理由・性別・年代別 失敗しない退職者へのプレゼントの選び方
お世話になった上司や仲の良い同僚の退職は、社会人になれば誰でも一度は経験するもの。
「寂しい気持ちもあるけれど、新しい門出もお祝いしたい」「せっかくだから相手に喜んでもらえるものを贈りたい」…そんな思いから、退職祝いに贈るプレゼント選びに迷っている人も多いのではないでしょうか?
ここでは、退職のプレゼントを選ぶときのポイントや便利な方法、また退職理由や性別・年代別の最適なプレゼントについてご紹介します。
あわせて、選んではいけないNGプレゼントも紹介するので、参考にしてください。
知っていて損はない 退職のプレゼントの選び方
まずはプレゼントの予算を決めよう
退職のプレゼントを個人で贈る場合は3,000~5,000円、社内の複数人で贈る場合は、10,000~30,000円前後がおおよその相場とされています。
どういったものを贈るにせよ、予算を決めておくとある程度プレゼントは絞りやすくなります
※退職祝い(女性向け)について詳しくは→センスが光る女性向け退職祝い20選
相手の好みや趣味が重要なポイント 場合によっては本人に直接聞いてみよう
誰かにプレゼントを贈る際には、相手の好みや趣味がプレゼント選びの重要なポイントになります。
たとえば、プレミアもののワインを贈っても、お酒が苦手な相手ではせっかくのプレゼントを本人に楽しんでもらうことができません。
これまでの会話や普段の服装、持ち歩いている私物、趣味や好きな食べ物などから相手に喜ばれそうな品を選ぶと良いでしょう。たとえば、ビール好きなら保冷性の高いビールジョッキや、珍しいおつまみなどを贈ると喜ばれるのではないでしょうか。
また、本人に聞くのもひとつの手です。退職までに日がない場合や、プレゼントの予算が高額な場合、思いついたプレゼントを持っている可能性がある場合などは、直接本人に欲しいものを聞いてみると良いでしょう。
ネットで注文?お店で相談?
贈るプレゼントが決まったら、ネットでの注文が便利です。最近では、ギフト用のラッピングサービスを行っているネットショップも多くありますし、メッセージカードを同封してくれる場合もあります。
※退職のプレゼント探しにおすすめのサイトは→センスが光る女性向け退職祝い20選
また、無料でコンシェルジュサービスを行っている百貨店もあります。「贈る相手が年上でどういったプレゼントがいいかわからない」「失礼にならずに良い品物を贈りたい」といった場合は、一度相談してみてはいかがでしょうか。
ただし、多くは予約制のため、事前にホームページなどで利用方法を確認してください。
<参考>
→三越パーソナルショッピングデスク(日本橋・本店)
→東武百貨店ギフトサロン(池袋店)
贈らないほうが良いプレゼントに注意
以下のようなものは退職理由、性別、年代を問わず、「縁起が悪い」「不吉」などの理由から、贈らないほうが良いとされています。
- くし
- ハンカチ
- 日本茶
- 履物(靴下やスリッパなど)
- 敷物
これらのプレゼントは、相手から希望された場合以外は、避けたほうが良いでしょう。
※贈らない方が良いプレゼントについて詳しくは→センスが光る女性向け退職祝い20選-【NGアイテム】マナー違反の退職祝い一覧
転職により退職する人へのプレゼント
ここでは主に男性の場合について紹介します。
20~30代へのプレゼントは「実用性」「ラグジュアリー感」がポイント
男性の場合、文房具など実用的なものをプレゼントすると喜ぶ人が多いようです。
20代ではビジネスシーンで使える高級ボールペンや印鑑、シューケアなど「あればうれしいけど、自分ではあまり買わないもの」、30代ではワインと高級生ハムのセットやブランドのマネークリップ、革小物などのラグジュアリー感のあるものなどを贈ると良いでしょう。
40~50代へのプレゼントは「家族」「健康」がポイント
この年代では、たとえば高級スイーツのように家族と一緒に喜んでもらえるものがおすすめです。健康が気にかかる年代でもあることから、健康グッズなども良いでしょう。
また、最近では「乗馬」や「クルージング」「陶芸」などの体験が選べるカタログギフトも登場しています。
この年代になると、社会的・社内的に地位がある人も多く、ビジネスシーンで使う、それなりに名の通ったものや性能がいいものはすでに持っている可能性が高いため、そういったものを贈る場合は、本人に確認してみたほうが良いでしょう。
- 高級スイーツ
→DEMEL(クッキー詰め合わせ…3,240円) - 体験型カタログギフト
→SOW EXPERIENCE(6,050円)
結婚により退職する人へのプレゼントは「実用的なもの」
結婚により退職する人へは圧力鍋などの実用的なキッチングッズやペアグッズなどの「新生活で使えるもの」、「普段の生活ではなかなか購入しないもの」、「生活をワンランクアップさせてくれるもの」を選ぶと良いでしょう。
- キッチングッズ
→ワンダーシェフ(圧力鍋 9,000円前後)
!「切れる」「割れる」を連想させる刃物や鏡、陶器類はNG
ただし、結婚により退職される人の場合、「切れる」「割れる」を連想させる刃物や鏡、陶器類はNGとされています。
最近ではグラスやカップなどを贈る場合も増えていますので、陶器類は完全にNGというわけではないようですが、刃物類は相手からのリクエストがない限りは避けましょう。
また、食器のセットなどを贈る場合、ご祝儀と同様「4」や「6」などの割り切れる数は避け、ペアか奇数、または末広がりで縁起がいいとされる「8」を選ぶと良いでしょう。
出産により退職する人へのプレゼントは「妊婦の身体に良いもの」
出産のために退職する人へ茶葉などを贈る場合は、ルイボスティやタンポポコーヒーなどのノンカフェインやカフェインレスのものを選びましょう。
また、マタニティオイルなども喜ばれます。
!赤ちゃんグッズは出産後に贈る
ただし、赤ちゃんグッズなどを贈るのはNG。
必ずしも無事に出産できる保証はないため、贈るのであれば、出産後、出産祝いとして贈りましょう。
定年により退職する人へのプレゼントは「+α」がポイント
定年退職のプレゼントは、名前を入れたバカラのグラスや在職中の写真を入れたフォトフレームなど、既製品にプラスαを加えものや贈る相手の在職中の思い出につながるものがおすすめです。
相手がそのまま仕事を引退するか、それとも仕事を続けるかによって選ぶと良いでしょう。
※相手が女性の場合はこちら→センスが光る女性向け退職祝い20選-定年退職する女性におすすめの退職祝い5選
なお、定年による退職の場合、贈る相手は年上の方であることがほとんどだと思われます。その場合、下着や靴下、スリッパなどは「見下す」「踏みつける」という意味合いを含むため避けましょう。
また、文房具やかばん、腕時計なども「より勤勉に」という意味があるので年上の方に贈る場合はNGです。
それでも困ったときは「カタログギフト」を贈ろう
性別や年代別にプレゼントの選び方を紹介してきましたが、中には当てはまらない方もいるでしょう。また、それほど親しくない相手の場合、好みや趣味などがわからないときもあります。
そのような場合は、定番のネクタイやブランドの傘、マグカップなどの日用品や、自分の好みのものを選んでもらえる、カタログギフトなどが便利です。
- カタログギフト
→高島屋(3,520円~)※予算はもちろん、商品ジャンルやブランド別に選べるなど、使い勝手がいいのがポイント。
退職のプレゼントを渡すタイミング
用意したプレゼントを渡すタイミングは、送別会があるならそのときに渡すのがベスト。
もしも、送別会がない場合は、最終日の2日前などに渡すのがおすすめです。最終日は挨拶まわりなどで慌ただしい上に、荷物も多くなりがちでので、プレゼントによって荷物を増やしてしまわないように配慮しましょう。
また、社内で個人として渡す場合は、プレゼントを用意していない同僚に気まずい思いをさせないよう、大勢の同僚の前では渡さないなどの気配りも重要です。プレゼントには、メッセージカードでの一言を添える、あなたの感謝の気持ちもさらに伝わるのではないでしょうか。
まとめ
毎日会っていた同僚やお世話になった上司がいなくなるのは寂しいもの。退職後にもお付き合いが続くこともありますが、ひとつの節目として、これまでの感謝を込めて、相手が喜んでくれるものをプレゼントしたいですよね。
ぜひ、上記を参考に素敵なプレゼントを選んでください。