男女別に対処法や選び方を解説 面接用のスーツがない場合は?

採用面接ではスーツを着用するのがマナーですが、私服勤務をしている場合、面接に来ていくようなスーツを持っていないという方もいるのではないでしょうか。

この記事では、面接用のスーツがない場合の対処法や選び方について解説します。

面接に着ていくスーツがない場合はどうする?

スーツを用意するのが無難

スーツがない場合でも、私服指定がない限り面接ではスーツを着用するのがマナー

第二新卒の場合は就職活動の際に使ったリクルートスーツを着用しても構いませんが、学校を卒業してから3年以上経っている場合は、ネイビー、グレーなどのベーシックな色のビジネススーツを一着新調しましょう。

スーツの選び方については2章「【男女別】転職の面接で着るスーツの選び方」で詳しく解説します。

TPOに合わせた適切な服装選びは基本的なビジネスマナーの一つ。面接直前に慌てないよう、余裕を持って準備しておきましょう。

スーツ購入場所・価格・仕上がり日数

面接用のビジネススーツは、スーツ専門店以外にも、スーパーの衣料品コーナーやファストファッションのお店でも購入できます。

デザインやサイズ展開が豊富なのはスーツ専門店ですが、予算を抑えたい場合はスーパーやファストファッションを利用すると、2万円以下でスーツの上下セットを揃えることができます

購入場所と、スーツを上下セットアップで購入した場合の相場をまとめました。

スーツの購入場所と相場 ◆スーツ量販店(洋服の青山、AOKIなど) 〈特徴〉フォーマル、スタンダードなデザイン イタリア製などの高級スーツも 〈相場〉メンズ2~9万円 レティース2~4万円 ◆ツープライススーツショップ(ORIHICAなど)〈特徴〉若手向けのカジュアルめのデザインも 手の届きやすい価格帯で人気 〈相場〉1.8~4万円 ◆スーパー(イオン、イトーヨーカドーなど)〈特徴〉スーツ専門店に比べると限定的なラインアップ 安価でスタンダードなデザイン 〈相場〉1~2万円 ◆ファストファッション(ユニクロ、ZARAなど) 〈特徴〉スーパーよりさらに安い価格帯でスタンダードなデザイン  ブランドによっては色柄物など攻めたデザインも〈相場〉1~1.5万円 

スーツはオンラインでも購入できますが、サイズが合っていないとだらしない印象になるため、お店で試着した上で購入することをおすすめします。

お直しの日程にも要注意

スーツのパンツの裾やジャケットの袖などを自分の体型にぴったり合わせるには「お直し」が必要です。

お直しを依頼すると、購入した当日にスーツを持ち帰れないことがあります。混雑状況によっては受け取るまでに1週間以上かかる場合もありますので、スーツの準備は余裕を持って行いましょう。

価格はパンツの裾上げが500~900円程度、ジャケットの袖丈詰めが1,000円~2,000円程度です。

お直しの相場と受け渡し日数 ◆裾上げ シングル 〈相場〉500~800円 〈受け渡し日数〉当日~翌日 ◆裾上げ ダブル〈相場〉600~1,000円 〈受け渡し日数〉当日~翌日  ◆ウエスト直し パンツ〈相場〉800~1,900円 〈受け渡し日数〉5~7日 ◆ウエスト直し スカート 〈相場〉1,900円~ 〈受け渡し日数〉5~7日 ◆袖丈直し〈相場〉1,200~2,300円 〈受け渡し日数〉5~7日

スーツを買いたくない場合はレンタルでもOK

「面接のためだけにスーツを購入するのはお金がもったいない」という場合は、レンタルサービスを利用したり、友人や兄弟姉妹から借りたりするという手段もあります。

レンタルの場合、スーツだけでなく、シャツやネクタイ、ベルト、靴など必要なものを一式セットで借りることも可能です。

3泊4日で5~6,000円程度で利用でき、スーツは利用予定日の前日~前々日に届きます。利用後のクリーニングは不要でそのまま返却すればいいので、一時的に利用したい場合におすすめです。

サイズについては、身長や胸囲などからぴったりのスーツを選べるようになっていますが、裾直しなどの細かなサイズ調整はできませんので注意しましょう。

スーツもサブスクリプションの時代?

近年は複数着のスーツを月額5~6,000円でレンタルできるサブスクリプションサービスも登場しています。

シャツやネクタイもコーディネートされた状態でレンタルでき、細かなサイズ調整も可能です。

ただし、サブスクリプションは半年~2年など一定期間利用することが前提のサービスなので、申し込める期間や解約できるタイミングが限られています。入社後も研修のためにしばらくスーツが必要な場合には、このようなサービスもおすすめです。

コラム:パート・アルバイトの面接もスーツが必要?

パートやアルバイトの場合、面接の服装について指定がないことは珍しくありません。

仕事内容にもよりますが、飲食店や店舗スタッフの場合は私服でも問題ないでしょう。

ただし、私服とはいえ清潔感を優先し、世代を問わずに受け入れられやすい服装を心がけましょう。破れたジーンズや短いスカートといったカジュアルなもの、汚れやしわのついた清潔感のない服は避け、シンプルなボトムスに襟付きのシャツを合わせましょう。足元も、履きつぶしたスニーカーやピンヒールはNGです。

※私服での面接について詳しくは→男女別で詳しく解説|私服面接の正しい服装【画像あり】

一方、パート・アルバイトであってもスーツを着て働くような仕事の場合、面接でもスーツを着用するのが無難です。働いているイメージを持ってもらいやすく、好印象につながります。

【男女別】転職の面接で着るスーツの選び方

普段スーツを着ることがなければ、なおさら「ベーシックなスーツ」がどんなものかイメージが難しいかもしれません。

ここでは男女別にスーツを選ぶときのポイントについて簡単に説明します。

女性編

【女性編】面接時のスーツの着こなしポイント→ジャケット…黒・濃紺・グレー、ボトム…膝の丈・裾の丈に注意、インナー…色や淡色の明るめの色、靴…かかとやつま先を出さない、時計…シルバーの金属製、カバン…無地の肩がけ、アクセサリー…小ぶりのものだけ、ネイル…無地のヌーディな色、髪色…ダークブラウンまで

女性のスーツは、ジャケットさえ着用していれば必ずしも上下セットアップである必要はありません

ただし、金融やホテル業界を志望する場合はセットアップのスーを着用しましょう。

夏場のインナーは半袖でも問題ありませんが、体のラインが目立つものや、露出の多いものは避けてください。

また、注意したいのがパンプスのヒールです。ヒールのゴムがすり減っていると、歩く度にカツカツと不快な音が鳴ってしまいます。だらしない印象を与えかねないため、ヒールがすり減っていないか必ず確認しましょう。

長すぎる爪や派手なマニキュアも面接ではNGです。爪は指先から3~5ミリ程度出ている状態がもっとも美しいとされています。マニキュアを塗る場合は、クリアタイプかヌードカラーにすると指先をよりきれいに見せることができます

※スーツの着こなし方や身だしなみについて詳しくは→「スーツじゃないとダメ?」【男女別】転職時の面接の服装まとめ

男性編

【男性編】面接時のスーツの着こなしポイント→スーツ…黒・紺・暗めのグレー、ワイシャツ…ノーマルの白や青、ネクタイ…青やえんじがおすすめ、靴…黒や焦げ茶の革のもの、時計…シルバーの金属製、カバン…黒のビジネスバッグ

男性は面接の際には必ずネクタイ・ジャケットを着用しましょう。

近年ではクールビズが浸透し、夏場はノーネクタイ・ノージャケットという会社も増えていますが、それが認められるのはあくまで入社してからシャツも必ず長袖にしてください。

また、金融業界(銀行、保険、証券)やホテル業界は堅めな服装が好まれるので、季節を問わずシックな装いを心がけてください

まとめ

近年、1万円もあればスーツを上下セットで揃えられるようになりました。

面接に必要なスーツや小物は余裕をもって準備し、本番にそなえましょう

また、3泊4日5,000~6,000円程度でスーツをレンタルできるサービスもあります。

面接用のスーツを持っておらず、あまりお金もかけたくないという場合は、こういった手段を検討してみてもいいかもしれません。

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