書いてもいいケースを解説 MOSを履歴書に書くのは恥ずかしい？

WordやExcelなどのマイクロソフトオフィス製品の利用スキルを証明できる資格「MOS（Microsoft Office Specialist：マイクロソフトオフィススペシャリスト）」。

一部では「履歴書に書くのは恥ずかしい」という考えのもと、資格欄に記入するかどうか迷ってしまう人も少なくありません。ただ、MOSを履歴書に書くことは本当に恥ずかしいことなのでしょうか？ 真相と実際の記入方法を解説していきます。

MOSを履歴書に書くのは恥ずかしいこと？

パソコンスキルが求められる仕事なら恥ずかしくない

事務などパソコンスキルが求められる仕事に応募する場合、MOSを履歴書に書くことは恥ずかしいことではありません。

MOSを履歴書に書くことで「Officeの基本スキルがしっかり身に付いていること」を客観的に証明することができます。

また、求人条件に「Excelで表計算ができる」「Wordの基礎知識がある」などが挙げられている場合は、むしろ履歴書にMOSを書いた方が有利と言えます。

Web系の職種ではアピールにつながりにくい

エンジニアやWebディレクターなどのWeb系職種に応募する場合は、履歴書にMOSを書いてもアピールにつながりにくいでしょう。

PCを使用して高度な作業を行う仕事である以上、「PCの基本機能であるOfficeを使いこなせるのは当たり前だ」と判断されてしまう可能性があるためです。

もちろん、MOSの取得実績を履歴書に書いても損はありません。しかし、実際の選考ではMOSを取得しているかどうかよりも、過去の業務経験や実績が重要視されるため、取得実績自体がアピールポイントにはなりづらいでしょう。

MOSの履歴書への書き方

MOSは受験資格によってソフトやバージョンが細かく分かれているため、履歴書に書くときも「何のソフトの、どのバージョンに合格したのか」を正確に記載する必要があります。

ここでは、MOSを履歴書に書くときの正しい表記について解説します。

正式名称＋ソフトの種類・バージョン＋合格の順に書く

MOSを履歴書の資格欄に書くときは「正式名称＋ソフトの種類・バージョン＋合格」の順に記入しましょう。

 複数の資格を持っている場合は、取得した年月が早い順に書いてください。

「正式名称」の書き方

MOSの正式名称は『Microsoft Office Specialist』です。

短縮表記である「MOS」と記載しても問題はありませんが、ほかの免許・資格を書くときの基本的なルールに則って正式名称で書くほうが無難です。MOSの公式サイトによると、「マイクロソフトオフィススペシャリスト」というカタカナ表記で書いてもよいとされています。

なお、複数の取得実績を書く際には、履歴書内で表記を統一しましょう。

「ソフトの種類・バージョン」の書き方

正式名称を書いたら「Excel 2019」「Word 2016」など、取得したソフトの種類とバージョンを記入しましょう。

正式名称をカタカタで記載する場合でも、ソフトの種類は英語で表記するのがルールです。

アソシエイト・エキスパート・マスターの場合は？

MOSには複数のソフトを扱える証として「Associate（アソシエイト）」「Expert（エキスパート）」「Master（マスター）」といった称号があります。

例えばエキスパートレベルに合格していれば、2019などのバージョンの後に「Expert」と書いてください。

取得年月は認定証を確認する

MOSの取得年月は、紙の合格認定証やデジタル認定証に記載してある合格日の日付を確認しましょう。

記載する西暦・和暦は、履歴書のほかの記入箇所と統一してください。

※引用：Microsoft Office Specialist「認定証について」

※引用：Microsoft Office Specialist「認定証について」

デジタル認定証は、MOSの試験を運営している「オデッセイコミュニケーションズ」の専用サイトで、いつでも閲覧することができます。

免許・資格欄の記入が済んだら…

MOSを含め、持っている資格をすべて資格欄に記入したら、履歴書の他の欄も記入しましょう。

下記の記事では、履歴書の記入欄すべてのくわしい書き方を解説しています。書き方に迷ったときはぜひ参考にしてください。