どんな資格を書くべき? 職務経歴書の「資格欄」記入ガイド
職務経歴書の資格欄を記入する際の注意点や、書いておくと評価がプラスになりやすい定番資格をご紹介します。また、特技や経験、PCスキルの書き方もあわせて参考にしてください。
資格欄の書き方&3つの注意点
職務経歴書の資格欄は「資格名+級数・スコア+取得日」の形式で書くのが基本です。たとえば自動車免許は「普通自動車第一種免許(2016年3月取得)」といった形で記載しましょう。
記入時の3つの注意点
資格欄を記入するときは、3つの注意点を押さえておきましょう。
1)資格名は正式名称で書く(省略しない)
資格・免許は、必ず正式名称で記載します。「1級、2級」などの階級や、TOEICのように「○○点」とスコアがあるものは、それらもあわせて書きましょう。
<例>
× 悪い例:簿記1級
→〇 いい例:日商簿記検定試験1級
× 悪い例:TOEIC600点
→〇 いい例:TOEIC公開テスト スコア600点
また、マイナーな資格(特に民間資格)は、資格名のあとに実施団体名を記載するのがおすすめです。似たような名称の資格がある場合にも、区別しやすくするために団体名を付け加えておきましょう。
マイナーな資格の書き方
- 日本酒品質鑑定士認定証(日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会)
似たような名称の資格がある場合
- 医科医療事務検定試験○○級(医療福祉教育振興グループ 日本医療事務検定協会主催)
- 医科医療事務検定試験○○級(一般社団法人 日本医療報酬調査会主催)
2)応募する仕事に関係のある資格を書く
職務経歴書の資格欄は「応募する仕事に関係する資格」だけをピックアップして、実務で役立つスキルをアピールしましょう。
特に求人票の「応募要件」で指定された資格などは、忘れずに記載してください。資格の有無が合否の判断基準だった場合、書き忘れただけでも「必要なスキルが備わっていない」とみなされ、不採用になってしまいます。
3)職務経歴書と履歴書の資格は、統一する
職務経歴書と履歴書の資格欄は、内容を統一させましょう。
2つの書類で内容が食い違っていると、どちらが正しい情報かわからず、採用担当者を混乱させてしまう恐れがあります。
もし職務経歴書を書いている途中で追加したものがあれば、履歴書にも書き足しましょう。
※履歴書での資格の書き方について詳しくは…【完全版】履歴書の免許・資格欄の書き方|資格なし・勉強中は?
書いておきたい定番資格
この章では、職務経歴書に書いておくとプラスになる定番資格をご紹介します。書き方もあわせて参考にしてください。
どの職種でも書ける定番資格
まずは、多くの職種でプラスになる定番資格を紹介します。資格欄に何を書くか迷ったら、これらの資格を持っていないか確認しましょう。
資格名 | 職務経歴書への書き方 |
普通自動車運転免許 |
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TOEIC |
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MOS |
一般レベル
エキスパートレベル
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日商簿記検定 |
※どちらの表記でもOK |
ITパスポート試験 |
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業界・職種別のおすすめ資格
こちらでは、特定の業界・職種の転職で有利になる資格を紹介します。取得しているもの、あるいは勉強中のものがあれば、職務経歴書に記載しておきましょう。
不動産業界
資格名 | 職務経歴書への書き方 |
宅地建物取引士(旧:宅地建物取引主任者) |
試験合格済み
実務講習受講済
登録申請済
登録済
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管理業務主任者 |
試験合格済み
登録済み
証明書交付済み
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金融業界
資格名 | 職務経歴書への書き方 |
ファイナンシャルプランナー(FP) |
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証券アナリスト |
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IT業界
資格名 | 職務経歴書への書き方 |
基本情報技術者 |
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CCNP(Cisco Certified Network Professional) |
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LPIC(Linux Professional Institute) |
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医療系事務職
資格名 | 職務経歴書への書き方 |
医療事務検定 |
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調剤事務管理士 |
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資格に関するよくある質問
この章では、職務経歴書の資格欄を記入する際によくある2つの質問にお答えします。
Q.「資格なし」の場合、何も書かなくていい?
A.空欄はNG。「特になし」と書きましょう
職務経歴書に書ける資格などが無い場合、「特になし」と書きましょう。空欄のまま書類を提出すると、書き忘れを疑われてしまいます。
なお、取得に向けて勉強中の資格がある場合は、そちらを記載しておくのがおすすめです。
Q.勉強中・取得予定のものは書いてもいい?
A.書いてOK。「勉強中」「取得予定」と書きましょう
職務経歴書を書いている時点で取得に向けて勉強している資格は、書類に記載することができます。正式名称に続けて「取得に向けて勉強中」と書いておきましょう。
また、受験済みで結果を待っている場合や、試験は済んでいないが合格の見込みがある場合は「(○○○○年○○月取得予定)」と記載してもOKです。
<例>
- 日本商工会議所簿記検定2級(取得に向けて勉強中)
- 日本商工会議所簿記検定2級(○○○○年○○月取得予定)
特技やスキルなど、資格以外を書いてもいい?
特技やスキル、経験といった資格以外の内容も、業務に直結する内容であれば記入することができます。
記入の際は、何について記載しているかわかりやすいよう、【資格】【特技】【スキル】といった小見出しをつけて整理しましょう。