自己紹介のコツも紹介 内定者懇親会の流れ

内定者懇親会は、入社前に内定者が同期や先輩社員、上司と交流し、親睦を深める会です。

内定者懇親会の目的や当日の流れ懇親会に誘われた時の対応などを解説します。

内定者懇親会とは?

内定者懇談会では具体的にどのようなことが行われているのか、開催の目的や進行の流れとあわせて解説します。

企業理解を深めてもらうために行われる会

内定者懇親会は、内定が決まった学生と企業の先輩社員・上司が集まり、さまざまなイベントを通じて交流を深める行事です。

内定者同士のコミュニケーションを深めてもらいたい」「社員との交流で企業理解を深めてもらいたい」という理由から、企業が開催します。また、入社前から内定者同士が交流を深めることで、内定辞退を防止したいという意図もあります。

懇親会の内容は、先輩社員との顔合わせや自己紹介、グループワーク、職場見学、食事会などが一般的です。

食事会ではアルコールが振る舞われることもあり、会社内やホテルのホール、セミナー会場ではなくBBQ施設や居酒屋など、カジュアルな場が選ばれることもあります。

近年は、コロナ禍でオンラインで開催するケースも増えています。5類感染症移行後も、感染状況などをみてオンラインで行なわれるケースがあるかもしれません。

5~10月に開催されることが多い

内定者懇親会が開催される時期は企業によって異なりますが、5月〜10月に行われることが多いようです。

開催回数も内定式前に1回、内定式当日に1回、内定式後から入社までにもう1回など、複数回行われることもあります。

交通費が支給されることも

「内定者にできる限り参加してもらいたい」という企業側の想いから、離れた地域に暮らしている内定者には、交通費が全額支給されることもあるようです。

内定者懇親会の流れ

一般的な内定者懇親会の流れは以下の通りです。

【内定者懇親会の流れ】(1)自己紹介(2)グループワーク(3)先輩社員との交流(4)会食

(1)自己紹介

内定者懇親会では、はじめに先輩社員や同期に自分のことを知ってもらうために自己紹介をする時間があります。

自己紹介では以下の内容から、伝えたいことをまとめておくといいでしょう。

〈自己紹介で話すことの例〉

  • 名前
  • 出身校・出身地
  • 所属していたサークル、部活動など
  • 趣味・特技
  • 入社してからの抱負 など

緊張して早口になりすぎないように注意し、丁寧に話すことを心がけてください。

自己紹介の例文

「はじめまして。〇〇大学〇〇学部の【氏名】と申します。大学では〇〇を専攻していまして、〇〇の勉強をしております。また、〇〇サークルで〇〇などの活動をしておりました。

〇〇が趣味ですので、ぜひ同じ趣味をお持ちの方がいたら、仲良くさせていただけると嬉しいです。これから、どうぞよろしくお願いいたします」

(2)グループワーク

内定者同士の交流を目的として、以下のようなグループワークを行います。

〈グループワークの例〉

  • 班ごとにワークショップを行い、それぞれの内容を発表する
  • 内定者で2人組を作り、お互いをインタビューしながら他己紹介をする
  • 内定先のサービスについて、自由なディスカッションを行う
  • 事前に提示された課題に対して、内定者が考えた案を発表する

事前に内定先から課題などが出されて、当日までにまとめておくようアナウンスされる場合もあるため、忘れずに準備しておきましょう。

(3)先輩社員との交流

各部署の先輩社員と自由に交流する時間や、先輩社員が仕事内容を紹介し、それに対して質疑応答ができる時間が設けられていることもあります。

実際に職場で働いている社員の話を聞ける、貴重な機会です。当日に話す内容で困らないよう、いくつか事前に聞いておきたいことをまとめておきましょう

〈先輩社員への質問例〉

  • 「一日の仕事の流れを教えて下さい」
  • 「この仕事の一番のやりがいを教えて下さい」
  • 「新入社員のときはどんな働き方をしていましたか?」
  • 「入社までに読んでおくといい本や、勉強しておいた方がいいことはありますか?」

(4)会食

グループワーク、交流タイムなどの後に、内定者と先輩社員、人事担当者らを交えた食事会が行われます。

会食の時間が夕方から夜の場合は、食事だけでなくアルコールが出ることも多いようです。

アルコールが苦手な場合は断っても構いません。好きな場合は飲みすぎないように注意しましょう。

コラム:内定者懇親会は欠席してもいい?

内定者懇親会はできる限り参加した方が良いですが、どうしても難しい場合は欠席しても構いません。しかし、内定者同士で情報交換できたり、先輩社員と事前に知り合えたりする場でもあるため、単なる食事会だと軽く考えて欠席すると、のちのち響くことも考えられます。

欠席する場合は、メールなどで担当者に連絡します。ただし、企業によっては新人研修を兼ねていることもあり、その場合は参加が必須です。

内定者懇親会に欠席するときの返信メールの文章は、「欠席の場合|次回は参加したいという気持ちを伝える」の例文を参考にしてください。

内定者懇親会の案内へのメール返信例

内定者懇親会は、メールで案内されるのが一般的です。

メールで内定者懇親会の案内を受け取ったら、翌日の内定先の就業時間内に返信しておくのがおすすめです。

ここでは、出席する場合と欠席する場合、それぞれのメールの例文を紹介します。

出席の場合|参加への意欲を簡潔に

件名で用件と内定者氏名がわかるようにし、内定者懇親会に参加することへの意欲を簡単に入れると内定先からの印象が良くなります。

件名:内定者懇親会出席のご連絡(氏名)

株式会社○○
○○部
○○ ◯◯様

お世話になっております。
○○大学○○学部○○学科の(氏名)と申します。

この度は内定者懇親会のご案内を頂き、誠にありがとうございます。
ぜひ参加させていただきたいと思っております。

社員の方々にお会いしてさまざまなお話を伺えるのがとても楽しみです。

何卒よろしくお願いいたします。

(署名)

欠席の場合|次回は参加したいという気持ちを伝える

欠席する場合は、欠席理由を明確に説明しつつ「次回は参加したい」という気持ちを伝えましょう。

件名:内定者懇親会欠席のご連絡(氏名)

株式会社○○
○○部
○○ ◯◯様

お世話になっております。
○○大学○○学部○○学科の(氏名)と申します。

この度は内定者懇親会のご案内を頂き、誠にありがとうございます。

大変申し訳ございませんが、当日は教育実習があるため、
欠席とさせていただけますでしょうか。
せっかくの機会に伺えず誠に申し訳ございません。

またこのような機会がございましたら、ぜひ参加させていただきたいと考えております。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。

(署名)

参加後のお礼を伝えたい場合は?(例文付き)

内定者懇親会を開催してもらったお礼を伝えたい場合は、懇親会後人事担当者や先輩社員にメールで伝えるのが良いでしょう。

件名:内定者懇親会のお礼【(氏名)】

株式会社○○
○○部
○○ ◯◯様

お世話になっております。
○○大学○○学部○○学科の(氏名)と申します。

先日は内定者懇親会にお招きいただき、誠にありがとうございました。
社員の方々とお話させていただいたことで、
入社後のイメージをつかむことができ、大変有意義な時間となりました。

また、同期入社の内定者の方との交流の中で、
ともに頑張っていこうという思いを共有できたことも大きな収穫です。

取り急ぎお礼のご連絡をさせていただきました。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。

(署名)

内定者懇親会でやってしまいがちな失敗例

内定者懇親会当日は初めて経験することが多く、緊張して失敗をしてしまうこともあります。

懇親会でありがちな失敗とその対処法を紹介します。

【内定者懇親会でやってしまいがちな失敗】失敗1:参加者の名前を覚えきれなかった/失敗2:お酒を飲みすぎた/失敗3:当日の服装に迷ってしまった

失敗1:参加者の名前を覚えきれなかった

懇親会では内定者や先輩社員など初対面になる人と多く顔を合わせるため、相手と挨拶や交流をしたときに、名前以外の特徴(顔立ち、ネクタイの色、口調、趣味など)を一緒に覚えておきましょう。

もし話した相手の名前を忘れてしまったら、素直に謝ってもう一度聞いてみましょう。

失敗2:お酒を飲みすぎた

お酒が振る舞われる内定者懇親会は、同期や先輩社員と打ち解ける良い機会ですが、飲みすぎないように気をつけましょう

お酒が苦手な人・飲めない人は無理して飲まずに「お酒が飲めない体質なので、遠慮させていただきたいです」と断りをいれます。

万が一、先輩社員から,飲酒の強要(アルハラ)があった場合は、人事担当者に相談してください。

失敗3:当日の服装に迷ってしまった

内定者懇親会でスーツを指定された場合は、リクルートスーツで問題ありません。私服を指定された時は、オフィスカジュアルでそろえるといいでしょう。

服装の指定がなく、どうしても「どんな服装で参加すればいいのかわからない」という場合は、人事担当者に聞くのが無難です。

内定者懇談会の服装については、下記の記事で解説しています。

まとめ

内定者懇親会はグループワークや食事会を通して、同期や先輩社員との交流を深める場でもあります。

その場にふさわしい服装で参加し、マナーを守ることを心がけつつ、楽しんでください。

この記事の執筆者

「転職Hacks」編集部

株式会社クイック

株式会社クイックが運営する、転職活動にまつわる情報サイト「転職Hacks」の編集部。履歴書・職務経歴書の書き方や面接対策などのノウハウ記事、キャリアの悩みを解消するインタビュー・コラムを掲載中。