見極め期間や問い合わせ例文 サイレントお祈りされたかも?

就活生にとって悩みの種となる、応募先の企業からの「サイレントお祈り」。サイレントお祈りの意味や見極め期間、対処法について解説していきます。

サイレントお祈りとは

まずはサイレントお祈りの意味や実態について詳しく説明します。

企業から不合格を通知されないこと

サイレントお祈りとは、主に就職活動において不採用となった場合に、企業からの不合格通知が来ないことを指す言葉です。

不採用通知はメールに「今後の活躍をお祈りいたします」とつづられていることから「お祈りメール」と呼ばれることがあります。しかし、そのお祈りメールすらないのがサイレントお祈り

応募者は選考結果がはっきりとわからず不安や焦りを感じるだけでなく、その後のスケジュールが立てにくくなるといった悪影響が出ます。

ちなみに、企業によっては就活生に対して「合格した場合のみ、結果を通知します」と事前に告げることもあります。その場合「合格通知がない=不合格」だと判断できるため、サイレントお祈りには含まれません。

サイレントお祈りは大企業の約4割が実施

HR総研の調査によると、大企業の約4割が書類選考の結果を合格者のみに伝え、サイレントお祈りをしていることがわかっています。

また、面接の結果においても、大企業の約2割がサイレントお祈りをしているとのこと。

中小企業の場合は、面接の結果についてサイレントお祈りをしている企業は1割未満となっているため、企業規模が大きいほどサイレントお祈りをされる可能性が高いといえます。

※参考:HRプロ 就活生が苛立つ「サイレントお祈り」

サイレントお祈りの見極め期間は2週間

企業から「選考結果は○日に連絡します」と言われた日から、または選考を受けてから2週間経っても連絡がないのであれば、サイレントお祈りの可能性があります。

2週間が過ぎたら、企業に選考結果を問い合わせたり、諦めて他の企業の選考に集中したりするのがおすすめです。

また、ネット掲示板やSNSからサイレントお祈りが発覚することもあります。自分には選考結果の連絡がきていない一方で、「合格連絡がきた」といった書き込みが複数されている場合、サイレントお祈りをされた可能性が高いと考えられます。

企業がサイレントお祈りをする理由

企業がサイレントお祈りをする理由は以下の通りです。

  • 人事の負担を減らすため
  • 合格者の辞退に備えるため

人事の負担を減らすため

企業がサイレントお祈りをする最も大きな理由は「人事担当者の負担を減らすため」です。

特に大企業の場合、数万人からのエントリーがあるため、応募者全員に選考結果を連絡するのにはかなりの時間がかります。そのため、合格者のみに連絡し、不合格者にはサイレントお祈りをするのです。

合格者の辞退に備えるため

補欠合格者にサイレントお祈りをして、合格者が選考や内定を辞退した場合に備えている企業もあります。このような企業は補欠合格者に対して合格通知も不合格通知も送らず、その後合格者が辞退したタイミングで遅れて合格通知をします。

このとき、不合格が確定している人にも同様にサイレントお祈りをするのか、あるいは不合格通知をするのかは企業によって異なります

補欠合格者のみサイレントお祈りをしている企業の場合、同じ企業に応募したほとんどの人に合格・不採用通知がきているのにもかかわらず、自分には何の連絡がきていない場合、補欠合格になっている可能性もあります。

コラム:サイレントお祈りは新卒だけ?転職・バイトも?

サイレントお祈りは就活だけでなく、転職やアルバイトの選考でもされることがあるようです。そのため、面接の際に合否はいつ頃、どのような形で伝えられるのかを確認することが大切です。

ただし、転職の場合は新卒採用に比べて応募人数が少ないため、求人を出していない企業に履歴書を送った場合や、応募が殺到する人気の企業に応募した場合などを除き、サイレントお祈りをされるケースは少ないでしょう。

また、アルバイトの場合、就活や転職に比べて合否がスピーディーに判断されることが多いので、選考から1週間経っても連絡がなければサイレントお祈りだと考えた方が良いでしょう。

サイレントお祈り?と思った時の問い合わせ例文

サイレントお祈りかも?と感じたら、早めに見切りをつけて他の企業の選考に集中するのが得策です。

ただし、どうしても選考結果が気になる場合は、応募先企業に電話やメールで合否について問い合わせてみましょう

状況別に、問い合わせ例文を紹介します。

メールで問い合わせる際の例文

【件名】第○次面接の選考状況に関して

【本文】

○○○○株式会社 人事部
採用担当
○○○○様

大変お世話になっております。先日、面接に伺った○○○○(氏名)と申します。

先日はお忙しい中お時間をいただき、誠にありがとうございます。

本日は、○月○日に受けさせていただきました面接の選考の状況をお伺いしたくメールさせていただきました。

お恥ずかしい限りですが、面接の際、選考結果の連絡日時を聞きそびれてしまいました。

お忙しい中、大変ご迷惑をおかけいたしますが、状況のご連絡をいただければ幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。

—–

◯◯大学△△学科◯年
氏名:○○○○
メールアドレス:○○○○@○○○○
電話番号:○○○○
住所:〒○○○-○○○○
(都道府県から市区町村、番地、建物名、号室を正確に記載)

返信|まだ選考中であると返信がきた場合

大変お世話になっております。

お忙しいところご連絡いただき、誠にありがとうございました。

まだ選考中とのこと、承知いたしました。結果のご連絡をお待ちしております。

何卒よろしくお願いいたします。

返信|不合格であると返信がきた場合

大変お世話になっております。

不合格とのこと、承知いたしました。

残念ながら今回はご縁がありませんでしたが、今後も努力していく所存でございます。

この度はご選考に参加させていただきまして、誠にありがとうございました。

(人事担当者)様と貴社のご繁栄をお祈り申し上げております。

電話で問い合わせる際の例文

わたくし、先日面接に参加させていただいた○○と申します。

先日はお忙しいところありがとうございました。

人事の○○様はいらっしゃいますでしょうか?

人事担当者に取り次いでもらった場合

先日〇月〇日に、面接を受けさせていただきました、〇〇と申します。

〇月〇日の面接の際、わたくしの不注意で選考結果の連絡日時を聞きそびれてしまいました。

ご迷惑をおかけして申し訳ございませんが、選考状況を伺ってもよろしいでしょうか?

まだ選考中であるといわれた場合

承知いたしました。

急かすようにお電話してしまい、大変申し訳ございません。

結果のご連絡をお待ちしておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

不合格であるといわれた場合

承知いたしました。

この度は選考に参加させていただきましてありがとうございました。

またご縁がありましたら、どうぞよろしくお願いいたします。

人事担当者が不在だった場合

かしこまりました。

では、また後日ご連絡させていただきます。

ご都合がよろしいお時間やお日にちはございますでしょうか?

コラム:サイレントお祈りへの仕返しはNG

サイレントお祈りをされても、その企業への仕返しを考えることはやめましょう

たしかにサイレントお祈りは、就活のスケジュールの見通しが立たなくなり、何社も並行して選考を受けている就活生にとっては面倒かつ迷惑です。一生懸命応募書類を作ったり、日程を調節して面接を受けたりしたにもかかわらず、その後何の音沙汰もなければ「むかつく」「失礼」と感じるのも無理ありません。

ただし、サイレントお祈りをしてきた企業の悪口をネットに書き込むなど、感情のままに仕返しをしてしまうと、今後の就活や社会人生活にとって大きなリスクとなります。仕返しは考えず、他社の選考に力をいれていきましょう。

まとめ

サイレントお祈りとは、企業が就活生に不合格通知をしないことです。応募や面接から2週間経っても何の連絡もなければ、サイレントお祈りの可能性があります。

選考結果が気になる場合は、直接企業に問い合わせても構いませんが、気持ちを切り替えて他社の選考に集中するのも良いでしょう。

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