続けるべき?辞めて転職? 今の仕事が向いてないと感じる原因・対処法

頑張っているのに仕事がうまくいかないと、「今の仕事は自分に向いていないかも…」と思うことがありますよね。

そこでこの記事では、仕事に向いてないと感じる主な原因や、状況を改善するための対処法を紹介します。

今の仕事が向いてないと感じる原因

「今の仕事は自分に向いていないかも…」と感じる背景には、主に次のような原因があるケースが多いです。

【仕事が向いていないと感じる主な原因】ミスばかりしてしまう/自分の強みを活かせていない/やりがいを感じられない/任されている仕事の責任が重い/体力面や生活スタイルが合わない

なぜこれらの原因があると「仕事に向いていない」と感じるのかを解説します。

原因1
ミスばかりしてしまう

今の仕事が向いていないと感じる主な原因の1つ目は、ミスばかりしてしまうことです。

例えば、目の前の業務に一生懸命に取り組んでいても、毎回同じ間違いを繰り返すなど、失敗が重なってしまうことがあります。このようなことが続くと、「努力しているのにうまくいかないのは、自分の性格や能力がこの仕事に向いていないから」と考えるようになってしまいます。

また「なぜミスばかりするのか」と上司や先輩から叱責されたり、周りの人と比べて自分の失敗が際立って多かったりする場合は、なおさら自分は今の仕事に向いていないと感じやすくなるでしょう。

原因2
自分の強みを活かせていない

今の仕事が向いていないと感じる主な原因の2つ目は、自分の強みを活かせていないことです。

例えば、事務の資格を取って事務職を希望したのに、営業職に配属されたケースなど、自分が持っている資格やスキル、性格の特性などの強みを今の仕事で活かせていない場合は「もっと自分に合っている仕事がほかにあるのでは」と思いやすくなります。

また、こういった強みを活かしきれない分野に携わっているときは、努力しても成果や評価につながりにくいため「頑張っても結果が出ないから、自分はこの仕事に向いてない」と感じることがあるでしょう。

原因3
やりがいを感じられない

今の仕事が向いていないと感じる主な原因の3つ目は、働いても達成感や充実感がなく仕事にやりがいを感じられないことです。

例えばルーティンの業務を毎日こなすだけになっているなど、仕事にやりがいを感じにくい状況になると自分が何のために働いているのかわからなくなり、業務に対するモチベーションが下がります。

そして「今の仕事を楽しめないということは、自分に向いていないのかも」「別の仕事をしたほうがよさそう」といった思考に陥ってしまうことがあるでしょう。

原因4
任されている仕事の責任が重い

今の仕事が向いていないと感じる主な原因の4つ目は、仕事の責任を重く感じることです。

これまでやったことがないチームリーダーなどの重役を任されたときや、初めて先輩のサポートなしに仕事を進めるときなどは、強いプレッシャーを感じるでしょう。

このようなときには、そのプレッシャーに押し負けて「これは自分の能力や性格に見合った仕事・ポジションではない」と感じてしまうことがあります。

原因5
体力面や生活スタイルが合わない

今の仕事が向いていないと感じる主な原因の5つ目は、自分の体力や生活スタイルが合っていないことです。

例えば、体力に自信がなかったため内勤の仕事を選んだのに、重労働の業務を任されてしまった場合です。自分の身体能力を超えた仕事をすると、疲労が限界に来て「この仕事を何年も続けられる気がしない」「自分には向いていない」と感じやすくなります。

小さい子どもがいるのに残業多いなど、自分の生活スタイルに合っていない仕事も、無理が重なって健康上のトラブルが起こりやすくなります。その結果「仕事が合っていないから、変えたほうがいいかも」と考える人が出てきます。

コラム:「仕事が向いてない」と考えるのは甘え?

どんな人にも仕事の向き・不向きはあるため「仕事が向いてない」と考えるのは決して甘えではありません

しかし、本当は仕事に対する適性があるにもかかわらず、慣れていないせいで「向いていない」と思い込みやすい時期があるのも事実です。

自分の強みを活かせる職場へ異動・転職を検討するのも一つの手ですが、仕事を続けているうちに大きな成果につながることもあるため、すぐ辞めるのはもったいないかもしれません。

仕事にまだ慣れていないと思う人は、次章で「向いていない」と思い込みやすい時期を確認してみましょう。

仕事に向いていないと思い込みやすい時期

新しい仕事や役割を任せられることが多い時期は、失敗が増えて「仕事に向いていない」と思い込みやすいタイミングです。

それぞれの時期について、仕事に向いていないと思ってしまう背景を説明します。

【「仕事に向いていない」と思い込みやすい時期とは?】入社1年目:基本ルールを把握しきれていないため/入社2~3年目:1人で仕事を進めることが多くなるため/入社10年目:責任の大きなポジションを任せられるため

入社1年目

入社1年目は、仕事を進める上での基本的なルールをまだしっかり把握できていないことが多い時期です。

必然的に注意・指導を受けることが多くなり、仕事を始めたばかりにもかかわらず「仕事に向いていないのではないか?」と感じやすくなります。

新卒の場合は、入社3ヶ月~半年後が特に悩みを抱えやすいタイミング。新人研修が終わって部署に配属され、本格的な仕事に携わる機会が増えるためです。

入社2年目~3年目

入社2〜3年目は、先輩のサポートが減り1人で仕事を進める機会が増える時期。最初のうちはトラブルやミスが起きやすいため、「仕事に向いていない」と感じることが多いでしょう。

一通りの業務を経験し、仕事に慣れてきた入社2~3年目は、成長が早い同期との差が気になり始める時期でもあります。「自分はあの人に比べると仕事ができていない」から、この仕事に向いていないのかもと思いやすくなります。

また、一般的には入社2~3年目頃に、新入社員の指導・育成を任されるようになります。後輩の教育がうまくいかなかったり、指導する後輩の成長具合が良くないと「この仕事に向いていない」と悩むこともあるでしょう。

入社10年目

入社10年目前後は、リーダーや管理職など責任の大きなポジションを任されることが多くなる時期です。

大きなプロジェクトを動かしたり、多くのメンバーのマネジメントを行ったり、新しく担当する業務も増えるため、自分には向いていない・できないと感じる人もいるでしょう。

任される業務の幅が広がり、専門的な知識やスキルが十分に備わっている分、目指したい姿と自分の実力とのギャップを大きく感じ、自分はもっとできるはずなのに…と落ち込みやすくなるタイミングでもあります。

仕事に向いていないと思ったときの対処法

仕事に向いていないと感じたら、次の6つの対処法を実践してみましょう。

【仕事に向いていないと感じたら…6つの対処法】課題一つひとつに集中して取り組む/仕事のやりがいを思い返してみる/	キャリアについて人に相談してみる/1年後どうなっていたいかを考える/異動が可能かを上司に相談してみる/転職活動を始めてみる

まずは、仕事を変えずに状況を改善できないかを模索してみることをおすすめします。その上で、最後の選択肢として「転職活動」を考えましょう。

ここでは、6つの対処法について、それぞれ具体的な取り組み方を解説します。

課題一つひとつに集中して取り組む

最近新しい仕事を任された人や、職場環境がガラッと変わった人であれば、すぐに「仕事に向いていない」と判断するのではなく、まずは目の前の課題を一つひとつクリアしていきましょう。

前の章で説明したように、新しい仕事や役割を任せられたばかりの頃は、業務に慣れないことでミスが多くなり、仕事に向いていないと思い込みやすい時期です。

その場合は、分からないところは上司や先輩に教えてもらいながら、目の前の課題を一つひとつクリアしていくと、自然と仕事ができるようになっていることが多いでしょう。

仕事のやりがいを思い返してみる

心から落ち込むような悪いこともあれば、誰かに伝えたくなるような良いこともあるのが、「仕事」というもの。

「今の仕事が向いていないかも」と思うときには、悪いことやネガティブなことばかりに目が向いてしまっているため、あえてこれまでの仕事でやりがいを感じたことを思い返してみましょう。

日々の仕事で達成感や充実感を感じたことはなにかを見つめ直せば、今の仕事をもう一度頑張ろうと思えるきっかけになるかもしれません。

キャリアについて人に相談してみる

いまの状況を自分の頭だけで冷静に判断するのは難しいこともあります。そんなときには、キャリアについて家族や知人に相談して客観的な意見をもらうのも一つの手です。

家族や知人に悩みを打ち明けづらい場合は、キャリアカウンセリングを受けてみる方法もあります。キャリアカウンセリングでは、プロに自分の得意不得意を客観的に分析してもらえたり、自分の理想のキャリアや働き方を深堀りしてもらえたりします。

1年後どうなっていたいかを考える

仕事に向いていないと感じて業務に対するモチベーションが上がらないときは、自分が1年後にどうなっていたいかを考えてみましょう

今の職場で経験を積んだり、年次を重ねたりすることで、将来自分が携わりたいと思っているチャンスを手にできるのであれば、会社を辞めずに、まずは1年という期間を決めて、目標達成にむけて努力するほうが良いかもしれません。

現時点で1年後のなりたい姿や理想が思いつかなければ、今の職場の1年上の先輩のような働き方をしたいかどうかで考えてみるとわかりやすいです。

異動が可能かを上司に相談してみる

今の職種が合っていないと感じる場合は、まったく違う業務をする別の部署に異動したいと直属の上司に相談してみるのもアリです。

例えば、営業として働いているものの臨機応変な対応が得意でなく、自分の長所であるデータ分析能力や発想力の方が活かせると感じている場合、それを活かせそうな企画職に異動希望を出すなどです。

なお上司に異動の希望を伝えるときは「今の仕事が合わないから異動したい」と訴えるだけではなく、自分のどのようなスキルに適性があるのか、異動することで会社にどんなメリットをもたらせるのかを示すことが大切です。

転職活動を始めてみる

「仕事が向いていない」と考える原因や対処法を確認した上で、今の職場では解決できないと思うのであれば、転職活動を始めてみましょうまずは求人サイトを眺めたり、転職サイトに登録してエージェントと面談をしたりしてください。

本当はやりたい仕事が、その時ははっきり見つかっていなくても、求人を見ていくうちにモチベーションが湧いたり、具体的な目標ができたりすることもあります。

▼転職で「適職」を見つけるには?

今の仕事を辞めるべきかどうか迷ったら…

「今の仕事が向いていないと感じるけど辞めるべきかどうか迷う」場合は、以下の記事で紹介している判断基準を参考に考えてみてください。

また「仕事を辞めるにしても次にやりたいことが思いつかない」という人は、天職の見つけ方をテーマとした以下の記事がおすすめ。今後の働き方のヒントが見つかるかもしれません。

▼自分に向いてる仕事って?

この記事の執筆者

「転職Hacks」編集部

株式会社クイック

株式会社クイックが運営する、転職活動にまつわる情報サイト「転職Hacks」の編集部。履歴書・職務経歴書の書き方や面接対策などのノウハウ記事、キャリアの悩みを解消するインタビュー・コラムを掲載中。

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