家賃・貯金など生活ガイド 月収20万円の手取り・年収はいくら?

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月収20万円の手取り・年収はいくらになるのか、わかりやすく解説します。

また、家賃や貯金の相場、結婚や子育て、車の購入はできるかなど、月収20万の生活実態にも迫ります。

月収20万円の手取り・年収はいくら?

月収20万円の手取りは約16万円

【月収20万円の給与内訳】: <支給>基本給200,000円/支給合計額(A)200,000円| <控除>健康保険9,870円/厚生年金18,300円/雇用保険600円/所得税3,770円/住民税7,800円/控除合計額(B)40,340円 |<手取り金額(A-B)>159,660円 |<支給に対する手取りの割合>約79.8%

月収20万円の手取り額は約16万円です(東京都在住・40歳未満・独身の場合)。

手取りの金額は、基本給と残業代などの手当を足した金額(総支給額)から、

  • 健康保険や厚生年金といった社会保険料
  • 所得税・住民税といった税金

を差し引いて計算します。その金額はなんと2割超。さらにこれらの控除額は、給料に比例して増えていきます

※給料の手取りの計算について詳しくは→誰でもわかる給料の手取り計算方法&平均給与の実態

扶養する家族がいる場合は、扶養控除が受けられるため、手取り金額が数千~1万円程度増加します。

また、新卒1年目の場合、前年の給料を元に計算される住民税も引かれません。

※新卒の初任給について詳しくは→大卒の初任給、平均いくら?|手取り・控除 職種別・地域別

※健康保険の料率:全国健康保険協会「令和2年度保険料額表(令和2年3月分から)
※厚生年金の料率:日本年金機構「保険料額表(平成29年9月分~)(厚生年金保険と協会けんぽ管掌の健康保険)
※雇用保険の料率:厚生労働省「雇用保険料率について
※源泉所得税の金額:国税庁「令和2年分 源泉徴収税額表
※住民税:想定年収258万2,000円として計算(詳細:「月収20万円の年収は約260万円」)

月収20万円の年収は約260万円

月収20万円の年収は額面で約260万円、手取りで約207万円です。計算方法は以下の通りです。

▼月収20万円の額面年収

月収20万円×12ヶ月+ボーナス18万2,000円(※)

=258万2,000円

※ボーナス18万2,000円は国税庁「平成30年分 民間給与実態統計調査」における年収200万円台の平均ボーナス金額を引用。

▼月収20万円の手取り年収

手取り月収15万9,660円×12ヶ月+手取りボーナス14万9,700円

=206万5,620円

【月収20万円の手取りボーナス(例)】: <支給> ボーナス182,000円 |<支給合計額(A)>182,000円 |<控除> 健康保険8,910円 |厚生年金16,470円 |雇用保険546円 |所得税6374円 |<控除合計額(B)>32,300円 |<ボーナス手取り金額(A-B)>149,700円

※ボーナスの源泉徴収額:国税庁「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表

※ボーナスの手取りについて詳しくは→ボーナスにも税金はかかる?手取り金額の計算方法も紹介

【男女別】月収20万円の人はどれくらい?

全労働者のうち、月収20万円程度(18万~22万円)の人の割合は、男性で13.5%、女性で23.9%です。

ボリュームゾーンは男女ともに月収22万~30万円の層なので、月収20万円は「平均よりやや低い」金額だといえるでしょう。特に男性だと、月収20万円程度の人は下位約20%となっています。

【【男女別】月収20万円程度の人の割合をみるグラフ】(男/女) <50万円以上>12.5%/2.4% <40万円台>12.4%/3.9% <30万円台>23.9%/13.9% <22万円~30万円台>30.3%/33.2% <18万円~22万未満>13.5%/23.9% <18万円未満>7.6%/22.8%

※出典:厚生労働省「平成30年 賃金構造基本統計調査(7)賃金の分布

月収20万円生活の家計簿|家賃や貯金

月収20万円の男性が都内で一人暮らしをする場合の、家計簿の一例を紹介します。

【月収20万円生活の人の家計簿(一人暮らしの例)】(項目/金額/詳細): <収入>手取り/159,660円 |<支出>家賃/60,000円/駅徒歩15分、練馬区の古いアパート。オフィスまで1時間弱 |水道代/2,000円/‐ |ガス・電気代/5,500円/‐ |スマホ・通信費/10,000円/スマホは古い機種で端末代はなし。音楽や動画の定額サービスも利用 |交通費/2,500円/休日の外出による。定期代は支給 |食費/25,000円/朝晩は自炊する日も多い |日用品/5,000円/‐ |趣味・交際費/30,000円/休日によく外出・外食するので高め |被服費/10,000円/服はかなり着回す。ファストファッションが中心 |貯金/9,660円/1万円を目標にしている

【家賃】6万円までが無難

月収20万円の場合、一人暮らしの家賃は5.3万円までが理想、高くても6万円までに抑えた方が良いでしょう。

これは家賃の目安が通説として「手取り月収の1/3まで」と言われているからです。あくまで目安なので、貯金の目標額やその他の出費とのバランスを見ながら、家賃に充てる金額を決めましょう。

仮に東京23区内で家賃5.3万円以下で一人暮らしするとなると、下記の条件でヒットする物件は2,000件程度でした(※物件情報サイトのHOME’S|2020年1月22日時点)。

▼検索条件

  • 家賃5.5万円以下
  • 駅徒歩10分圏内
  • 室内洗濯機置場あり
  • エアコンあり

その中でもメインでヒットする物件は足立区・葛飾区・江戸川区といった東京東部エリア、板橋区・練馬区・杉並区・世田谷区といった東京西部エリアとなり、千代田区や港区といった都心部、渋谷区や新宿区といった副都心部の物件は限られてくるようです。

最寄り駅との距離や間取り・築年数にこだわる場合、より物件数は少なくなります。

【東京23区で家賃が安めの9エリアを示した地図】 江戸川区・葛飾区・足立区・北区・板橋区・練馬区・杉並区・世田谷区・大田区

【貯金】2万円を目標に

月収20万円の場合、貯金は1万円が現実的、2万円できれば理想的でしょう。理想の貯金額は手取り収入の15~20%程度だといわれており、手取り16万円なら2~3万円になります。

貯金の方法とコツを2つ紹介します。

事前に貯金額を決め、別口座に移す

先に預金したい金額を決め、その金額を給料日直後に別の口座に振り込んでしまうことで、残りの残高での節約プランが立てやすくなります。また、残りのお金をさらに

  • 節約できるお金(楽しみのためのお金)
  • 節約できないお金(生活のために絶対必要なお金)

に分けるのが節約のセオリーです。

節約できるお金としては食費や被服費、日用品費などの変動費(毎月変わる出費)が挙げられます。

逆に節約できないお金としては家賃や車のローン、学費などの固定費(金額が変わらない出費)が挙げられます。変動費をいかに節約できるかに注目して、ご自身の家計簿を見直してみてはいかがでしょうか。

貯金を使ってしまうなら「財形貯蓄制度」

口座にお金があるとどうしても使ってしまう場合、会社の財形貯蓄制度を利用するのもおすすめです。

財形貯蓄制度とは、事前に伝えた金額を毎月会社が給与から天引きして、代わりに貯金してくれる制度です。財形貯蓄で貯まった貯金を引き出すには手続きが必要なため、財布の紐がゆるい方にはもってこいの制度です。

ただし、財形貯蓄を始めるためには、会社に申し込みが必要です。また、会社が財形貯蓄制度を導入していない場合は残念ながら利用できないので、気になる場合は人事部や総務部に確認してみましょう。

結婚や車…月収20万円で大丈夫?

結婚や子育て、車の購入などは、月収20万でどれほど現実的なのでしょうか?

【結婚】共働きが現実的

月収20万円で結婚する場合、安定した生活を送るには共働きするのが現実的です。共働きで同棲した場合、最大の出費である家賃は折半で抑えることもできます。

一方、自分だけ働く場合、収入は変わらないのに食費や光熱費などの生活費は1.5~2倍になる上、これまで自分1人のために使えていた被服費や趣味のためのお金にも余裕がなくなります

結婚している場合、配偶者控除で4,500円程度引かれる税金(源泉所得税・住民税)が減るものの、それでもかなりの節約が必要になる上、生活の維持以外に使えるお金も少なく、お世辞にもゆとりがある生活とは言えません

月収20万で結婚を考えている場合、共働きすることをおすすめします。

コラム:月収20万円で結婚している人はどれくらい?

少し古いデータにはなりますが、内閣府が2010年度に発表した調査によると、月収20万円程度と想定される層(年収300万円未満)における既婚者の割合は、男性の場合20代で8.7%、30代で9.3%です。女性の場合は20代で25.7%、30代で35.7%となります。

女性の方が多い理由としては、女性にとって20代~30代は結婚・出産のピークであり、それにあわせて働き方を正社員から非正規・パートに変える・変えざるを得ない人が多いことが挙げられるでしょう。

※出典:「平成22年度結婚・家族形成に関する調査報告書【全体版】」
※調査対象に学生や年収不明の者は含まれていません。

【子供】手当はあっても節約は必須

埼玉県在住、片働きで5歳と2歳の子ども2人を持つ夫婦の家計簿の一例を紹介します。

【東京23区で家賃が安めの9エリアを示した地図】 江戸川区・葛飾区・足立区・北区・板橋区・練馬区・杉並区・世田谷区・大田区 【月収20万の家計簿(既婚・子ども2人の例)】(項目/金額/詳細): <収入>手取り/164,931円/‐ |児童手当/25,000円/第1子が10,000円、第2子が15,000円 |<支出>住宅ローン/56,000円/埼玉県の新築一戸建て(1,870万円) |水道代/45,00円/‐ |電気・ガス代/11,870円/時間帯で料金が変わる電力プラン。安い時間帯に家事を行う|通信費/8,000円/ネット通信費が3,000円。携帯料金(格安SIM)2台で5,000円 |交通費/4,365円/通勤手当は会社から支給される |食費/39,000円/食費の上限は40,000円。ムダな買い物はしない |日用品費/6,000円/‐ |教育費/16,500円/長男の保育園にかかる費用 |趣味・交際費/10,000円/夫婦のお小遣いはひとり2,000円 |被服費/13,741円/‐ |保険料/9,000円/夫婦の医療保険2,000円。子どもの学資保険7,000円 |貯蓄/10,955円/貯金は「1万円以上」が目標

月収20万円で子供を持つ場合、16歳未満の子供1人につき1万~1.5万円の児童手当がもらえます。単純な収入は増えるものの、節約は必須、共働きが現実的だと言えるでしょう。特に光熱費は無駄遣いがないよう、家族で協力する必要があります。

また、子供は成長するにつれ教育費や日用品、お小遣いなどの養育費も増えるため、生活を維持するためには徐々に収入を増やしていくのが得策だと言えます。

児童手当の他にも、高校生等奨学給付金といった国の補助制度もあるので、利用できないか確認してみましょう。

コラム:子育て世帯の年収は660万円程度

厚生労働省の「平成30年 国民生活基礎調査」によると、子どものいる世帯のうち月収20万円程度と想定される層(年収300万円未満と仮定)の割合は12.6%と、決して多いとは言えない数字です。

また、同調査によると、子どものいる世帯の年収の中央値は663万円と、月収20万円の想定年収258万2,000円よりはるかに高くなっています。

【車】適正価格は約130万円

月収20万円で車を購入する場合、適切な車の価格は130万円程度です。

車を安定して維持するには、「年収の半分程度を予算の上限とするべき」といわれているため、月収20万円の想定年収260万円から算出しました。

自動車カタログ「MOTA」で検索すると、100万~150万円で買える新車は100件程度(2020年2月時点)。そのうち6割が軽自動車です。中古車だと車種の選択肢が広がるので、予算にあった車を探してみましょう。

※出典:MOTA「自動車カタログ」

ローン・維持費で月々5万円かかる

130万円の軽自動車を購入した場合、自動車本体のローン返済と維持費で、月々5万円程度(年間60万円程度)の支払いが発生すると考えておきましょう。その内訳は以下の通りです。

▼130万円の軽自動車(ダイハツのムーヴ)を購入したときの支払い

5年ローン返済(100万円借入、金利3%)※1

¥215,624

自動車税

¥10,800

重量税

¥2,500

点検・車検費用

¥61,726

自動車保険(車両保証あり)※2

¥124,390

駐車場代

¥120,000

ガソリン代

¥58,594

年間合計

¥591,134

月間合計

約¥49,261

※1 参考:JAバンク「マイカーローン返済シミュレーション」
※2 参考:三井ダイレクト損保「保険料目安チェック」
(条件:通勤・通学目的でゴールド免許、34歳以下で本人のみの運転。品川ナンバーで保険加入は初めて)
※その他の金額の出典:三井ダイレクト損保「車種別自動車の維持費」

月収20万の手取り約16万円から、毎月この金額が確保できるかどうかを考えた上で、車の購入を検討しましょう。

まとめ

月収20万円の手取り金額や生活の実態をご紹介しました。

月収20万円は初任給程度の金額なので、大きな買い物や育児を考えている人は節約するか、あるいは収入を増やす方法を考えるのが良いでしょう。

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