注意するポイントを解説 笑顔がないと面接で不利?
緊張してつい表情がこわばってしまう面接。「面接では笑顔じゃないと不利?」と不安に思う方も少なくないのではないでしょうか。
この記事では、面接中に笑顔で話すタイミングや、面接官に与える印象などを解説します。
笑顔になるときに気を付けておくこと
面接中の「笑顔」はタイミングが重要です。
「笑顔」が適切ではない場面、活かせる場面のほか、注意点を紹介します。
「笑顔」が生かせるタイミング
「笑顔」が生かせるタイミングは、大きく分けて「面接が始まった直後」「面接中に自己PRや趣味を話すとき」「面接官が笑顔で話しているとき」の3つです。
1面接が始まった直後
面接の開始時は第一印象を左右するタイミングのため、笑顔が重要です。
面接の開始直後は緊張しがちですが、笑顔でいれば自身の気持ちもほぐれる効果が期待できます。
2面接中に自己PRや趣味を話すとき
面接中に自己PRや趣味など、自分の好きなことや頑張ってきたことに興味を持ってほしいときには笑顔で話しましょう。
面接官は笑顔から、話している内容に加えて真実味を感じることができます。
3面接官が笑顔で話しているとき
「面接官が笑顔で話しているとき」も絶好の笑顔のタイミングです。
人は自分が楽しいと思って話していることについて、無表情で対応されると良い気分にはなりません。
逆に、面接官の話の内容やトーンによって表情を適切に変えることができれば、「人の話を親身になって聞ける力がある」と評価につながるでしょう。
「笑顔」が適さないタイミング
面接官から企業理念の説明を受けているときなど、しっかりと耳を傾ける姿勢が求められる場面では笑顔は不要です。
話題と表情が合っていないと、説明が理解されていないように感じ、面接官に違和感を抱かれてしまいます。
また、前職を辞めた理由など、真剣な回答をする場面でも笑顔は不要です。
ヘラヘラしているように見られる可能性があるため、真剣なテーマについて回答をする際は真顔を心がけましょう。
歯は見せても大丈夫? 笑顔の程度に注意
面接官が笑いを誘ってきたときなど、タイミングが適当であれば笑うときに歯を見せても問題ありません。
歯を見せる笑顔は相手と楽しさを共感していることが伝わるため、タイミングを間違わなければ失礼には当たらないでしょう。
ただし、下品な笑い方は面接官の印象を悪くします。面接会場中に響くような大声で笑ってしまうと、「常識がない」「がさつ」、といった印象を与えかねません。
また、ヘラヘラ、ニヤニヤした表情もNG。面接の場では違和感を生み、ふざけているとさえ感じられる可能性があります。
基本的には、少し口角を上げる程度で十分でしょう。
愛想笑いの笑顔は面接では逆効果?
面接での愛想笑いは、頑張って面接官に伝えようとしている、または面接官の話に合わせようとしていることが伝われば問題ないでしょう。
笑顔を意識しすぎると、笑いが不自然になる場合があるため、慣れない人は仕方がありません。
しかし、感情がともなわない「乾いた笑い」は、面接官に「冷たい」「上から目線」と感じさせることがあるため、気を付けましょう。
笑顔がないと採用面接で不利になる?
面接で笑顔がないからといって不採用に直結するわけではありません。
しかし、笑顔のほうが良い印象が残りやすいのは確かです。
ここでは、面接官が笑顔から受け取る印象や、どういったところに注意して応募者を見ているかをご紹介します。
笑顔は非言語コミュニケーション
面接における笑顔は「人間性」や「親近感」を伝える非言語コミュニケーションといえるでしょう。
非言語コミュニケーションとは、言葉や文字を使わずに行われる情報の伝達を意味します。
笑顔などの表情から伝わる情報は、面接官の印象にプラスの影響を与えます。もちろん言葉でしっかりと説明することは前提ですが、「笑顔」をプラスすることで面接官により良い印象を残すことができるでしょう。
採用担当者が応募者を見るときの注意点とは
2009年に楽天インサイトが人事担当者500人を対象に実施した、「人事担当者として人を見る時の注意点」の調査(※新卒採用が主な対象)によると、「表情」は「話し方」に次いで2番目に影響を及ぼす要素です。
※出典→ “人事担当者に聞く” 2010年度新卒採用に関する調査 |楽天インサイト
話し方を重視するのはもちろんですが、笑顔も含めTPOに合った表情を意識することで面接官に良い印象を与えられるでしょう。
コラム:自己PRを「笑顔が長所です」としたいときは?
自己PRで笑顔が長所だとアピールする場合は、「どんなときも笑顔でいられることで何かを解決した、成果をあげた」具体的なエピソードが必要です。
面接官は、長所がどう仕事の成果に繋がるのか、それを説明する能力をチェックしています。
また、笑顔を応募先企業の仕事でどのように生かせるかもアピールできると、面接官も理解しやすいでしょう。
「笑顔が長所」のエピソード例
私の長所はどんなときでも笑顔でいることです。
営業でクライアントを訪問する際にはいつもにこやかな表情を意識して、なかなか成果が出ないときや体調がすぐれないときもお客様には笑顔で接するよう努めていました。
そうするにつれて、訪問先の担当者以外の方からも仕事の相談を受けるように。理由を聞いてみると「元気で印象が良いため、仕事の相談をしたくなった」とのことでした。
笑顔がきっかけで仕事の成果にもつながりました。どんなときも笑顔でいられる姿勢を大事にしたいと思っています。
まとめ
面接で「笑顔」がないからといって不採用になるわけではありません。表情よりも面接での受け答えの内容が重要です。
しかし、「笑顔」が面接官の印象を良くすることもまた事実です。なるべく意識のうえ、面接に臨んでみてはいかがでしょうか。