2回目の場合は? 雇用保険被保険者証は転職時、何に必要?

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雇用保険被保険者証とは、雇用保険に加入したときに発行される証明書です。

普段は企業が保管していることが多いため、転職・退職の手続きで初めて存在を知る人も多いのではないでしょうか。

ここでは、転職のどんな場面で雇用保険被保険者証が必要になるのかを解説していきます。

雇用保険被保険者証とは?転職先に提出すべき?

まずは雇用保険被保険者証とは何か、どういった理由から転職先に提出するのかといった基本事項について説明していきます。

雇用保険被保険者証とは、雇用保険への加入を証明するもの

(様式第7号)雇用保険被保険者証の見本。以下、記載内容…〇〇センター公共職業安定所長、被保険者番号、被保険者氏名、生年月日(元号-年月日)

※出典:ハローワークインターネットサービス|厚生労働省職業安定局

雇用保険被保険者証とは、雇用保険に加入していることを示す証明書のこと。

勤め先の企業がハローワーク(公共職業安定所)で雇用保険の新規加入手続きを行う際に発行されます。

雇用保険被保険者証は基本的に勤め先の企業で保管されており、自分で保管するのはまれです。手元になくても、給料明細で雇用保険料が天引きされていれば雇用保険には加入できています。

雇用保険被保険証が必要になる場面

雇用保険被保険者証が必要になるのは、主に以下の2つの場面です。

雇用保険被保険者証が必要な場面…(1)転職するときに転職先に提出する(2)失業給付を受けるときに必要

転職するときに転職先に提出する

雇用保険被保険者証は雇用保険の再開手続きに必要なので、指定された期日までに転職先に提出しなければなりません。

退職後に転職しない(無職になる)場合でも、再就職する際に提出する必要があるので、退職時に会社から受け取った後はきちんと保管しておきましょう。

雇用保険被保険者証には、被保険者番号・被保険者氏名・生年月日が記載されており、手続きの際にはこの被保険者番号が必要です。

失業給付を受けるときに必要

退職後に別の仕事に就かず、雇用保険の失業給付を受ける場合、ハローワークでの手続きに雇用保険被保険者証が必要です。

重要なのは被保険者番号などの情報ですが、申請を速やかに行うためにも原本を持参するのが良いでしょう。

※雇用保険の失業給付について詳しくは→自己都合退職での、失業保険の受け取り方

被保険者番号は転職先でも変わらない

雇用保険被保険者証に書いてある被保険者番号は、転職先でも変わりません。

基本的にこの番号は一人にひとつ割り当てられるもので、2回・3回と転職してもずっと同じ番号が引き継がれます。

雇用保険は離職後1年未満であれば加入年数が合算されるので、転職しても番号はそのまま引き継がれる仕組みです。ただし、離職から1年経つと、雇用保険の加入年数がリセットされてしまい、失業手当が受けられなくなるので気を付けましょう。

離職後7年経ったら再発行が必要

退職後に雇用保険に加入しないまま(転職せず無職になったまま)7年以上が経過すると、雇用保険被保険者証を再発行してもらわなければなりません。ハローワークにあるデータが抹消されるからです。

7年以上経ってから再就職する場合、入社手続きの際にブランクの年数を伝え、再発行してもらいましょう。特に女性は出産や育児のためにブランクが長引くことも多いので注意が必要です。

紛失したらハローワークで即日再発行が可能

雇用保険被保険者証は、紛失してもハローワークで即日再発行できます。

ただし、即日再発行をしていないハローワークもあるので、行く前に確認しましょう。

雇用保険被保険者証の再発行申請に必要なものは、以下の通りです。

  • 被保険者番号(紛失しているためわからなくてもOK)
  • 運転免許証などの本人確認ができるもの
  • 前に勤めていた会社の名前や住所が分かるもの
  • 本人の印鑑(シャチハタNG)

忙しくてハローワークに行けない場合、電子申請や郵送申請でも再発行してもらえます。

ただし、この場合は日数がかかってしまうので、余裕を持って申請を行うようにしましょう。

※電子申請を行いたい方はこちら→雇用保険被保険者証の再交付の申請|e-Gov

コラム:雇用保険の加入条件…公務員や自営業は?

雇用保険は働いている人なら誰でも入れるというわけではなく、2つの加入条件があります。

1つ目は、1週間の所定労働時間が20時間以上であること。

2つ目は、31日以上の雇用が見込まれることです。

これらの条件を満たし、勤め先の企業が加入手続きをしていれば、正社員や派遣社員、アルバイトなどの雇用形態に関わらず、雇用保険に加入することができます。

ただし、例えば学生のアルバイトのように1週間のうち数日・数時間という働き方をするときは、この条件に当てはまらないので注意しましょう。

ちなみに、公務員は雇用保険の適用除外となります。ただし、代替として国家公務員退職手当法による退職手当があります。

自営業の場合も個人事業主は適用除外ですが、雇用される労働者であれば加入可能です。雇用保険に加入したいという人は、雇用主に相談してみて下さい。

雇用保険被保険者証はいつ返却される?

会社で保管されている雇用保険被保険者証はいつ返却されるのでしょうか?

もし転職先に提出しなければいけないのに手元にないときは、どうすればいいのかもあわせてご説明します。

雇用保険被保険者証は退職日にもらえる

一般的に雇用保険被保険者証は、退職日に手渡しでもらうことができます。

もし退職日にもらえなくても、退職後に源泉徴収票や離職票と一緒に郵送されてきます。

ちなみに、雇用保険被保険者証が雇用保険に加入していたことを証明するものなのに対し、離職票は退職した事実を証明する書類です。混同しないように気を付けましょう。

※退職時の書類受け取りについて詳しくは→退職時・退職後の手続きガイド【完全版】

返却されないときはどうする?

もし退職後に雇用保険被保険者証が返却されない場合、会社に問い合わせをして返却されていないことを伝えましょう。

会社が他の書類と一緒に返却するのを忘れている可能性があります。原則本人の手元で保管されるべきものなので、返してもらえないということはありません。

転職先には原本を渡すのが基本

転職先の会社には、入社日に年金手帳・源泉徴収票・健康保険証・マイナンバーなどと一緒に雇用保険被保険者証を渡します。

被保険者番号がわかればいいので、コピーでも問題ありませんが、原本を出すのが基本です。

雇用保険被保険者証が間に合わないときは

もし入社日に雇用保険被保険者証が間に合わないとき、被保険者番号がわからなくても、前職の会社名・雇用期間を会社に伝えれば大丈夫です。

会社がこれらの情報をもとにハローワークに確認して、雇用保険に加入していたことがわかれば、手続きを進めることができます。

雇用保険被保険者証で転職先に経歴がバレる?

雇用保険被保険者証を転職先に渡した後、手続きのプロセスでこれまでの職歴がわかってしまうのか、不安に思う人もいるのではないでしょうか。

ここでは、雇用保険被保険者証から経歴がバレるのかを紹介します。

転職先に転職回数や職歴がバレる?

雇用保険被保険者証は、あくまでも前職の雇用保険の加入期間を引き継ぐために番号を記載した証明書であり、これだけでは会社側が見ても職歴や経歴はわかりません。

ハローワークには被保険者番号にひもづけされて会社名と雇用保険加入期間の履歴が記録されていますが、それを会社に聞かれても答えることはありません。

しかし、手続き中に確認のため、ハローワークから転職者の保険担当者へ、加入者の前職の会社名や雇用期間について問われることがあります。その際、転職先の保険担当者から前職について聞かれたら、答えなければなりません。

また、雇用保険被保険者証がなく番号もわからない状態で加入手続きをする場合、職歴や加入期間で番号が調べられるため、保険担当者からこれまでの職歴を聞かれることになります。

履歴書の経歴詐称や嘘を書くのは絶対NG

雇用保険被保険者証がこれまでの職歴や経歴がわかるものではないからといって、履歴書に偽った情報を書いてはいけません。

その職歴が、給料査定や役職などに影響している場合は、最悪の結果として解雇もありえます。経歴詐称は自身の信用問題に関わることなので、決してしないようにしてください。

※職歴の書き方について詳しくは→履歴書の職歴欄の正しい書き方

まとめ

雇用保険被保険者証を転職先に提出するのは、雇用保険の加入期間を継続するためです。また、すぐに転職しない場合は失業保険の給付金を申請する際にも必要です。

万が一紛失しても、ハローワークで再発行が可能ですが、前職の会社から返却されたら大切に保管するよう心がけましょう。

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