短所をアピールポイントに変える 採用面接の短所例文14選
採用面接で、定番の質問である短所。「短所って、ネガティブだからあまり言わない方がいいのでは?」と思うかもしれませんが、ポイントを押さえればアピールに変えることが可能です。
この記事では、アピールに繋げられる14種類の例文や、「穴埋め式フォーマット」を使った短所の作り方をご紹介します。
面接ですぐに使える、短所の例文14選
「よくある短所」にそって、14種類の例文を用意しました。下記の例文を参考に、面接用の短所を用意してみましょう。
私の短所は「心配性なところ」です。
「何度も確認しないと気が済まない」という傾向があり、以前の仕事では「慎重に物事を進められる反面、締め切りぎりぎりまで時間がかかってしまって」いました。
課題だと感じた私は、この短所を自覚してからは「1度の確認で安心できるよう、チェックすべきことと、実際にチェックしたことをメモにまとめる」ようにしています。その結果、「慎重さと作業時間を両立」できるようになりました。短所を克服できるよう、今後も改善を続けたいと考えています。
私の短所は「優柔不断なところ」です。
「意見をひとつに絞り切れない」という傾向があり、以前の仕事では「会議で出た意見をまとめきれず、時間内に結論を出せない」といった影響が出ていました。
課題だと感じた私は、この短所を改善するために「落ち着いて判断材料を整理したり、周りに意見を聞くよう」努力をするようにしています。その結果、以前よりも「結論を出すまでの時間を短く」できるようになりました。短所を克服できるよう、今後も改善を続けたいと考えています。
私の短所は「緊張しがちな点」です。
「人前で話すことが苦手」という傾向があり、以前の仕事では「プレゼンの際に上手く話せない」といった影響が出ていました。
課題だと感じた私は、この短所を改善するために「事前の準備や練習を入念に行う」努力をするようにしています。その結果、以前よりも「自信を持って話せるようになり、大きな失敗もなく商談を成功に導ける」ようになりました。短所を克服できるよう、今後も改善を続けたいと考えています。
私の短所は「マイペースな点」です。
「物事に夢中になると集中しすぎる」傾向があり、以前の仕事では「一つの作業に多くの時間を費やしてしまう」といった影響が出ていました。
課題だと感じた私は、この短所を改善するために「作業ごとに割く時間をあらかじめ決めたり、作業に取り掛かる前にスケジュールを確認する」努力をするようにしています。その結果、以前よりも「他の作業への悪影響を防ぎつつ、短い時間の中で集中して作業」できるようになりました。短所を克服できるよう、今後も改善を続けたいと考えています。
私の短所は「結論を急いでしまうところ」です。
「スピード感を持って仕事を進めよう」という傾向があり、以前の仕事では「取引先へ何度も連絡してしまい、急かしている印象を与えてしまうことがあり」ました。
課題だと感じた私は、この短所を改善するために「相手の立場や状況を考えてから行動したり、時間に余裕を持って相手の返答を待つ」ようにしています。その結果、「以前よりも穏やかになったと言われ、和やかなムードの中で議論」できるようになりました。短所を克服できるよう、今後も改善を続けたいと考えています。
私の短所は「ときに頑固になってしまう点」です。
「自分の意見に責任を持ちたい」という傾向があり、以前は「一度こうだと思ったら感情的になってしまい、人の意見を聞き入れずに議論がストップしてしまう」といった影響が出ていました。
課題だと感じた私は、この短所を改善するために「意見がぶつかったときは、一度冷静に相手の意見を聞く」努力をするようにしています。その結果、以前よりも「客観的に意見を分析して、自分から他者へアドバイスを求めることも」できるようになりました。短所を克服できるよう、今後も改善を続けたいと考えています。
私の短所は「飽きっぽい一面がある点」です。
「好奇心が強く、すぐに新しいことに興味がわく」傾向があり、以前の商品企画の仕事では「複数のアイデアを出しても、どれも企画の形にまで落とし込みきれない」といった影響が出ていました。
課題だと感じた私は、この短所を改善するために「モチベーションを保てるよう、周囲に企画を形にすることを宣言したり、アイデアをリスト形式で見える化したりする」努力をしています。その結果、「以前よりも企画会議に提出できる案が増え、いくつかは商品化までこぎつけられる」ようになりました。短所を克服できるよう、今後も改善を続けたいと考えています。
私の短所は「少々おせっかいな点」です。
「後輩の面倒をつい見てしまう」という傾向があり、以前の仕事では「ミーティングや指導の時間をとりすぎて、業務時間が長くなってしまう」影響が出ていました。
課題だと感じた私は、この短所を改善するために「ただ指導するだけではなく、後輩たちが自分で考える力を養えるよう、指導内容を変える」努力をするようにしています。その結果、以前よりも「後輩の成長を早めることができ、マネジメントの時間を短く」できるようになりました。短所を克服できるよう、今後も改善を続けたいと考えています。
私の短所は「人に流されやすいこと」です。
「人から相談されたことを断れない」という傾向があり、以前の仕事では「業務を受けすぎてタスクを抱え気味になり、残業が常態化する」といった影響が出ていました。
課題だと感じた私は、この短所を改善するために「タスクを可視化して、自分のキャパシティを超える依頼は断るよう」努力するようにしています。その結果、以前よりも「相手に納得してもらえる形で自分の意見を伝えられる」ようになりました。短所を克服できるよう、今後も改善を続けたいと考えています。
私の短所は「楽観的なところ」です。
「ものごとをプラスに捉えられる反面、熟考が苦手」な傾向があり、以前の仕事では「考慮漏れで仕事の差し戻しが増える」といった影響が出ていました。
課題だと感じた私は、この短所を改善するために「過去の差し戻しの傾向を分析して業務のチェックシートを作り、業務の抜け漏れを確かめる」努力をするようにしています。その結果、以前よりも「差し戻しが減り、査定でも高評価をもらえる」ようになりました。短所を克服できるよう、今後も改善を続けたいと考えています。
私の短所は「諦めが悪いところ」です。
「妥協が苦手なため、成果物が過剰品質になりやすい」傾向があり、以前の仕事では「要求品質は満たしているものの作業スピードが遅く、チームのペースを乱してしまう」といった影響が出ていました。
課題だと感じた私は、この短所を改善するために「あえて8割の品質を意識して早めに作業を終わらせ、あとから調整することを心がける」ようにしています。その結果、以前よりも「周囲との足並みが揃えられるようになっただけでなく、意見を取り入れて、成果物の品質を更に高めることも」できるようになりました。短所を克服できるよう、今後も改善を続けたいと考えています。
私の短所は「やや神経質な点」です。
「トラブルを避けるために、資料等を細かいところまで確認する」傾向があり、以前の仕事では「資料作りのための労働時間が長くなり、業務効率が低下してしまう」といった影響が出ていました。
課題だと感じた私は、この短所を改善するために「悪影響が大きかったミスと、影響の小さかったミスを分類し、優先順位をつける」努力をするようにしています。その結果、「トラブルを避けつつ、以前よりも短時間で資料の作成が」できるようになりました。短所を克服できるよう、今後も改善を続けたいと考えています。
私の短所は「集中すると周りが見えなくなる点」です。
「複数の作業を並行することが苦手」な傾向があり、以前の仕事では「時間配分に失敗して納期前にタスクを抱えてしまう」といった影響が出ていました。
課題だと感じた私は、この短所を改善するために「一日に数回、作業の進捗状況を把握するルーティンを設け、ペース配分を行う」努力をするようにしています。その結果、以前よりも「計画的に複数の業務を進めれるようになり、納期前のタスクの集中も避けられる」ようになりました。短所を克服できるよう、今後も改善を続けたいと考えています。
私の短所は「自分の意見に自信を持てない点」です。
「意見をうまく言語化できないために、他の人の意見に従ってしまう」という傾向があり、以前の仕事では「会議の場で発言したいことがあっても、それを伝えられない」といった影響が出ていました。
課題だと感じた私は、この短所を改善するために「日頃から自分の考え・意見をメモして、自分の意見を明確にする」努力をするようにしています。その結果、以前よりも「自分の意見に自信を持てるようになり、会議の場で発言したり、主体的に業務を進めることが」できるようになりました。短所を克服できるよう、今後も改善を続けたいと考えています。
コラム:短所は長所に変えられる!
「短所と長所は、表裏一体」とよく言われるように、言い方を変えるだけで「長所」として使える短所も数多くあります。
自分の長所が思いつかないときや、どうしてもネガティブなことばかり思いついてしまうときは、こちらの言い換え例を参考に考えてみるといいでしょう。
面接の短所で伝えるべき、2つのポイント
面接で短所を話すとき、必ず伝えるべきポイントが2つあります。自分で短所を考える際は、下記の2点を意識して話題を選びましょう。
1)短所を改善する努力をしていること
面接で伝えるべきポイントの1つ目は、「短所を改善する努力をしている」ということ。
短所を伝えるだけではネガティブな印象になりますが、しっかりと向き合って改善していると伝えることで、向上心や成長意欲があるという印象を与えられます。
2)客観的に自己評価できていること
面接で伝えるべきポイントの2つ目は、「客観的に自己評価できている」ということ。
せっかく短所を改善していると伝えても、根拠が無ければ「自分で思い込んでいるだけでは?」という印象を与えかねません。どんな短所があって、それを改善するために何が必要だったのか、どう改善したのか、裏付けとなるエピソードを伝えましょう。
【穴埋めでつくる】短所の答え方フォーマット
面接で短所を話す際は、下記のフォーマットを使うと便利です。流れに沿って記入すれば、「改善の努力をしていること」や「客観的に自己評価できていること」を伝えられます。
端的に伝えるのが好ましいため、話す際は1分程度(約300~450文字)、長くても3分以内(約600~700文字)に収めるといいでしょう。
【1】私の短所は「 」です。 【2】「 」という傾向があり、以前の仕事では「 」といった影響が出ていました。 【3】課題だと感じた私は、この短所を改善するために「 」努力をするようにしています。その結果、以前よりも「 」できるようになりました。短所を克服できるよう、今後も改善を続けたいと考えています。 |
※記入例 【1】私の短所は「心配性な点」です。 【2】「疑問が浮かぶとすぐ周りに確認したくなる」という傾向があり、以前の仕事では「質問のために先輩社員の時間を多く毎日遅くまで取ってしまう」といった影響が出ていました。 【3】課題だと感じた私は、この短所を改善するために「過去の質問内容を記録して見返し、質問回数を減らす」努力をするようにしています。その結果、以前よりも「自分で判断して業務を進められるようになり、質問も週に数回までに削減」できるようになりました。短所を克服できるよう、今後も改善を続けたいと考えています。 |
1自分の短所
まず、何が短所かという結論を伝えます。これから何について話すのかを、簡潔に面接官へ伝えましょう。
2短所だと思った背景や、仕事への影響
短所によってどんな影響が出ているか、端的に伝えましょう。仕事への影響を具体的に伝えることで、面接官に「客観的に自己評価できている」という印象をあたえられます。
3短所を改善するための取り組み・エピソード
1、2で自覚した短所を改善するために取り組んでいることを伝えます。エピソードを使って「具体的にどんなことに取り組んだのか」「その結果、どのような効果が生まれたか」を話しましょう。
また、最後に「今後も改善を続けたい」と付け加えることで、前向きな印象もあたえられます。
【NG例】面接で避けるべき短所
短所の中には、面接の場にふさわしくないものも存在します。選ぶ際は、下記のものは避けるようにしましょう。
1)「短所はありません」
短所を聞かれた際、「短所があるとネガティブなイメージを与えるから、ありませんと答える方がいいのでは?」と考える人もいますが、それはNGです。
短所が無いと答えると「自分と向き合えていない」「誠実ではない」という印象を与えてしまい、逆に評価が落ちてしまいます。短所と向き合って、何かしら答えるようにしましょう。
2)社会人としての適性が疑われるもの
大前提として「早起きが苦手」「時間にルーズ」といった、社会人として適性が無いと思われる回答はNGです。最低限のルール・マナーが無いと思われてしまいます。
また、「自分に自信が持てず、価値が無いと考えがち」といった卑屈すぎる内容も、自己肯定感が低いと思われて評価が下がる原因になるので注意しましょう。
3)その仕事を担当するうえで、致命的な欠点
応募先の仕事・企業にとって致命的な短所を答えてしまうと、悪い印象に繋がってしまいます。
たとえば、人と多く関わる営業職の募集で「人見知り」と答えてしまえば、仕事の適性が無いと判断されることも。その仕事に差し支えないような、他の短所を言うようにしましょう。
4)身体的特徴・疾患に関するもの
身体的な特徴や疾患など、本人の努力で改善できないものは「面接の短所」としてふさわしくないので避けましょう。そもそも持病や体質は「短所」ではないため、別のテーマを選ぶのが無難です。
その他のよくある質問も要チェック
面接では短所や長所以外にもさまざまな質問がされます。趣味や特技、最近の気になるニュースなど、その他のよくある質問と回答例について、下記の記事でまるっと解説しています。
また、長所もあわせて対策したい場合は下記の記事もご確認ください。
あわせて面接当日のマナーもおさらいしておくと安心です。