「長い面接」徹底分析 面接時間が長いと採用?
「面接の時間が長いのは合格フラグ」という説を聞いたことはありませんか? 長い面接を終えて、「自信はないけど本当に合格できるのかな?」と不安になっている方もいることでしょう。
この記事では、面接時間と合否の関係について解説します。
面接時間の長さは合否とは関係ない
面接にかかった時間が長いからといって、合格するとは限りません。
長い時間をかけて面接したにも関わらず落ちてしまった人もいれば、短い面接時間で合格を勝ち取った人もいます。
面接時間の長さよりも、面接官の質問にうまく答えられていたかどうかを重視しましょう。
面接時間の長さよりも中身が重要
採用・不採用を決めるのは、あくまでも受け答えの中身です。
話が盛り上がっているように思えても、面接官側からすれば合否の決定打が見つからず、面接が長引いているだけという可能性もあります。
入念に準備した上で面接に望み、質問に落ち着いた態度でハキハキと答えられていたら、面接時間が長かろうが短かろうが受かる可能性は高くなります。面接時間に一喜一憂せずに、落ち着いた気持ちで合否の連絡を待ちましょう。
中小企業では面接時間が長くなりがち
中小企業では面接時間が長くなる傾向にあると言われています。採用人数が少ないため、さまざまな判断基準で応募者をじっくり厳選するからというのがその理由です。
また、最終決定権を持っている役員や社長が直接面接を行うことが多いため、面接の回数が大企業よりも少ないことが多くなります。その分、1回の面接にじっくり時間をかけているのです。
面接が1時間以上かかった人の体験談
ある会社の事務員に中途採用で応募したところ、二次面接の面接時間が1時間以上とかなり長かった。
あれだけ長引いたということは合格フラグなんだろう、話が盛り上がったんだから内定がもらえるんじゃないかな……と信じていたが、1週間後に不採用の連絡が。確かに、企業研究が不足しているところもあったので落ちたのも当然だと思う。
合格フラグ、不合格フラグといわれるものはたくさんあるものの、それらが全てではないんだなと痛感。面接の内容の方がよっぽど重要だ。
面接時間が長くなる理由
面接時間が長くなってしまう理由としては、どのようなものが考えられるでしょうか?
また、合否に関わる理由はあるのでしょうか? 以下で解説していきます。
応募者について深く知りたがっていた
応募者のキャリア、仕事に対する考え方、配属適性などを深く知ろうとして、質問が多くなることがあります。これは「この人と一緒に働いたら、会社でどのような働きをしてくれるだろう」というイメージを面接官が膨らませるためです。
また、共通の趣味や出身地の話題などの雑談が盛り上がることもあります。この場合も面接官が応募者について深く知ろうとしているといえます。
入社の説得をしていた
面接官が応募者を採用したいと考えている場合は、入社の説得が行われます。「うちの会社にはこんなメリットがありますよ」と説明する分、面接は長くなります。
また、採用が決定した人に入社後の仕事内容や選考結果の説明をする場合もあります。
全員の面接時間が長かった
最初から面接時間を長めに設定している企業もあります。上でも書いたように中小企業では採用者を厳選するため面接が長くなりがちです。
また、面接時間があまりに短いと「あの会社はきちんと見てくれない」と不合格者に不安を抱かせるため、あえて面接時間をしっかり取る場合もあります。
合否の決定打が見つからなかった
合否の決定打が見つからない時も面接時間が長くなりやすいです。応募者の性格や長所をつかみきれず、採用するべきかどうかを判断するための質問が多くなるのが理由です。
面接時間が長いからといって好意的な印象を持たれているとは限らないのです。
コラム:待ち時間が長い場合はどう過ごすべき?
前の面接が長引いた、などの理由で面接の待ち時間が長くなってしまうことがあります。長い待ち時間では、社会人としてのマナーある振る舞いを心がけるようにしましょう。面接の待ち時間は評価項目になっているわけではありません。しかし、常識に欠ける過ごし方をしている場合は悪い印象を与えてしまいます。
スマホの電源を切り、トイレを済ませ、履歴書をもう一度確認したり企業パンフレットを読んだりして面接に備えましょう。他の応募者と私語をする、電話をする、昼寝をするなど、ビジネスシーンでの配慮に欠けると思われる行為は控えましょう。
面接中に話が長いのはNG? 簡潔に話すコツ
「長い面接」の中には、一生懸命志望動機や自己PRを話しているうちについつい話が長くなってしまう……というパターンもあります。話の長さは面接の合否にどう影響するのでしょうか?
また、「話が長い」のを解消するコツはあるのでしょうか?
だらだらと長い話は好印象を持たれない
長い話をする応募者は好印象を持たれません。話の要点が掴めず、何を言いたいのかがわかりづらいからです。そういった人は、入社後もわかりやすいプレゼンや円滑なコミュニケーションができないのではないかと思われてしまいます。
では、簡潔な話をするにはどうすれば良いのでしょうか。次の項目で見てみましょう
言いたいことをひとつに絞る
ひとつの質問につき、答えをひとつに絞りましょう。
一度にいろいろなことを伝えようとすると、何について話しているのかわかりづらくなってしまいます。あれもこれも話そうとしているうちに質問と答えがズレてしまうこともあります。重要なことをひとつだけを話すよう心がけましょう。
結論から話すことを心がける
結論から話すことで、答えが簡潔になります。
例えば、「転職を考えられたきっかけを教えてください」と言う質問には、最初に「はい。私は〇〇をきっかけに転職を考えるようになりました」などと一言で結論を述べるとわかりやすいです。その後から「その理由は~」などと、理由や具体的なエピソードを付け加えるようにしましょう。
こうすることで「△△ということがあって、□□なので、〇〇というきっかけで転職を考えました」と答えるよりも話がスッキリしてわかりやすくなるはずです。
回りくどい表現や例え話は避ける
回りくどい表現や例え話は面接には必要ありません。これらを使うことで話の内容がよりわかりにくくなったり、要点を掴みづらくなったりすることが多いからです。簡潔な表現とわかりやすい言葉を使うようにしましょう。
面接で好感を持たれやすい話し方についてほかにも知りたい方は、「面接の話し方のコツは? 練習法やアプリも紹介!」をご覧ください。
まとめ
面接時間と合否との関係や面接時間が長くなる理由はさまざまですが、面接時間の長さと合否は関係ありません。
入念に準備をして精一杯魅力を伝えることができれば、内定を勝ち取れる確率が高くなります。「合格フラグ」に惑わされることなく、心を落ち着けて合否の連絡を待ちましょう。