解答例やコツを紹介 面接で「失敗談は?」と聞かれたら?

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「過去の失敗談について教えてください」という質問は面接で定番となっています。

「どんな失敗談をチョイスすればいいのか?」「そもそも失敗談がない場合はどうすれば良いのか?」といった疑問や不安を解消するべく、失敗談の回答法を例文つきで詳しく解説します。

失敗談の評価の高い答え方

「失敗談」というとどうしてもネガティブなイメージがあり、面接で話すのははばかられると感じる人もいるかもしれません。

しかし、失敗談は内容を適切に選ぶことで面接官にポジティブな情報を伝えられます。

「失敗→克服→成長」の流れを伝える

失敗談を通じて面接官が知ろうとしているのは、「失敗や挫折経験をどう克服したのか」「そこから何を学んだのか」という点。失敗自体は、そのきっかけとして聞いているに過ぎません。

自己の成長過程が伝えられるような失敗エピソードを探すところから、失敗談の対策を始めましょう。

失敗談がない場合はどうすれば良い?

「自分には失敗談がない」という人は、「目標に向かって努力し、困難を克服する能力がある」ことを示すエピソードで代替しましょう。

過去の「目標に向かって集中して取り組み、それを達成した経験」と「その過程でどのような困難や苦労があったか」を思い出してください。

たとえば「最初のプレゼンでは取引先の共感を得られなかったが、相手が納得するよう再度資料収集に努めたことで結果的にプロジェクトが成功した」というような「努力→困難の克服」を伝えられるエピソードであれば、失敗談の代わりに伝えられます。大きな失敗でなくても、自己の成長過程を伝えられる経験について話してみましょう。

失敗パターン別、失敗談の例文集

では、失敗談を通じて一体どんな自己PRができるのか、さまざまなケースごとに具体的な例文とアピールポイントを挙げてみました。

仕事の進め方の失敗の場合

仕事の進め方の失敗からアピールできるのは「適切なプロセスの選択能力」を学んだことです。計画ミスや優先度を間違えたことで失敗したエピソードを選び、そこからプロセスやプライオリティの大切さについて学んだことを伝えられると良いでしょう。

例文

前職で社内研修会の進行管理を任された際、資料の配布や会場セッティングに手間取り、スケジュールより進行が遅れてしまったことがありました。

以来「仕事をいかに無駄なく効率よく進めるか」の大切さを痛感し、事前に作業手順をきちんとシュミレーションするよう心がけました。

その結果、初めて進行に携わるイベントでも予定された時間内で仕事を終わらせることができるようになり、「計画性がある」とほかの方に評価いただけるようになりました。

仕事に向き合う姿勢の失敗の場合

仕事に向き合う姿勢の失敗からアピールできるのは「目的を見極める力」を身に付けたことです。間違った姿勢で取り組んだことから仕事への向き合い方の大切さに気付き、目的を把握する力が身に付いたエピソードを選びましょう。

例文

初めてのクライアントとの仕事で、それまでの経験値から「おそらく求められているのはこういうことだろう」という予測に基づいて企画を提案してしまったことがありました。

それがが先方の意図とは異なり、再度プランを練り直すことになったため、過去の経験から思い込みで判断したことを深く反省しました。

それ以来、どんな仕事に取り組むときも「求められているのは何なのか」を明確にすることから始め、目的をきちんと見定めたうえで仕事を進めてゆく習慣が身に付きました。現在では、企画段階からクライアントと同じ方向を見ることができるようなったと思います。

対人関係の失敗の場合

対人関係の失敗からアピールできるのは「コミュニケーションスキルや協調性」を学んだことです。コミュニケーション不足や勘違いから生じた問題を通じて人との接し方を見直し、問題を克服して成長した体験を伝えられると良いでしょう。

例文

ある業務を同僚と2人で担当した際、同僚の仕事に対する姿勢が消極的と感じたためあまり協力を求めず、作業の大部分を1人で進めてしまったことがありました。内気な性格の同僚は自ら進んで意見を述べるのが苦手なため、一人で作業を進める私に声を掛づらかったと後から聞かされました。

その経験を通じて先入観で人を判断することのデメリットを痛感し、コミュニケーションの大切さを学びました。

以来、自分から積極的にコミュニケーションを取って相手を理解するよう心がけたことは、職場での良好な人間関係構築に役立ったと自負しています。

ケアレスミスの失敗の場合

ケアレスミスでの失敗談でアピールできるのは「几帳面さや慎重な仕事ぶり」です。慎重さを欠くケアレスミスでの苦い経験から、確認作業の大切さに気付いて慎重に仕事に取り組むようになったエピソードを取り上げると良いでしょう。

例文

学生時代に美容室でフロントのアルバイトをしていたとき、お客様からお預かりした荷物のロッカー番号を間違えて荷物をお返しするのに手惑い、店長から注意を受けたことがあります。

「番号の確認が不十分」という不注意が原因のケアレスミスであり、心がけ次第で十分防げたはずだと反省しました。

以降、些細なことでも事前にダブルチェックする癖がついたことで同様のケアレスミスはなくなり、社会人になった今でも仕事面で非常に役に立っていると感じます。

プライベートの失敗の場合

プライベートの失敗談でアピールできるのは「情緒の豊かさや礼儀正しさなど人間的な魅力」です。仕事以外での対人関係における人間性が伝わるエピソードも、面接官に好印象を与えることができます。

例文

趣味のバンド活動でギターを担当しているのですが、ライブ当日のリハーサルで弦を切ってしまったことがあります。しかも、その日は普段持ち歩いている予備の弦を忘れてしまっていました。買いに行く時間もなく困っていると、共演者の別バンドの方が弦を分けてくれたので非常に助かりました。

それ以来、困っている人を見かけたら積極的に手助けしようと、仕事でもプライベートでも心がけております。人の役に立てることは自分が嬉しいだけでなく、相手の方からも感謝していただけて気持ちが豊かになります。そんなときは、かつての失敗が生かされているなと感じます。

こんな失敗談はNG

面接で話すからには、失敗談であればなんでも良いというわけではありません。以下のような失敗談はかえって印象を悪くしてしまうので、注意してください。

レベルの低い失敗談

「飲みすぎてお店の人に迷惑をかけたけれど全く覚えていない」「取引先との大事なミーティングの場所や日時をすっかり勘違いしていた」など、「そもそもそんなミスをすること自体、どうなのだろう?」と評価を下げるようなものや、成長を伴わない失敗談は話さないようにしましょう。

ウケ狙いの失敗談

面接官を面白がらせるために失敗談を話すわけではありません。何も学ぶところのないただの自虐ネタのような失敗談は、お酒の席で友達に話せば盛り上がるかもしれませんが面接ではデメリットしかありません。

取り返しのつかない失敗談

「誰かを傷つけてしまった」「貴重なものを壊してしまった」といったフォローの難しい深刻な失敗談は、決して良い印象を与えないので要注意です。後からリカバリーできた失敗談の中から、どのエピソードを話すのかを選びましょう。

失敗談が聞かれる意図とアピールできること

最後に、失敗談を面接官が聞くときにどんな力を見ているのかをご紹介します。

それらのポイントを踏まえて、自分のエピソードでどんなことがアピールできるのかを考えてみましょう。

失敗談では3つの力が見極められる

面接官が重視しているのは、社会人として仕事をするうえで大切な以下の3つの能力です。それをきちんと理解して面接に臨むことが大切です。

1問題解決能力→どう対処しそこから何を学ぶか?

予想外の展開や困難な状況に対応して、それを乗り越える能力です。仕事では予定通りに物事が進まないことは多々あります。だからこそ、臨機応変に対処することが大切になってきます。

2分析力→問題点を冷静に分析できるか?

問題が起こった原因を冷静に分析する能力です。失敗によって得た経験を次に生かし同じことを繰り返さないためにも、的確な分析は欠かせません。これはビジネスシーンではとても重要なスキルです。

3忍耐力→困難に耐える力があるか?

メンタルの強さや困難に負けずにそれを耐え抜く能力です。仕事をしていれば辛い状況や立場に立たされることもしばしば。そんな時、苦境に耐えるだけの精神力があるかを企業は見ています。

失敗談でアピールできるその他の長所は?

失敗談では他にも、以下のアピールができます。さまざまな方向から自分の良さをアピールできる失敗談を探してみてください。 

対人能力

失敗した際に周囲に助けを求めたエピソードなどがあれば、アピールすることができます。失敗したときに周囲の人に隠さずに相談できることは「失敗を受け入れる正直さ」や「人の意見にきちんと耳を傾ける素直さ」の表れであり、プラスの評価につながります。

前向きな姿勢

失敗談を聞かれた際に「失敗を学びや成長の機会と捉えている」といった前向きなスタンスで語ることでアピールできます。自分の失敗をポジティブな学びに変えられる前向きな姿勢やチャレンジ精神は、面接官に好印象を与えることができます。

切り替えの早さ

ミスをしてもすぐに気持ちを切り替えて無事にリカバーできた、などの失敗談を通じてアピールできます。さまざまな場面に合わせて臨機応変に対応できる切り替えの早さは、業種や業界を問わず重要です。それをうまくアピールできれば、プラスの評価が得られるでしょう。

まとめ

面接官は「失敗談」というエピソードを通じてあなたの資質や人間性を見ています。

「マイナスの経験をプラスに生かした失敗談」で長所をうまくアピールして、転職を成功させましょう。

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