受付・入室・面接中・退室を網羅 イラストでわかる!面接マナー大全
質問対策と同時に確認しておきたい面接マナー。
第一印象で損をしないために、転職の面接時のマナーを当日の流れに沿って「受付」「入室」「面接中」「退室」に分けて紹介します。
これだけチェック!面接マナー一覧
まずは面接当日に気をつけるべきマナーを一覧でチェック。このリストだけ確認すれば、面接マナーをまるっとおさらいできます。
面接マナーのチェックリスト
〈受付〉
- 受付前に身だしなみ・匂いをチェックする
- 到着は面接開始10分前、受付は5分前にする
- 待機中は「姿勢」「視線」「手癖」に注意する
〈入室〉
- ノックを3回してから入室する
- 最初の挨拶はフルネームと「よろしくお願いいたします」
- カバンは椅子の脇に立てて置く(コートはその上に)
〈面接中〉
- 背筋を伸ばした良い姿勢で座る
- しっかりと目を見て話す
- 大きな声でハキハキと話す
- 適度な相槌を心がける
〈退室〉
- 最後の挨拶は「本日はお時間をいただき、ありがとうございました」
- コートやスマホは建物の外に出てから
当日の流れに沿って、それぞれ詳しく見ていきましょう。
【受付】のマナー
受付前に身だしなみ・匂いをチェックする
面接の受付をする前に、身だしなみの最終チェックをしましょう。応募先企業の最寄り駅にあるトイレなどで、以下の4点を確認すると安心です。
〈面接直前の身だしなみチェックリスト〉
- 髪の毛に寝癖はなく、清潔感があるか
- スーツにシワやホコリがないか
- 靴はきれいに磨かれているか
- 体臭や口臭はきつくないか
到着は面接開始10分前、受付は5分前にする
応募先の企業には、面接10分前を目安に到着すると良いでしょう。面接開始の5分前ごろになったら、受付をして採用担当者に取り次いでもらいます。
受付からすでに面接は始まっていると考え、礼儀正しくハキハキとした態度で対応するようにしましょう。
受付での会話例
こんにちは。お忙しいところ失礼いたします。本日●時に中途採用面接のお約束をいただいております、(名前)と申します。恐れ入りますが、採用ご担当の▲▲様にお取次ぎいただけますでしょうか。
受付の人がいるときの会話例など、面接の受付挨拶やマナーについて、くわしくは下記の記事で解説しています。
遅刻する場合は、早めの電話連絡を
電車の遅延や仕事上のトラブルなどで面接に遅刻する場合、間に合わないことが分かった時点で、すぐに電話で連絡を入れましょう。
電車で移動中の場合、一旦電車を降りて電話を優先しましょう。早めに連絡し、明確な理由があれば、面接官に悪い印象を与えることはありません。
遅刻連絡の会話例やマナーについて、くわしくは下記の記事で解説しています。
待機中は「姿勢」「視線」「手癖」に注意する
待機中は姿勢、姿勢、手癖の3点に注意しましょう。
受付に椅子があり「おかけになってお待ち下さい」と言われた場合、深く腰掛けずに背筋を伸ばし、手のひらを膝の上におきます。立って待つ場合は、壁際に立つなどして、他の来客の邪魔にならないように気をつけましょう。
また、緊張できょろきょろと周りを見渡したり、爪をいじったりしないように注意。スマートフォンを触るのもNGです。
待機中もすでに面接が始まっていると考え、社会人としてふさわしい立ち居振る舞いを心がけてください。
【入室】のマナー
面接会場へ入室するときは、以下の3つの基本マナーに気をつけましょう。
ただし、実際の所作は「どのように入室するのか」によって異なります。下記の3つの入室パターン別に、細かなマナーや注意点をイラストで見ていきましょう。
面接官と一緒に部屋に向かう場合
面接官と一緒に面接会場に向かうケースでは、基本的には面接官の指示に従えば問題ありません。
椅子に座って待機している場合、面接官が見えたらすぐに立ち上がってから挨拶するようにしましょう。
また、面接会場に入った後は「おかけください」と指示されてから座るのが鉄則です。
面接官が待つ部屋に入る場合
面接官が待つ会場に入る場合、ノック3回と「失礼いたします」を忘れずに。
開けたドアは面接官にお尻を向けないように注意しながら閉めます。
先に入室して面接官を待つ場合
先に入室して面接官を待つ場合、最も出入り口に近い下座に座って待ちましょう。ただし、座席を指定された場合はその席に座ります。
一方、着席の指示がなかった場合、すぐに面接官が来る可能性も。その場合、出入り口に一番近い席(下座)の横に立って待ちましょう。
コラム:カバンやコートは椅子の脇に置く
カバンは着席時、椅子の脇に立てて置きます。
また、冬場の面接でコートがある場合、立てたカバンの上に被せるようにコートを置きましょう。
コートがかさばりカバンの上に置くのが難しい場合、背もたれにかけても問題ありません。ただし、コートを広げたまま背もたれを覆うようにしてかけるのはやめましょう。
四人がけテーブルなどで、隣に空席がある場合でも、椅子の上にカバンを置くのは避けましょう。ただし「カバンはこちらにどうぞ」など指示があった場合は、それに従います。
面接時のカバンやコートなど、荷物の置き方やマナーについて、くわしくは下記の記事で解説しています。
【面接中】のマナー
面接中は、面接官に「自信がなさそう」「コミュニケーションが苦手なのかも」といったネガティブな印象を持たれないよう、以下の4つに注意しましょう。
背筋を伸ばした良い姿勢で座る
面接中は背筋を伸ばした良い姿勢を保ちましょう。背中は背もたれにつけないのがマナーです。手のひらは、軽く握って膝の上に乗せましょう。話すときの身振り手振りは、大げさに見えない程度であればOKです。
しっかりと目を見て話す
面接中は、必ず面接官と目線を合わせて話すようにしましょう。意識しすぎると緊張してしまう場合、目ではなく相手の鼻や眉間を見るのがおすすめ。相手からは目を見ているように見えるので問題ありません。
大きな声でハキハキと話す
面接では、大きな声でハキハキと話すことが大切。普段の1.5倍ほどの少し大きめな声を意識しましょう。また「〇〇です」「〇〇と考えています」など、語尾をしっかりと言い切る話し方も、自信が伝わり好印象です。
適度な相槌を心がける
面接官の話には、適度に相槌を打つように心がけてください。「この人はきちんと話を聞くことができる」という印象を与えるためにも、タイミングよく「はい」「ええ」などと言いながら相槌を打ちましょう。
面接での話し方に自信がない方は、下記の記事をチェック。うまく話すためのコツについてまとめて解説しています。
コラム:転職の面接で「名刺交換」は必要?
面接では、基本的に名刺交換は行いません。というのも、面接は現職の会社や肩書とは関係なく、一個人として受けるものだからです。
ただし、面接官から名刺を渡されることはありえるでしょう。面接官から名刺を差し出された場合、「ありがとうございます。頂戴いたします」と両手で受け取りましょう。この際、両者ともに立ち上がるのがマナーです。自分の名刺を渡す必要はありません。
※詳しくは→中途採用面接に名刺は必要?
【退室】のマナー
面接が終わり、退室時に気をつけたいマナーは主に以下の2つです。
ただし、細かな所作は面接官と一緒に退室して見送りがある場合、あるいは自分だけ退室する場合で異なります。
それぞれの立ち回りを、イラストで見ていきましょう。
面接官と退室・見送られる場合
面接官と一緒に退室する場合、たいていはエレベーターまで見送りがあります。その場合、エレベーターに乗り込み、ドアが閉まる際に再度頭を下げます。お辞儀は、ドアが閉まるまで続けるのがマナーです。
エレベーターではなく、会社の出入り口まで見送られた場合は、出入り口で改めてお礼を述べ、お辞儀をしてから外に出るようにしましょう。
自分だけ退室する場合
自分だけ退室する場合、まずは椅子に座ったまま挨拶とお辞儀をし、カバンやコートを持って立ち上がります。
そしてドアまで向かい、ドア前で再度一礼して挨拶をします。ドアを開けて退室したら、閉めながら最後にもう一度お辞儀をしながら挨拶をしましょう。
コラム:コートやスマホは建物を出てから
冬場に着用するコートは、基本的には会社を出るまで着ないのがマナー。スマートフォンも、すぐにいじるのはNGです。
担当者が外まで見送りに来てくれた場合、担当者から見えなくなる前にコートを着るのはNG。ただし「寒いと思うので中でコートを着ていってください」などと言われたら、「では、お言葉に甘えて」と一言述べてから着るようにしましょう。
服装マナーや質問対策も要チェック
面接で気をつけたいマナーは、受付や入退室だけではありません。服装や身だしなみも、第一印象を左右する大事なポイント。男女別のコーディネート例について、下記の記事から確認しましょう。
マナー対策が済んだら、次は質問対策。自己紹介や自己PR、志望動機など、面接でよくある質問と回答例について、下記の記事から事前に準備しておきましょう。