スマホは最強の練習ツール 1人でできる、面接の練習方法
自分では気づけない悪い癖を治すためには、面接前に質疑応答の練習しておくのがおすすめです。
この記事では、練習相手を探すのが難しい人に向けて、スマホを使った練習方法や、セルフチェックのポイントをご紹介します。
面接練習の3ステップ
面接の練習は、準備・実践・振り返りの3ステップで行います。1人で練習する場合は、スマホで録音・録画し、セルフチェックしていきましょう。
スマホのカメラを見ながら話す練習は、最近増えているWeb面接対策にもなるのでおすすめです。
1.準備:質問への回答を用意する
まずは面接官の質問に対する回答を準備します。定番の5つの質問には必ず答えられるように、話す内容をまとめておきましょう。
面接で定番の質問5つ
- 自己紹介をお願いします。
- 自己PRをお聞かせください。
- 志望動機を教えてください。
- 退職理由を教えてください。
- (面接の最後に)何か質問はありませんか?
※それぞれ1~2分で簡潔に話せるようにまとめましょう。
その他の質問や回答例は、以下の記事に詳しくまとめています。
2.実践:録画・録音しながらロールプレイする
回答が用意できたら、スマホで録画・録音しながら面接のロールプレイをしてみましょう。
カメラは正面にセッティングする
スマホのカメラは、自分から見て正面に来るようにセッティングしましょう。ちょうど面接官の方を向いて話しているような形になります。
スマホは手に持たず、スマホスタンドを使ったり、壁に立てかけたりして、固定しておくのがおすすめ。Web面接のときと同様に、パソコンを使って録画するのもいいでしょう。
質問文も自分で読み上げる
練習する際は、自分の回答だけを話すのではなく、面接官の質問文から読み上げましょう。
実際の面接では「自己紹介をお願いします」といった質問のあとに「はい、私は……」といった相槌を挟むことがほとんど。この部分も含めて声に出すことで、面接のテンポがつかめます。
3.振り返り:ポイントに沿って振り返る
練習後は、面接官に注目されやすい6つのポイントに沿って、ロールプレイの動画・音声を振り返りましょう。
振り返りが終わったら、改善点を意識しつつ、繰り返しロールプレイを行ってください。
面接官に注目されやすい6つのポイント
姿勢や態度は問題ないか?
- 背筋が伸びているか
- 身振り手振りは、大げさに見えないか
- 目線がきょろきょろしていないか
まずは姿勢や態度など目に見える部分に注目しましょう。
背筋を伸ばして意欲を見せるほか、身振り・手振り・目線の動きを適切に行い、落ち着きのある態度になっているかチェックしてください。
相手に伝わる話し方になっているか?
- 大きな声でハキハキと話せているか
- 早口になっていないか
- 「です・ます(でした・ました)」以外の語尾になっていないか
聞き取りやすい声量・話すスピードになっているかどうかを確認しましょう。また、口調が砕けていないかにも注意してください。「です・ます」を語尾につけるのが基本です。
回答が質問の意図とズレていないか?
- 質問の意図とは違う、関係のないことを話していないか
- 結論から相手に伝えているか
質問に対して、意図を汲んで回答できているかもチェックしましょう。質問と関係ないことを話さず、極力シンプルに答えられているかを確認してください。
また、結論から相手に伝えることで、回答が質問意図とズレたり、話が長くなったりすることを防げるでしょう。
言葉に詰まったり、無言になったりしていないか?
- 詰まったときに「少し考えるお時間をいただけますか?」など、場を繋ぐ言葉を言えているか
言葉に詰まらないのがベストですが、回答に困ったときでも、フォローを入れられれば問題ありません。
沈黙してしまうのではなく、少し考える時間がほしいことを正直に伝えましょう。
暗記しようとして、不自然な話し方になっていないか?
- 話し方に抑揚がなく、棒読みになっていないか
- 考えた文章を思い出そうとして、言葉が詰まっていないか
回答内容を覚えることは大事ですが、丸暗記はあまりおすすめしません。臨機応変に対応できなくなるだけでなく、忘れてパニックになることもあります。
「こんなことを話そう」という流れだけ覚えておき、細かいところは話しながら組み立てられるとベストです。
▼丸暗記を回避する方法は……
回答が長くなっていないか?
- 回答は、それぞれ1~2分(300~600文字)におさまっているか
- 関係のない話など、無駄なことを話していないか
1つの質問に対する回答時間は、1~2分が目安(300~600文字)です。余分なところは削り、要点が伝わるスマートな回答を目指しましょう。
コラム:練習は、いつから・何回くらいすべき?
練習を開始するタイミングは、余裕をみて面接本番の2~4週間前くらいがおすすめです。複数回練習・振り返りを行えます。
練習回数は、3~5回が一般的。繰り返すことで回答がスムーズにできるようになります。
その他の練習方法
友人・知人を頼れない場合、スマホを使って1人で練習するほかに、ハローワークなどが提供している面接練習サービスを使う手もあります。
専門家からアドバイスを受けられるため、セルフチェックする自信が無い人にもおすすめです。
ハローワークの面接練習サービスを活用する
ハローワークの中には、面接練習(模擬面接)を無料で実施しているところもあります。基本的には予約制で、入退室のマナーから受け答えの練習まで、網羅的に教えてもらえるのが特徴です。
利用したい場合は、事前にハローワークに電話して、面接練習ができるかどうかを確認しましょう。
ハローワークの面接練習で教われること
- 発声や姿勢などの態度、入退室のマナー
- 好印象を与える身だしなみのマナー
- 好印象を与える立ち振る舞いなどのテクニック
- 要点を絞った志望動機・自己PRの伝え方
- 定番の質問や、答えにくい質問への答え方
コラム:個別指導に特化したサービスも
おおむね35歳未満が対象となる「わかものハローワーク」という支援サービスもあります。
こちらは、キャリアコンサルタントや産業カウンセラーなど、いわゆる就職支援のプロと個別練習ができるのが特徴です。
たとえばハローワーク新宿の場合、2ヶ月間にわたって自己分析・書類作成などのアドバイスや、就職活動のパーソナルメニュー作成といったサービスが受けられます。予約制なので、利用を希望する際は窓口か電話で問い合わせるようにしましょう。
転職サイトや人材紹介会社の面接練習サービスを活用する
転職サイトや人材紹介サービスを使って転職活動している場合、面接練習を受けられる場合があります。転職コンサルタントやキャリアアドバイザーなど、転職の専門家からアドバイスを受けられるので、転職経験が無い人ほど重宝するでしょう。
サービスの有無は、利用している会社のサイトを確認するか、担当のアドバイザーに直接確認してみましょう。
入退室のマナーなどを練習したい場合は?
質問対策のほか、受付や入退室のマナーなどを練習したい場合は、下記の記事を参考にしてイメージトレーニングするのがおすすめです。