当日の持ち方・置き方も解説 【男女別】面接カバン・バッグの選び方
カバン・バッグは転職の面接の必需品であり、服装・身だしなみマナーの一つとしてチェックされます。
色や形など、面接用のカバンを選ぶポイントを男女別で解説します。
【男女別】面接のカバン・バッグの正しい選び方
色・形・生地の素材・サイズなどの観点から、面接にふさわしいカバン・バッグの選び方を、男女別に紹介します。
【女性】黒・紺・茶などのトート型
女性の面接用カバンの色は、定番の黒・紺・茶が良いでしょう。落ち着いたトーンであれば、ベージュ・白などもOKです。
カバンの形は、肩にかけられるトート型が主流です。生地はナイロン製でも問題ありませんが、革や合皮製の方がビジネスパーソンとしてよりスマートに見えるでしょう。
また、面接中はカバンを床置きするケースが多いため、カバンの底に十分なマチ(奥行き)があり、床に置いたときに自立するものがベターです。
カバンのサイズは、履歴書などの書類や会社から受け取る資料を出し入れすることを考えると、A4の書類が入るくらいの大きさがベストです。
▼女性用のバッグについてくわしく
【男性】靴と同系色の手提げ型
男性のカバンは一般的に、靴の色に近いものを選ぶと統一感が生まれて良いとされています。よって、黒・茶色・紺などの濃い色がオススメです。
スーツが黒に近いグレーや濃紺で、かつカバンや靴も黒だと、やや重たく暗い印象に映ることもあるため、その場合は赤や水色といった明るめのネクタイをしてバランスを取りましょう。
▼ネクタイの色による印象や選び方のポイント
ブランドのロゴがワンポイントで入っていても問題ありませんが、目立たないものか、無地のものが無難でしょう。
カバンの形は、手提げタイプで自立するものが主流です。面接会場へ向かうときにバッグの重さが負担になる場合は、ショルダーベルトをつけることで移動が楽になります。ただしカジュアルな印象になるため、面接の前には外してカバンの中にしまいましょう。
カバンのサイズや生地については、A4サイズの書類が入る革や合皮製のものがおすすめです。
リュックは手提げするのが無難
ビジネス用のデザインも増えているリュックですが、面接ではできれば手提げ型のものを使うか、背負わずに手に持って使うのが無難です。
最近では若い人を中心にリュックも主流になりつつありますが、社風や面接官によっては「ビジネスの場にふさわしくない」として、マイナス評価につながるリスクもあるからです。
面接でのリュックの扱いと、持っていく場合に無難なデザインについては、下記の記事で解説しています。
コラム:そもそも転職の面接にカバンは必要?
「面接は質問の受け答えをするだけだから、カバンなしで臨んでもいいのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、面接にカバンは必要不可欠です。
面接では、面接官から会社のパンフレットや採用に関する資料を手渡されることがあります。企業によっては、履歴書や職務経歴書を面接会場に持参するケースも。
カバンがないと、書類を手に持ったまま質問の受け答えをしたり会場を出入りしたりすることになり、ビジネスパーソンとしてのマナーがなっていないように見えてしまいます。
また、財布やスマホなどをスーツのポケットに入れると不自然に膨らんでしまい、見た目のスマートさにも欠けるでしょう。
こうした理由から、面接には必ずカバンを持っていきましょう。
面接当日の持ち物については「バッグには何を入れる? 持ち物チェックリスト」で解説しています。
面接のカバン・バッグに関する疑問Q&A
面接用のカバン・バッグに関して、よくある疑問をまとめました。
転職活動でもリクルートバッグを使ってOK?
リクルートバッグはビジネスシーンにふさわしいデザインで作られているため、転職活動で使っても問題ありません。
一方で、リクルートバッグに多いナイロン製のものや真っ黒なものは「就職活動専用」という印象を与え、垢抜けない雰囲気になる可能性も。
ビジネスパーソンとして洗練された印象を残したい方は、通勤でも使えるような新しいカバンを1つ用意しましょう。
私服面接の場合、どんなカバンがいい?
スーツ以外の私服で面接に臨む場合は「オフィスカジュアル」を意識して、トートバッグやブリーフケースなどを選ぶと不自然になりにくいでしょう。
アパレル業界やIT業界などでは、面接の際の服装指定がない場合や「あなたらしい服装でお越しください」といった指定をされる場合があります。
その際は応募先企業のホームページや社員インタビューなどを確認し、職場の雰囲気に合ったものを選ぶと良いでしょう。
ただし、派手すぎる・カジュアルすぎるデザインは、良くも悪くも強烈な印象を与えるので、個性のアピールが重要とされる一部の企業・業界を除いては、避けるのが無難です。
面接用のカバンがない場合は?代用できる?
面接用のカバンを当日までに用意できず、手持ちのカバンから間に合わせで持っていかなければならないときは、中でも一番落ち着いた色・デザインのものを選びましょう。
カバンの色は、黒・紺・茶・グレーなどを優先してください。原色などの派手に見える色は避けます。
また、デザインが奇抜なものやキャンバス地のもの、アウトドア用のリュックなどもカジュアルな印象が強いため、面接用としては使わない方が安全です。
持ち手つきのショルダーバッグの場合は、ショルダーベルトを外して手に提げて使うと、カジュアルな印象を軽減できます。
面接当日のカバン・バッグの持ち方・置き方
面接会場に入退室する際の、カバン・バッグの持ち方や置き方を解説します。
持ち方|肩にかけるか手に提げて持つ
面接会場に入退室する際、カバンは普段持ち歩くときと同様、肩にかけるか手に提げて持つようにしましょう。
ただし、カバンを肩にかけたままだとお辞儀しにくい場合があるので、その際は手に提げて持つ、肩ではなく肘にかけるなど、適宜調整してください。
ショルダーベルトを使っている場合は、会場に着く直前にベルトをカバンの中にしまっておきましょう。
置き方|椅子の横に立てて置く
面接会場に入った後、面接官から「お座りください」と言われたら着席します。カバンは床に、椅子の横に立てて置くのがマナーです。
バッグを膝の上に抱えたまま、肩にかけたままで面接を受けるのは落ち着きがないのでNG。
また、カバンは基本的に床置きするものなので、椅子の上に置くのも失礼にあたります。面接官から「空いている椅子をお使いください」などと言われた場合のみ、そうしましょう。
▼面接での荷物の置き方についてくわしく
また、冬場の面接でコートを持っている場合は、素早く畳んでカバンの上に置きます。くしゃくしゃに丸めるなど、汚く見えるような置き方はNGです。また、カバンからコートが落ちたり、重みでカバンが倒れたりしないように注意しましょう。
安定しない場合、二つ折り・四つ折りに小さく畳んだ状態で椅子の背もたれに掛けるのも良いでしょう。畳まないまま、コートの肩部分を背もたれに被せて掛けるのはマナー違反です。
▼面接に着ていくコートについてくわしく
カバンには何を入れる?持ち物チェックリスト
面接当日、カバンに入れておくべき持ち物は以下の通りです。
- 筆記用具(ボールペン・手帳)
- 携帯電話(スマホ)
- エントリーシート、履歴書、職務経歴書
- 財布、交通系ICカード
- A4ファイル
- 会場の地図(プリントアウトしたもの)
- 会社案内、資料
携帯電話(スマホ)は面接直前に電源をオフにするか、通知音のしないマナーモード(機内モードなど)にしておくことをおすすめします。
また、以下の持ち物も必要に応じて用意し、面接に向かうようにしましょう。
- (雨予報の場合)折りたたみ傘
- (外出時間が長い場合)携帯・スマホ充電器
- (面接時間が遅い場合)整髪料、ヘアブラシ、化粧ポーチ
- (女性の場合)ストッキングの予備
そのほか、見落としがちな面接の持ち物や、企業への問い合わせ方法について、くわしくは下記の記事で解説しています。
服装や当日マナー、質問も確認!
カバンのほか、スーツや靴などの服装・身だしなみマナーについても、下記の記事からおさらいしておくと安心です。
▼転職の面接の正しい服装【男女別】
服装・身だしなみマナーをおさえたら、入退室のマナー、質問対策にうつりましょう。
▼受付や入退室のマナー
▼質問対策