全ケースに対応 履歴書の職歴の書き方

 履歴書の学歴を記入し終えたら、次は職歴です。この記事では、履歴書の職歴の書き方を状況別に分かりやすく解説します

履歴書の職歴の書き方

履歴書の職歴は、最後の学歴のあとに1行空けてから書き始めます。1社ごと時系列順に「入社」「退職」を記入し、在籍中の場合は最後に「現在に至る」と書けばOKです。

くわしく解説していきます。

1)「学歴」の最後から1行空けて「職 歴」と書く

学歴の最後の行から1行空けて「職 歴」と書きます。欄の中央に、バランスよく見えるよう「職」と「歴」の間を一文字空けて書くのがおすすめです。

学歴の記入が済んでいない場合は、下記の記事から書き方を確認してください。

2)1社ずつ、1行目「入社」2行目「退職」の順番で

「職 歴」と書いた行の下に、入社した会社を1社ずつ記入します。1行目には会社名と「入社」と書き、転職経験がある場合や、すでに退職している場合は2行目に、会社名と退職理由に続けて「退職」と書きます

退職理由は、退職した年月と社名に続いて以下のいずれかを記入しましょう

  • 自己都合退職の場合→「一身上の都合により退職」
  • 会社都合退職の場合→「会社都合により退職」

※転職や体調不良による退職などは「自己都合退職」、会社の倒産や会社が原因のリストラなどは「会社都合退職」

このほかの退職理由の書き方について

3)在籍中の場合「入社」の1行下に「現在に至る」と書く

在籍中に転職活動している場合は「入社」の1行下に「現在に至る」と書きます

すでに会社に退職することを伝えている場合は、代わりに「退職予定(20XX年○月○日)」と書いてください。

退職することを伝えている場合の書き方について

4)最後は右寄せで「以上」と書く

すべての経歴が書き終わったら、改行して右寄せで「以上」と書きます

コラム:職歴を記入するときの注意点4つ

職歴を記入する際の注意点を4つまとめました。

履歴書内で統一すれば西暦でも和暦でもOK!

職歴に書く年号は、履歴書全体で統一すれば西暦和暦どちらでもOK

西暦の場合「年」の欄には「2020」などと数字だけ書きましょう。和暦の場合は「平成30」や「令和2」などと年号もつけます。

空白期間ができてしまうため、職歴はすべて書く

職歴が多い場合、どこからどこまで書くか迷いますが、空白期間ができないよう、経歴はすべて書きましょう。職歴を省略してしまった場合、最悪の場合、経歴詐称として解雇されてしまう可能性もあります。

職歴が書ききれない場合はこちら

「転職活動に集中するため」「病気療養のため」など、離職期間がある場合の職歴欄の書き方について、くわしくは下記の記事で解説しています。

企業名・部署名などは省略せずに正式名称で

会社名の「株式会社」を「(株)」と省略するのはNG会社名に旧漢字が使われている場合は、履歴書でも正式名称で書きましょう。自社のホームページを確認するのが無難です。

部署名や配属先の記載は任意ですが、今までの経験が希望職種にマッチする場合は書くのがおすすめです。

会社情報や業務内容の説明は基本的に不要

企業の事業内容や従業員数などの会社情報やくわしい業務内容は、職務経歴書に記入するのが基本。職歴欄に書く必要はありません。

職務経歴書のくわしい書き方は、下記の記事で解説しています。

業務内容については、職歴欄に余裕があれば記入してもよいでしょう。

履歴書の職歴欄、こんなときはどう書く?

さまざまなケース別に、履歴書の職歴欄の正しい書き方を紹介します。

職歴欄に業務内容を記入する場合

履歴書の職歴欄の見本画像(業務内容を記入する場合)

職歴欄に余裕があれば、社名の1行下に(1)配属先(2)業務の概要の順で記入してもOK。2行に分けて書いても問題ありません。

〈例〉

  • 〇〇に配属、〇〇業務を担当
  • 〇〇に配属、〇〇業務に従事

アルバイト・パート経験を書く場合

中途採用への応募で職歴がアルバイトしかない場合は、職歴欄にアルバイト経験を書いてもOKです。会社名の横に「株式会社〇〇 入社(アルバイト)」とカッコ書きしてください。

なお、アルバイトの面接を受ける学生や新卒採用に応募する就活生は、アルバイト経験を職歴として記入することはできません

下記の記事では、このほかのアルバイト経験の記入見本自己PRや志望動機へのアルバイト経験の書き方も解説しています。

派遣社員の経歴を書く場合

派遣社員の経歴を書く場合は、入社については「株式会社〇〇より株式会社△△に□□として派遣」と記入します。その1行下に「派遣期間満了のため退職」とします。

派遣の経験を書く場合は「派遣元の会社(派遣会社)」「派遣先の会社」を明記するのがポイントです。

下記の記事では、職歴欄に派遣経験を書くときのポイント自己PRの書き方も解説しています。

契約社員の経歴を書く場合

契約社員の経歴を記載する場合は「株式会社〇〇に入社(契約社員)」と書きます。その1行下に「契約期間満了のため退職」とします。

契約社員についてくわしく

看護師や公務員などの場合

病院で勤務する人は「社員」ではなく「職員」になるので、病院名に続いて「入社」ではなく「入職」と書きましょう

その他、公務員は「入庁」、銀行員は「入行」、テレビ局員は「入局」と書きます。

昇進・昇格した場合

昇進・昇格は立場・役割が変化しただけで「職歴」には該当しないので、履歴書の職歴欄に記載する必要はありません

アピールしたい場合、履歴書の自己PR欄や職務経歴書に書きましょう。

社名変更した場合

【社名変更したときの履歴書の職歴欄の書き方】 (年/月/職歴欄): 2018/4/株式会社◯◯(現:株式会社◯◯ホールディングス)入社 現在に至る

在籍当時から社名変更した場合、「株式会社アルファベット(現・株式会社ABCホールディングス)」という形で、新しい社名はカッコ書きにしましょう

社名変更についてくわしく

異動・転勤した場合

異動・転勤した場合の職歴の書き方(見本画像)異動や転勤をした場合、基本的には職歴欄に書く必要はありません。配属先の変更など、具体的な内容は自己PR欄や職務経歴書に書いてください。

もし記入したい場合は、「入社」の行に続けて最初の配属先を書いた上で、1行下に異動した年月と異動先の部署名、勤務地名を書くようにしましょう。

出向した場合

出向した場合の職歴の書き方(見本画像)

出向した場合は、入社した会社に関する記載の1行下に「子会社である株式会社△△へ出向」と書きましょう

出向先から出向元の会社に戻った場合は、「株式会社○○に帰任」と書きます。

転籍した場合

転籍した場合の職歴の書き方(見本画像)従来と異なる会社に移り、新たにその会社に雇用される「転籍」となった場合、入社した会社に関する記載の1行下に「子会社である株式会社□□に転籍」と書いてください。採用担当者には会社都合で所属企業が変わったことが伝わります。

学歴・職歴欄の記入が済んだら…

学歴・職歴欄の記入が終わったら、次は「免許・資格」欄を記入していきましょう。くわしくは、以下の記事で解説します。

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