色やブランド、置き方まで 【男女別】面接のバッグ、これが正解
ビジネスバッグは面接の必需品で、服装・身だしなみのひとつとしてチェックされます。
この記事では色・ブランドや大きさなどスーツに合わせてバッグを選ぶポイント、バッグの持ち方・置き方などのマナーについて説明します。
バッグ選びの基本ルール:黒紺茶/A4サイズ
面接にふさわしいバッグに共通するルールは、「無地」「A4書類が入る大きさ」「黒・紺・茶色」です。
革製でA4サイズの書類が入る自立式がおすすめ
面接のバッグは革製でA4サイズの書類が入る自立式がおすすめです。ナイロン素材のバッグでもかまいませんが、革素材のバッグの方がよりビジネスマンとして意識の高い印象を与えられます。
また面接や説明会ではA4サイズの資料や書類を出し入れする場面が多いため、折らずにしまえる大きさのバッグを使用しましょう。
面接中はバッグを床に置くことが多いため、床に置いたときに自立するものにしてください。
バッグの色は黒・紺・茶が無難
理想的なバッグ(男性用)
一般的に、男性のバッグは靴と同じ色のものを選ぶとよいとされています。そのため、黒や紺、茶色など濃い色のバッグにするのが無難です。
理想的なバッグ(女性用)
女性については落ち着いた色であればベージュ、茶、白などもOKという意見もありますが、特に就職活動では周囲から浮くことも気になるため、やはり黒・紺・茶色のバッグにするのが無難です。
男性は手提げ、女性は肩かけタイプが主流
男性用の面接用バッグは、手提げタイプが主流です。ただし、面接に行くため長距離を移動したり、スケジュールが重なっていくつかの会社などを訪問したりするなどでかばんの重さが負担な場合は、肩かけベルトをつけるとが便利です。
一方で女性用のカバンは「トート型」とも呼ばれる、肩かけタイプが主流です。よほどこだわりがある場合を除いて、あえて他の形を選ぶ必要はないでしょう。
こんなバッグはNG
ブランドバッグ
アパレルなど一部の業界を除いて、バッグはシンプルなものを選ぶのが無難です。ブランドのロゴが目立つものや派手な色・柄のバッグを持っていると非常識だと思われてしまいます。
派手な色・変わった形のもの
面接では、無地の黒・紺・茶色が基本です。赤やゴールドなどの派手な色や、変わった形のものは避けましょう。ただし、派手すぎなければストライプ柄や、ワンポイントのブランドのロゴ入りデザインも問題ないとされています。
面接前に読むべき持ち方・置き方などのマナー
面接室に入退室する際、バッグの持ち方や置き方はどうすればいいのでしょうか? バッグはどのように持つのか、また面接中はどこに置くのかも面接官は見ています。
ここでは面接時のバッグに関するマナーについて説明します。
持ち方|基本は手で握って持つ
面接室の入退室の際は、男女ともに普段持ち歩くときと同じように持つのが基本です。ただし面接や受付であいさつをする場合は、肩にかけたままだとお辞儀がしにくいので、手に持つ、肘にかけるなどに持ち変えてください。
男性で肩かけベルトを使っている場合は、会場に着く直前にベルトをバッグの中にしまっておくと良いでしょう。
置き方|椅子の横に立てて置く
バッグを置くタイミングは、面接室に入った後、一礼し面接官から「お座りください」と言われたとき。着席すると同時にバッグを椅子のすぐ横に立てて置くのがマナーです。バッグを置き忘れて膝の上に抱えたまま、肩にかけたままで面接を受けるのはNGです。
コートを持っている場合は、素早く畳んでバッグの上に置きます。くしゃくしゃに丸めるなど汚く見えるような状態にするのはNG。また、バッグからコートが落ちたりバッグが倒れたりしないように注意しましょう。
もしも面接官から、バッグは空いている椅子に置くように指示されたらその通りにします。しかし基本的にバッグは床に置くものなので、指示もないのに椅子に置くのはNGです。
バッグの中身はどのようなものが適切?
面接に向かう際バッグに入れておくべき持ち物は以下の通りです。いずれも、そつなく会場にたどり着き、面接をこなすためには必須といっても過言ではありません。
- 筆記用具(ボールペン・手帳)
- 携帯電話(スマホ)
- エントリーシート、履歴書
- 財布、交通系ICカード
- 会場の地図(プリントアウトしたもの)
- 会社案内、資料
バッグの中に入れた携帯電話(スマホ)は、面接直前に電源OFFにするか、バイブ音のしないマナーモード(機内モードなど)にしておくことをおすすめします。
また、以下の持ち物も、天候や性別に応じてバッグに入れ、面接に向かうようにしましょう。
- 折りたたみ傘
- 携帯・スマホ充電器
- 整髪料、ヘアブラシ
- 化粧ポーチ
- ストッキングの予備
状況・服装別、バッグの選び方のポイント
面接用のバッグは、先に述べたとおり「黒・紺・茶色」「無地」「A4書類が入る大きさ」を基準にして選びます。
そのポイントをおさえた上で、さまざまなシチュエーションに応じたバッグをご紹介します。
新卒・第二新卒の面接に適したバッグ
新卒および第二新卒の場合は、冒頭の参考画像のような、黒・紺・茶色で無地のオーソドックスなバッグ(いわゆるリクルートバッグ)が無難です。デザイン性のあるものやブランドバッグは選ぶべきではありません。面接官にきちんとした印象を与えられるように意識してください。
中途採用の面接に適したバッグ
中途採用に臨む転職者の場合は新卒・第二新卒用とは違い、普段スーツに合わせて使用しているバッグでかまいません。多少デザイン性があってもOKです。
たとえば男性は手で持ったときにスタイリッシュな印象を与える、グレー・茶色が入ったワンポイントのデザインのものも良いでしょう。また女性は、自立しない形のバッグや、ベージュ系の色あいでも問題ありません。
ただし、赤などの派手な色のものやカジュアルすぎるものは社会人としてのマナーを疑われるため、避けましょう。
面接時の服装で選ぶバッグを変える工夫もGOOD
服装に合わせてバッグの種類を変えるのも、面接での見栄えを気にする方には良いでしょう。
スーツ(コート)とバッグの色に統一感をもたせるのがおすすめ
これまで説明しているとおり、面接用のバッグの色は黒・紺・茶色系が望まれます。さらに面接に臨む際は、スーツ(冬場はコートも含む)とバッグの色に統一感をもたせるなど服装全体のコーディネートを心がけることで、安心感・信頼感のあるビジネスマンという印象を与えられます。
ネイビー・グレー(明るすぎないもの)のスーツの着用もありですが、基本的には黒や紺色にして、バッグと色を揃えた方が無難です。もう少し明るい色を身に付けたいという人は、ネクタイなどの小物で工夫することをおすすめします。
※面接でのネクタイの選び方について、詳しくは→『面接のネクタイ、正解はこれだ!』
私服面接の場合はトートバッグやブリーフケースがおすすめ
アパレル業界やIT業界などでは、面接の際の服装指定がない場合や、「ぜひ私服でお越しください」と言われる場合があります。
上記のケースでは、いわゆるオフィスカジュアルと呼ばれる服装で行くのが無難ですが、その際はリクルートバッグ以外のビジネスバッグ、具体的にはトートバッグやブリーフケースなどを選ぶと不自然にならないのでおすすめです。ただし、サイズや色、ブランドなどには注意して選びましょう。
活動シーン別、バッグの疑問Q&A
最後に、転職のさまざまな活動シーンで出てくるバッグの疑問についてお答えします。
転職活動でもリクルートバッグを使ってOK?
転職活動でも、リクルートバッグを使ってもかまいません。学生時代のリクルートバッグを持っている人は、せっかくだから転職活動でも使いたくなってしまうこともあるでしょう。 派手なバッグ、小さいバッグなどビジネスシーンにふさわしくないもの以外なら、リクルートバッグかどうかが、合否に影響を及ぼすことはありません。
一方で、リクルートバッグに多いナイロン製のものや真っ黒なものは「就職活動専用」というイメージもあり、垢抜けない印象になる可能性も。気になる人は転職活動用のバッグを用意したほうが良いでしょう。
派遣・パートの面接でもバッグは必要?
通常の派遣・パートの面接では、面接用のバッグをわざわざ用意する必要はありません。服装に合わせて、普段使っているものから選べばOKです。
ただし営業・貿易事務や経理、コールセンターオペレーターなどオフィスワーク系の派遣・パートの面接を受ける場合は面接もスーツやオフィスカジュアルで行くことが多いため、バッグにも気を使いましょう。
また、バッグを持たず手ぶらで面接に向かうのはマナー違反なのでやめましょう。
その他の服装や持ち物、マナーや質問も確認!
バッグ(カバン)のほか、靴やネクタイなど、その他の身だしなみ・服装マナーについても、下記の記事からおさらいしておくと安心です。
身だしなみ・服装マナーをおさえたら、当日の持ち物や入退室のマナー、質問対策にうつりましょう。
▼当日の持ち物リスト
▼受付や入退室のマナー
▼質問対策
