テンプレートを使って解説 ハローワークの職務経歴書はどう書く?
ハローワークを使って転職活動を行う際も、これまでの経歴をまとめた職務経歴書が必要です。
ここでは、ハローワークの推奨する形式を例に、職務経歴書の書き方・どんな内容を書くべきかを実例付きで解説します。
※なお、一般的に職務経歴書の形式は自由です。ハローワークが紹介している項目にこだわらない場合は、下記の記事で紹介する書き方もおすすめです。
そもそも職務経歴書とは?
職務経歴書とは、あなたのこれまでの経歴や、仕事で活かせる能力を伝えるための書類です。記入内容をもとに、応募先の採用担当者があなたの経験・能力を理解し、自社の募集ポジションにマッチするかを判断します。
いわば「あなたが仕事で活躍するイメージ」を想像してもらうための資料なので、応募先に関係のある経歴・能力をいかにわかりやすく伝えるかが重要になります。
職務経歴書は必要?「不要」と書かれていた場合は?
応募先の企業から「不要」と言われている場合、職務経歴書は必要ありません。
特に指定されていない場合は、念のためハローワークの担当者や企業の採用担当者に確認しておくといいでしょう。
ハローワークの職務経歴書の書き方は?
まずはテンプレートをダウンロード
職務経歴書の書式は、自由形式なことがほとんど。ですが今回はハローワークの公式ホームページで紹介されている項目にそった【職務経歴書テンプレート】と【記入例】を用意しました。
ハローワークの項目に沿って書く場合、この記事で書き方の概要を掴みつつ、ホームページにある詳細解説も読んで理解を深められるメリットがあります。
まずは下記のテンプレートをダウンロードして、自身の情報を記入していきましょう。
ハローワークが公表している職務経歴書の書き方解説は、こちら(PDF)から確認できます。
ハローワークの職務経歴書の書き方|6項目で完成!
ハローワークの書式で記入が必要な項目は6種類。それぞれ書き方・ポイントを見ていきましょう。
- 基本情報
- 応募職種
- 最終学歴
- 職務経歴
- 活かせる能力
- 志望動機
1. 基本情報
職務経歴書の右上に「日付」「氏名」「電話番号」を記入します。
日付は、郵送・メールの場合は投函日(送信日)を、持参する場合は持参日を記入してください。年号は和暦・西暦どちらでもOKですが、提出する書類内では統一しましょう。
2. 応募職種
応募先の採用担当者に「どの求人に応募したか」を確実に伝えるため、応募した職種名を記載しましょう。
求人票に書かれている職種名をそのまま記入して構いません。
3. 最終学歴
最終学歴のみを、簡潔に記載します。必須ではないため、次の項目である「職務経歴」をくわしくアピールしたい場合には、省略しても構いません。
▼最終学歴の正しい書き方|在学中・中退の場合は?
4. 職務経歴
あなたがどんな企業で、どんな業務を経験してきたかを、時系列に沿って記入します。
勤務先の企業ごとに、3つのタイミングに分けて情報を記載しましょう。
■入社したタイミング:どんな企業に入社したか、企業の情報を書く
- 年月:入社した年月を書く(和暦・西暦は書類内で統一)。
- 企業名:「株式会社」「有限会社」を含む、正式名称を書く。
- 本社所在地:企業のホームページなどを参考に、大まかな所在地を書く。
- 従業員数:企業の規模を伝えるために、正確な数値を書く。
- 事業内容:企業のホームページなどを参考に「自動車部品の製造」「衣料品の製造・販売」など、取り扱っている商品や業種を書く。
■部署に配属・異動したタイミング:どんな部署で、何をしていたかを書く
- 年月:部署に配属・異動した年月を書く(和暦・西暦は書類内で統一)。
- 配属先:「○○部」「○○支店」「○○工場」など、所属の情報を書く。
- 職務内容:配属先で担当していた作業、商品の種類、顧客の特徴、使用していた機械・システムなど、仕事の内容をイメージできるような具体的な情報を書く。
- 実績:営業成績や作業の処理件数、改善率など、数字やエピソードを使って業務の貢献度を伝える。
■退職したタイミング
- 年月:退職した年月を書く(和暦・西暦は書類内で統一)。
- 退職理由:「一身上の都合により退職」「会社都合により退職」などシンプルに記載する。
なお、複数社経験している場合は、経験した企業ごとに3種類の情報を繰り返し記載します。下記の例も参考に記入してみましょう。
〈複数社経験している場合の、職務経歴の書き方〉
▼「職務経歴」の書き方をくわしく知りたい場合は…
5. 活かせる能力
職務経歴の中で紹介しきれなかった経験・能力や、所持している資格・知識などをアピールする欄です。箇条書きで、わかりやすく能力を伝えましょう。
なお、ここでは業務に関連する資格を中心に記入すると効果的です。
▼書いておきたい定番資格や、くわしい書き方は…
6. 自己PR
自分の強み・アピールポイントを300~400字ほどで記入します。
自己PRのテーマ選びのポイントは、自分の経歴・スキルの中で、最も注目してもらいたいものに話題を絞ること。「○○が強みです・得意です」と結論を伝えてから、それを裏付ける経験・エピソードを伝えると、納得感の高い自己PRになります。
〈自己PRの流れ〉
- 結論
- アピール内容を裏付ける経験・エピソード
- 入社後の抱負
▼もっと具体的に、自己PRの書き方を知りたい場合は…
職種・業種別に例文を用意したので、こちらを参考に自己PRを考えてみましょう。
職務経歴書の印刷は、ハローワークでできる?
できるところと、できないところがある
ハローワークによっては、施設内のパソコンを使って、USBメモリーなどで持ち込んで職務経歴書のデータを印刷できるところもあります。ただし印刷の可否はハローワークによって異なるため、事前に問い合わせておくのが安全です。
印刷できない場合に備えて、書類は可能なら自宅やコンビニで印刷すると安心でしょう。
おすすめは、コンビニ印刷
おすすめは、職務経歴書をPDFで保存し、USBメモリーやSDカードでコンビニに持ち込んで印刷する方法です。
Word形式の職務経歴書テンプレートを保存する際に下記の手順を踏めば、ファイルをPDF保存できます。
- ファイルタブから「名前をつけて保存」を選択
- 保存先を選択
- ファイルの種類のプルダウンから「PDF(*.pdf)」を選択して保存
▼コンビニ印刷の方法について、くわしくは…
ハローワークに添削・相談サービスはある?
「職業相談窓口」で、各種相談が受けられる
ハローワークでは、履歴書・職務経歴書など各種書類のアドバイスが受けられます。「職業相談窓口」「職業相談コーナー」といった名前の窓口が設置されているので、そちらでサービスの申し込みを行いましょう。
また、地域のハローワークによってさまざまなサービスがあり、個別相談やセミナー形式でアドバイスが受けられるケースもあります。ホームページ上に開催のお知らせが載っているので、こまめにチェックするのがおすすめです。
ハローワークを賢く活用するには?
ハローワークのサービスは、実際に使ってみないとわからない点も多々あります。
既に活用している人も、これから本格的に活用する人も、知っておくと便利な情報をまとめました。もしよければご覧ください。
▼ハローワークの使い方|メリット・デメリットは?
▼ハローワークに行くとき、履歴書は必要?
職種別の書き方・テンプレートもチェック
職種別の職務経歴書の書き方・テンプレートをまとめました。ハローワーク形式のフォーマットではありませんが、職務経歴書のレイアウトに明確なルールはないので、使いやすい方を活用しましょう。
▼職種別の職務経歴書テンプレート・書き方
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