書いてはいけない2つのこと 履歴書「本人希望記入欄」は何を書く?

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履歴書の中にある「本人希望欄」。一体何を書くべきか、どこまで希望を書いて良いのか…迷いますよね。

実は「本人希望欄」はあなたの希望をそのまま書く場所ではありません。
厄介なことに、「本人希望欄」に書く内容によっては、あなたの印象がダウンしてしまうことも。
またその一方で、本人希望欄に「書いておくべき希望」も存在します。

ここでは、本人希望欄に書くべき内容・書くべきでない内容を、例文付きでご紹介します。 

履歴書の本人希望欄には「妥協できない条件」「連絡してほしい時間帯」を書く

本人希望欄は、文字通り本人の希望を書く場所ではありません。何を書く場所かというと、就職する上での最低限の条件と、連絡を希望する時間帯を書く場所なのです。

本人希望欄に書いた条件は、企業からは「この条件が叶わないとこの人は入社しないんだな」と判断されます。ここで「本人希望欄」という言葉を額面どおり受け取って、希望年収や希望の勤務地などを書いてしまうと、わがままな人という悪印象を持たれてしまうことも。
こうした希望条件は、履歴書の中ではなく、面接の場で直接伝えましょう。

では、どんな条件なら本人希望欄に書いて良いのでしょうか。これは、例えば家庭の事情でどうしても18時には退社しないといけない場合や、引越しを伴う転勤が物理的にできない場合などが当てはまります。また、企業から募集されている職種が複数ある時は自分の希望職種を記載しましょう。具体的な伝え方については『どう伝える?希望条件の伝え方』を参考にしてください。

※連絡のつく時間帯、つかない時間帯の記入も忘れずに

1日中、常に電話をとれる状態にある場合以外は、企業側に配慮して「連絡が確実につく時間帯」を本人希望欄に記入しておきましょう。「本人が連絡を希望する時間帯」という意味で、本人希望欄に明記しておくのが妥当です。今後の選考がスムーズに進むかどうかの重要な要素になります。

ただ、ほぼ終日連絡はとれるが、特定の時間に限り連絡がとれなくなるという場合は「連絡がつかない時間帯」を書いた方がスムーズです。具体的な書き方は『シチュエーション別・書いておいた方が良い「本人希望欄」文例』を確認してください。

本人希望欄を記入する時の基本ルール

履歴書の本人希望欄のフォーマットには、あらかじめ項目立てされているものとフリースペースになっているものの2つがあります。どちらの場合も、記入する際の基本ルールは以下の3点です。

履歴書_本人希望欄

文字数はどんなに多くても欄の8割程度におさめる

あらかじめ項目立てされている履歴書は、各項目につき1行分のスペースが用意されているものがほとんどです。ここは履歴書全体のルールに沿って、枠内におさめましょう。

フリースペースの本人記入欄が用意されている場合、長々と書き連ねないように注意しましょう。企業側から見ると本人希望欄の長文は、まだ直接の面識もない相手から一方的に要求をつきつけられているようなもの。本人希望欄は簡潔さが非常に重要だということを、覚えておきましょう。 

項目は、読みやすく箇条書きにする

項目が初めから印字されている履歴書であればそのままでかまいません。フリースペースが用意されている履歴書の場合は、自分で項目立てをして箇条書きにしましょう。何の項目についてどんな希望が書いてあるのか、一目でわかるように書くことがポイントです。

空欄や「特になし」はNG。書くことがない場合は「貴社規定に従います」の一言を

譲れない条件が特にない、もしくは、勤務時間などの項目にだけ制約があることもあるでしょう。

この場合、空欄や「特になし」の記述で済まさないように注意が必要です。やる気がないように思われたり、雑で乱暴な印象に繋がってしまったりする可能性があります。

書くことが何もない場合は「貴社規定に従います。」の一文を必ず記載しておきましょう。

シチュエーション別・書いておいた方が良い「本人希望欄」文例

在職中の場合、就職活動中の場合、アルバイト応募用の履歴書を作っている場合など、あなたの今の状況によって、本人希望欄に書くべき項目は変わってきます。以下を参考にしてください。

在職中の場合

<書くべき項目>
■連絡のつかない時間帯と連絡先
■入社可能日

本人希望欄記入例(在職中の場合)

在職中の場合、就業時間中に企業側からの電話をとることは難しいでしょう。何回かけても電話がつながらず、連絡がとれない…といった手間を企業にかけさせないよう、連絡がつかない時間帯を明記しておくと親切です。

また、退職の手続きなどがあって内定後すぐに働き始めることが難しい場合、確実に働き始めることができる日を書いておきましょう。 

新卒の場合

<書くべき項目>
■連絡のつく時間帯と連絡先

本人希望欄記入例(新卒の場合)

学生の場合は授業やバイトの関係で、常に連絡がとれる状態にあるというのは難しいかもしれません。この場合は、確実に連絡がつく時間帯を記載しましょう。

ただし、毎日のスケジュールが一定でないからといって「月曜日は16時~18時、火・水は12時~13時半、木曜は…」などと細かく書くことは避けてください。原則は、どの曜日であっても連絡のつく時間帯を1つだけ書くこと。それが難しい場合でも、場合分けは2つ程度に押さえましょう。

もう一点注意すべきは、連絡可能な時間帯を夜20時以降などに設定しないこと。企業側の人事が就業中に連絡できる時間を記載しないと、非常識な人だと思われてしまいます。 

シフト勤務希望(アルバイト・パートなど)の場合

<書くべき項目>
■希望シフト

本人希望欄(シフト勤務希望)

週に何日以上入ることができるのか、勤務できない曜日はあるのか、などを書いておきましょう。ただ、希望だけを伝えてしまうのはNG。「大学の授業が入っているため」「子供の送り迎えがあるため」など、必ず理由も併記すること。相手が納得感を持って、あなたの希望を聞き入れてくれるかどうかに関わります。

どう伝える?希望条件の伝え方

上記の項目以外は「貴社規定に従います。」の一文のみを記載することが妥当な「本人希望欄」ですが、どうしても伝えておかなくてはいけない条件がある場合は以下のように伝えましょう。

勤務時間希望を伝える場合

高飛車な態度に見えないよう、必ず理由と一緒に明記しましょう。

勤務時間:同居している母の介護があり、19時以降の勤務が難しくなっております。

勤務地希望を伝える場合

基本的に、こちらから勤務地希望を出すことはあまりオススメしません。その分、採用の可能性を狭めることになってしまうからです。
希望を出すにしても「首都圏」「関西圏」など可能な限り広いエリアでの希望を出すにとどめ、詳しい話は面接で伝えましょう。

伝え方の例文は、以下の通りです。

勤務地(配属先):家庭の事情で遠方への勤務が難しいため、首都圏内を希望します。

職種希望を伝える場合

複数の職種を同じ時期に募集している企業に応募する場合は、必ず募集職種を明記しましょう。何も書かずに送ってしまうと企業側が混乱する元になり、選考がスムーズにいかなくなってしまう危険もあります。

書き方は、下記のようにシンプルに書きましょう。

職種:営業を希望いたします。

また、希望職種の名称は企業から提示されているものと統一しましょう。たとえば「Webディレクター」の募集に対して「ディレクター」と表記したり、「営業事務」を「営業アシスタント」と書き換えたりするのはNGです。これもまた、企業側を混乱させる原因になります。

給与希望を伝える場合

原則、給料に関する希望を履歴書で伝えるべきではありません。年収や賞与といった話題は、どこかのフェーズで必ず企業側から出るもの。こちらからは口に出さないというスタンスが大切です。履歴書で一方的に伝えてしまうと「謙虚な姿勢が見られない」と嫌う企業も少なくありません。面接で先方から聞かれたら答えるものだと捉えておきましょう。

本人希望欄で給与希望を書いても良いのは「前職での給料よりも下げたくない」場合のみです。その場合は、以下のように伝えましょう。

給与:前職では年390万円いただいておりましたため、それを考慮していただいた額を希望します。

まとめ

本人希望欄を書くときに気をつけるべきポイントは、おわかりいただけたでしょうか。

基本的に「貴社規定に従います。」の一文を書き、細かい希望条件は明記しないこと。もしも希望条件を書く場合は、書こうとしている条件が「絶対に譲れない」条件なのか、もう一度考えてから記入しましょう。また、連絡のつく時間帯を明記することも忘れずに。

ちなみに、本人希望欄に書いた内容については、必ず面接の場で理由を深堀りされると思っておきましょう。なぜこの希望を出しているのか、と聞かれたときにきちんと論理的な理由を説明できるよう、事前準備を怠らないことが大切です。

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