辞めたいときに、できること 上司が嫌い。3つのストレス解消法

仕事にまつわる悩みで多いのが「上司が嫌い」というものです。

嫌いな上司に対してストレスを感じた時、「会社を辞めたい」と思った時の対処法や、部下に「嫌い」と思われるような上司にならないためのコツについて説明します。

上司が嫌いでストレスを感じたら?

上司が嫌いでストレスを感じた時は、ストレスを軽減するためにできる3つの行動を紹介します。

・かかわりを最小限にする ・同じ悩みを持つ人と話し合う ・異動希望を出す

嫌いな上司とのかかわりを最小限にする

嫌いな上司とは挨拶や仕事にまつわるやりとりのみにとどめ、かかわりを最小限にしましょう

例えば、報連相はなるべくミーティング中に済ませておく、上司が出席する飲み会には極力参加しない、上司がオフィスでランチをとっている場合は外食したり、お弁当を外で食べたりするなどです。

ただし、あからさまに上司を避けたり、嫌悪感をむき出しにしたりすると、トラブルにつながる可能性もあるため注意しましょう。

嫌いな上司について同じ悩みを持つ人と話し合う

自分と同じく、その上司に対して嫌悪感を持っている社員と話し合ってみましょう。同じ悩みを持つ人と話すだけで、気持ちが落ち着くこともあります。

また、複数の社員が特定の上司のセクハラやパワハラに悩んでいる場合、被害に遭っている社員全員でその上司より立場が上の上司に相談してみるのも一つの方法です。

嫌いな上司を避けるために異動希望を出す

嫌いな上司と顔を合わせることのない部署や勤務地に異動し、上司とのかかわりをなくすという方法もあります。

異動希望を出す際には「上司が嫌いだから」と正直に伝えるのではなく「○○部門の□□業務にチャレンジしたい」などのポジティブな理由を選びましょう

ただし、多くの会社で自己都合による異動は簡単には認められないため、時間や労力がかかることは心に留めておきましょう。

コラム:嫌いな上司への「仕返し」や「潰す」ことは考えない

いくら上司が嫌いでも仕返しや「潰す」といったことを考えるのは避けましょう

仕返しをした場合、一時的には気分がスッキリするかもしれませんが、逆に自分のほうが社会的信用を損なう可能性が大きいです。

その結果、「攻撃的な人で、一緒に仕事をしづらいのでは」と思われて職場での立場がなくなったり、退職せざるを得ない状況になったりすることもあります。仕返ししても、結局自分が損をするなどデメリットの方が大きいため、関わらないのが一番です。

上司が嫌いな理由がパワハラやセクハラの時は?

上司が嫌いな理由がパワハラやセクハラである場合、「会社を辞めたい」と思ってしまうのは無理もありません。

ただ、足早に行動する前に、まずは以下の方法をとりましょう。

・パワハラ・セクハラの証拠を集めておく ・人事部・コンプラ担当部署に相談する ・労働局やハローワークに相談する ・どうしても我慢できない場合は転職を

パワハラやセクハラの証拠を集めておく

上司からのパワハラやセクハラが原因で「会社を辞めたい」と感じているときは、まずその証拠を集めましょう

パワハラやセクハラに該当するメールはしっかり保存しておくことはもちろん、上司の発言をメモしたり、録音したりするのも有効です。

また、セクハラやパワハラが原因で通院した場合、受診した記録も忘れずに保管しておき、労基署や専門家に相談する際に提示できるようにしておきましょう。

人事部やコンプライアンス担当部署に相談する

パワハラやセクハラをしてくる上司に関する悩みを、人事部やコンプライアンス担当部署に相談してみましょう

状況によっては、嫌いな上司とは違う部署に異動させてもらえたり、支店へ転勤させてもらえたりすることもあるため、転職することなく仕事を続けられます。

労働局やハローワークに相談する

セクハラやパワハラをしてくる上司について、労働局の「総合労働相談コーナー」に相談するという方法もあります。こちらは裁判所や法テラスとも連携しており、相談内容に労働基準法等違反の疑いがある場合、労基署への取り次ぎなどを行ってもらえます。

また、ハローワークでも仕事に関する悩みを受け付けており、転職に関する相談にも対応してくれます。

どうしても我慢できない場合は転職を

上司からのパワハラやセクハラなどで心身ともに疲れ切っていて、どうしても我慢できないという場合は転職を視野に入れましょう

ただし転職する場合、新しい職場や転職が決まるまでの生活費の工面など、その後の生活についてしっかり考えた上で決めることが大切です。

例えば、失業手当をもらうときに優遇される「会社都合」で退職するためには、パワハラやセクハラなどのハラスメントを会社に認めさせなければなりません。しかし、会社がそういった事実を簡単に認める例は少なく、泣き寝入りとなるケースもあるのが実情です。

※パワハラが原因の退職について詳しくは→パワハラで退職すべき?辞めない方法は?

「嫌い」と思われる上司にならないために

最後に、自分自身が嫌われる上司にならないために気を付けたいコツを3つ紹介します。

・常に冷静な対応を心がける ・失敗を部下に押し付けない ・指示や考えを統一しておく

常に冷静な対応を心がける

感情的にならず、冷静に対応できるようにしましょう

部下に対して八つ当たりしたり、常にイライラして周囲に気を使わせてしまったりすると、嫌われる原因になります。

また、過度に攻撃的な言動を行った場合、パワハラに該当することもあります。

失敗を部下に押し付けない

仕事でトラブルが起きた時、部下のせいにして自己保身に走ってしまうと、部下からの信用を失うきっかけとなり、嫌われる対象となります。

自分に過失がある場合は素直に認め、部下にしっかりと謝罪することも大切です。

指示や考えを統一しておく

指示内容や仕事に対する考え方がコロコロ変わると、部下からの信用を失うことはもちろん、現場の混乱を招くことにつながります。

指示を変更する場合にはその理由をしっかり説明するなど、部下の状況を考えた対応が必要です。

まとめ

上司が嫌いな場合、ストレスを軽減させるような工夫をしましょう。

まずはできる限り関わりを持たないようにしつつ、信頼できる第三者に相談したり、異動を希望したりするのも良いでしょう。

ただし、上司からのハラスメントがひどい場合は、転職を視野に入れることも一つの方法です。その場合、退職後の生活についてしっかり考えた上で決断しましょう。

▼クソ上司をなんとかしたい

▼「上司とのつきあい方」をまとめて読む

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