合否に影響は? 面接後、エレベーターまで見送りの意味とは

「面接後にエレベーターまで見送られたけど、あれは不合格フラグって本当?」とネットや友人のうわさから不安に思う人もいるでしょう。「エレベーターまでの見送り」について実際の合否への影響やその由来をまとめました。

エレベーターまでの見送りは合否に無関係

エレベーターまで見送りされたからといって、合否には関係ありません。そのため見送りもされてもあまり気にせずに、最後まで礼儀正しく接しましょう。

エレベーターまで見送られる理由を見ていきましょう。

合否にかかわらず応募者に丁寧に接する企業である

採用・不採用にかかわらず、応募者に丁寧な対応をする企業であれば、全員を受付やエレベーターまで見送ります。

とくに中途採用や、新卒でも最終面接などで、その日に面接を受けるのはひとりだけといった場合は、多くの企業で見送りをされるでしょう。逆に新卒採用で、同じ日にたくさんの応募者の面接を行う場合、見送られることはあまりありません。

時間的に余裕がある、案内の係がいる

必ず全員を見送る企業でなくても、次の面接まで時間が空いていれば、人事担当者や面接官が見送りをしてくれることがあります。

また、企業によっては会場の動きをスムーズにするために、エレベーター前や控室などに何人か案内係の社員がいる場合も。このような状況では、面接の受験者全員が案内と見送りをされることになります。

コラム:国家公務員試験のジンクスという説も

このように民間企業では見送りの状況はそれぞれ異なるので、とくに面接の結果を示唆するようなものではありません。それでもネットなどで「不採用フラグ」のように言われるのは、国家公務員試験の「見送り」が影響しているのかもしれません。

国家公務員試験では、二次試験に合格しただけでは採用とはならず、試験後の官庁訪問を経て正式に採用が決まります。その官庁訪問で次の予定を告げられずにエレベーターまで見送られた場合、不採用を意味することが多いようです。就活生の間では、エレベーターまで見送り、を略して「エレオク」と呼ばれ、不採用のサインと言われているようです。

フラグに振り回されず面接に臨もう

「希望の就職先に行けるか」「自分は内定をもらえるのか」など、不安がつきまとう就職・転職活動。面接は、面接官との相性や他の応募者との兼ね合いなど運も影響します。

「不採用フラグ」とうわさされることに一喜一憂せず、自己アピールに集中することが大切です。

合格、不合格のサインと言われているものは?

合格・不合格にかかわらず、面接のサインと言われているものはとくに気にする必要のないものばかりです。自分の手応えとは逆に合格/不合格になることも面接ではままあり、単純に判断することはできないものです。

例えば、「面接で○○なら合格」「✕✕は不合格」とよく言われるサインには、以下のようなものがあります。

合格のサイン

  • 面接官が積極的に質問をしてくる
  • 面接官がメモを取っている
  • 面接時間が予定より長い

→自分に興味を持ってくれているため質問が多かったり面接が長くなったりする場合もあれば、「どちらかといえば不合格」という感触のため、本当に不合格にしていいのか慎重に探っている場合もあります。

不合格のサイン

  • なごやかな雰囲気だが、話が広がらない
  • 面接時間が予定より短い

→面接官が効率を重視するタイプで、「どうせ合格させるから」面接をコンパクトに済ませたい場合もあれば、「どうせ落とすから」短く済ませる場合もあります。

このようにいずれも合格・不合格どちらにも取れるため、当てにならないものばかりです。

サインを気にするより、面接の内容・態度を見直そう

面接の後は、サインについて思い悩むより、面接の内容を振り返り、次回につなげるようにしましょう。

話をうまくまとめられなかったのであればアピールしたい点を書き出してみたり、ポイントを絞ってプレゼンする練習をしてみましょう。自分が話す様子を録音・録画してチェックするのもおすすめです。面接のマナーを振り返ってみるのもよいでしょう。

※詳しくは→「意外と知らない転職の面接マナーまとめ

まとめ

「エレオク」をはじめ、採用にまつわるジンクスやサインは、どれも一概に合格・不合格を判断できないものばかりです。

サインに惑わされない自信をつけて就職・転職活動ができるよう、面接のコツやマナーの情報収集に力を入れてみてください。

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