来ない・遅い理由と問い合わせ方 転職の面接の結果は、いつ来る?
転職活動において、面接の結果連絡はいつ頃来るものなのでしょうか?
結果待ちでドキドキしている方に向けて、連絡のタイミングや連絡が来ない・遅いときの対処法について解説します。
面接の結果はいつ来る?土日を挟むときは?
面接の結果連絡は1週間以内に来るのが一般的
転職活動における面接の結果連絡は、面接から1週間以内(5営業日以内)に来るのが一般的です。
ただし、企業による差が大きく、短いところでは翌日~3日後、長いところでは2週間程度かかる場合もあるでしょう。
また、最終面接はそれ以前の面接に比べ、結果連絡が来るまでに時間がかかることがあります。最終面接は内定を出すか出さないかを決める重要なフェーズのため、社内での議論や調整に多くのメンバーが関わるからです。
面接の結果連絡の手段はメールが一般的ですが、最終面接後の内定通知のみ電話で行う企業もあります。これは電話口で入社意思や他社の選考状況を確認したい意図があるからです。
土日を挟む場合は週明けに連絡が来ることも
土日休みの企業では、土日を挟んで週明け以降に面接の結果連絡が来るケースもあります。
例えば木曜日の面接時に「結果は1週間以内にご連絡します」などと言われた場合、結果連絡は土日を挟んで翌週の木曜日までに来ると考えて良いでしょう。
より厳密に「5営業日以内に」と伝える企業もあります。その場合はもちろん、土日はカウントしません。
そもそも、休業日に面接の結果連絡をする企業は多くありません。「休業日も仕事をさせられるんだ…」というイメージダウンによって、選考辞退につながる恐れがあるからです。
面接の結果連絡が来ない・遅いのは不採用ってこと?
面接の結果連絡が遅くても不採用とは限らない
たとえ面接の結果連絡が来ない・遅いという場合でも、不採用だとは限りません。
転職活動における面接の結果連絡が遅くなる理由には、主に下記のようなものがあります。
1.社内での議論に時間がかかっている
採用に関わるメンバーの人数が多い企業などでは、社内での議論・調整に時間がかかり、面接の結果連絡が遅くなることがあります。
中でも最終面接は、内定を出すか出さないかという重要な判断になります。担当者や配属予定先の課長・部長、役員など、複数のメンバーでの議論が必要になり、合否の判断に時間がかかるケースがあります。
2.合否を決めかねている
面接の評価が合格ラインギリギリで、企業が合格・不合格/採用・不採用を決めかねている場合、結果連絡が遅くなることがあります。
懸念点がある応募者や、担当者によって評価が分かれる応募者などは、合格・不合格/採用・不採用を判断するために社内での議論に時間がかかるケースも少なくありません。
3.他の応募者の面接が終わっていない
他の応募者の選考が終わっていない場合、面接の結果連絡が遅くなることがあります。
とりわけ少ない採用枠に複数の応募がある場合、応募者全員の面接を終えてから合格者を決めるケースもあるため、応募者が多いほど結果連絡には時間がかかるでしょう。
4.採用担当者が多忙
あまり多くはありませんが、採用担当者が多忙ゆえに面接の結果連絡が後回しになるケースもゼロではありません。
とくに規模の小さな企業や応募者の多い人気企業などでは、採用担当者1人あたりの業務量が増え、面接の結果を含む諸連絡をタイムリーに行えないことがあります。
5.自分が連絡に気づいていない
メールソフトの設定によっては、企業からのメールが迷惑メールフォルダなどに振り分けられており、自分が受信に気付いていないケースもあります。
面接の結果連絡が来ない・遅いと感じた場合は、企業からのメールがメインの受信ボックス以外のフォルダに振り分けられていないか、くまなくチェックしましょう。
コラム:「サイレントお祈り」は少なくなっている
イメージダウンにつながるため、「サイレントお祈り」をする企業は少なくなっています。
「サイレントお祈り」とは、不採用になった応募者に対して結果連絡をしないこと。
「サイレントお祈り」をされた応募者は選考状況がわからず「同時に受けている他社に返事をしづらい」「あきらめて他社に応募して良いのか判断がつかない」など、転職活動を進めづらくなってしまいます。
その結果、応募者本人からの印象を損なうだけでなく、インターネット上に「株式会社◯◯はサイレントお祈りだった」などと書き込まれるリスクがあるため、不採用の場合であっても結果連絡をする企業が一般的になってきています。
あるいは「面接の結果は、合格者にのみ通知します」とあらかじめ伝える企業もあります。その場合、2週間たっても結果連絡がこないようなら不採用の可能性が高いでしょう。
▼面接の合格・不合格フラグについて
「面接の結果連絡が遅い」こと以外にも、「他社の選考状況を聞かれる」「次回選考の話が出る」など、転職活動においては様々な合格・不合格フラグがささやかれています。
下記の記事ではその真偽について、担当者の意見をまとめています。
面接の結果を催促・問い合わせしてもいいの?
連絡期限が過ぎたら問い合わせしてもOK
転職活動における面接の結果連絡が来ない・遅い場合、企業から伝えられた連絡期限を過ぎているのであれば、催促・問い合わせの連絡をしても良いでしょう。
結果連絡が来るタイミングは、面接時に伝えられることが一般的です。もし伝えられていない場合、催促・問い合わせの連絡をするのは面接から1週間以上(5営業日以上)たってからにしましょう。
催促・問い合わせ連絡の例文・ポイント
転職活動における面接の結果連絡について、催促・問い合わせの連絡をする場合は「他社内定の返信期限が迫っているから」「◯◯の理由から、△月中には転職活動を終えたいから」など、回答を急ぐ事情をあわせて伝えるのがポイントです。
一方「結果はまだですか?」といった問い詰めるような聞き方をしたり、面接の翌日~2日後などあまりに早いタイミングで連絡したりするのはNG。マイナスイメージにつながります。
連絡手段はメールが一般的です。よほど回答を急ぐ場合を除き、電話は避けた方が無難でしょう。採用担当者を驚かせたり、時間を取らせてしまうリスクがあるからです。
実際に催促・問い合わせ連絡をする際の例文を紹介します。
催促・問い合わせ【メール】の例文
面接の結果連絡の期限が伝えられていない場合と伝えられている場合で、それぞれのメール例文を紹介します。
▼結果連絡の期限を伝えられていない場合
件名:◯月◯日の選考結果につきまして(氏名)
本文:
株式会社◯◯◯
人事部 △△様
お世話になっております。
◯月◯日に◯◯職の面接でお時間を頂戴した、[氏名]と申します。
先日は面接の機会をいただき、
誠にありがとうございました。
お忙しいところ、大変身勝手なお願いで恐縮ですが、
他社にいただいている内定の回答期限が◯月◯日に迫っているため、
いつ頃選考結果のご連絡をいただけそうか、ご教示いただけないでしょうか。
本来であれば面接の際に確認すべきところ、
失念しており誠に申し訳ございません。
お手を煩わせてしまい恐縮ですが、
ご返信いただけますと幸甚です。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
氏名:○○○○
メールアドレス:○○○○@○○○○
電話番号:○○○○
住所:〒○○○-○○○○
(都道府県から市区町村、番地、建物名、号室を正確に記載)
▼結果連絡の期限を伝えられている場合
件名:◯月◯日の選考結果につきまして(氏名)
本文:
株式会社◯◯◯
人事部 △△様
お世話になっております。
◯月◯日に◯◯職の面接でお時間を頂戴した、[氏名]と申します。
先日は面接の機会をいただき、
誠にありがとうございました。
面接の結果につきまして、
1週間以内に選考結果のご連絡を頂けると伺っておりましたので、
念のため状況を確認したく、ご連絡を差し上げました。
ご多忙の中、大変恐れ入りますが、
他社にいただいている内定の回答期限が◯月◯日に迫っているため、
いつ頃結果のご連絡をいただけそうか、ご教示いただけないでしょうか。
氏名:○○○○
メールアドレス:○○○○@○○○○
電話番号:○○○○
住所:〒○○○-○○○○
(都道府県から市区町村、番地、建物名、号室を正確に記載)
催促・問い合わせ【電話】の会話例
あなた:お世話になっております。◯月◯日に御社の面接を受けました[氏名]と申します。選考結果について伺いたいことがありお電話差し上げました。採用ご担当の△△様はいらっしゃいますでしょうか?
(取り次ぎ)
担当者:お電話代わりました、△△です。
あなた:お世話になっております。◯月◯日に御社の面接を受けました[氏名]と申します。ただいまお時間よろしいでしょうか?
担当者:はい、大丈夫です。
あなた:大変身勝手なお願いとなり恐縮ですが、他社にいただいている内定の回答期限が◯月◯日に迫っておりますので、もし可能であれば、面接の結果につきまして、いつ頃ご連絡いただけそうか、ご教示いただけますでしょうか?本来であれば面接時に確認しておくべきところ、申し訳ございません。
担当者:お待たせしておりまして、申し訳ございません。実は社内調整に時間がかかっておりますので、あと2~3日ほど、お待ちいただけますでしょうか。
あなた:ありがとうございます。承知いたしました。ご多忙のところ恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。
担当者:はい、お電話ありがとうございました。
あなた:ありがとうございます。それでは失礼いたします。
面接の結果を待っている間にできること
転職活動における面接の結果連絡は、場合によって1週間かそれ以上かかることがあります。
在職中の限られた時間を有効活用するために、結果連絡を待っている間にできることを2つ紹介します。
内定した場合に承諾するかどうか整理する
面接の結果連絡を待っている間に、仮に内定をもらえた場合に承諾するかどうかをよく検討しておきましょう。
一般的な企業では、内定の連絡から1週間以内に承諾・辞退の回答をするよう求められます。いざ内定をもらってから承諾・辞退を検討するのでは、判断のための時間が足りなくなる恐れがあります。
任される業務内容はもちろん、年収や年間休日といった雇用条件などが本当に自分の希望に合っているのかきちんと確認し、実際に気持ちよく働けそうかどうか、イメージをふくらませておきましょう。
不採用に備えて次の選考対策を進める
不採用の結果連絡が来た場合に備え、他の企業の選考対策を進めておきましょう。
現時点で他に受けている企業がない場合、他に応募したい企業がないか、求人探しを始めるのがオススメ。
1社ずつ応募するよりも効率的に転職活動を進められる上に、複数の企業を比較することでより自分の希望に合った企業を見つけやすくなります。
一方、すでに他社の選考も並行して進んでいる場合は、そちらの選考対策も進めておきましょう。下記の記事では履歴書・職務経歴書の作成方法や、面接の質問対策などをまとめています。
面接の結果連絡が来たらどうする?
転職活動における面接の結果連絡が来たら、できる限り早めに対応することが大切です。
内定をもらったときの返信方法・例文について、下記の記事から確認しましょう。
残念ながら不採用だった場合は、不採用通知のメールにわざわざ返信する必要はありません。下記の記事では、よくある面接に落ちる理由を紹介しています。他社の選考を進める前に、ぜひチェックしてみてください。