支給後に退職する方法も紹介 退職を理由にボーナスがもらえない?

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一般的に、夏と冬の年2回支給されるボーナス。転職を考えている場合、できることならボーナスをもらってから退職したいですよね。

この記事では、退職予定でもボーナスがもらえるのかどうかを解説します。また、ボーナスをもらってから退職するベストタイミングも紹介します。

退職する予定だとボーナスはもらえないの?

ボーナスをもらう前に会社に退職の意思を伝えてしまうと、ボーナスをもらうことができないのではないかと心配になるかもしれません。

ここでは、退職予定でもボーナスがもらえるのかどうかを解説します。

原則として支給日に在籍していればもらえる

ボーナスは、原則として、退職予定であっても支給日当日に会社に在籍していればもらうことができます。これは支給日在籍要件と呼ばれ、ほとんどの企業がボーナスを支給する際の条件にしています。

▼賞与規程の見本(一部)と支給日在籍要件

賞与規程のポイント:賞与の支給対象者は、支給日に在籍しているものとする(支給日在籍要件)。

ただし、支給日在籍要件は、法律で決められているわけではなく、あくまで多くの企業が原則として定めているもの。支給に関する条件は、企業によって異なるため、自分の会社の就業規則や賞与規程を確認してみましょう。

算定期間後でもボーナスの支給日にしかもらえない

退職日がボーナスの算定期間後であっても支給日当日に在籍していなければボーナスをもらうことはできません。

ボーナスの支給時期と算定期間のグラフ:ポイントは支給日に在籍していないと、算定期間後であってもボーナスはもらえない

算定期間が4月~9月、支給日が12月で11月に退職した場合、算定期間は終わっていますが、支給日に在籍していないのでボーナスをもらうことはできません。

ボーナスの支給時期は、算定期間から2~3ヶ月後とされているのが一般的。会社は、その間に社員全員の評価をまとめたり、実際の支給額を決めたりしています。

以下は、よくある支給時期と算定期間の例です。

ボーナスの支給月と算定期間の例:ボーナスの支給時期が夏の場合、支給月は6月もしくは7月で算定期間は前年10月~3月です。ボーナスの支給時期が冬の場合、支給月は12月で算定期間は前年4月~9月です。

退職を理由にボーナスが減額されることもある

ボーナスは、原則として支給日当日に在籍していれば支給されますが、支給日よりも前に退職する意思を会社に伝えてしまうと、ボーナスが減額される可能性があります。これは、ボーナスには業績だけではなく、今後の成果を期待して支払うという意味合いも含まれているためです。

<会社が社員にボーナスを支払うねらい>
1.個人の半年間の成果に対する評価として
2.会社の業績を分け与えるものとして
3.個人の今後の成績・成果を期待して

過去には、退職予定=今後の成果が見込めないということを理由に、会社が退職予定者のボーナスを減額することを認めた判例があります。企業は社員の今後の成果を期待して支払うものとして、退職を理由にボーナスを減額しても違法ではないことが示されています。

将来に対する期待の程度の差に応じて、退職予定者と非退職予定者の賞与額に差を設けること自体は、不合理ではなく、これが禁止されていると解するべき理由はない

(1996年 ベネッセコーポレーション事件)

※引用:労働基準判例検索-全情報

コラム:そもそも3人に1人はボーナスをもらっていない?!

厚生労働省の調査によると、夏のボーナスを支給した会社は66.8%冬のボーナスを支給した会社は71.8%。すなわち、会社員の3人に1人はボーナスをもらっていないことになります(2018年度)。

そもそもボーナスは、法律などで支払いが義務付けられているものではありません。会社によっては、給与体系にボーナスが存在しない場合もあります。

※参照:毎月勤労統計調査全国調査|e-Stat

 ボーナス支給後に退職するベストタイミングは?

転職を考えている場合、できることならボーナスをもらってから退職したいですよね。

ここでは、どのように転職活動のスケジュールを立てれば、ボーナスをもらってから退職できるのか解説します。

退職日をボーナス支給日後に設定にしよう

ボーナスを受け取ってから転職をしたいと考えている場合は、退職日をボーナスの支給日後に設定して就職活動を行いましょう。支給日後に設定した退職日から逆算して転職活動を始めれば、ボーナスをもらってから退職することができます。

夏のボーナスでは退職日を7~8月末頃に

夏のボーナスの支給日が6月や7月であれば、7~8月末を退職日に設定して転職活動を始めるといいでしょう。ボーナスの支給月以降に内定をもらうことができれば、ボーナスを受け取ってから退職することができます。

「夏のボーナス」をもらって退職するためのスケジュール例の表(支給日が6月の場合)

冬のボーナスでは退職日を1月末頃に

冬のボーナスの支給時期は12月であることが多いため、1月末頃を退職日に設定して転職活動を始めるといいでしょう。12月以降に内定をもらうことができれば、ボーナスを受け取ってから退職することができます。

「冬のボーナス」をもらって退職するためのスケジュール例の表(支給日が12月の場合)

退職に伴うボーナス支給に関するQ&A

退職に伴うボーナス支給に関して、よくある4つの疑問をQ&Aで解説します。

Question1

会社に「ボーナスを返せ!」と言われた!どうする?

原則として返す必要はありません
就業規則・賞与規程に「ボーナス支給後、半年以内に退職した場合は支給した額の半分を返還すること」など返金に関する項目があれば、返金しなければいけない可能性もあります。ただし、そういった項目を設けること自体が労働基準法に違反する場合もあるので、一度会社に確認の上、専門家に相談しましょう。

Question2

退職に伴う有給消化中にボーナスはもらえる?

有給消化期間中は、まだその会社に在籍しているため、原則としてボーナスをもらうことができます。

Question3

年俸制は月給にボーナスが含まれているというけど、退職する際にボーナス分を返金する必要はある?

年俸額=給与+ボーナスとして決まっているわけではないため、退職を理由に今まで支払われた給与の一部返す必要はありません

Question4

月給とは別にボーナス分が支給される年俸制で、ボーナスをもらってから退職するには?

どのタイミングで退職しても、在籍していた期間に応じてボーナスをもらうことができます
例えば、年俸額700万円を14で割り、月々の給与として50万円を支払うのとは別に、6月と12月にはさらに50万円をボーナスで支払う会社があったとします。この場合、6月の支給日まで在籍していれば満額支給されますが、支給日の1ヶ月前の5月に退職したとしても、5ヶ月分(1~5月分)に相当する約42万円はもらうことができます。

まとめ

ボーナスは、退職予定であっても、原則として支給日に在籍していればもらえますが、退職する予定であることを理由に減額される可能性はあります。

会社によってボーナスを支給する条件は異なるため、一度自分の会社の就業規則や賞与規程を確認してみましょう。

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