書き方やテンプレートを紹介 自己紹介書とは?【例文あり】

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就活をすすめる中で、企業によっては自己紹介書の提出を求められることがあります。ES(エントリーシート)や履歴書ほどポピュラーなものではないため、戸惑ってしまう方も多いでしょう。

そこで、自己紹介書の基本の書き方やコツを、テンプレートとともにまとめてご紹介します。

自己紹介書とは?今では使われていない?

自己紹介書とは何なのか、基本的な疑問にお答えします。

自己紹介書とは自分の強みをアピールするための書類

自己紹介書とは、履歴書とは別に、新卒採用に応募する学生が自分の強みをアピールするための応募書類のひとつ。

多くの場合「あなたの魅力をA4 サイズのコピー用紙1枚で教えてください」といった自由記述形式のため、志望動機や自己PR、ガクチカ(学生時代に1番力を入れたこと)、趣味や特技など、幅広い内容を自由に盛り込むことができます。

自己紹介書が主に新卒採用の就職活動で使われる理由は、学生には職務経歴書がないこと。

学生には仕事をした経験がないため、転職と違って職務経歴書で能力や実績についてアピールすることができません。その代わりに志望動機、自己PRなどを通して自身の内面や人柄についてアピールする必要があるのです。

※職務経歴書について詳しくは→職務経歴書の書き方決定版

自己紹介書は今ではほとんど使われない

現在の就職活動において、自己紹介書が使われることはほとんどありません。

自己紹介書とはかつて、履歴書の基本項目だけでは採否の判断が難しいため、より学生のことを深く知るために、一部のマスコミやクリエイティブ関連の企業が別で提出させていたものだったようです。

現在、ほとんどの企業では様々な記入項目のあるES(エントリーシート)を使用しており、これは履歴書と自己紹介書どちらの役割も担っています。ESが使われるようになって以来、あえて両者を呼び分ける必要がなくなったため、徐々に自己紹介書という言葉も使われなくなりました。

自己紹介書の書き方とポイント【例文つき】

ほとんど使われなくなった自己紹介書ですが、求められた場合の書き方と、書くときに注意すべきポイントを例文つきで解説します。

自己紹介書を書くときのポイント5つ

採用担当者の目に留まるような自己紹介書を書くために、意識すべきポイントを5つ紹介します。

自己紹介書を書く時のポイント5つ:(1)内容は自由でもアピールを忘れずに(2)応募する企業によって内容を変える(3)イラストや写真を使って見栄えを意識する(4)字数は気にしなくてOK(5)必ず下書きをする

詳しく見ていきましょう。

内容は自由でもアピールを忘れずに

自己紹介書の内容は基本的に自由ですが、あくまでも応募書類のひとつ。熱意、自分の強みがしっかりと伝わるような題材を選びましょう。

具体的には、志望動機や将来像、自己PRやガクチカ、趣味や特技などが挙げられます。ただ事実を述べるのではなく、「その経験や能力が御社でどのように役立つのか」をアピールしましょう。

応募する企業によって内容を変える

自己紹介書は志望企業ごとに内容を変えること。企業によって求める人物像は異なるため、すべて同じ内容ではミスマッチが発生してしまいます。より効果的な自己紹介書にするためにも、企業ごとに内容を変えましょう。

例えば、以下のようにアピールポイントを変えてみると良いでしょう。

  • 製造業(メーカー)の場合は集中力や体力、責任感の強さをアピール
  • IT企業の場合はコミュニケーションスキルやロジカル思考をアピール
  • 商社の場合は海外経験や営業・管理経験に加え、体力をアピール

イラストや写真を使って見栄えを意識する

自己紹介書は自分を知ってもらうための応募書類。ただ文章を載せるだけではアピール不足になりがちです。大勢のライバルと差をつけることができずに、採用担当者の目に留まりにくくなってしまいます。

自己紹介書は自由記述形式なので、イラストや写真を使って目立つようなデザインやレイアウトにすると効果的です。それ以外にも、カラーペンを使って強調したい部分に印をつけるのも良いでしょう。

字数は気にしなくてOK

自己紹介書は「A4サイズのコピー用紙1枚」といった自由記述形式。デザインやレイアウトに合わせて、文章のボリュームも自由に調整できます。「300字以内」などと最初から字数を気にする必要はありません。

イラストや写真を多く使いたいなら、文章は要点だけに絞りましょう。一方、あくまで文章で勝負したい場合、長文になって読みづらくならないよう、段落に分けて見出しをつけると良いでしょう。

必ず下書きをする

自己紹介書は「手書きで郵送」を求められることが多い応募書類。いきなり本番の用紙に書き始める前に、必ず下書きをしましょう。どこにどのくらいの文章を書くのか、イラストや写真はどこに描く・貼るのか、レイアウトを具体的に決めておくのが安心です。

「手書きで郵送」の場合、パソコン上で編集することができないため、書き損じしてしまうと、せっかくの大作をはじめから作り直さなくてはいけません。

自己紹介書の例文

自己紹介書はほとんどの場合自由記述形式ですが、よく書かれる内容として、以下のようなものが挙げられます。それぞれの具体的な書き方を例文とともに紹介します。

  • 志望動機
  • 自己PR
  • 趣味
  • 特技

すぐに書き始めたい人はテンプレートをダウンロードの上、この記事を参考に各項目を埋めていきましょう。

志望動機

志望動機を書く前にはしっかり企業研究を行い、経営方針や求める人材について把握しておくこと。その上で自身の経験やスキルとの共通項を示すことができれば、企業が求める人材とマッチしていることが伝わります。

さらに、志望動機は同業他社ではなくなぜこの企業に応募したのかが伝わるような内容にしなければなりません。そのため、応募先の企業の仕事内容についてきちんと研究しておく必要があります。

単に「貴社の製品に魅力がある」「社長の理念に感動した」だけでは具体性に欠けます。

私は大学時代、アパレルの接客販売のアルバイトをしておりました。ただ、ネット通販が主流の現在、店舗での売上がなかなか伸びないことに頭を悩ませる毎日でした。

そこで、ネット通販を通して、埋もれてしまった素敵な服を世の中の人にもっと買ってもらいたいと考えるようになり、御社を志望いたしました。多くのアパレルブランドの中でも、ECサイトやWebマーケティングなどの販売路線の拡大にいち早く取り組んできた貴社の先進性に、大変魅力を感じています。

また、服を好きになったおかげで人生が充実したという自覚があるため、「生活を豊かにする服を世界に届ける」という理念にも大変共感しております。いち早く貴社に貢献できるよう頑張りますので、よろしくお願いします。

※志望動機について詳しくは→履歴書の志望動機を書く方法と内定テク

自己PR

自己PRでは、あなたがどんな考え方や価値観を持っているのか、どんなことから学びを得て、それを仕事にどのように生かすのかなどをアピールします。

ただ闇雲に自分の強みをアピールするのではなく、企業研究の結果わかった「求める人物像」にマッチするような内容を盛り込みましょう。

なお、自己PRについては下の「【職種別】自己PRの例文とポイント」でも詳しく説明します。

私には人をまとめるリーダーシップがあると自負しております。私は学生時代、バスケットボール部のリーダーとしてチームを引っ張ってきました。

こまめにミーティングを行うことに加え、一人ひとりのメンバーとの個別ミーティングで不安や悩みがないかヒアリングしてチームのモチベーションを上げる工夫をし、試合での勝率をアップさせることができました。

この経験から、仕事で関わる方々との人間関係を考慮しつつ、問題解決への取り組みを行い、生産性の向上を目指したいと思っております。

※自己PRについて詳しくは→履歴書への自己PRの書き方&例文集

趣味

趣味は、それにかける思いの強さや、そこで発揮された自分の能力をアピールできる自己紹介書の絶好の題材。「登山」や「スキー」などと、単に趣味を列挙するのではなく、趣味を通して得たことや学んだことを書くと効果的です。

趣味を仕事に生かせる場合、その場面がイメージできるように書きましょう。

私の趣味は、外国の方向けの観光ボランティアに参加することです。元々、英語が得意であったため、それを生かしながら外国の方を観光地に案内しています。また、茶道や書道といった日本の伝統文化を体験できる観光イベントの運営を手伝うこともあります。

その体験から、価値観の違う方とのコミュニケーションの取り方を学ぶことができました。また、マニュアル通りに説明するのではなく、自分で調べたことや実際に体験したことなど、私なりの「+α」の情報を提供できるよう、日々貪欲に勉強しました。

こうした対人能力や外国語能力、知的探究心を御社でも活かしていきたいと思っています。

特技

「全国で○位」など目を引くような特技がある場合や、特技を仕事に生かせる場合は大きなアピールポイントとなります。特別性や有用性を伝えることを意識してできるだけ具体的に書きましょう。

ただ文章で説明するだけではなく、大会時のスナップや、自分の成果物などの写真があれば、説得力があって効果的です。

私は情報技術の専門学校で学んだITスキルを生かして、質の高いプログラミングを行うことができます。専門学校で行われたコンテストで1位を獲得した経験もあります。このスキルは貴社のシステム開発で存分に力を発揮できると考えております。

※書き方について詳しくは→履歴書の「趣味・特技」の書き方

自己紹介書の役割や他の応募書類との違いとは?

自己紹介書は、履歴書やES(エントリーシート)といった他の応募書類と比べるとどんな違いがあり、またどんな役割を果たすのでしょうか。詳しく説明していきます。

履歴書

氏名や住所、学歴や資格などの基本項目を記載するものです。基本的に定型フォーマットがあるため、文字数も限られます。書類選考時や面接時の資料として面接官からの質問材料に使われます。

新卒採用ではES(エントリーシート)を提出したり、WEB上ですべての情報を記入したりすることも多いですが、独自のESやエントリーフォームを用意していない企業を受ける場合には履歴書を提出します。

一方、転職では職務経歴書と並んでほぼすべての会社で求められる応募書類です。

ES(エントリーシート)

企業が学生の人柄やポテンシャルを見るために用意する応募書類。現在の新卒採用では多くの企業が使用しています。

履歴書と自己紹介書の役割を兼ね備えていることが多く、1枚目が基本項目、2枚目以降が志望動機や自己PR、会社に入ってやりたいことといったアピール項目になっています。フォーマットは企業によってバラバラで、質問内容やボリュームにも差があります。

採用が決まったときの配属の資料として志望職種記入欄が設けられていることもあります。

自己紹介書

履歴書とは別に、自分の魅力や熱意を伝えるために提出する応募書類。現在ではほとんど使われていません。

履歴書やエントリーシートと違い、志望動機や自己PR、趣味や特技など内容を自由に設定できます。書式は「A4サイズのコピー1枚」などと企業から指定されることが多いようです。

【職種別】自己PRの例文とポイント

自己紹介書は、応募する企業や職種によって、自己PRの書き方に違いがあります。職業別の自己PR文例をみていきましょう。

営業職の場合

私は大学時代に飲食店でアルバイトをしておりました。シフトに入る際には「一番早く『いらっしゃいませ』を言う」などの小さな目標を設ける習慣を作り、どのようにしたら達成できるか常に試行錯誤しておりました。

その結果として地域の月間MVPを獲得し、バイトリーダーになることができました。リーダーになってからは後輩への教育方法などに悩むこともありましたが、相手を理解するためにコミュニケーションを欠かさない姿勢を心がけ、多くの後輩と強い信頼関係を築くことに成功しました。

貴社でもコミュニケーションスキルを生かし、営業職として貢献していきたいと考えております。

営業職に応募する場合、コミュニケーションスキル、課題解決力のアピールが効果的です。

加えて、実行力や決断力、向上心といったポジティブな姿勢で仕事を進めていく力も評価されやすいでしょう。

マーケティング・企画職の場合

よくコンビニやスーパーでペットボトル飲料を購入し、新商品を試すことも好きな私は、商品企画会議で他のインターン生より多くの企画案を出しました。

なかでも「ハーブティの炭酸飲料」については商品化の検討をしていただくことができ、この経験から現場のニーズを踏まえた上で新商品を生み出すことの楽しさを知りました。

貴社のマーケティング職で新しい販促方法を考える際にもさまざまなアイディアを提案していきたいと考えております。

マーケティング・企画職に応募する場合は、発想力や企画立案力、企画施策実行後の実績のアピールが効果的です。

また、マーケティングスキルの高さや販売の現場経験も評価されやすくなります。

クリエイティブ職の場合

学生時代、私はデザイナーを目指してホームページやグラフィックデザインの作品を作ってきました。最低週に1作品は作成することを目標にし、つくったものはホームページやSNSで積極的にPRしました。

その結果、知り合いを通じて企業やお店からロゴやグッズの制作を依頼していただけました。自分の感覚だけに頼るのではなく、クライアントにじっくりヒアリングをしてニーズを汲み取り、リピート発注を頂いたこともあります。

この経験から、貴社でもお客様のニーズを的確につかんだデザインを生み出したいと考えております。

クリエイティブ職に応募する場合は制作に必要なスキル、作品数、クオリティ、経験年数のアピールが効果的です。

また、売上アップへの取り組みや進行管理の経験などプラスアルファの価値があるとさらに評価されやすくなります。

まとめ

自己紹介書は、履歴書とは別に、自分の強みをアピールするための応募書類のひとつ。ES(エントリーシート)の登場によって、現在ではほとんど使われなくなっています。

もし自己紹介書の提出を求められても、慌てずに。今回お伝えしてきた自己紹介書のポイントをきちんと押さえて、応募企業に見合った自己アピールをしていきましょう。

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