幹事や送り出す相手に失礼にならない理由 送別会を断るには?
退職や転職に伴って開かれる送別会。「参加したほうが良いのはわかっているけれどなんとなく気が進まない…」そんなとき、どうすべきでしょうか?
送別会を断るときの注意点や無難な理由を紹介します。
退職・転職の送別会を「断る」ってあり…?
自分が送り出される側のこともあれば、誰かを送る側になることもある送別会。「行きたくない」と思ったとき、送別会は断っても良いのでしょうか?ここでは、自分の立場や状況に応じた、失礼のない送別会の断り方を紹介します。
【送り出す側のとき】参加するのが無難だが無理せずに
上司や同僚、部下の送別会には、やはり参加するのが無難です。しかし、どうしても行きたくない場合は、無理せず断っても良いでしょう。
本来は今までのねぎらいや感謝の意も込めて参加するのが望ましいですが、送別会はあくまでも業務外であるため参加を強制されるわけではありません。
株式会社リクルートライフスタイルが行った「過去1年間に参加した職場の飲み会」の調査によると、送別会への参加率の平均はおよそ30%前後。最も参加率の高かった飲み会は忘年会(51.1%)で、次いで送別会(30.2%)、歓迎会(29.2%)、新年会(23.1%)という結果となりました。
※参考:株式会社リクルートライフスタイル「職場の飲み会に対する期待と参加実態を調査」
年代・性別ごとに見ると、送別会への参加率は30~50代男性では約40%と最も高く、50~60代の女性は約20%で最も低い結果となっています。
全体的に見ても、何らかの事情で送別会に参加しない人は意外と多いようです。
断る場合は早めに連絡してお詫びを
送別会に誘われたら、まずは出欠の回答期限を確認し、断る場合は早めに連絡するのが基本です。
すみやかに幹事に連絡し、送り出す相手にもお詫びと共に一報入れると良いでしょう。その際は「行けなくて残念な気持ち」も併せて伝えるようにしましょう。理由はシンプルに伝えるのがポイントです。
【自分が主役のとき】断る場合は「開かない」方向で
自分が主役の場合、できれば参加するのが望ましいですが、「どうしても気が進まない」「そういった場が苦手」であれば幹事に対して送別会そのものを開かないようお願いしましょう。
送別会には会場の手配などさまざまな準備があるので、断る場合はできるだけ早く辞退を申し入れるのがマナーです。
【理由例文つき】送別会の断り方
ここでは、送別する相手別に送別会を断る例文を紹介します。
【送り出す側のとき】上司や部下、同僚の送別会の断り方
自分が送り出す側で欠席する場合は「体調不良」「どうしても外せない先約がある」「家庭の事情」といった理由が無難です。
「冠婚葬祭」を理由にする人も多いようですが、万が一事実ではなかった場合に信頼を失うこともあるので、嘘の理由として使うのは避けましょう。
断るときの表現や言い回しは、「断りを入れる相手が幹事なのか送り出す相手本人なのか」「本人に断りを入れる場合、相手が自分より目上なのか目下なのか」といった関係性によって変わってきます。
上司や先輩には失礼のないよう丁寧な言葉選びをするのはもちろんですが、親しい同期や後輩の場合は多少砕けた表現でも差し支えありません。
幹事に断りを入れる際の例文
本人(上司)に断りを入れる際の例文
課長には大変お世話になったのでぜひ参加したかったのですが残念です。今後も益々のご活躍をお祈りしております。今までありがとうございました」
本人(同僚)に断りを入れる際の例文
□□とは同期入社で色々と思い出もたくさんあるので、一緒に働けなくなると思うと寂しいです。新しい会社に行っても頑張ってね」
部下・後輩に断りを入れる際の例文
今までいろいろとサポートしてくれてありがとう。これからも頑張ってね」
【自分が主役のとき】自分の送別会の断り方
自分の送別会を断る場合は、「わざわざ送別会を開いてもらうのは申し訳ない」「気持ちは嬉しいけれど、どうしてもそういう席が苦手なので」といった当たり障りのない理由が望ましいでしょう。
周囲はあくまで好意で送別会を企画してくれているので、その気持ちに感謝の意を表すことを忘れないようにしましょう。
自分の送別会を断る例文
せっかくですが、引き継ぎ業務などもあって何かと忙しい時期ですし、また、そのような席は気恥ずかしくもあり、名残惜しい気持ちにもなってしまいますので、申し訳ありませんが辞退させていただければと思います。
皆様のお気持ちは本当に嬉しいです。ありがとうございます」
まとめ
送別会はできれば参加するのが無難ですが、どうしても行きたくない場合は幹事や送り出す相手に失礼にならないように断りましょう。
また、自分の送別会を断る場合は、早めに連絡を入れて会そのものを開かないようお願いし、感謝の気持ちを伝えつつ、幹事の負担を最小限にするのが大切です。