製薬業界の研究職(基礎・創薬・前臨床) 職務経歴書の書き方・テンプレート
製薬業界の研究職(基礎研究・創薬研究・前臨床研究)の職務経歴書の書き方や、書く上でのポイントを解説していきます。
製薬業界の採用事情にくわしいキャリアアドバイザーによる、アカデミアから事業会社に転職する人向けのポイントや、細胞培養や遺伝子導入などを行うテクニシャン向けの書き方のアドバイスも掲載中。
無料のテンプレートをダウンロードして、早速作成していきましょう。
製薬業界の研究職(基礎・創薬・前臨床)
職務経歴書のテンプレート
製薬業界の研究職(基礎・創薬・前臨床)
職務経歴書を書くときのポイント
最も意識したいのは「研究内容を詳細に伝えること」
製薬業界の研究職の職務経歴書で最も大事なのは、「自身の研究内容をできるだけ詳細に記載すること」です(※)。
製薬業界の場合、研究職と一口に言っても、どのフェーズにかかわってきたのか(たとえば創薬研究のなかでも「探索」なのか「プロセス研究」なのか、非臨床研究のなかの「薬効薬理研究」なのか「薬物動態研究」なのか)によって、実際に行っていた業務内容が大きく異なります。
このため、職務経歴書上でしっかりと研究内容の詳細を伝えられなければ、企業側に「自社にマッチする経験やスキルを有しているのか、わからないため不採用」と判断されてしまうのです。
※研究内容の秘匿性が高い場合は、開示可能な範囲で問題ありません
また、製薬業界は会社ごとに注力領域や開発パイプラインが異なるため、研究フェーズだけではなく「どのような対象について研究してきたのか」といった情報も重要です。
なかでも研究の専門疾患領域(がん、免疫疾患、糖尿病など)とモダリティ(低分子、抗体、核酸など)は、企業が応募者の経験・スキルが求める人物像にマッチしそうかを見る際に最も重視されるので、自分の専門分野を示すためにもしっかりと記載しましょう。
キャリア
アドバイザー
研究職の転職ではエージェントの利用がおすすめ!
研究職はひとりひとりの専門性が高く、自身の経験やスキルを活かせる求人が常にあるとも限らないため、製薬業界のなかでも転職の難易度が高いのが特徴。まずは自身の経験やスキルが活かせる求人があるのかを確認したいところですが、一人での情報収集には限界があるため、転職エージェントの利用が転職成功への近道です。
転職活動も長期化しやすい傾向があるため、転職を考え始めた早めの段階で「現在どのような求人があるのか?」といった相談から、転職エージェントを活用することをおすすめします。
アカデミア出身者は「噛み砕いた説明」が重要
研究者として製薬メーカーやバイオベンチャーなどの事業会社に転職する場合は「創薬の研究経験があるのか」が合否を大きく左右しますが、アカデミア出身者は学術研究がメインとなるため、即戦力になる経験・スキルを伝えるのが難しいこともあるでしょう。
このような場合、大学や研究所でどのような研究内容を、どのような立場で進行していたのかをわかりやすく伝えることが非常に重要です。特に研究論文の筆頭著者の経験や、事業会社との共同研究経験は「(一人で黙々と研究をするだけではなく)いろいろな立場の人をまとめながら、責任ある立場で研究を進行していた」という印象を与えるため、高評価です。
また、細胞や遺伝子など何を対象に研究していたのかは、あなたが採用要件にマッチした経験を積んでいるかどうか、企業側の判断材料になるため、自身の専門性をアピールする情報としてしっかりと記載しましょう。
なお、製薬業界の研究職のなかでも転職難易度の高いアカデミアから事業会社への転職を成功させているのは「説明上手な人」です。応募書類に最初に目をとおすのは人事になるため、職務経歴書全体をとおして、専門知識がない人であっても概要が理解できるような噛み砕いた説明を心がけましょう。
ここからは、記入項目ごとに、記載するときのポイントを紹介します。
1.【職務要約】の書き方・ポイント
重要度:★★★★・
研究や経歴の詳細を10行以内を目安に丁寧に伝える
【職務要約】は採用担当者が職務経歴書で最初に目をとおす項目です。
製薬業界の研究職の場合、職務要約が多少長くなっても問題ないため、自身の今までの研究経験を10行以内を目安に伝えるのがポイント。このとき「何を研究対象にして、どういったことを解明したのか」といった、担当していたモダリティや疾患領域などがわかるようにキーワードを盛り込みながら記載しましょう。
キャリア
アドバイザー
学生時代から一貫した研究経験はアピールの一つに!
学生時代から現職まで一貫したテーマで研究に取り組んでいる場合は、その領域への高い専門性を有している証になるので、職務要約でも学生時代の経験に触れましょう。
また、業界で有名な研究室での研究実績がある場合は、職務要約でも触れておくことでほかの候補者より一歩リードできることも。過去には「〇〇研究室(〇〇教授のもと)で基礎的な経験を積んでいるなら」と、書類選考を通過した例もあります。
2.【職務経歴】の書き方・ポイント
重要度:★★★★★
専門知識がない人にもわかるようにできるだけ詳細に
製薬業界の研究職にとって最も重要になるのが、この【職務内容】の項目です。繰り返しになりますが、ここでは、どの研究フェーズにかかわってきたのか、どういったモダリティ・専門領域を担当していたのかを記載することがポイントです。
研究テーマは、「創傷治療薬の探索」「リンパ腫性増殖機構の解析」といったように、一言で表せてしまいますが、それだけでは具体的な研究内容が伝わらず、「自社とマッチするのかわからないから不採用」と判断されてしまうケースが多々あります。
このため、研究の成果についても、専門知識がない人にも理解できるように噛み砕いて伝えることが大切です。たとえば、
- どのような対象にかかわる研究を実施し、どのような対象が、どのように機能することを見いだしたのか
- どのような対象の性質を解析した結果、どのような対象を同定し、どのような治療法を見出すことができたのか
といった、研究へのアプローチやエビデンスを詳細に記載しましょう。
事業会社出身者の方はもちろんですが、特にアカデミア出身者の方は創薬の研究経験がない分、この【研究内容】で自身の経験を丁寧に記載することで、少しでも「自社の業務と親和性がありそうだ」「活かせる経験がありそうだ」と感じてもらう必要があります。
キャリア
アドバイザー
求人票に使用されている表現を使うのがコツ
求人票をしっかりと読み込み、自身の経験とリンクする研究内容や技術があれば、そこで使われている表現で記載するのがコツです。たとえば求人票の仕事内容で「タンパク質発現」といったキーワードが使われていたら、職務経歴書でも同じキーワードを使うといった具合です。
当然ながら、企業は「応募者が採用要件を満たす経験の持ち主か」をチェックしているので、求人票に使われているキーワードを使うことで、より採用担当者の目に止まりやすくなります。
なお、学会発表の経験や優秀発表賞の受賞歴がある場合は【実績】という項目に詳細を箇条書きで記載すると高評価。また、研究費や資金の獲得経験がある場合はそれを記載することで、客観的に評価された実績があることが伝わります。
組織の規模と自身の立場を漏れなく伝える
【職務内容】では、企業側にどういった立場で研究を進めていたのかを伝えるため、チームやプロジェクトのメンバー数、自身の役職や役割も記載しましょう。
特にアカデミア出身者の場合は、大学によって研究の規模感や進め方の違いが大きいため、メンバー数やそこでの役割が記載されていなければ、あなたがどのような環境で研究を進めてきたのか、企業側に正しくイメージしてもらうことができません。
職務内容に加えて、「該当研究は総勢◯人で進め、自身は筆頭者を務めた」「学生◯名をフォローしながら研究を進めた」など、組織の規模や所属人数、自分の立ち位置がわかるように記載することが重要です。
3.【保有資格・スキル・語学力】【使用ツール】の書き方・ポイント
重要度:★★★・・
ひと目で判断しやすいようにすべて書き出す
【保有資格・スキル・語学力】と【使用ツール】を記載するときのポイントは、即戦力として活かせる経験・スキルがあるか、採用担当者にひと目で判断してもらえる形で、すべて書き出すこと。
【保有資格・スキル・語学力】では、それぞれ「■保有資格」「■スキル」といった見出しを立てて、列挙するか箇条書きするのが効果的。なかでも「スキル」では、自身の実験や試験、分析の経験をひととおり書き出すことが大切です。
特にテクニシャンの場合は、どのような環境下で業務を行っていたのかも見られるため、企業側が求める経験の有無をひと目で判断できるように、経験のある手技や使ったことのある機器はすべて列挙しましょう。
【使用ツール】は、それ自体が直接的に選考に影響することはありません。ただし、自社で採用しているツールや機器の使用経験があれば、企業側も「同じツールを使ってすぐに活躍してくれそうだ」といったイメージが持てるので、これまでに使用した経験のある機器はすべて書きましょう。
キャリア
アドバイザー
英語力は加点要素なので必ずアピールを!
日頃から英語を使って文献調査や論文執筆などをしている研究者にとって、英語力はあって当たり前と思いがち。そのため、記載する必要はないと思われるかもしれませんが、実は職務経歴書にしっかりと記載することで加点評価になりやすい情報の一つです。
TOEICのスコアなど客観的な評価を記載したり、具体的な使用場面を書き出したりすることが大切です。また「会話力」「読解力」「作文力」の3つの能力ごとにまとめると、習熟度が伝わりやすくなります。なかでも「会話力」はほかの応募者と差がつきやすいので、業務で使用している場合は詳細を記載し、ぜひアピールを。
4.【論文・特許】の書き方・ポイント
重要度:★★★★★
査読付き論文・筆頭著者の経験は特にアピール
【論文・特許】は、研究者として特に重要な記載項目。ここでは、今まで執筆した論文や特許、学会発表の経歴をすべて書き出しましょう。
キャリア
アドバイザー
査読付き論文・筆頭著者経験は評価されやすい
アカデミア出身者にとっては、論文は今までの自分自身やその功績を示す証拠といっても過言ではありません。なかでも「査読付き論文」は同じ分野の著名人に評価されていることを意味するため、掲載実績がある場合は必ず記載してアピールしましょう。
また、筆頭著者経験も論文業績に対する貢献度の高さを示せるため高評価。下記のように、自身の名前を太字(もしくは下線)にして目立たせると効果的です。
〈例〉 Watson, J. D.; Crick, F. H. C. “Molecular Structure of Nucleic Acids: A Structure for Deoxyribose Nucleic Acid”. Nature 171 (4356): 737–738 (1953) |
5.【志望動機】の書き方・ポイント
重要度:★★★・・
製薬業界の研究職の場合、基本的には「業務経験」がマッチングにおける判断材料になりますが、志望した理由やきっかけを自分の言葉で伝える【志望動機】も重要な項目の一つです。
企業側に「だからうちに応募してきたのか」と思わせる説得力のある志望動機を書くことが、ほかの応募者から頭一つ抜けて書類選考を突破するためのポイントになります。
具体的な書き方・ポイントをそれぞれ紹介します。
研究職が転職する場合
研究職の志望動機では「応募先に興味を持ったきっかけ」と「入社後に活かせる経験」の2点を盛り込むことがポイントです。
特に大手企業に応募する場合、志望動機がありきたりなものだと「ネームバリューに惹かれているだけでは?」と思われてしまい不合格となることも。しっかりと応募企業の事業内容や応募職種の業務内容を調べた上で、納得感のある志望動機を記載することが大切です。
〈例文〉
幅広い知見と豊富な経験を得るために、グローバルな視点から、より広範囲の医療ニーズに応える医薬品の開発に携わりたいと考え、世界中の研究者と共同プロジェクトに携われる貴社に応募いたしました。
貴社は世界各地の大学に共同研究センターを持っており、センター経験のある社員が各研究プロジェクトのリーダーとして活躍されていると求人情報にて拝見しました。このような環境に身を置き、研究者としての知見を深めることで、画期的な新薬の開発を成し遂げたいと考えております。
現職では約8年間にわたり、糖尿病分野のプロジェクトに参画しており、リーダーとして企画立案から製剤設計、臨床試験開始まで幅広い業務を担当しています。そこで培ってきた低分子医薬品の創薬経験は貴社でも活かせると考えております。(328文字)
研究職から未経験職種に転職する場合は?
研究職からMSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)などの他職種に転職する場合、企業側は応募者に対して「なぜ未経験職種に応募しようと思ったのか?」を知りたいと考えています。
このような場合、未経験職種に転職しようと考えた理由や興味を持ったきっかけを、あなたならではの具体的なエピソードや思いをもとに伝えることが大切です。
また、入社後に活かせる経験については、その職種に求められる能力と自身の過去の経験・スキルを紐づけて伝えるのがポイント。直接活かせる経験・スキルを伝えるのが難しい場合は、コミュニケーション力などの定性的な情報から自身の能力・スキルをアピールしましょう。
〈例文〉
現職では細胞や小動物を用いた薬理試験や候補薬のメカニズム解析を担当しています。日々の業務にやりがいを感じておりましたが、今よりも病気で苦しむ患者さまの役に立っている実感を得られる仕事に携わりたいと考え、転職を決意いたしました。
そのなかでもMSLは創薬現場と臨床現場との距離を縮め、研究者がより確信を持って創薬活動を行える手助けができ、その結果、病気で苦しんでおられる患者さまを救うことができる魅力的な仕事だと感じております。また、新製品の上市前準備や上市後の製品価値の最大化に向けて、科学的中立な立場からエビデンスに基づいた情報提供を行う業務内容にも興味があります。
これまでに培ってきた非臨床薬理における一連の創薬スキームは自身の強みであり、また、多くの臨床医とのご縁を通じて磨き上げてきた対人折衝能力は、貴社に入社後も活かせると考えております。未経験ではありますが一度面接の機会をいただけますと幸いです。(403文字)
テクニシャンが転職する場合
テクニシャンは対応業務がある程度一般化されているがゆえに、企業は経験やスキルだけで応募者を選びきることが難しいのが特徴。だからこそ、応募書類の段階で「こういった理由で応募した」という思いをしっかりと言語化できている人が評価を得やすく、企業に面接で直接会ってみたいと思ってもらえる可能性が高くなります。
志望動機では「なぜ自社に興味を持ったのか」「どういった経験が活かせると思っているのか」の2点を伝えるようにしましょう。
〈例文〉
産婦人科領域という未来に繋がる領域にチャレンジすることで、テクニシャンとしてさらなる成長をしたいと考え、転職を決意しました。
貴社が独自開発した〇〇検査は、不妊で悩む患者さまの次の治療計画の選択肢の一つになっている点で大変有用な検査だと感じております。また、テクニシャン自ら、患者さまの検査結果を医師が判断できるような支援業務も行っているため、単に検査を提供するだけでなく、医師や患者さまにも直接貢献できると考えています。
前職では約8年間にわたり専門的にゲノム解析技術を行ってきました。部下2名と3人チームで業務を進めてきた経験をもとに、将来的には配属チームでの連携を行い、将来的には責任者ポジションでの貢献も視野に活躍したいと考えています。(320文字)
バイオベンチャーに転職する場合
バイオベンチャーは企業規模の小さなところも多く、「今まさに10人目の仲間を探している」という状況もあるため、経験やスキルだけではなく、すでにいるメンバーと同じ思いを持って事業を進めてくれる人物なのかどうかもかなり重視されます。
そのため、志望動機に「貴社の事業を大きくしたい」「自分もその一員になりたい」といった熱意を込めることが書類選考を突破するために重要です。求人票に書かれた応募先の業務内容だけではなく、企業のホームページなどをしっかりと読み込み、企業理念や創業者の思いなども調べた上で記載しましょう。
〈例文〉
私が貴社を志望する理由は、ゲノミクスを活用して個別化医療社会を目指している点を魅力に感じたためです。この度事業拡大に向けた採用が開始されたことを知り、貴社の事業内容と展望が自身の目指したい姿と一致したため、応募させていただきました。
△△様が仰っていた「個別化治療の選択肢の少なさへの課題」については私も同様の意見を持っており、貴社のがんに対する〇〇細胞ワクチン療法は、私自身5年ほど前から注目しておりました。
学生時代から前職にかけてのワクチン化学分野における研究経験は、貴社の事業拡大に貢献できると考えております。貴社の一員として〇〇細胞ワクチン療法の研究をリードし、社会にインパクトを与える仕事をしていきたいと考えております。(313文字)
6.【自己PR】の書き方・ポイント
重要度:★★★・・
定性的な情報である、あなたならではの能力をアピール
【自己PR】では職務経験やスキル以外のあなたならではの強みをアピールできるため、下記のケースにおいては特に力を入れて記載したい重要な項目となります。
- アカデミア出身者が事業会社(製薬メーカーやバイオベンチャーなど)に応募する場
- 研究職らMSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)などの未経験職種にキャリアチェンジする場合
- テクニシャンが転職する場合
研究内容や実績などの定量的な情報は【職務内容】や【実績】でしっかりと記載し、定性的な情報である自身の能力については【自己PR】で具体的なエピソードをもとに伝えましょう。
製薬業界の研究職が企業から評価されやすい能力・スキルは下記のとおり。それぞれについて、具体的に紹介します。
コミュニケーション力
「コミュニケーション力」は製薬業界の研究職がアピールすべき能力の一つ。
製薬会社は一日でも早い創薬を実現するためにチームでの連携を重視します。その一方、アカデミアでは学術発展を目的に黙々と研究に打ち込んできたという人が少なくないため、「他者とどのように関わって研究を進めていたのか(連携して進められるのか)」を気にする企業が多いのです。
また、研究者からMSLなど、まったく異なる職種に転職する場合は、過去の経歴からあなたの経験やスキルを測りきれないからこそ、コミュニケーション力があるのかは合否に関わる重要な判断材料になります。
そのため自己PRでは、自分の意見を主張するだけでなく、他者の考えを受け止めて理解する力や、メンバーと認識を合わせながらチームを牽引する力などが伝わるエピソードを記載するのがポイント。
たとえば、下記のようなエピソードがないか、これまでの経験を振り返ってみましょう。
- 研究者として各々が大事にしている考えを尊重しながら、共通認識を取りながら研究へのアプローチ方法を取りまとめた経験
- 異なる領域に強みを持つ研究者が複数いるなかで、自分の意思をとおして(逆に譲るところは譲って)研究の方向性を柔軟に変更しながら進めた経験
実際にあった会話の詳細や行動なども盛り込むと、チームのなかでどのような立ち回りをする人物なのか、企業側もイメージしやすくなります。
推進力
医薬品業界の特性として研究結果や実績が出るまでに長い時間や年月がかかるため、企業側は「研究をどのように進めていたのか」「そこでどのようなアクションを取っていたのか」という、結果に至るまでのプロセスについても確認したいと考えています。
したがって、研究テーマを前に進めるために奮闘した経験が伝わるエピソードは高評価。下記のようなエピソードを記載するとよいでしょう。
- 研究室の教授や同僚とのディスカッションをとおして、見落としていた問題点に気づき、研究や論文の精度を高められた経験
- 学会発表時に研究者からフィードバックをもらい、研究内容の再検討・仮説を立て直すことで、より説得力のある結果を導くことができた経験
スケジュール管理力
テクニシャンは、いかにミスなく計画どおりに業務を進められるかが求められる職種なので、適切なスケジュール管理のもと担当業務を実行したエピソードは、自己PRとしてうってつけです。
過去の経験を振り返り、下記のようなエピソードが記載できないか、検討してみましょう。
- 手順書の作成や作業の所要時間や物品の在庫を把握など、チーム全体で作業が滞りなく進むようにした経験
- 複数の試験が同時進行で行われる場合に待ち時間で調整するなど、納期までに結果を出せるように工夫した経験
課題解決(改善)力
「課題解決(改善)力」もテクニシャンがアピールすべき能力の一つです。
日常業務がルーチンワークで受け身になってしまいがちな職種なので、日々の業務から課題点を見つけ、解決や改善に向けて動いた経験は評価されやすいでしょう。
たとえば、下記のような課題に自ら気づき、積極的に行動した経験があれば、アピールするとよいでしょう。
- 新メンバーの参画に向けて、上司に判断を仰ぎながら業務マニュアルを作成した経験
- 分析業務の効率化に向けて、新装置の導入時の積極的な利用と展示会への参加をとおして、最新技術や装置に関する情報をチーム全体に共有した経験
履歴書の作成も忘れずに!
転職の書類選考では、職務経歴書とあわせて履歴書の提出を求められることが一般的。
まだ着手していない場合、まずは下記の記事から自分に合ったテンプレートをダウンロードしましょう。
ダウンロードできたら、下記の記事から書き方・ポイントを確認し、早速作り始めてみましょう。
この記事の執筆者
「転職Hacks」編集部
株式会社クイック
株式会社クイックが運営する、転職活動にまつわる情報サイト「転職Hacks」の編集部。履歴書・職務経歴書の書き方や面接対策などのノウハウ記事、キャリアの悩みを解消するインタビュー・コラムを掲載中。