【わかりやすい源泉徴収票】 転職で源泉徴収票はなぜ必要?使い方は?

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退職すると源泉徴収票が必要って聞いたけど、いつもらえるの?」
「そもそも源泉徴収票って何?」
「源泉徴収票がもらえない…」「再発行できる?」

この記事では、源泉徴収票にまつわる疑問やトラブル対策をわかりやすく説明します。

退職時にもらう「源泉徴収票」って?いつもらえるの?

退職時にもらう源泉徴収票。そもそも源泉徴収票とはどんなもので、いつもらえるのでしょうか?

そもそも源泉徴収票とは

源泉徴収票がもらえるのか悩む人のイラスト

源泉徴収票とは、「1年間であなたに給与がいくら支払われ、税金がいくら徴収されたか」を記載した書類のことです。転職せずに1年間勤め続けると、正社員やパート・アルバイトなどの雇用形態に関わらず、「年末調整」の後に会社から発行されます。

※年末調整とは→年末調整でソンしないための完全マニュアル「年末調整とは」

源泉徴収票には「給与所得」「退職所得」「公的年金等」の3種類があり、退職すると必要になるのは、「給与所得」「退職所得」の2種類です。

▼源泉徴収票の種類

  • 給与所得の源泉徴収票:
    1年間に支払われた給与の総額や税金の徴収額などを記載したもの
  • 退職所得の源泉徴収票:
    退職手当の金額や所得税の源泉徴収額などを記載したもの
  • 公的年金等の源泉徴収票:
    1年間に支払われた公的年金の金額や所得税の徴収額などを記載したもの

退職時の源泉徴収票は「退職後1ヶ月以内」にもらえる

退職時の「源泉徴収票」はどんな雇用形態であっても、通常、退職してから1ヶ月以内にもらうことができます。法律によって、退職後1ヶ月以内の発行が企業に義務付けられているためです。

ほとんどの場合、源泉徴収票はこちらから発行を申請しなくても、会社が用意してくれます

万が一、1ヶ月経っても源泉徴収票がもらえなかった場合は、会社の総務部や人事部に「源泉徴収票が必要な理由」と「いつまでにほしいか」を伝えましょう。

※申請しても会社が源泉徴収票を発行してくれないときは→「退職したのに源泉徴収票がもらえない…どうしたらいい?

退職すると、源泉徴収票は何に必要なの?

源泉徴収票は、仕事を退職した年の年末調整か確定申告で必要になります。

具体的にどちらを行うかは、退職後、その年の12月31日までに転職するかどうかによって変わります。自分の状況に合わせて、以下で何をすべきか確認してください。

年内の転職が決まっている場合【転職先での年末調整】

新しい会社に源泉徴収票を提出する人のイラスト

退職した年のうちに新しい会社に転職する場合は、転職先の指定の部署に源泉徴収票を提出しましょう。新しい会社が前職の給与も含めて、年末調整をしてくれます。

ただし、副業などで前職とは別に収入がある場合や、前職の源泉徴収票の発行が間に合わない場合などは、12月31日までに転職しても転職先で年末調整をしてもらえません。

その場合は、「年内に転職しない場合【確定申告】」と同じように、確定申告が必要となります。

年内に転職しない場合【確定申告】

自分で確定申告をする人のイラスト

退職後、その年の12月31日までに新しい仕事に就いていない場合は、自分で確定申告をする必要があります。

確定申告は、書類を「税務署に持参」「郵送」「データ送信」のいずれかの方法で行うことができます。

確定申告ができる期間は、毎年2月16日頃~3月15日頃です。詳細な日付は土日の関係で毎年変わるため、「国税庁のホームページ」で早めに確認しておきましょう。

なお、確定申告に必要な書類は以下の3つです。

  • 確定申告書(A様式、B様式がありますが、給与所得者であればA様式)
  • 源泉徴収票(原本)
  • 生命保険、健康保険料などの控除証明書

医療費控除や住宅ローン控除を申請する際は、ほかにも書類が必要になるため、国税庁ホームページを確認しましょう。

※確定申告について詳しくは→退職後の確定申告のポイントまとめ

退職したのに源泉徴収票がもらえない…どうしたらいい?

源泉徴収票を発行してもらえない人のイラスト

前職から源泉徴収票がもらえないときは、どうしたら良いのでしょうか?
企業が単純に発行してくれない場合と、倒産のためもらえない場合にわけて、対処法を紹介します。

頼んでも発行してくれない場合

会社に頼んでも発行してくれなかったり、拒否されたりした場合は、「税務署や労働基準監督署に相談します」と伝えてみましょう

税務署からの指導が入れば会社としても都合が悪いため、すぐに対応してくれる可能性があります。

それでも交付されない場合は、実際に所轄の税務署(通常は住民票がある市町村)に相談し、「源泉徴収票の不交付の届出書」を提出しましょう。

それにより税務署から税務指導が入るため、源泉徴収票を交付してもらうことができます。

倒産により源泉徴収票がもらえない場合

前の会社が倒産した場合、破産管財人がいればそこに請求すると源泉徴収票を発行してもらえます。

ただし、「破産管財人がいるかどうかなんてわからない」「そもそも前の会社と連絡が取れない」といった場合は、「源泉徴収票の不交付の届出書」を税務署に提出しましょう。

その際、特例として給与明細書が支払額の証明になることがあるため、給与明細が手元にあればその写しを添付してください。

【コラム】もし源泉徴収票がもらえないとどうなる?

源泉徴収票がないために年末調整や確定申告を行わず、期限までに納税しなければ、延滞税や無申告加算税など、申告漏れによるペナルティが科されることがあります

もし、故意に申告書を提出しなかったと見なされれば「ほ脱」となり、10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、場合によっては、その両方が科されます。

所得税はまれに「払いすぎ」ではなく「足りない」場合もあるので、退職する際は源泉徴収票を必ずもらい、きちんと手続きを行いましょう。

※参照:「所得税法第二百三十八条(e-Gov)

源泉徴収票を失くしてしまった…!再発行はできる?

源泉徴収票をなくしてしまった人のイラスト

源泉徴収票は再発行することができます。「もらった源泉徴収票を失くしてしまった…!」という場合は、前職の会社に連絡し、再発行をお願いしましょう。

会社によっては、書類の記入が必要な場合もありますが、その会社が社内で経理処理を行っていれば1週間ほど、外部などに任せている場合でも2~3週間で交付してもらえるでしょう。

再交付をお願いする場合は丁寧に、また、いつまでに交付してほしいかもきちんと伝えられると良いでしょう。

パートやアルバイトでも源泉徴収票はもらえる?

パートやアルバイトであっても、源泉徴収票はもらうことができます。雇用形態に関わらず会社が年末調整をすることが多いため、通常は年末調整後、会社から発行されます。

退職する場合は、退職後1ヶ月以内に発行してもらうことができます。

もし、次の職場でパートやアルバイトは年末調整をしてもらえない場合は、自分で確定申告をする必要があります。「年内に転職しない場合【確定申告】」を参考に、必要なものを準備してください。

【コラム】パートやアルバイトは所得税がかからないことも?

パートやアルバイトの場合、1年間の合計収入が103万円以下であれば所得税は徴収されません

源泉徴収票を確認し、もし「収入金額が103万円以下で、源泉徴収税額が0円でない」場合は、確定申告を行うことで、源泉徴収で納めた所得税が返ってきます

なお、パートやアルバイトを掛け持ちしていない場合は、「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」をアルバイト先に提出しているか、一度確認すると良いでしょう。

アルバイトを始める際に会社から提出を求められることがほとんどですが、これを提出すると源泉徴収額が減額されるためです。もし提出していない場合は会社に申請書をもらい、提出するようにしましょう。

まとめ

源泉徴収票にまつわるあれこれは税金も絡んでくるため難しく、退職間際のバタバタしている中でいろいろと手続きするのは、大変ですよね。

そこで、退職時に必要な手続きはリスト化することをおすすめします。

  • 退職する会社が行ってくれること
  • 自分で行わなければならないこと
  • 転職する会社で行ってくれること

それぞれにどのような書類が必要なのかも含めて早めにリスト化しておくと、やるべきことがハッキリわかります。

源泉徴収票のもらい忘れなども防ぐことができ、スムーズに手続きできるでしょう。

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