面接前にチェック! 意外と知らない転職の面接マナーまとめ

転職活動での面接マナーは、基本的にビジネスマナーそのもの。そのためマナーがなっていない場合、“面接のマナーができていない=ビジネスマナーができていない”と、みなされ、大きく印象を損なう場合があります。そうなると、面接でどんなに自分をアピールしても挽回は難しいもの。ここでは第一印象で損をしないために、転職の面接時のマナーをまとめて紹介します。

転職の場合、面接のマナーはできていて当然

転職と就職では、面接時のマナーにどんな違いがあると思いますか?面接のマナー自体は、就職も転職も変わりません。大きく変わるのは、面接官の見かたです。就職活動時はまだ社会人になる前なので、多少応募者の面接マナーに足りない点があっても、明るく元気であれば、面接官も大目に見てくれる場合もあるでしょう。

しかし転職の場合は違います。応募者は既に社会人。『ビジネスパーソンとして働いた経験があるのだから、ビジネスマナーも身につけていて当たり前』と面接官は考えます。そんな中、マナーがなっていない応募者が面接に現れたら・・・。当然、印象はよくないですよね。希望企業の面接でマイナス印象を与えないために、基本的なマナーは自然に振舞えるよう身に着けていきましょう。

最低限知っておきたい転職面接時のマナー

本的な転職の面接マナーをひととおり確認したい方向けに、場面別に面接時のマナーのポイントをまとめました。金融機関やホテルなど細部まで行き届いたマナーが求められる業界を除けば、以下の最低限のマナーさえできていれば、マイナス評価を受けることは無いでしょう。

受付

  1. 会社の入り口でコートを脱ぎ、携帯の電源を切る
  2. 受付には、指定された時間の5分前に到着
  3. 受付担当、案内係にも選考されていると思って対応すべし

入り口から受付までのマナー 詳しくはこちら

入室

面接官が先に面接室にいる場合

  1. ノックは3回。『どうぞ』と言われたら、「失礼します」と言い、入室する
  2. ドアは後ろ手に閉めない。必ずドア側を向いて閉め、向き直ってあいさつをする
  3. あいさつは、「(名前)です。本日は宜しくお願い申し上げます」
  4. 『どうぞ』『お座りください』など、促されてから椅子に座る
  5. 荷物は足元に置く

面接室に先に入室して面接官を待つ場合

案内係の誘導の仕方により、対応は3パターンに分かれます。

  1. A.特に指示がなければ、下座の座席の横に立ち、立ったまま面接官を待つ
    B.『お掛けになってお待ちください』と言われたら、下座の席に座って面接官を待つ
    C.『こちらにお掛けになってお待ちください』と言われたら、指示された席に座って面接官を待つ
  2. 面接官が入室したら、座っていた場合はすぐに立ち上がり、あいさつをする

入室時のマナー 詳しくはこちら

面接終了後

  1. 面接が終わったら、立ち上がって「ありがとうございました」の言葉とお辞儀
  2. 面接官または別の社員がエレベーターまで見送ってくれた場合は、改めてお礼を述べた後エレベーターに乗り込む。会社の入り口まで見送ってくれる場合は、入り口で改めてお礼を述べる。応募者が見えなくなるまで見送ってくれるケースもあるため、外に出ても気を抜かないように。また冬場は、先方の社員が見えなくなるまでコートは着ない。

面接終了後のマナー 詳しくはこちら

面接時に最低限押さえておくべきマナーについて理解できましたか?次の章では、さらに詳しく場面別のマナーを解説します。

もっと詳しく!場面別マナー解説!

はじめての転職面接の方、面接が不安な方向けに、場面別にもっと詳しいマナーをご紹介します。これさえ読めば、マナーでの失敗はきっと防げるはずです。

入り口から受付までのマナー

面接モードは会社の入り口から面接の最初の関門は、まず受付です。多くの場合は、面接官ではない社員の方が受付、案内係を務めますが、だからと言って安心はできません。面接官は多くの場合、受付・案内時の印象を担当した社員から聞き、選考の参考にするためです。面接時は笑顔でハキハキ応えても、受付時には無愛想で仏頂面だったということが面接官に伝わると、“裏表がある人間なのか?”と疑われたりもしかねません。

会社に到着したら、中に入る前に携帯電話の電源を切り、コートを着ていれば脱いで、面接モードにスイッチを切り替えてから受付に臨みましょう。入り口を入ったら面接が終わって辞去するまで、礼儀正しくハキハキした態度を維持しましょう。

受付は集合時間の5分前に

面接に遅刻は厳禁ですが、早く到着しすぎるのも印象はよくありません。約束の時間より大幅に早く来社されてしまうと、準備ができておらず慌てたり、面接室や待合室が他の予定で埋まっていてすぐに利用できない場合があったりと、企業側も対応に困るケースがあります。企業側にとって都合の良い訪問タイミングは、約束の時間の5分前。

約束の時間の5分前を目安に受付に行き、以下を伝えます。

「お忙しいところ失礼いたします。
本日●時に中途採用面接のお約束をいただいております、(名前)と申します。
採用ご担当の▲▲様にお取次ぎをいただけますでしょうか」

受付を済ませ案内を待つ間は、座って待つよう指示があった場合以外は、椅子があっても座らずに立って待ちましょう。受付・案内担当の社員への丁寧なあいさつも忘れずに。

※遅刻する場合は、早めの電話連絡を
電車の遅延や、仕事上のトラブルなどやむにやまれぬ理由で面接に間に合わないケースもあります。その場合は間に合わないことが分かった時点で、すぐに電話で連絡を入れます。電車の遅延などで電話がしづらい場合でも、一旦電車を降りて、まず電話を優先しましょう。早めに連絡があり、仕事や交通機関の遅れなど明確な理由があれば、面接官に悪い印象をあたえる可能性も低くなります。遅刻の連絡が遅いまたは連絡がない場合は、面接官の印象は最悪なものになります。

面接室への入室時のマナー

面接時のマナーは、面接室に入室するのが面接官より先か後かでマナーが異なります。転職の面接の場合、先に面接室に通され面接官を待つケースの方が多いですが、ここではいずれの場合も詳細に説明します。

面接官より先に面接室に案内された場合のマナー

面接官より先に面接室に通された場合、案内係の人がどのように案内をしたかによって、その後の待ち方が変わります。

『こちら(この部屋)でお待ちください』
待ち方の指示がない場合は、面接官に敬意を表するためにも、下座の座席の前で立ったまま面接官が来るのを待ちます。しかし、案内係の方が座ることや座る場所を指示した場合、従わないのは失礼に当たりますので、相手の指示に従います。

『こちら(この席)にお掛けになってお待ちください』(指定した席に座ることを勧めている場合)
指定された席(上座のことが多い)に座って面接官を待ちます。

『お掛けになっておまちください』(座って待つことを勧めているが、場所の指定はなし)
下座の座席に座って面接官を待ちます。

図1-2座席

面接官より先に面接室に案内された場合の待ち方

案内係の社員が退室する際には、「ご案内ありがとうございました」と立ちあがって案内のお礼を述べましょう。印象がグッと上がるはずです。また、面接官が面接室に現れたら、即座に立ち上がってあいさつをしましょう。

面接官は上座、自分は下座

○上座・下座の基本
上座:部屋の出入り口から遠い席。下座は部屋の出入り口に近い席を指します。
座る場所を指定されなければ、入り口に近い席で待つという考え方でほぼ間違えることはないでしょう。
但し、部屋ならびに椅子の形態により、上座がわかりづらいまたは例外があります。
<例>
・長いソファーと一人掛けの椅子がある場合:長いソファーが上座
・床の間がある部屋:床の間側の席が上座

※1が上座(第一席)
図2-2座席

面接官が待つ部屋に入室する場合のマナー

面接官が待つ部屋に入室する際のマナーについてご紹介します。受付を済ませた後は、案内係の社員に入室を促されるか、名前を呼ばれてから、面接室に入ります。

ノックは3回

入室の際には、まず3回ノックをし、『どうぞ』と言われてからドアを開けます。ノックは2回というイメージがありますが、これはトイレが空室かどうか確認する際に使う“トイレノック”というノック。面接のマナーとしてはNGです。

ドアは後ろ手に閉めない

入室を促されたら、「失礼します」の声とともにドアを開け入室します。面接官に背を見せるのは失礼なように感じますが、ドアを閉める際にはドアの方に一度振り返ってドアを閉めるのが正しいマナー。静かにドアを閉めてから面接官の方を向きなおし、あいさつをします。

部屋が狭く、面接官が近い場合はドアを閉めた後その場であいさつをし、部屋が広くて面接官が遠い場合は、ドアを閉めた後面接官に向かって一礼し、座るべき椅子がある場所に行ってから、改めてあいさつをします。あいさつは、「(名前)です。本日はよろしくお願いします」でOKです。

※案内係が面接官の待つ部屋の中まで案内してくれた場合は、「失礼します」と入り口で面接官にあいさつをした後に入室し、案内係にも「ありがとうございました」とお礼を述べることを忘れずに。

着席を促されたら座る

面接官に着席を促されたら、指定された座席に着席します。その際、荷物は足元に置き、自立しないカバンは椅子の横に立てかけます。また冬場のコートは、足元の荷物の上に畳んで置くか、二つ折りにして椅子の背もたれに掛けるようにしましょう。

面接が終わったら

面接が終わったら、立ち上がって「ありがとうございました」とお礼を述べ、深いお辞儀(角度は45度)をします。面接官または別の社員が、エレベーターまで見送ってくれた場合は、改めてお礼を述べた後エレベーターに乗り込み、ドアが閉まる際に再度頭を下げます。

会社の入り口まで見送ってくれた場合は、入り口で改めてお礼を述べた後、外に出ます。応募者が見えなくなるまで見送ってくれるケースもあるため、会社が見えなくなるまでは気を抜かないように気をつけましょう。その際、冬場であっても先方が見えなくなるまではコートは着ないのがマナーです。

意外な落とし穴に注意!転職面接マナーNG集

面接でのマナーは完璧!と思っても、意外なところで印象を悪くすることがあります。ここでは、不採用の原因になるNGマナーを紹介します。

面接なのにスーツを着てこない

アパレルや化粧品など一部の業界を除き、特に服装についての指示が無ければ面接時の服装は業界男女を問わず原則スーツです。エンジニアやクリエイターなど、一部の職種で面接時にスーツで来社しないケースが聞かれますが、スーツを着ていないことでマイナス印象を与える場合があります。

清潔感がない

髪がぼさぼさ、スーツにシワがよりヨレヨレ、肩にフケ、靴が汚れているなど、見た目に清潔感がない場合は、非常に印象が悪くなります。どんな職種であっても、清潔感がない人とは皆一緒に働きたくありません。家を出る前、面接前に身だしなみの確認をし、シワのない綺麗なスーツ、綺麗な靴・カバンで面接に臨みましょう。

臭い

一番よくあるのが、タバコのにおいです。医療関連の仕事の場合、タバコのにおいが原因で面接に落ちる場合も。タバコ以外にも、体臭、口臭、きつすぎる香水の匂いなど、臭いの原因は色々ありますが、いずれもよい印象は与えません。面接前にはタバコは吸わない、うがいをする、服に消臭スプレーをかけるなど、自身の臭いをチェックし、臭う恐れがある人は事前対策をしましょう。

目を見ない、目をそらす

面接時は、相手の目を見て話すがマナーですが、目をそらしたり、うつむきがちに話す人も意外と多いもの。しかし目をそらす、目を見ない相手に対して面接官は、“人と接することがニガテなのかな“、”自信がないのかな“といったネガティブなイメージを抱きます。苦手な方も多いと思いますが、面接時は必ず面接官の顔を見てやり取りをしましょう。目ではなく相手の鼻や眉間をみると、相手からは目を見ているように見えますし、少しは緊張が和らぎます。

敬語が使えない、なれなれしい

そもそも敬語が使えないのは論外ですが、面接で話が弾み、プライベートな話題などに話が及ぶととたんに馴れ馴れしくなる人もいます。和やかに運んでいるように見えても、とはいえ面接の場。馴れ馴れしくプライベートの話をし出した途端、面接官は“ビジネスマナーができていない人”とみなし、不合格の烙印を押します。話が盛り上がったとしても、丁寧な敬語で話す、面接で話すべきでないことは自重するなど、しっかりと空気を呼んだ対応を心掛けましょう。

まとめ

最低限のマナーを押さえておけばOK

転職活動時の面接マナーは、全くなっていないとマイナス評価になります。しかし金融機関やエグゼクティブ層を顧客とする企業など、マナーにうるさい業界や会社を除き、多くの企業は細部まで完璧にできていないとNGということもありません。最低限のマナーを押さえ、暗く元気なが無い人材に見えないよう声の大きさ、トーンや表情さえ気を付けていれば、あとは面接の中身次第です。面接に落ち着いて臨めるよう、最低限の面接マナーは事前にチェックし、自然に対応できるようにしておきましょう。

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