学歴欄のポイントを紹介 履歴書に「私立」と書くときはどうする?
私立学校を卒業している場合の、履歴書の学歴欄への書き方を紹介します。
私立学校を卒業した場合|履歴書の書き方【見本付き】
まずは、私立学校を卒業した場合の履歴書の書き方について見ていきましょう。
中学・高校は学校名の前に「私立」と書く
私立中学・高校を卒業した人の場合、学校名の前に「私立」と書きましょう。
例)私立〇〇高等学校 卒業
学校名は正式名称で書く必要があります。高校は「〇〇高校」ではなく「〇〇高等学校」が正式です。
また、「〇〇県立○○高等学校」と県名から書く公立の中学・高校と違って、私立の場合は都道府県名も必要ありません。
「学校法人××」なども学校名ではなく運営主体を表すものなので、わざわざ書く必要はありません。
大学は「学校名のみ」でOK
私立大学を卒業した人の場合、「私立」と書く必要はありません。
例)〇〇大学△△学部◇◇学科 入学
大学は「〇〇大学」のみで正式名称という扱いになるからです。頭に何もつけずに学校名のみを書きましょう。
なお、大学が国立・県立の場合も、「国立」「県立」をつける必要はありません。
下記の記事では、履歴書の学歴欄と職歴欄の正しい書き方について、画像付きでわかりやすく紹介しています。
履歴書の学歴欄を書くときのQ&A
次に、履歴書の学歴欄を書くときにありがちな疑問についてまとめてお答えします。
コース・学科はどう書く?
ここでは「中学・高校・中高一貫校の場合」と「大学・短大・専門学校の場合」に分けてコース・学科の書き方をご説明します。
中学・高校・中高一貫校の場合
普通科の人は、コースを書く必要がありません。「私立〇〇高等学校卒業」のように、学校名のみを書きましょう。ただし、数学科や美術科など、普通科以外のコースに通っていた人は、それも書くようにしましょう。
例)私立〇〇高等学校数学科入学
また、定時制高校や通信制高校に通っていた人の場合は、それぞれ「定時制」「通信制」または「定時制課程」「通信制課程」と書く必要があります。
例)私立〇〇高等学校定時制課程入学
大学・短大・専門学校の場合
大学・短大・専門学校の場合は、学科名まで書く必要があります。
例)〇〇大学△△学部◇◇学科 入学
コースや専攻があった人は、それもあわせて書くようにしましょう。
例)〇〇大学△△学部◇◇学科××専攻 入学
学校名が変わった場合は?
学校名が統廃合などで変更になった場合は、在学していたときの名称を書きます。
その後で、カッコ内に現在の学校名を書くようにしましょう。名称変更から何年経っていても、まずは卒業証明書に記されている学校名を書くのが先です。
例)私立〇〇女子高等学校(現私立〇〇高等学校)入学
中高一貫校の書き方は?
中等教育学校(中高一貫校)は、前期課程と後期課程に分けて書くことが一般的です。「前期課程卒業→後期課程入学→後期課程卒業」の順に書きましょう。これは、前期課程は中学校に、後期課程は高校に当たるからです。
例)私立〇〇中等教育学校 前期課程卒業
私立〇〇中等教育学校 後期課程入学
私立〇〇中等教育学校 後期課程卒業
中等教育学校ではなく、付属の高校に内部進学できるエスカレーター式の学校を卒業した場合は、「前期課程」「後期課程」ではなく、学校の正式名称に合わせた書き方にしましょう。
例)私立〇〇学園中等部卒業
私立〇〇学園高等部入学
私立〇〇学園高等部卒業
「私立」と書き忘れたら落ちる?
履歴書に「私立」と書き忘れたとしても、合否への影響は少ないでしょう。
履歴書で採用担当者が確認したいのはあなたの経歴や資格の内容だからです。
もちろん書き忘れに気づいた段階で書き直すことが望ましいですが、出してしまった後で気づいても落ち込むことはありません。あまり気にせずに次のステップに挑みましょう。
まとめ
履歴書の学歴欄には、中学・高校の場合は「私立」とつけ、大学の場合は「私立」と書かないのがルールです。
注意して丁寧に書きましょう。