入学・卒業年月の早見表つき 履歴書の学歴の書き方
履歴書の学歴欄の記入方法を、見本画像付きでわかりやすく解説。「中退した場合」「転向した場合」など、状況別の書き方も紹介します。
履歴書の学歴の書き方
履歴書の学歴・職歴欄は学歴と職歴を分けて記入するため、学歴については「学 歴」と書いた下にまとめて記載しましょう。
学歴は「高校卒業」から書くのが基本です。
くわしい書き方について、解説していきます。
1)1行目には「学歴」と記入
履歴書は学歴と職歴を書く欄が1つにまとまっているので、学歴と職歴を区別するために1行目には「学 歴」と書くようにしましょう。欄の中央に「学」と「歴」の間を一文字空けて書くと、バランスよく見えます。
統一すれば西暦でも和暦でもOK
学歴欄の年号は、履歴書全体で統一すれば、西暦でも和暦でもOK。「2020年」や「4月」などとは書かずに、数字だけを書けば問題ありません。和暦の場合は「令和2」などと全てに元号を付けましょう。
なお、上の列と年や月が同じであっても、省略せずに再度書いてください。
2)転職者は高校「卒業」から記入する
転職者は「高校卒業」から書けばOK。小学校~中学校の義務教育過程については、原則書かなくて問題ありません。
学校名は「〇〇高校」ではなく「〇〇高等学校」と省略せずに書きましょう。「〇〇入」や「〇〇卒」などと省略するのもNGです。
公立の場合
公立の場合「県立」「市立」と略さずに「〇〇県立」や「〇〇市立」などと都道府県名や市町村名から正式に記載します。
私立の場合
私立の場合は「私立〇〇高等学校」としてください。中高一貫校や私立中学に通っていた人は「中学校卒業」から、私立小学校に通っていた人は「小学校卒業」から記載します。
学歴欄に続く職歴欄の書き方については、下記の記事をあわせて確認してください。
新卒は中学卒業からが基本
新卒採用に応募する学生が履歴書を記入する場合は、中学校卒業から書くのが基本。また、在学中の学歴については「卒業見込み」の年月を記入しましょう。
職歴は最後の学歴を書いたあと、1行空けてから「職 歴」の項目を立てて「なし」と書きます。その1行下に右寄せで「以上」と書けばOKです。
学生時代のアルバイト経験は、職歴には含まれません。
コラム:学歴詐称は絶対NG!最悪、解雇になることも
履歴書を書く上での大前提ですが、学歴を詐称することはやめましょう。学歴を詐称しても、卒業証明書などで最終的に嘘がバレてしまいます。
学歴詐称がバレた場合、就職活動中であれば、不採用になるのはもちろん、たとえ就職できたとしても、のちのち解雇となる可能性が高いです。
いずれにせよいい結果にはならないため、履歴書は学歴に限らず、正直に書くようにしましょう。
履歴書の学歴欄、こんなときはどう書く?
さまざまなケース別に、履歴書の学歴の正しい書き方を紹介します。
中退した場合
学校を中退した場合は、「〇〇大学△△学部□□学科 中途退学」と書きます。「中退」と省略しないようにしましょう。
また、家庭の事情などで退学せざるを得なかった場合、誤解されないよう1行下に理由も簡潔に書いておくとよいでしょう。
転校した場合
転校した場合は、「◇◇高等学校 入学」(転校前の学校)の1行下に、「◆◆高等学校 転入学」と転校先の学校を書きます。
大学の場合、高校と同様に「〇〇大学△△学部□□学科 入学」の1行下に「〇〇大学△△学部□□学科 編入学」と書くか、短大などを一度卒業していれば「〇〇短期大学△△学部□□学科 卒業」の1行下に「〇〇大学△△学部□□学科 編入学」書けばOKです。
学部、学科を変更した場合
学部や学科を変更した場合、「〇〇大学△△学部□□学科 入学」の1行下に「〇〇大学◇◇学部◆◆学科 編入学」と、大学名から改めて書きましょう。
同じ高校で学科を変更した場合も同様です。
浪人・留年をした場合
浪人・留年した場合、学歴欄に「浪人」「留年」などとわざわざ書く必要はありません。
正しい入学年度・卒業年度を記入すれば、浪人や留年は採用担当者に伝わります。
休学した場合
休学した場合は、学歴欄には「◆◆高等学校 休学」「〇〇大学△△学部□□学科 休学」と書き、その下の行には、大まかな休学期間と「病気療養のため」「家庭の事情により」など、休学の理由を簡潔に書きます。
一般的に休学は、採用担当者にいいイメージをもたれないため、理由を書かないと「授業についていけなかった」「挫折しやすい」などと思われてしまう可能性もあります。
過去に病気で休学し、現在は完治している場合は、「現在は完治し、勤務に支障なし」など、今は働く上で問題がないことを記載するといいでしょう。
留学した場合
留学の場合は、留学した期間によって履歴書での書き方が異なります。
留学期間が1年未満の場合
短期の語学留学、ホームステイや、授業の一環として海外研修があるなど、留学期間が1年未満の場合は「学歴」として認められないため、学歴欄には書きません。
短期であっても、海外での経験をアピールしたい場合は、履歴書の自己PR欄などを使って海外での経験があることを伝えましょう。
留学期間が1年以上の場合
留学期間が1年以上の場合は、入学した学校の1行下に「留学期間、国名、学校名」を書きます。留学をした理由や留学先で経験したことは、学歴欄以外の自己PR欄などでアピールするといいでしょう。
社会人経験をしたあとに学生となった場合
社会人として働き、再度学生になった場合、学歴は学歴欄にまとめて書くようにしましょう。時系列に沿って職歴の下に書く必要はありません。
学歴欄だけを見ると、何年もブランクがあるように見えますが、職歴欄を見れば社会人経験を積んだ後に学生として学んだことが分かるため、問題はありません。
学歴・職歴欄の記入が済んだら…
学歴・職歴欄を書き終えたら、周辺の欄もあわせて確認しておきましょう。
▼免許・資格欄
▼趣味・特技欄
このほかの欄の書き方については、下記の「履歴書の書き方ガイド」で解説しています。また、作成時のポイントや提出マナーについても紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。