しい仕事から得られた経験を具体的に語ることで、困難を乗り切れる人材であることをアピールすると良いでしょう。

異業種に転職する際の自己PRのコツ

異業種に転職したい場合、自己PRでは前職との共通スキル、自主性、持っていれば資格もアピールしましょう。

<自己PRの例文>

前職では、営業部の管理職として新人教育を始めとしたマネジメントをしておりました。

また、事務処理ではマクロ作成を任せていただき、それがきっかけで自主的にエクセルとワードのエキスパートの資格も取得いたしました。それらの経験・資格は、貴社の○○の業務で生かせると考えております。

また、御社では□□の業務で△△の資格取得を推奨しているとのことなので、△△の関連本を読んで勉強しているところです。

いち早く御社に貢献できるように日々精進いたしますので、よろしくお願いいたします。

どの業種でも共通するスキルをアピール(ドット付きテキストなど)

マネジメントスキルなどのチームをまとめる力やPCスキルなど、業種が変わっても役立つスキルを自己PRに含めましょう

企業側にとっても教育コストが抑えられるメリットがあります。

自主的に取り組む姿勢を見せる

業種や職種についてできるだけ情報収集しておき、IT業界ならプログラミング言語について学ぶ姿勢を見せるなどして、入社後も自ら学びスキルアップする意欲があることを伝えましょう。

教育制度が充実している環境だとしても、受け身な姿勢では仕事に対する熱意を伝えることはできません。

未経験でも資格があれば有利な場合も

業務に関連する資格を持っていると基本的な専門用語や基礎知識を持っていると判断されて、選考に有利な場合もあります。

例えば、デザイン関係なら色彩検定、IT関係ならITパスポートといった資格を持っていると専門的な基礎知識が身に付いているといえます。

未経験でも採用のチャンスを増やすためには、志望業種の仕事内容を把握して、あらかじめ関係のありそうな資格を取得しておくと良いでしょう。

仮に資格取得までいかなくとも、取得を目指して勉強をしていることを伝えれば、立派な自己PRになります。

異業種への転職の失敗パターン・成功のコツ

実際に異業種に転職した人の失敗パターンや成功のコツを紹介します。

異業種への転職の失敗パターン

異業種転職でよくある失敗パターンには、業種に対しての偏ったイメージによるものや、経験が通用しないことに起因する自信喪失によるものがあります。

【失敗パターン1】憧れや良いイメージが強すぎた

業界への憧れや良いイメージが強すぎて実際に入社したら想像と違っていて馴染めなかった、というものです。

テレビのCMや雑誌の広告などから華やかなイメージを持ったことで転職先を決めてしまった場合などに起こります。異業種への転職で失敗しないためにも、応募をする前にその業種について入念に下調べをして、本当にその業種について理解ができているか確認をしましょう。

下調べの具体的な方法としては以下のようなものが挙げられます。

  • 応募先の企業ホームページや求人募集要項に加えて、関連会社のものも確認する
  • 会社やお店の口コミサイトを見て評判を調べる
  • 会社の説明会や見学会に参加して、雰囲気や実際に働いている人を知る
  • その業種で働いている人の意見を聞く

【失敗パターン2】経験を生かせず自信喪失してしまう

異業種ではこれまでの経験が役に立たず、入社前に抱いていた活躍イメージが実現できないために心が折れてしまうことがあります。

なかには、会社に貢献できていないという劣等感や緊張感がストレスとなって自分自身を追い詰めてしまい、精神的に落ち込んでしまう人も。

異業種での転職の場合、社会人経験はあっても立場としては新卒の社員とほぼ同じです。

即戦力でないことに気負いするのではなく、一人前になるまでは時間がかかるのだと自分に言い聞かせ、じっくり腰を据えて仕事に取り組むことが大切です。

異業種への転職の成功のコツ

異業種の転職を成功させやすくなるコツは、前職と同じ職種や、教育環境が整っている会社を選ぶことです。

異業種だけど同職種

業種や業界は違っても職種は同じ場合、前職のスキルやノウハウを生かすことができるので転職に成功しやすいです。例えば、「出版業界の営業職」から「IT業界の営業職」に転職した場合などが挙げられます。

転職サイトDODAが2014年に行った調査では、「IT/通信」業界の場合、9割が働く業界は変えても職種は変えないという結果も出ており、異業種だからといって必ずしも前職の経験が生かせない転職ばかりではないことがわかります。

気になる業界があれば、これまでの経験に似た職種を募集していないか調べてみると良いでしょう。

※参考:採用担当者のホンネ-中途採用の実態調査│5000人の転職事例から探る 異業種転職を受け入れる可能性の高い業種は?|DODA

教育プログラムが整っている

異業種・異職種の転職であっても、教育環境が整っている会社に入社すれば、仕事の知識や技術を身に付けやすく、その会社でも結果を早く出せるようになります。

人手不足の解消とビジネスチャンスの拡大のために未経験採用を積極的に行っている会社には、教育プログラムが整っているところが多いようです。

例えば、建設業界ではグループ会社へ出向前に初期研修期間を設けているところもあります。気になる業界があれば、下調べの際に勉強や研修の制度についてもチェックすると良いかもしれません。

【年代別】異業種への転職のポイント

年齢によって、異業種への転職が有利になったり、不利になったりすることはあるのでしょうか?年代ごとのポイントを以下にまとめました。

20代後半

企業側としては、一番ニーズの高い年齢層です。

早く仕事を覚えて長く会社に勤めてほしいという思いがあるので、実務経験よりもポテンシャルを重要視されやすい傾向があります。熱意をアピールすることで幅広い異業種に挑戦できる可能性が高い年齢といえます。

30代

20代と比べると技術や経験を重要視されます。

履歴書や面接では、「取得している資格名を出す」「実績は数字を入れて具体的に説明する」などして、異業種であっても通用するスキルを持っていることを相手に伝えることがポイントです。

40代

30代以上に技術や経験を重要視されるうえ、人をまとめるマネジメントスキルも必要とされます。

管理職の経験年数や新人教育をした人数などを含めて、マネジメント経験をアピールすると良いでしょう。

コラム:異業種への転職が可能な年齢はいつまで?

転職が可能な年齢について、明確なリミットはありません

例えば、異業種に関わらず、転職のリミットは28歳という説があります。しかし、この説についてはこれ以降転職ができないという意味ではなく、企業側の採用ニーズが一番高い年齢が20代後半であるため、転職しやすい年齢の目安として使われているだけです。

また、35歳限界説などもありますが、これについても労働人口が減少傾向にある現代においては当てはまるとはいえません。少子高齢化から20代の確保が難しくなりつつあるため、社会人経験の豊富な30代や40代の需要は高まりつつあります

異業種だからといって転職可能のリミットを自分で決めてしまわず、自分のスキルを見直してその経験を生かせる仕事を探してみましょう。

まとめ

異業種の転職についての失敗しないコツは把握できたでしょうか?未経験の業種に応募する場合は、なぜその業種や企業を選んだのか明確な志望動機が伝わるようにすることが大切です。

ポイントを押さえ、ぜひ異業種への転職を成功させてください。

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