面接の準備方法3ステップも紹介 「最近のニュース」の面接への答え方

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就職や転職の面接で意外に多く聞かれるのが「最近のニュースで気になるものは?」という質問です。

この記事では、最近の時事問題について質問されたときの回答方法と、事前準備の仕方を解説します。

面接で「最近のニュース」について聞かれた際の答え方【回答例8選】

最近のニュースに関する質問には、いくつかバリエーションがあり、聞き方によって面接官が知りたいことが異なります。

ここでは、3つの質問内容ごとに面接官が注目しているポイントと、具体的な回答例を8つ紹介します。

1:「最近のニュースで気になるものは?」への回答例・ポイント

面接で最近の気になるニュースについて聞かれた際は、以下の3段構成を意識して回答しましょう。

「最近のニュースで気になるものは?」に対する回答の組み立て方:1…選んだニュースについて端的に説明する。2…そのニュースを選んだ理由を話す。3…ニュースに対する自分の意見を伝える。

まず選んだニュースについて端的に説明したうえで、なぜそのニュースが気になっているのかを伝えます。最後に自分の意見やニュースへの感想を述べます。

【回答例】食品業界

最近気になったのは、「消費税10%増税」のニュースです。

食品業界を志望しているため、消費税の増税が食生活に与える影響が気になり、このニュースをきっかけに自分で色々調べてみることにしました。今回の増税では、買いだめと買い控えを軽減するために、同じ商品でもテイクアウトでは8%、イートインでは10%の課税がされる「軽減税率制度」が導入されています。しかし、これは一時的な経過措置と位置づけられており、終了日は未定です。

私は、今回の制度が終了後は、消費者はより安くて良いものを求める傾向が強まっていくと考えます。また、食料品も今以上に高いコストパフォーマンスが求められていくと思います。

【回答例】IT業界

ヤフーがLINEと経営統合したことについてのニュースが気になりました。

私自身、LINEを連絡手段として使うだけだけではなく、音楽を聴いたり宅配サービスを利用したりしており、また、最近では少額で資産運用ができたりと「コミュニケーションツール」という枠にはまらないサービス展開に注目していたところでした。

今回のニュースから、私は、今後多くの大手IT企業がGAFAに続くためにM&Aなどを行って力を強めていくのではないかと考えています。大手以外の企業は、他社とのコラボレーションで新しいシナジーを生み出していけるかや、いかにニッチなニーズを拾ってビジネスにつなげていけるのかが大切になっていくと考えています。

【回答例】観光業界

「スマホ決済」のニュースが気になっています。

東京では、商品を持ち出すだけで決済が完了する店舗が試験段階にあるという報道がありましたが、私の出身でもある長野県などの地方では、まだまだ現金主義的なところが多いのが現状です。

今後は、地方の老舗の食堂や土産屋など、従業員が高齢でスマホやキャッシュカードを使い慣れていない人の目線にも立ちながら、いかにキャッシュレスの必要性を伝えていけるかが鍵になると思います。

【回答例】医療・福祉業界

九州を中心とした豪雨で、戸建てに一人暮らしをしていた高齢女性が亡くなったというニュースです。

医療を志す者として、「訪問看護などでこの女性とつながりを持つ人はいなかったのか」「家族だけではなく、地域が見守る体制はなかったのか」などの疑問が浮かびました。それと同時に、今後の地域医療のあり方と見直すきっかけとなりました。

今の日本には、人口の50%以上が65歳以上の高齢者となった「限界集落」と呼ばれる場所が7万カ所以上あるとされています。今後も、災害などによって命の危険に晒される可能性がある人は少なくありません。そういった面でも、地域と医療と看護の連携が今後より重要になっていくと考えています。

接官の注目ポイント&アドバイス

この質問に対する回答について、面接官は以下の3つに注目しています。

そのため、仕事への関心を示すためにも、できる限り応募企業の業界のニュースを取り上げるようにしましょう。また、自分の意見も交えながら話すことで、どのような人柄なのかアピールすることができます。質問に答える際は「端的に話す」ことも意識しましょう。

2:「最近の〇〇というニュースについてどう思う?」への回答例・ポイント

面接で特定のニュースについて意見を求められたら、過激な意見になり過ぎないよう気をつけながら、下の2点を踏まえて回答するようにしましょう。

「最近の〇〇というニュースについてどう思う?」に対する回答の組み立て方:1…ニュースへの感想を端的に説明する。2…自分の経験などを交えながら意見を伝える。

具体的なニュースや時事問題について意見を求められた際は、まずはそのニュースへの自分の感想を説明します。賛成・反対、疑問に思ったことなどを端的に説明することで、どのような考えを持っているのかをわかりやすく伝えることができます。続いて、自分の意見を過去の経験やエピソードなどを交えて話しましょう

もしも質問されたニュースを知らない場合は、「勉強不足で申し訳ありませんが、分かりません。今後勉強いたします」と素直に答えましょう。もちろん、きちんと回答できることがベストですが、質問内容がわからないにもかかわらず、場当たり的な回答をしてしまうと、かえって「いい加減な人」という印象を与えてしまう可能性があります。

【回答例】コンビニ24時間営業の見直し

コンビニエンスストアの24時間営業の見直しについて、私は賛成です。

大学時代に留学していたイタリアには、24時間営業のお店はほぼありませんでした。留学前は不便ではないかと不安でしたが、そのことが当たり前の場所では困ることは特にありませんでした。ただ単に消費者の利便性ばかりを追い求めるのではなく、労働環境についても省みることで、全ての人にとって快適な暮らしが実現できるんだと強く感じました。

ただ、24時間営業の店舗は、病気や事件などの緊急時に駆け込める場所としての役割もあるので、今後も慎重に検討していく必要があると思っています。

【回答例】オーストラリアの森林火災

オーストラリアの森林火災については、いくつかの情報が錯そうしていて、自分で事実となる情報を選び取ることの重要性を感じました。

海外のニュースサイトをチェックした際、現地の干ばつと落雷が原因で起きた山火事が大規模になったと記事がある一方で、放火という人為的な原因も取り上げられていました。今回の件を通して、海外のニュースの報道や現地の新聞など確認し、自ら正しい情報をキャッチする力が求められているなと感じました。

面接官の注目ポイント&アドバイス

面接官が特定のニュースについて質問する場合、基本的には多くの人が知っているニュースを取り上げます。この質問で面接官は、以下の2点をチェックしています。

特定のニュースについての質問に備えるために、日頃から新聞の目立つ記事に目を通しておきましょう。応募する業界のニュースについても事前に確認しておきましょう。

3:「今日の新聞で気になったニュースは?」への回答例・ポイント

面接で今日の新聞に掲載されていたニュースについて質問されたら、以下の2つを押さえた回答をしましょう。

「今日の新聞で気になったニュースは?」に対する回答の組み立て方:1…「どの新聞のどの面にある何の話題課」を説明する。2…ニュースに対する自分の意見を伝える。

今日の新聞に掲載されていた話題については、まずはどの新聞のどの紙面にある話題なのかを答えた上で、ニュースに対する自分の意見を伝えるようにしましょう。

その日の新聞を読んでいない場合は、「今日はまだ新聞を読んでおりません。帰宅後に読む予定です」と答えるようにしましょう。その場合、「それでは昨日の新聞で気になった記事は?」と続けて質問される可能性もあるので、日頃から新聞を読む習慣をつけておいたほうが良いでしょう。

【回答例】楽天の携帯電話市場参入

日経新聞のWeb限定の記事となっていた「楽天の携帯市場参入」のニュースです。

大手キャリア3社に対して、低価格であることを一番の目玉として参入した楽天ですが、新規参入する際は競合との差別化がとても大切だと感じました。また、会社を大きくしていくためには、既存の事業だけではなく、新しい事業にもチャレンジしていくことの大切さも学びました。

【回答例】美術館の女性館長起用

日経新聞の夕刊文化面に掲載されていた「美術館の女性館長起用」のニュースです。これまで美術館などの主要施設の館長は、大多数が男性だったようですが、近年は女性の就任が相次いでいるとの内容でした。

文化・芸術の発展に女性の活躍は必要不可欠で、それをサポートしていく事業や会社内の取り組みが大切だと考えています。ビジネスとしてもまだまだ伸びしろがある領域だと思うので、国外の取り組みにも注目しつつ、国内の動きにもアンテナを高く持ちたいです。

面接官の注目ポイント&アドバイス

今日の新聞の内容について聞かれた場合、面接官は応募者が毎日しっかりと新聞を読んでいるのかをチェックしています。目立つ記事、記憶に残っている記事で良いので、答えやすいニュースを選んで回答しましょう。

コラム:なぜ面接官は面接で「最近のニュース」について聞く?

面接官が「最近の気になるニュース」について質問する目的は、応募者の情報感度や価値観を知るためです。面接官はこの質問を通して、応募者が“世の中や業界の動きに関心を持ち、情報収集をしているか”、“物事に対する考え方が自社に合うか”を知りたいと考えています。

そのため、日々のニュースを「ただ知っている」という状態では不十分です。ニュースの背景や今後の見通しを把握し、それに対する自分の考えを持っておく必要があります

営業職、企画や開発職など、仕事をする上で新しい情報を集めることが必要不可欠な職種は、面接で質問される傾向が強いので、しっかりと準備しておきましょう。

面接の「最近のニュース」の質問に対する準備3ステップ

面接で「最近の気になっているニュース」について質問された際に、しっかりと回答できるようになるためには、事前の準備が必要です。

その準備について、3つのステップに分けて解説します。

面接の「最近の気になるニュース」に対する準備3ステップ:ステップ1…半年前までのニュースから話題を選ぼう。ステップ2…選んだニュースについて調べよう。ステップ3…自分の意見を考えよう。

ステップ1:半年前までのニュースから話題を選ぼう

最近のニュースは、古くても半年前までのものを選びましょう。古すぎるものを選んでしまうと、社会の情勢に関心がなく情報感度が低いと思われてしまう可能性があります。

また、ニュースの内容によっては、面接にふさわしいものとそうではないものがあるので注意しましょう。面接にOKな話題とNGな話題は以下のとおりです。

「最近のニュースで気になるものは?」で答える話題:OKが業界関連、経済、国際など。NGが芸能、犯罪など。

OKニュース|業界関連、経済、国際など

「最近の気になっているニュース」を聞かれたら、まずは志望している業界に関連したニュースを選びましょう。採用面接の場では、やはり仕事に直結する話題の方が好印象に繋がります。

このほかに、経済や国際関連のニュースも◎。国内外の経済や国際のニュースなどを取り上げると、「社会人になるうえで経済にもしっかりと関心を持っている」「国内外問わずマーケットに対してアンテナを張っている」という好印象を与えることができます。

NGニュース|芸能界、事件など

話題として避けたいのは、芸能人の結婚や不倫などの芸能界に関する話題です。テレビでは報道されがちですが、下世話な印象を与えてしまうため、面接の場で話題に持ち出すことは控えましょう。

殺人事件や誘拐事件といった犯罪に関するニュースもNGです。仕事に関係ない上にセンシティブな話題なのでふさわしくありません。

また、好きなスポーツチームや信仰する宗教、支持する政党などに関するニュースは、人により考え方や好みが分かれ、思わぬ印象を与える可能性があるので、面接の場では持ち出さない方が無難です。

応募企業にとってネガティブなニュースも、自ら進んで取り上げるべきではありません。面接官が対応に困るだけではなく、「なぜうちの会社に応募してきたのだろう?」と思わせてしまう可能性があります。

ステップ2:選んだニュースについて調べよう

面接で話す話題が決まったら、そのニュースについて情報を集めましょう。この際に気をつけるべきポイントは「正しい情報」を得ること。起きているニュースを点で捉えるのではなく、その“背景”や“今後どのような展開が考えられるか“まで踏み込んで調べられるとベターです。

ニュースを調べるおすすめの方法は以下の3つです。

「最近のニュース」を調べる際に参考になるもの:企業のプレスリリースや専門誌、日経新聞・産経新聞・朝日新聞、HUFFPOSTの記事やYouTubeのニュース解説

プレスリリースや専門誌から最新情報を確認する

業界に関するニュースであれば、まずは志望企業の公式HPからプレスリリースを確認するのが良いでしょう。他の会社を買収したという話題(M&A)や、新しく始めた事業についての情報を見つけることができます。

また、志望企業だけではなく、競合となる企業もチェックするようにしましょう。業界の話題は専門紙を見るのも有効です。例えば、金融業界であれば「ニッキン」、自動車業界であれば「日刊自動車新聞」などが専門誌に当たります。

日経・産経・朝日新聞をチェックする

新聞の中でもビジネスパーソン向けの「日経新聞」「産経新聞」「朝日新聞」から、面接にふさわしいトピックスを探しましょう。新聞はコンビニなどで気軽に買うこともできますし、電子版を購読すればスマートフォンやPCでも読むことができます。手始めにWebサイトから無料で読める記事をチェックしてみるといいでしょう。

まずは、メジャーなニュースが取り上げられている「1面」を確認しましょう。各新聞社独自の意見が書かれている「社説」を読むのもおすすめです。

HUFFPOSTやYouTubeのニュース解説などを利用する

ニュースメディアの「HUFFPOST」の記事「YouTube」のニュース解説動画は、難しいニュースを分かりやすく噛み砕いて説明しているものが多いのでおすすめです。

HUFFPOSTは、国際情勢や社会問題について書かれていることが多いのが特徴。YouTubeのニュース解説動画は、しぼられた要点を簡潔にテンポよく説明してくれているものが多いので、短時間で確認するのに向いています。

ただし、記者の意見や動画の内容をそのままに鵜呑みにするのはNG。ニュースの見方が公平ではなかったり、重要な部分だけがピックアップされていたりするので、事実の補足として利用するようにしましょう。

ステップ3:自分の意見を考えよう

面接で話す話題とそれに関する情報が出揃ったら、自分の意見を考えていきます。頭の中で考えるだけではなく、ノートに書き出してみると考えが整理されるのでおすすめです。

まずは時事問題に対する記者や専門家の意見をもとに、自分が「賛成」なのか「反対」なのかを考えると、自分なりの意見が組み立てやすくなります。時事問題に対する疑問から関連しているニュースを深堀りしたり、ニュースに対する自分なりのアイディアを考えてみるのも良いでしょう。

ただし、秀逸で斬新な意見を出そうとする必要はありません。ニュースの根拠に基づき、自分の言葉でわかりやすく伝えることが大切です

まとめ

最近のニュースに関する質問に、面接官が納得するレベルで答えるには、ただ新聞を読むだけでなく、ニュースの背景や関連している内容まで理解する努力が必要です。

毎日ニュースや新聞をチェックするのは大変ですが、仕事の役にも立つことなので、この機会に習慣化することをオススメします。

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