司法書士
資格内容
司法書士とは、司法書士法によってその資質が認められた法律職として、法律に関する市民の相談窓口の役割を担います。さらに法務大臣の認定を受けることにより、簡易裁判所において弁護士と同様の権限を有することもできます。
主な業務としては不動産登記、商業登記、供託手続、裁判業務などがあります。不動産登記とは、建物の保存登記や相続・売買の登記、そして根抵当権の登記などを行うものです。また商業登記とは、会社設立の登記、変更の登記などを行います。供託手続とは、営業保証の供託や裁判の保証供託を行うもので、裁判業務は、簡易裁判所の代理業務や、その他各種の訴状や申立書の作成を行います。これらに加えてさらに実際の業務では、契約書類の作成などの法律事務や相談・アドバイスなど、多岐に渡って活動します。
司法書士になるためには、法務大臣が年に1度行う司法書士試験に合格することが必要です。しかし司法書士試験はかなり難しくなっており、合格率は2%台の難関な資格です。
資格概要
■ 受験資格
特に制限はありません。
■ 試験方法・内容
・一次 筆記試験
(午前):憲法・民法・商法・刑法 多肢択一式、2時間
(午後):不動産登記及び商業(法人)登記・供託並びに民事訴訟・民事執行及び民事保全について多肢択一式と記述式、3時間
・二次 口述試験
筆記試験と同様の内容に関して口述試験
■ 試験日程
・一次試験:7月第1日曜日(例年)
・二次試験:10月中旬
■ 受験料
6,600円
■ 問い合わせ先
・法務省
〒100-8977
東京都千代田区霞が関1-1-1(法務省内)
TEL 03-3580-4111
URL http://www.moj.go.jp/
・各法務局または各地方法務局総務課
URL http://houmukyoku.moj.go.jp/homu/static/
転職アドバイス
司法書士の資格が直接活かせる職種として、法務業務が挙げられます。契約書の作成・管理、商業登記、訴訟・係争業務などにおいて、知識を発揮して活躍されています。