【持ち物・手当】  長期出張はこれさえ押さえておけばOK

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0企業によっては長期出張を命じられることがありますが、転勤とは何が違うのでしょうか。

長期出張時の持ち物やもらえる手当など、基本的な情報や注意点について解説します。

長期出張前に知っておきたい3つのコト

長期出張前に知っておきたい「長期出張と転勤との違い」「出張手当の相場」「長期出張を拒否できるかどうか」について解説します。

長期出張とは?転勤と何が違う?

長期出張とは、長期間にわたって通常の勤務地とは別の場所で仕事をすることをいいます。一般的には3ヶ月以上の出張を「長期出張」と呼び、会社によっては就業規則に長期出張に該当する期間が明記されているケースもあります。

引っ越しや所属部署の変更を伴う転勤と違い、長期出張の場合は、部署や居住地が変わることはほぼありません

また、長期出張と転勤ではもらえる手当が異なります。長期出張の場合は出張手当が、転勤の場合は転勤手当が支給されます。転勤手当は、引っ越し費用などを含めた手当を指します。

出張手当とは?いくらもらえる?

長期出張をすると、交通費や宿泊費といった経費とは別に、出張手当が出ることがあります。

その相場は一般社員で1日あたり2,222円部長クラスになると2,809 円と、役職によって支給額を変えている会社もあります(産労総合研究所による2017年調査)。

そのほか、出張先への距離に応じて金額が設定されるケースも少なくありません。

一方、会社によっては出張日数が長くなるにつれて、出張手当が減額されることがあります。

この場合、就業規則に「到着翌日から換算して30日を超えた日から通常の支給額の80に減額する」といったように、減額のルールが記載されています。

一般的に会社が社員に支払うお金は「給与」になるため、出張手当も課税対象になりますが、会社の規程に出張手当を支給する旨が支給額とともに記載されている上に、規定に基づいて支払われている場合は、非課税になります。

※出張手当について詳しくは→最新!出張手当の相場ランキング【国内・海外】課税についても解説

※参考:
2017年度 国内・海外出張旅費に関する調査|産労総合研究所 

長期出張を拒否したい。断っても問題ない?

ただ行きたくないという理由で、会社から命令された長期出張を断ることはできません

会社とは雇用関係があり、就業規則には「従業員は会社の指示命令に従う必要がある」と規定されています。長期出張含め、原則会社の業務命令には従う義務があります。

▼就業規則の例

(服務)

第10条 労働者は、職務上の責任を自覚し、誠実に職務を遂行するとともに、会社の

指示命令に従い、職務能率の向上及び職場秩序の維持に努めなければならない。

※引用元:
モデル就業規則|厚生労働省労働基準局監督課

ただし、業務上必要がないのに長期出張を命令されたなど、会社側の権利の濫用と判断されれば、命令に従わずに済むケースがあります。

また、就業規則や労働契約書、入社時の誓約書で「長期の出張はない」と事前に会社と取り決めをしている場合も、拒否の意向が受け入れられる可能性が高いでしょう。

コラム:長期出張中は住民票を移す必要はない

長期出張となれば数週間から数ヶ月程度自宅を空けることになりますが、住所の異動届を出す必要はありません

原則から言えば、生活の拠点が変わった場合、転入した日から14日以内に住民票を移動することが、住民基本台帳法で定められています。

ただし、長期出張によって家族と離れて生活しているものの、休日は自宅に戻って家族と共に生活している、1年以内に元の住所に戻る見込みがあるなどのケースでは、住民票を移さなくても良い場合があります。

状況によって対応方法が異なるため、詳しくはお住まいの市町村の窓口に問い合わせてみてください。

長期出張の持ち物リスト|軽く・安くが大事

長期出張の荷物ができるだけ軽くなるよう、最低限必要な持ち物を紹介します。

最低限必要な持ち物リスト

当日になって慌てることがないよう、出張の前日には最低限必要な持ち物をスーツケースに入れておきましょう

  • 着替え(スーツ・私服)
  • スキンケア・メイクアップ用品
  • 名刺
  • ノートパソコン

  • パソコン・携帯用の充電器

  • Wi-Fiルーター

  • 保険証・免許証

  • その他業務で必要な資料・道具など

事前に宿泊先のアメニティをチェックしておいたり、出張先で調達できるものは現地で購入したりすると、荷物を小さくまとめることができます。荷物が多い場合は、宿泊先に郵送する手もあります。

100均でも買える便利グッズ

100均でも購入できるものは、現地で調達しても良いでしょう。

  • エコバッグ
  • 耳栓
  • 爪切り
  • タオル類
  • 下着類
  • スーツ収納袋

 海外出張の場合は?

海外出張の場合は、生活環境が日本と大きく異なることを前提に、持ち物を考えましょう。

  • パスポート
  • ビザ
  • 海外旅行保険証
  • 変換プラグ
  • 常備薬

渡航先によって電圧やプラグの形状が異なるため、変換プラグも欠かせません。また、現地で購入することは難しいため、風邪薬や胃腸薬などの常備薬を持っていくと安心です。

コラム:宿泊日数に応じたスーツケースの選び方

スーツケースは宿泊数に応じたサイズを選びましょう。目安は次の通りです。

宿泊日数

容量

1週間

75~84L

2週間

85~94L

3週間

95L~

滞在期間が長くなればなるほど、洗い替え用の洋服や下着、休日用の靴やカバン、使い慣れている日用品などの荷物が増えるため、それらが入る大きめのスーツケースを用意しておくのが無難です。

また、長期出張の場合は、空港の手荷物カウンターなどにスーツケースを預けることもあるため、セキュリティ対策がしっかりと行えるスーツケースを選びましょう。

特にアメリカ出張の場合は、TSAロックに対応しているものがおすすめです。

TSAロック以外のものだと、スーツケースの鍵を開けた状態で荷物を預けなければならず、盗難が発生する可能性が高くなります。

長期出張の注意点【宿泊施設・自宅】

ここでは、長期出張だからこそ注意しておきたいポイントを紹介します。

ストレスを溜めないための宿泊先の選び方や、長期間自宅を空けることで発生するトラブルの回避術などを解説します。

  • 自分に合った宿泊先を選ぶ
  • 留守中の防犯・安全対策をする

自分に合った宿泊先を選ぶ

出張先でもできるだけ快適に過ごせるよう、ホテルやウィークリーマンション、アパートなど自分に合った宿泊先を選びましょう。宿泊先は会社側が選ぶケースもありますが、自分で選べることもあります。

下記のような要素を判断基準とすると良いでしょう。

  • 出張期間
  • 価格
  • 出張中の勤務先との距離
  • 駅やスーパーとの距離
  • 無料Wi-Fiの有無

ホテルとマンション・アパートの違い

ホテルとウィークリーマンション、アパートの生活面での違いを以下にまとめました。

<ホテル|ウィークリーマンション|アパート> 食事…キッチンがなく自炊不可|・キッチンがあり自炊可・食器や調理器具、電子レンジが備え付けの場合も|・キッチンがあり自炊可・食器や調理器具、電子レンジなどは自腹で購入 ||洗濯…ホテル内の洗濯機や近所のコインランドリーなどを利用洗濯機が備え付けのケースが多く、自宅で洗濯可|備え付けの洗濯機はなく、近所のコインランドリーなどを利用 |掃除…不要|自分で行う|自分で行う ||宿泊費や家賃約15~40万/月|約6~21万円/月※東京都内の場合|約5~8万円/月(初期費用30~40万円がかかる場合も)

ホテルは掃除やゴミ出し、シーツ交換などをスタッフが済ませてくれますが、食事代・洗濯代などの費用がかさむのがデメリットです。

一方でマンション・アパートの場合は、自宅と近い感覚で過ごすことができるので、ストレスは感じにくいかもしれません。ただ、掃除・ゴミ出しなどは自分で行う必要があります。

留守中の防犯・安全対策をする

長期出張が決まったら、とりわけ一人暮らしの場合は、留守中の防犯・安全対策の準備を始めましょう。

自宅と車を安全に管理する

自宅や車にトラブルが起こらないよう、以下のようなチェックリストを用意しておくと、漏れなく対応できるので安心です。

【自宅編】

  • 玄関はもちろん、すべての窓を施錠する
  • 室内に貴重品を置かない
  • 新聞配達の一時中止を連絡する
  • 電化製品の電源を切り、プラグを抜く
  • 水道メーターボックス内の元栓を閉める
  • 大家に長期不在の連絡を入れる

※不在期間によっては連絡不要のケースもあるため、賃貸契約書を確認してください。

【車編】

  • バッテリーを外す
  • 可能であれば屋内で車を保管する

郵便局に不在届を出しておく

長期出張中は、郵便局に不在届を出しておけば、不在期間内の郵便物がいったん保管され、自宅に戻ったタイミングで配達してもらえます。

ただ、郵便局が保管してくれる期間は「最長30日」です。30日以上不在にする場合は、転居・転送サービスを利用することをおすすめします。

※くわしくは→
・不在届のご提出について|日本郵便
・転居・転送サービス|日本郵便

コラム:長期出張中の家賃は払わないといけない?

長期出張中だとしても、部屋を借りている以上、自宅の家賃は支払わなければいけません

ただし、工夫をすることで不必要な支出を抑えることは可能です。例えばブレーカーを落とすことで、1ヶ月の電気使用量がゼロだった場合、電力会社によっては、請求金額が基本料金の半額になることもあります。

まとめ

転勤と違い、所属している部署や家の住所が変わらない長期出張。宿泊先や持ち物を工夫して、快適に過ごせる環境をつくりましょう。

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