履歴書の「資格欄」書き方マニュアル

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履歴書の資格欄

履歴書の免許・資格欄には、何の資格をどう書いたらいいでしょうか。

持っている資格をただ書けばいい…というのは少しもったいないもの。いくつかのルールを守り、「書くべき資格」と「書かない方が良い資格」をおさえておきさえすれば、好印象に繋がる資格欄を作成することができます。

好印象を与える履歴書を作成するためにも、資格欄を埋めるためのルールとポイントをおさえておきましょう。

【目次】
1. 資格欄も重要な「自己PR」のための要素
2. 履歴書の資格欄を書く上での3つの鉄則
 ・取得年月順に書く
 ・記載名称は正式名称で書く
  ※よくある資格の正式名称一覧※
 ・応募先の業務に関する資格を書く
3.  TOEIC・英検・漢検…資格欄に書く際、要検討すべき資格たち
 ・人気の資格は「書かなくても良い」
 ・語学力を示す場合は、所持スコアをチェック
4.  履歴書の資格欄を書くときによく出る質問3選
 ・未取得(勉強中)の資格は書いて良い?
 ・資格欄に書ける資格が1つもない場合はどうすれば良い?
 ・資格欄に書ききれない場合はどうすれば良い?
5.  さいごに

1.資格欄も重要な「自己PR」のための要素

採用担当は、主に次の3つのポイントで履歴書の資格欄を見ていることが多いです。

・仕事に必要なスキルを身につけているか
・どんな志向性を持っているのか
・向上心や成長意欲があるか

資格欄は、あなたが何を目指してキャリアを積んできたのか、そして転職後どんな仕事をしたいのかを企業側に効果的にアピールできる場所です。「適当に埋めておけば良い」ではなく、採用担当者にどう思われたいのかという観点で、何の資格を書くか決めましょう。

建築・土木関連の仕事など、業務を行ううえで欠かせない資格・免許が存在する職種に転職する場合はもちろん、仕事に関係すると考えられるものは必ず記載してください。

2.履歴書の資格欄を書く上での3つの鉄則

資格欄を書くためには、以下の3つのルールを守る必要があります。

・取得年月順に書く
・記載名称は正式名称で書く
・応募先の業務に関する資格を書く

・取得年月順に書く

資格欄書き方見本2

 

 

 

何年の何月に取得したのか、取得した順に書きましょう。いずれも試験を受験した月ではなく、免許証や合格証明書を取得した月を書くように注意すること。自動車の免許証には「交付日」と「取得日」の両方が記載されているので、間違えずに免許証の左下に記載されている「取得日」を書いてください。

また、取得年を西暦で書くか元号で書くかは、学歴や職歴などの他の項目と統一させましょう。下記の元号・西暦の早見表を参考にしてください。

西暦・元号早見表

 

記載名称は正式名称で書く

資格の名称は、正式名称を記載しましょう。「英検」「漢検」などの普段使っている言葉は、略語であることが多いです。使い慣れている名称を記入する前に、自分の持っている資格の正式な名称が何かきちんと調べておきましょう。

また、取得資格が国家資格である場合は資格の名称だけの記載でかまいませんが、民間資格の場合はその資格の実施団体も合わせて記載すること。たとえば「簿記」は「簿記検定」ではなく「日本商工会議所簿記検定」と書きましょう。

下に、資格の正式名称の参考例を挙げておきます。お役立てください。

※資格の正式名称一覧※

略称

正式名称

MOS Microsoft Office Specialist
漢検 日本漢字能力検定
英検 実用英語技能検定
習字 毛筆書写検定
珠算

・日本商工会議所珠算能力検定

・全国珠算教育連盟珠算検定

秘書検 秘書技能検定
簿記 日本商工会議所簿記検定
初級シスアド 初級システムアドミニストレータ
宅建 宅地建物取引主任者

 

略称 正式名称
普通自動車免許 普通自動車第一種運転免許
普通自動車二種 普通自動車第二種免許
大型免許 大型自動車免許
大型第二種免許 大型自動車第二種免許

※自動車免許のそのほかの細かい表記については、こちらの記事をご参照ください。

【見本付】履歴書・自動車免許の正しい表記

応募先の業務に関する資格を書く

資格欄はあなたの志向性をアピールする重要な場所。だからこそ、仕事にまったく関係のない職種を書くことはあまりオススメしません。応募先の企業での業務とまったく毛色がちがう資格を書くと「この資格を活かせる職場に行けば良いのでは?」と、あまり良い印象を抱かれないこともあります。また、書いてある資格が数ばかり多く、系統が統一されていないと「この人は何がやりたくて転職したかったのかわからない」と不審に思われることも。

書くべき資格は、きちんと取捨選択しましょう。

※同じ種類の資格・免許を複数取得している場合の書き方

たとえば簿記検定や英語検定など、いくつかの級数が存在する資格・免許を複数取得している場合、書くのは上位資格のみでかまいません。継続して勉強していることをアピールしたい場合や、上位・下位資格共に取得していることが評価に繋がる場合は、かっこ書きで下位資格を取得した年月も記載すると良いでしょう。

たとえば、第3種電気主任技術者と第2種電気主任技術者をどちらも取得している場合、以下のように記入しましょう。

資格欄書き方見本

3. TOEIC・英検・漢検…資格欄に書く際、要検討すべき資格たち

人気の資格は「書かなくても良い」

履歴書の資格欄に書くことをあまりオススメしない資格は「認知度が高く、取得が比較的簡単だと知られているもの」です。たとえば秘書技能検定3級や日本漢字能力検定3級、実用英語技能検定準2級などがこれにあたります。その資格を履歴書に書く人が多ければ。せっかく能力をアピールするために書いても、採用担当者が見慣れてしまって「またこの資格か」と思われてしまうこともあります。

人気の資格であっても、仕事に関係があれば明記すべきですが、仕事に関係ないものであれば書かなくてもかまいません。

語学力を示す場合は、所持スコアをチェック

資格を書く際は「これだけできる」と自分のスキルをアピールする要素のはずの資格が、「これしかできない」というマイナスアピールに繋がってしまうケースがあることも覚えておきましょう。

 

よくあるケースが英検やTOEICなどの、語学力を示すもの。TOEICは資格ではありませんが、スキルを示す素材として資格欄ではよく用いられます。企業側からも認知度が高く、英語力のアピールにも繋がるのですが、注意したいのが所持しているスコア(点数)です。一般的に、ビジネスで活用できると判断されるのは600点、国際色の強い外資系企業で求められるスコアは700点といわれています。(「上場企業における英語活用実態調査 2013年」報告書 調べ)

受ける企業にもよりますが、業務で英語を多用する企業を受験する場合は、500点台以下のスコアを書いてしまうと「あまり英語力がない人」と見なされてしまうことも。明記を義務付けられている場合以外は、書かない方が懸命です。

 

ただし、英語力を特に必要としない企業を受験する場合は、500点台のスコアがマイナス印象に繋がることはありません。基礎学力を証明するといった意味では、500点台でもじゅうぶんに意味のある数字です。

TOEICやTOEFLなどは「この点数は絶対に評価されない」といったボーダーがあるわけではないので、自分の点数を書くべきかどうかの判断は企業によって変えると良いでしょう。

 

※TOEICには有効期限がある?

TOEICの取得スコアが無効になることはありません。ただし、スコアが記載された公式認定証が再発行されるのは、最終受験日から2年以内と定められています。基本的には「TOEICのスコア=2年以内に取得したものを書く」ととらえておきましょう。

TOEICのほか、TOEFLやIELTS、中国語検定や漢語水平考試(HSK)などの語学力を測る試験の多くは、公式認定証の再発行に期限を設けているので注意が必要です。

 

例外として、記載しても良いと思われるのは過去の取得スコアが非常に高い場合。850点以上のスコアは、たとえ2年以上前のスコアであっても基礎学力の高さを示せる良い目安になります。そのほかに書く資格が思いつかない場合や、欄を埋めたい場合などは書き加えても良いでしょう。

 4.履歴書の資格欄を書くときによく出る質問3

最後に、資格欄を書くうえでよくある質問にお答えします。

未取得(勉強中)の資格は書いて良い?

今所持していなくても、取得に向けて勉強している段階であれば書いてしまってかまいません。あなたの向上心をアピールすることができます。

○○取得に向けて勉強中」と記載するか、既に試験日が決まっていて合格の見込みもある場合は「○月に取得予定」と書きましょう。

資格欄に書ける資格が1つもない場合はどうすれば良い?

自動車免許もなく、有用な資格もひとつも持っていない。勉強中の資格もない…そんな場合はどうすれば良いでしょうか。

この場合は「特になし」とだけ書きましょう。資格欄を空欄のまま提出するのは避けるべきですが、書ける資格がないからといって関係のないものの記載や嘘を並べるのは絶対にやめましょう。資格欄は、あくまで自己PRに活かせる付加要素。無理に書く必要はありません。

資格欄に書ききれない場合はどうすれば良い?

取得資格がたくさんあって資格欄に書ききれないという場合は、優先順位をしっかりつけることが大切です。応募先の仕事に関係のある資格はどれかを取捨選択した後、その中でも重要度の高いものからピックアップしていきましょう。

仕事にあまり関係がない資格でも、話のネタにぜひ入れておきたいものがある場合は特技欄に記載を。「世界遺産検定」や「日本酒検定」などの、ちょっと目を引く資格がこれにあたります。

また、仕事に関係のある資格だけを取捨選択しても、資格欄に書ききれない場合があるかもしれません。その場合は「取得資格一覧」のような別紙を用意するというのも手です。本当に実用的なものであれば、たくさん記載されていてもマイナス印象には繋がりません。

5.さいごに

履歴書の資格欄を作成するためのポイントは、おわかりいただけたでしょうか。書くコツを押さえて、効果的に好印象を与える履歴書を作成しましょう。

 

更新日:2017年5月9日 
(公開日:2015年5月25日)