つまらないと思うのは当然のこと? 仕事に飽きたと感じる原因と対策

同じ仕事を長く続けていると「今の仕事、飽きたな」と感じることがありますよね。

この記事では、仕事に飽きたと感じる主な原因と、取り組むべき対策を紹介します。

仕事に飽きたと感じる6つの原因

人は同じことを長期間続けていると、慣れを感じてしまうもの。「仕事に飽きたな…」と思う瞬間があるのは、まったくもっておかしいことではありません。

ここでは、多くの人が「仕事に飽きた」「つまらない」と感じる主な原因を6つ取り上げます。

【仕事に飽きたと感じる6つの原因】仕事に慣れた/仕事をする上で目指すべき目標がない/職場の人間関係に変化がない/頑張っても評価や待遇がよくならない/仕事から離れられる時間が少ない/他の仕事のほうが楽しそうに見えるまずは6つの原因がそれぞれどのような背景で発生するのかを把握しましょう。

仕事に慣れた

仕事に飽きたと感じる原因として最も大きいのは「仕事への慣れ」です。

勉強であってもゲームであっても、何度も取り組むと、最初は難しく感じた内容やステージが簡単に攻略できるようになり、時間の経過とともに次第に飽きが来るものです。

仕事の場合も、働き始めた当初は難しく感じたことも、毎日取り組むことで少しずつ慣れ、「飽きた」と感じてしまうことがあるでしょう。

また、日々新しい発見がない状態になると、なおさら仕事に面白みが感じられず「飽きた」と思うようになります。

仕事をする上で目指すべき目標がない

仕事をする上で目指すべき目標がないと、今の仕事に飽きたと感じやすくなるでしょう。

目標がないと、ただ目の前の仕事をこなすだけになり、自分の成長を実感できません。その結果「毎日が同じことの繰り返しでつまらない」と感じるようになります。

職場の人間関係に変化がない

仕事に飽きたと感じる原因のひとつに、職場の人間関係に変化がないことも挙げられます。

一緒に働くメンバーが長い間変わらないと、職場での会話や業務中のやりとりがどうしてもマンネリ化してしまいます。

その結果、職場で新しい価値観や情報に触れる機会が乏しくなり、「この職場に飽きたな」と感じることがあります。

頑張っても評価や待遇がよくならない

目の前の仕事をどう頑張っても、自分が期待したとおりの評価や待遇が得られなければ、仕事につまらなさや飽きを感じてしまうことはあるでしょう。

職場での努力が認められないと、仕事のモチベーションを維持することが難しくなるため「仕事に飽きた」と感じやすくなります。

また、人事評価制度や給与制度など会社の仕組みの問題で、成果をあげているのに正当に評価されないと「頑張っても意味がない」とやる気を失うケースもあります。

仕事から離れられる時間が少ない

仕事から離れられる時間が少ないことが理由で、仕事への飽きを感じる人もいます。

例えばお盆や年末年始など、長期休暇を取得できる環境があれば、休み明けに新鮮な気持ちで仕事に向き合えるようになるでしょう。

逆になかなかまとまった休みが取れないと、心身をリフレッシュすることができず、リセットする期間がないまま仕事を続けることになります。

その結果、仕事が頭から離れない人は、適度に仕事を休んでいる人よりも早く仕事に飽きてしまうことがあります。

他の仕事のほうが楽しそうに見える

他の仕事のほうが楽しそうに見えることで、目の前の仕事がつまらないと感じてしまうケースはあるでしょう。

別の部署の同僚や学生時代の友人など、周りの人がイキイキと働いていると「あの仕事の方が楽しそう」と思い、相対的に自分の仕事がつまらないものだと感じてしまうことがあります。

仕事に飽きたら取り組みたい、5つの対策

自分が「仕事に飽きた」「つまらない」と感じている原因を知り、対策を打つことで、新鮮な気持ちを取り戻し、仕事に向き合えるようになることもあるでしょう。

ここでは、今の仕事に飽きたと感じたときに取り組んでほしい5つの対策を紹介します。

【仕事に飽きたら取り組みたい5つの対策】仕事の意味付けを考え直す/挑戦しがいのある目標を設定する/新しい業務に自分からチャレンジする/評価されている人の仕事ぶりを真似る/仕事から離れる時間を意識的につくる

以下では、それぞれの対策について、具体的な取り組み方を解説します。

仕事の目的を考え直す

今の仕事がつまらなく感じたときは「何のためにこの仕事をやっているのか」という仕事の目的を考え直してみましょう

例えば、同じ仕事をするにしても、その目的を「自分の最低限の生活費を稼ぐため」と考えるのか「社会の課題を解決するため」と捉えるのかによって、仕事に対するモチベーションは大きく変わります

仕事の目的が分からなくなっているときは一度立ち止まり、自分が仕事をする意味を捉え直してみましょう。

例えば入社した頃を思い出して、今の会社や職種を選んだ理由を振り返ったり今の業務をやらなくなった場合の周りへの影響を想像したりすると、仕事の目的を再認識でき、目の前の仕事に打ち込むきっかけになるでしょう。

挑戦しがいのある目標を設定する

今の仕事に飽きを感じているときは、目標を失っているときだともいえます。もし今、仕事の目標を語れないのであれば、自分にとって挑戦しがいのある目標を設定しましょう

目標を立てるときは「どのようなプロセスで」「いつまでに」「どのような成果を」達成するのか決めましょう。目標が具体的に決まっていると行動に移しやすくなります。

〈目標の例〉

語学力を○○レベルまで上げて国内でのプロジェクトリーダー経験も積み、5年後にプロジェクトリーダーとして海外赴任する

新しい業務に自分からチャレンジする

「仕事に慣れた」というのは、その仕事を一人前にこなすことができるようになったということです。さらなる成長の機会を得るために「新しい仕事を任せてもらえないか」と上司に相談してみるのも一つの手です。

そもそも今の仕事ではなく、他の部署の業務内容に興味があるなら、思い切って異動を希望してもよいかもしれません。適性があると判断されれば、異動が叶い、まったく異なる業務に関わることができます。

職場環境を変えると、いちから仕事を覚えたり学んだりする必要が出てくる上に、仕事の進め方や人間関係も変わるため、新鮮な気持ちを取り戻すきっかけになるでしょう。

評価されている人の仕事ぶりを真似る

仕事に飽きたと感じ、仕事のモチベーションが下がっているときは、会社で評価されている人の仕事の仕方を真似てみましょう

まずは職場で高い成果をあげている人の仕事ぶりを観察するだけでも、どういう姿勢で業務に取り組み、どんな結果を残せば会社から評価されるかを理解することができます。

もしくはその人に「どうやってモチベーションを維持してるか」「どんな目標を持っているか」「仕事をする上で心がけていること」など、話を聞いてみてもよいかもしれません

同じ会社で活躍している人と意見を交換することで「自分も頑張れば結果につながる」と実感でき、今の職場で働き続けるモチベーションが生まれやすくなります。

仕事から離れる時間を意識的につくる

休みが少ないことで仕事に飽きを感じている場合は「残業を減らす」「長期休暇を取る」などの工夫をして、仕事に一切関わらない時間を積極的につくりましょう。仕事から離れると生活にメリハリが生まれ、やる気が戻ることがあります。

暇な時間があるとどうしても仕事をしてしまう人は、例えば退勤後や休日に習い事をするなど、意識的に仕事以外の予定をたくさん入れるようにしましょう。

予定があることで頭の中が自然と仕事モードからプライベートモードに切り替えられ、気持ちをリフレッシュできます。

仕事に飽きたら、転職してもいい?

対策してもモチベーションが上がらないならOK

「今の仕事の目的を考えなおす」「新たな目標を設定する」などの対策を打っても、仕事に飽きたという気持ちを解消できない場合、転職を視野に入れてもよいでしょう

ただし、転職しても再び「仕事に飽きた」と感じることがないよう、その原因が自分自身の仕事の捉え方や向き合い方ではなく、本当に業務内容や職場環境にあるのかどうかを、まずは見極める必要があります。

その上で、業務内容や職場環境に原因があり、自分自身を飽きっぽい性格だと思っている場合は、さまざまな変化が起こりやすい会社や職種のほうが、長く続けられるかもしれません。

以下は飽き性な人におすすめな会社のイメージです。転職を検討する際のヒントにしてください。

飽きっぽい人におすすめの転職先

飽きっぽい性格の人は、仕事でさまざまな変化が起こりやすい、以下のような会社・職種に転職するのがおすすめです。

  • 新規事業に前向きに取り組んでいる会社
  • ジョブローテーションや社内公募がある会社
  • 業務がマンネリ化しにくい職種

それぞれの会社・職種の特徴について解説します。

新規事業に前向きに取り組んでいる会社

新規事業を提案できる制度や社内起業できる制度など、事業が生まれやすい環境にある会社は、新しいプロジェクトにアサインされるチャンスが比較的多いでしょう。

同じ会社にいながらさまざまな業務に挑戦でき、仕事がマンネリ化しにくい傾向にあります。また新規事業は一から作っていく必要があるため、試行錯誤の日々を送ることになり、飽きずに仕事を続けられます。

もちろん新規事業の制度がある会社だけに限りません。制度がない会社であっても、目の前の仕事で着実に成果をあげていけば、会社内のポジションが上がり、自然とさまざまな仕事に関わることができるようになるでしょう。

ジョブローテーションや社内公募がある会社

ジョブローテーション制度や社内公募制度がある会社は、職種や部署を柔軟に変えられるため異動することで新たな刺激を感じられます。

制度が整っていたとしても、実際に希望の部署へ異動できるかどうかは自分の適性や仕事ぶりによるところが大きいため、チャンスをつかめるように入社した後も努力することが大切です。

そういった企業に転職を考える場合は、会社の採用ページをチェックしたり、面接の場などで人事担当者に質問したりすることで、このような制度があるかどうかを確認してみましょう。

業務がマンネリ化しにくい職種

毎日何かしらの変化があり、ルーティン業務が少ない職種であれば、飽きっぽい人でも続けやすいでしょう。

例えば、次のような職種が挙げられます。

  • 顧客が毎日変わる
    →接客業・販売職
  • 顧客・販売する商品が定期的に変わる
    →営業職
  • 自分で仕事の内容を考える
    →企画職
  • 着手する案件が毎回異なる
    →クリエイティブ職

ただし、これらの会社や職種に就いたとしても、目標を設定したり新しい業務にチャレンジしたりして、飽きないように自分自身で工夫することが大切です。

今の仕事を辞めるべきかどうか迷ったら…

「仕事に飽きた」という理由だけで今の仕事を辞めていいのかどうか迷うときは、判断の参考として以下の記事を読んでみてください。

また「仕事を辞めるにしても次にやりたいことが思いつかない」という方は、天職の見つけ方について解説した以下の記事を読んでみると、ヒントが得られるかもしれません。

▼辞めるべき? 残るべき?

この記事の執筆者

「転職Hacks」編集部

株式会社クイック

株式会社クイックが運営する、転職活動にまつわる情報サイト「転職Hacks」の編集部。履歴書・職務経歴書の書き方や面接対策などのノウハウ記事、キャリアの悩みを解消するインタビュー・コラムを掲載中。

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