資格なし・勉強中の場合も解説 履歴書の免許・資格欄の書き方
履歴書の「免許・資格」欄の書き方を解説します。
履歴書の免許・資格欄の書き方
履歴書の免許・資格欄を書くときは、以下の5つのルールを押さえましょう。
1:応募職種に関連するものだけ書く
履歴書に書く免許や資格は、応募先の仕事に関係のあるものだけに絞りましょう。
それでも数が多くて書ききれないという場合は、免許・資格欄の枠の多い履歴書を使うか、「取得資格一覧」のような別紙を用意しましょう。
また、同時に職務経歴書も提出する場合、「職務経歴書には書いてあるのに、履歴書に書いてない」というものがないよう、内容を統一してください。
関係ないものは「趣味・特技」欄でアピール
「世界遺産検定」「日本酒検定」といった文化・教養に関する資格や検定は「免許・資格欄」ではなく、「趣味・特技」欄に書くのがおすすめ。
業務に直結するような経験やスキルが重視される中途採用では、直接的なアピール材料になることは少ないでしょう。
2:検定は2級以上なら書いてOK
英検や漢検などの検定は、2級以上であれば書いても構いません。2級=高校卒業程度のレベルなので、最低限の教養があるという目安になります。
ちなみに、TOEICは少なくても600点あれば書いてもOK。英語を使う職種の場合は750~800点以上(TOEFLは70点以上)あれば、アピール材料になるでしょう。
3:取得した順に書く
履歴書の免許・資格は、取得した順に書きましょう。
取得年月は、免許証や合格証明書、通知書に記載されています。試験を「受験した月」ではないので注意してください。
取得年月を忘れてしまった場合は、受験した協会や団体に直接問い合わせ、証明書などの再発行を依頼しましょう。
また、取得年の西暦・和暦は「提出日」「学歴や職歴」欄など、他の項目と統一されていればどちらでも問題ありません。
4:正式名称で書く
免許・資格を履歴書に書くときは、正式名称を書きましょう。
国家資格は資格の名称だけでOK。民間資格は、漢検や英検などの有名なものではないマイナーな検定や資格であれば、資格名の前に実施団体も記載しましょう。
正式名称が長すぎて収まらないという場合は、資格名を2つの行に分けて書いてもOK。また、面接官に伝わるのであれば適宜省略しても問題ありません。
<例>
全国商業高等学校協会主催ビジネス文書実務検定
→全商協会ビジネス文書実務検定
ただし、1つの枠内に2行で書くのは、文字が小さくなり見づらいのでNGです。
自動車・バイク免許の正式名称
略称 |
正式名称 |
普通自動車 |
普通自動車第一種免許 |
普通二種 |
普通自動車第二種免許 |
大型自動車 |
大型自動車免許 |
大型二種 |
大型自動車第二種免許 |
原付 |
原動機付自転車免許 |
小型バイク |
普通自動二輪車免許(小型) |
中型バイク |
普通自動二輪車免許 |
大型バイク |
大型自動二輪車免許 |
自動車やバイクの免許取得の年月は、左下に書かれている「取得日」を参考に書いてください。緑や青、金色の帯に「〇〇まで有効」と書かれている有効期間や、その上の「交付日」ではありません。
▼自動車免許の書き方についてくわしくは…
主な資格の正式名称
略称 |
正式名称 |
MOS |
Microsoft Office Specialist |
漢検 |
日本漢字能力検定 |
英検 |
実用英語技能検定 |
秘書検 |
秘書技能検定 |
ITパスポート |
ITパスポート試験 |
習字 |
毛筆書写検定 |
珠算 |
|
簿記 |
日本商工会議所簿記検定 |
初級シスアド |
初級システムアドミニストレータ |
宅建 |
宅地建物取引主任者 |
5:「以上」は書かない
履歴書の免許・資格欄では「以上」は必要ありません。
ちなみに、学歴・職歴欄は2つの項目を1つの欄に書くことから、最終学歴・職歴がどこで終わるのかを示すために「以上」が必要になります。
コラム:「合格」「取得」の違いは?
持っている資格の種類によって「合格」と「取得」どちらを書くかが異なります。
文言 |
具体例 |
合格 |
英検、漢検、簿記、宅建 など |
取得 |
自動車免許、看護師免許、TOEIC・TOEFL など |
試験にレベル・階級があり、一定の点数や合格ラインが設定されているものは「◯級 合格」と書きます。
それに対し、免許証が交付されるものや、その免許がないと業務などを行うことができないものは「取得」と書きます。TOEIC・TOEFLなどは点数が出るものの、レベル・階級がある訳ではないので「取得」と書いてOKです。
Q.「書ける資格が1つもない」場合は…?
A.「特になし」とだけ書けばOK
履歴書に書ける資格や免許がないときは、「特になし」とだけ書きましょう。空欄のまま提出するのはNGです。
免許や資格はあくまで自己PRの付加要素なので、書くものがなくても問題はありません。書ける資格がないからといって、仕事に関係のないものを書いたり嘘を書いたりするのも、絶対にやめましょう。
Q.勉強中や取得予定の資格は書いてもいい?
A.「勉強中」「取得予定」として書いてOK
履歴書を書く時点で取得に向けて勉強している資格なら、正式名称に続けて「取得に向けて勉強中」と書いてもOK。年月は空欄のままで構いません。
また、受験済みで結果を待っている場合や、試験は済んでいないが合格の見込みがある場合は(○月取得予定)と付け加えてもOKです。
免許・資格欄の記入が済んだら…
免許・資格欄の記入が済んだら、周辺の欄も書き進めましょう。
下記の「履歴書の書き方ガイド」では、自己PRや志望動機などの他の欄の書き方をまるっと解説。書くときのポイントも紹介しているので、あわせて確認しましょう。