ポイント&サンプル集 「Webデザイナー」の職務経歴書の書き方
職務経歴書に書くべき内容は、職種によって異なります。このページではWebデザイナーに絞って、職務経歴書のポイントや、実際の例文をご紹介します。
Webデザイナーが盛り込むべき内容
Webデザイナーの経歴・スキルを効果的に伝えるためには、職務経歴書に下記の3つの情報を盛り込むことが重要です。
職務経歴書の中でも特に【職務要約】【職務内容】【自己PR】欄を記入する際、これらの情報を意識するようにしてください。それぞれ具体的にどのような情報を書けばいいか、詳しく見ていきましょう。
1.どのような業務を経験していたのか
- どのような業務を担当していたか
- どれくらいの期間務めたか
- どのような顧客、業種を担当したか
いままで経験してきた業務や、対応可能な範囲をイメージしてもらうための情報です。
担当した業務内容は【職務経歴】欄へ記入しましょう。職務経歴は案件(プロジェクト)ごとに記入すると、具体的な業務経験や対応可能な案件の種類をイメージしてもらいやすくなります。
また、案件の内容をわかりやすく伝えるためにも、案件の業種・メンバー数・自分の役割(対応範囲)など、項目をわけて記入するようにしましょう。
〈具体的な業務内容の記入例〉
▼業種
美容
▼メンバー
10人(プロジェクトマネージャー1人、営業1人、マーケティングプランナー2人、ディレクター1人、デザイナー1人、コーダー2人、プログラマー2人)
▼業務内容・実績
全国に展開している化粧品ブランドのリニューアルサイトデザインを担当。公開後、月間アクセス数が10%改善。
▼担当領域
・サイトデザイン(画面構成、デザイン)
・イラスト制作
2.顧客のどのような課題を解決したのか(実績、成果)
〈成果・実績の記入例〉
- ユーザビリティを意識したサイトデザインに修正して、CVRが2%から10%に改善。顧客からの評判も良く、追加案件の受注をもらった。
- LPに誘導するバナー制作案件で、サイトPVが30%アップ。
自分が担当したデザインによって解決したクライアントの課題・達成した実績を記載することで、Webデザイナーとしての強みやスキルの高さを把握してもらいやすくなります。
エピソードを記入する場合は成果を示す数値を具体的に書くことで、説得力が生まれます。
3.どのようにして挙げたか(工夫やスキル)
制作するうえで気を配ったことや、成果を上げるために行っていた工夫がある場合は、具体的なエピソードと一緒に記載することで、課題解決のために試行錯誤できる力をアピールできます。
エピソードを記載するときは、どのような問題意識を持って取り組み、どのような結果になったのか、過程と結果がわかりやすくなるようにしましょう。
〈工夫の具体例〉
- クライアントのデザインイメージが漠然としている場合、さまざまな方向性からイメージを膨らませていただくために、複数の案とそれぞれの制作意図を一緒に提出し、顧客が選びやすくなるようにしていた。
例文・サンプル
3つのポイントに基づいて作成した、Webデザイナーの職務経歴書の例文・サンプルを用意しました。
職務経歴書
20XX年XX月XX日現在
白洲 太郎
【職務要約】
2018年にマーケティング支援をしている企業に入社し、Webデザイナーとして3年間勤務しました。主にサイトデザインやコーディング業務をメインに担当しました。また、クライアントの依頼内容によってはイラスト制作業務も担当しました。
【職務経歴】
株式会社ABC
・事業内容:マーケティング支援事業
・資本金:5,000万円
・売上高:1億円(20AA年AA月)
・従業員数:100人
期間 |
職務内容 |
2019年4月 |
【担当案件】 ▼業種 ▼メンバー ▼業務内容・実績 ▼担当領域 |
2020年10月 |
▼業種 ▼メンバー ▼業務内容・実績 ▼担当領域 |
【活かせる経験・資格・知識・スキル】
■使用可能ツール
以下のソフトをMacintoshで使用しています。
・Adobe Photoshop(利用歴:2年6ヶ月)
・AdobeXD(利用歴:2年)
・HTML(タグ打ち可能)
・CSS(フルCSS対応可能)
■PCスキル
・Word:プレゼン用の資料作成が可能
・Excel:表やグラフの作成、関数を用いた計算が可能
・Power Point:表や図の作成、プレゼン用の資料作成が可能
■資格
・普通自動車第一種免許(20AA年AA月取得)
【自己PR】
〈幅広い業務から培ったデザインスキル〉
広告用のバナー制作から大規模なサイトリニューアル、コーディングまで幅広く経験して培たデザインスキルは、貴社でも活かせるものと思います。例えば、化粧品ブランドのサイトリニューアル案件では、要件定義のためのヒアリングで、お客様が漠然とビジュアルだけを気にされているという課題に気付きました。そこで、定期的にお客様と打ち合わせの時間を設けて制作物の完成像のすり合わせを綿密に行い、ビジュアルにこだわるだけでなく、ユーザーに伝えたいこと・ユーザビリティ(UI・UX設計)・SEOすべてを意識する必要があることを繰り返し説明しました。最終的には納得していただいた上で、ビジュアルも含めた総合的な観点で選んでいただくことができました。
結果、サイト公開後には月間アクセス数を約30%上げ、SNSフォロワー数も1万人増やすことができました。
以上
Webデザイナーならではのポイント
実務スキルをアピールする
Webデザイナーは専門性の高い職種のため、実務スキルをアピールするようにしましょう。XDやPhotoshopといった具体的な使用可能ツールを記載することで、採用担当者に業務の対応可能範囲を伝えることができます。
また、制作したサイトのURLがある場合は、簡単な概要とともに記載しましょう。
(例:化粧品会社の製品ページ|http://AAAA.com)
ポートフォリオを作成する
今までに制作してきたデザインや作品が複数ある場合は、履歴書とは別にポートフォリオを作成しましょう。受賞歴があった場合は高いデザインスキルをアピールできるため、必ず記載します。
職務経歴書が完成した後は・・・
職務経歴書の印刷・送付についての注意点をまとめました。
こちらのページを参考にして、書類を提出しましょう。
