写真でわかる・転職時の面接の服装・マナー(スーツ編)

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面接時の服装・スーツ

転職活動の面接に行く服装で、悩んでいませんか? 

「面倒だから、就職活動と同じなら間違いないだろう」と思ったあなた。必ずしもそれは正解とは限りません。社会人経験を積んだあなたがリクルートスーツを着、就活のような格好をしてしまうことで、頼りなく見えてしまったり、印象が薄れて他の候補者の中に埋もれてしまうリスクがあるからです。

 スーツの色や、男性ならばネクタイの色、女性ならばインナーの種類、カバンや靴の選び方や髪型・メイクのマナーなど…このページでは、面接の服装を写真で解説しています。きっとあなたも、今度の面接に何を着て行くべきか、パッと見て答えが出るでしょう。

【目次】
1.これだけは守りたい転職時の服装 3つの心得
2. スーツで転職活動の面接に行く場合(男性編)
写真で見る、男性が面接に行く服装
色合わせに迷ったら…
男性に多いNGポイント
3.スーツで転職活動の面接に行く場合(女性編)
写真で見る、女性が面接に行く服装
パンツとスカート、どちらが良いの?
メイクはナチュラルで
女性に多いNGポイント
4.季節ごとの面接服装マナー
夏場でもジャケット着用が基本・男性は長袖のワイシャツを
冬場はコートの種類と置き方に気をつける
雨の日の傘は折りたたみがオススメ
5.まとめ
万人受けする清潔で健康そうな人を目指して

1.これだけは守りたい転職時の服装 3つの心得

想像して下さい。あなたがもし面接官で、目の前には不潔でだらしない人と清潔で爽やかな人がいます。どちらに良い印象を抱くでしょうか?

また、自社の規律を守っている人と、破っている人、どちらを採用したいと考えるでしょうか?

 スーツの面接に欠かせないのは、清潔感と良識・節度ある装い。「前職ではこの格好で働いていたから」「ありのままを見て欲しいから」などと考えず、相手企業のドレスコードに合わせることが社会人としてのモラル。とは言え、企業の求めるドレスコードを事前に把握することは難しいでしょうから、次の3つを意識し、できる限り相手に抵抗感を感じさせないことが大切です。

  • 清潔感と健康な印象を最優先にする
  • だらしない服装は避ける
  • 世代を問わず受け入れられやすい服装を心がける

2.スーツで転職活動の面接に行く場合(男性編)

 写真で見る、男性が面接に行く服装

面接に行く服装・男性

  1. スーツ:色は黒・紺・グレー(明るすぎないもの)などがベター。無地か、できるだけ目立たない柄のものが無難。サイズがピッタリのものを選びましょう。ボタンは、三つボタンなら真ん中のみ、二つボタンなら上だけ留めること。サイドポケットのフラップは、晴れの日は中にしまい、雨の日は出すのが正しい着こなしです。
  2. ワイシャツ:白が基本。ドゥエ・ボットーニなどの襟の高いシャツはネクタイが下がりやすいので避けた方がベター。
  3. 袖口:ワイシャツの袖口は、スーツの袖よりも1~1.5センチほど出るのが理想。長すぎるとだらしない印象に。また、袖口のボタンはしっかりと留めましょう。
  4. ネクタイ:色に決まりはありませんが、ビビッドなピンクやパープルは相手の好みが分かれるかもしれません。柄についても同様で、レジメンタルストライプや小柄のチェックなど、シンプルかつ一般的なものが良いでしょう。色によってはコーディネートが難しくなるため、念のためスーツや靴と合わせて違和感がないか確認を。
  5. ベルト:ベルトはスーツに合うシンプルなものを。革がボロボロにくたびれていたり、バックルやベルト自体のデザインが派手すぎるものは避けること。色は必ず靴と合わせましょう。
  6. 靴下:靴下は黒またはスーツと同じ色にそろえること。
  7. 靴:黒または焦げ茶がベター。キャメルなどの明るい色や、つま先が尖っているなどの個性的なものは、避けた方がよいでしょう。必ず面接前にしっかり磨き、艶を出しておくこと。かかとがすり減った靴や傷がある靴は、リペアに出しておいた方が良いでしょう。
  8. 時計:携帯電話が時計代わりになった今も、まだまだ腕時計の着用を社会人としての常識ととる企業があるようです。普段は付けていなかったとしても、面接の時だけは身につける方が無難。腕時計は黒や茶色の革またはシルバーなど、社会人として相応しいものを。価格帯の安いトイウォッチは避けましょう。
  9. カバン:できれば靴と同じ色の革が無難。ない場合はナイロンでも可ですが、社会人らしいデザインのもので、かつ手を離しても自立するものを。これは、面接中に足元に立てておくため。トートバッグや肩掛けは当然NGです。

色合わせに迷ったら…

紺or赤ネクタイなら靴は黒でも焦げ茶でもOK

面接の服装・合わせ心理学では、青いネクタイは相手に信頼感を与えると言われ、逆に赤いネクタイはオバマ大統領がスピーチの際に着用しているように、情熱や主張を伝えるのに有効と言われています。

青いネクタイも赤いネクタイも、比較的どの色のスーツとも合わせやすいのでオススメです。

但し、色の印象が強く出るため、自分のキャラクターに合う方の色を選びましょう。語り口が穏やかな人は赤よりも青の方が無難です。逆に情熱的なコミュニケーションが得意な人は、赤を選んでみると良いでしょう。

季節感を意識して

面接に行く服装・ネクタイ淡め夏場や春先の面接では、淡いピンクやグレーのネクタイが、爽やかな印象を与えられるため好まれやすいでしょう。着こなしに慣れている人は、さりげなく季節感を意識してみても良いですね。

 

なお、銀行や保険会社、証券会社、ホテル産業は、特に堅めの服装が好まれますので、年中通してシックな装いを。靴とカバンは黒、スーツは紺または黒、ネクタイは落ち着いた色味で無地または小さめの柄を心がけましょう。

 

男性に多いNGポイント

面接時の髪型

前髪が目にかかる、固めすぎ、跳ねすぎに注意

・髪型
髪型は相手に不快感を与えないことが最優先。目に前髪が掛かっていたり、ラフに跳ねていたり、ツンツンに立てすぎていたり、髪の色が明るすぎるのはあまり良い印象になりません。髪が長めの人は思い切って切るか、最低限しっかりと分けて耳に掛けるなどの対処を。髪型のこだわりで合否が左右されることもあるため、普段こだわりがある人も、面接の時だけと割り切って、清潔感を重視したセットを意識しましょう。

・におい
面接室は密室です。事前に煙草を吸ったり、香水を付けていると、その香りは面接官に確実に届きます。スーツを着たら、煙草は面接終了後まではガマンするのがベター。また、香水の香りは好みがわかれるため、いくら良い香りと思っても、できるだけ付けない方が無難です。また、口臭を予防する意味でも、必ず歯を磨いてのぞみましょう。

 ・肌ケア
一般的に企業が容姿で人を判断することはありませんが、不健康な印象を与えてしまうのは考えもの。疲れが顔に出ているな…という場合には、サプリやスキンケア商品で調子を整える、面接の前日にたっぷり睡眠を取るなど、気を配っておくとベターです。

 ・眉毛
細く整えた眉毛は、相手に威圧感を与える可能性があり、あまり好印象にはつながりにくいでしょう。今から伸ばしても間に合わない…という場合は、できるだけ柔和に見えるよう、より笑顔を心がける必要があるでしょう。

 ・ヒゲ
どんなに綺麗に整えられていたとしても、ヒゲは剃った方が無難です。

転職の面接の服装・スーツがぶかぶか
肩幅が大きすぎる、袖丈が長すぎてワイシャツの袖が出ない、ズボンの太さも長さも合っていない…

・スーツのサイズ
何年も前に買ったスーツは、形が古いだけでなく身体に合わなくなっている可能性が。

小さすぎてボタンがはまらないのは論外ですが、逆に大きすぎてダボダボだと、子供が親のスーツを借りてきたように頼りない印象になってしまいます。ふだん仕事でスーツを着ていない人は得に注意しましょう。

・スーツのシワ、ヨレ
よくあるのは、ジャケットの襟(ラペル)が立ってしまうこと。また、腰や膝裏などはシワができやすく、自分では気付きにくいので鏡でしっかり確認を。

 ・アクセサリー
ピアスやネックレスはもちろん、ブレスレットや指輪など…どんなにシンプルなものでも、アクセサリーを付けるのはNG。但し結婚指輪は外す必要ありません。

 ・ベスト、セーター
冬場のセーターは企業によってはラフに捉えられる印象が。スーツと同じ生地でできた三つ揃いのベストのみ、着用可と考えましょう。

 

3.スーツで転職活動の面接に行く場合(女性編)

写真で見る、女性が面接に行く服装

面接時の女性の服装

  1.  スーツ:シンプルで清潔感のあるデザインのもの。色は黒や紺、グレーが一般的。白やビビットな色のものは避けた方が良いでしょう。派手過ぎず、かつリクルートスーツっぽくならないことが重要。ボタンは、必ず留めること。但し、三つボタンなら真ん中のみ、二つボタンなら上だけ留めること。
  2. ボトム:スカートの場合は膝丈に。膝の真ん中から少しだけ上に来るくらいが最も綺麗に見えると言われています。パンツの場合はヒールの付け根よりも数ミリ下に裾がくるくらいがちょうど良い長さ。パンツでインナーをタックインする場合は、靴と同色のベルトの着用も忘れずに。
  3. インナー:色に決まりはありませんが、カジュアルすぎるものはNG。白いブラウスか、白または淡色のシャツまたはカットソーが清潔に見えて良いでしょう(但し、白ブラウスは就活生のように見えてしまうためダークスーツとは合わせない方が無難)。フリルやドレープが派手過ぎるものは避けましょう(控え目にあしらわれているものならOKです)。下着が透けないよう、インナーの下には同色のキャミソールを着用した方がベターです。
  4. 袖:ジャケットの袖丈は、親指の付け根くらいが基本。ブラウスでない限り、インナーの袖を見せる必要はありません。
  5. ストッキング:肌の色に近い無地のベージュが原則。タイツや装飾入りのタイプはスーツに合わないため避けましょう。
  6. 靴:黒のシンプルなパンプスで、ヒールが5cm程度がベターです。スニーカーやピンヒール、オープントゥ、サンダルやミュールは避けること。汚れや傷は悪印象のもと。必ず面接前に磨く・修理に出すなどのケアを。
  7. 時計:携帯電話を時計代わりにすることが多くなった今も、ビジネスシーンでは時計の着用が礼儀と見なされるケースがあります。黒や茶色、ベージュや白、またはシルバーの、スーツに合うデザインのものを選びましょう。トイウォッチやデジタルは避けた方が無難です。
  8. カバン:もらった書類を折らずに収納できるよう、A4サイズのシンプルなビジネスバッグが基本です。素材は革でもナイロンでも構いませんが、できれば靴と同じ色のもの、難しい場合は黒が良いでしょう。柄やブランドロゴが大きく入ったもの、トートやリュックはNGです。

 パンツとスカート、どちらが良いの?

面接の服装・女性・パンツスーツ

パンツはアクティブ・キャリアウーマン的な印象に

一般的に、パンツスーツはアクティブで機敏な印象を与えるため、キャリアウーマン的なバリバリできる女性を演出でき、営業職の面接に向いていると言われています。

逆にスカートは、女性らしさや清楚さが出るため、事務職や受付、秘書などの面接に履いていく人が多いです。

とはいえ、よほどこだわりの強い業界でない限り、パンツかスカートかが合否に響くケースは稀。

最終的には自分が似合っていると思う方を選びましょう。

 

 メイクはナチュラルで

ナチュラルメイク

伝えたいのは清潔感と健康な雰囲気。普段よりもナチュラルメイクを心がけ、チークやリップで血色の良い印象に見せると良いでしょう。目元はピンク系、口元はピンクまたはオレンジ系がオススメです。グロスや濃いアイメイク、つけまつげ、寒色づかいは避けた方が無難です。

 

女性に多いNGポイント

面接時の髪型・ポニーテール

ポニーテールはできるだけ低めの位置で。

・髪型
就活のときほど厳しく考える必要はないものの、お辞儀をしたときに顔に掛かったり、スーツの前襟が髪で隠れたり、面接中に書き上げなければいけないようなら、低めのポニーテールで結んだ方が無難です。
前髪は目に掛かるようなら分けること。
横分けにしてピンで止めると落ちにくいです。ボサボサ髪も当然NG。

 

・髪の色
面接時の髪型・女性前襟が隠れる、目に掛かる、高い位置で結ぶ、髪色が明るすぎるはNG。
業界にもよりますが、厳しい企業では「茶髪というだけで落とします」という場合も。
一般的に望ましいとされるのは黒、許容されて落ち着いた色のダークブラウンまで、ということが多いでしょう。
今の職場ではOKでも、明るい髪の色をしている場合は、一時的に黒く染め直すのが無難です。

 ・爪
長すぎる爪や、付け爪、ネイルアート、派手なマニキュアがNGポイント。マニキュアを塗らないのも手ですが、ヌードカラーまたはクリアのマニキュアを塗っておくと、より指先を綺麗に見せられて良いでしょう。長さは、指先から3~5ミリ程度出ているのが最も綺麗と言われています。深爪のしすぎにも注意。

 ・スーツのシワ
女性のスーツはタイトなものが多いため、背中や肘、膝裏といった可動部には特にシワが寄りやすいです。鏡でしっかり確認をして、必要であればアイロンを掛けておきましょう。また、腿に輪状の横ジワができている場合は、パンツが太ももに対してピチピチすぎる印。別のスーツに替えるか、セットのスカートに切り替えましょう。

 ・ヒール
ピンヒールがNGなのは先述の通りですが、歩いたときにカツカツ音のするものもNG。ヒールが華奢じゃなくても、かかとが減りすぎた靴は音が鳴りやすいので注意。

 ・アクセサリー
アクセサリーは結婚指輪だけ。ピアスやネックレスはもちろん、ブレスレットなどは、どんなにシンプルなものでも外すように心がけましょう。

 

4.季節ごとの面接服装マナー

夏場でもジャケット着用が基本・男性は長袖のワイシャツを

夏場の面接で半袖はNG

どんなに暑くても、ノーネクタイ・半袖シャツ・上着ナシはマナー違反

夏場はクールビズを実施している企業が多いものの、それはあくまで従業員であればの話。面接に訪れる以上、ネクタイもジャケットも着用が鉄則です。面接会場の手前まではネクタイと上着を外していても構いませんが、企業に入る前に必ず着用し、衣服の乱れを整えた上で面接に臨みましょう。

 もちろん、面接官によっては上着を脱ぐことを勧められる場合があります。その際は「それでは失礼します」と断って、二つ折りにした状態で椅子の背もたれに掛けましょう。また、上着を脱ぐかもしれないことに備える意味でも、半袖のワイシャツは着ていかない方がベター。男性の場合、半袖のワイシャツはスーツの袖から手首が見えてしまうため、マナー違反にあたります。女性の場合は上着を脱がないのであれば半袖でも構いません。ジャケットは、移動中は脱いでおき、企業に入る前に着るように心がけましょう。

 なお、汗でワイシャツが透けてしまったり、スーツがまだら模様になることがないよう、面接に行くまでのルートはできるだけ日陰を選び、必ず受付をする前に汗を拭きましょう。

冬場はコートの種類と置き方に気をつける

真冬の面接の服装で気をつけたいのは、コートです。

どんなに暖かくても、ダウンジャケットやジャンパー、カジュアルなデザインのコートは避けましょう。スーツショップで売られている、スーツに合うコート(例えばチェスターコートやステンカラーコート、トレンチコートなど、スーツに合うフォーマルな印象のもの)が無難です。色は、スーツ同様、黒やベージュ、紺、グレーといった派手すぎないものを選びましょう。

椅子にコートを掛ける場合のマナーコートは受付の前に脱ぎ、二つ折りにして片手に掛けて持ちます。面接室に入った際は二つ折りにして、シワにならないよう背もたれに掛けておくか、立てた鞄の上にそっと畳んで置きましょう。椅子の背もたれにハンガーのように掛けるのはマナー違反です。

帰る際も、必ず企業を出て、面接官が見えなくなってから着用のこと。マフラーを着用している場合も一緒に椅子に掛けますが、床に落ちたり、掛け方がだらしなくなるリスクがあるため、よほど寒い日以外は、思い切って巻かないという選択肢もアリです。

 

雨の日の傘は折りたたみがオススメ

雨の日の面接は、傘のチョイスも重要です。多くの場合、企業の傘立てを借りることになるため、あまり個性的なものやボロボロなものは避けたいですし、たたんだ際の見栄えの良さや水切りの具合、さらには面接終了後の傘忘れなど……何かと気を遣います。

そこで雨の面接にオススメなのは、折りたたみ傘。企業に付いたら水を切って折りたたみ、ビニール袋に入れて口を縛ってカバンに入れておけば、傘立てを借りる必要も、忘れて帰る心配もありません。

※折りたたみ傘を鞄にしまうときは、中がびしょびしょになったり、持参した応募書類を濡らさないように気をつけましょう。

 また、雨の日は、スーツが濡れてシミになってしまったり、湿度で髪型が乱れてしまったり、何かと不慮の事態が起こりがち。駅や近くの施設のトイレなど、企業に着く前に一度全身をチェックしておくことも忘れずに。

 

まとめ

万人受けする清潔で健康そうな人を目指して

面接の服装で大切なのは、個性ではなく身だしなみ。日頃のこだわりを捨て、髪をピッタリ分けたり、いつもよりナチュラルなメイクにするのは少し恥ずかしいものですが、面接の場では、ファッション性の高さより、相手に合わせた行動ができる社会人としてのモラルが見られています。ゴールは面接官に「この人が当社で働いていても違和感がない」と思わせること。ビジュアルで尖るより、“相手に受け入れられやすい、清潔で健康そうな人”を目指すことが重要です。